著者
貝沼 やす子
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.199-207, 2006-04-15
参考文献数
9
被引用文献数
4

1)米飯から調製する粥の物性には米飯の加水量の影響が大きく,米飯の保存方法の影響は小さかった.2)いずれの米飯粥も加熱時間が長くなるにつれて付着性は増加する傾向を示したが,粥飯粒自体は軟化傾向を,おもゆを含むとかたさは増加傾向を示した.3)加水量の多い米飯を利用した1.7倍粥では米飯の吸水率は少なく,分離液(おもゆ)の粘性は小さかった.かたさ,みかけの破断応力も低い傾向にあり,粥飯粒の外観は10分加熱ですでに過度に膨潤しており,崩れが観察された.4)加水量1.5倍,1.3倍の米飯から調製した粥は,1.7倍粥に比較してかたさ,みかけの破断応力,分離液の粘性は高い傾向にあり,粥飯粒の外観は米粥に似ていた.5)官能検査において,いずれの米飯粥も20分加熱で米粥に近い性状であると評価された.1.7倍米飯粥のみは20分加熱しても有意に水っぽいと評価され,物性測定の結果に対応していた.
著者
永井 廉子 五十嵐 由利子
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.187-196, 2004-02-15
参考文献数
3
被引用文献数
1

調理にともなう熱や臭気の居住者やキッチンヘの影響を,居住者がどのように評価しているかについてアンケート調査を行い,以下の結果を得た.(1)キッチンタイプは,オープンキッチン206件(55%),セミオープンキッテン92件(25%),クローズドキッチン71件(19%),アイランドキッチン5件(1%)と,調理の影響が拡散しやすいオープンタイプのキッチンが多かった.(2)熱環境については,夏冬ともセミオープンキッチンの満足度が高かった.また,広さとの関係では広いほうに満足度が高まる傾向がみられ,オープンキッテンでは広い方が,夏の暑さ,冬の寒さに対する満足が増え,不満が減少した.(3)臭気環境については,臭気要因に関わる項目を抽出し,数量化III類を用いて臭気要因の不満の構造解析を試みた.その結果,換気扇から排気しきれない煙や臭気の存在と,部屋の隅での臭気の残留との関連が示唆されたが,他の要因も考慮する必要がある.
著者
今井 範子 中村 久美
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.49, no.11, pp.1223-1232, 1998-11-15
参考文献数
12
被引用文献数
2

In Part 3, we aim to clarify the actual conditions as well as the consciousness of storing provisions in preparation for disaster and what articles to be taken out in case of emergency. The results are as follows : The earthquake disaster made the majority of people aware of the necessity of preparing for emergency, and about half of those surveyed made it a point to store things for emergency evacuation : cash, bankbooks, personal seals, underwear, for example, in addition to torch, radio, food, and drinking water. Those emergency articles are normally kept in a bedroom for quick evacuation. It should be noted, however, that they are often stored in places that might prevent quick evacuation ; such is considered to result due to the limited space available for some households. Such being the case, it is recommended that each community should provide a common storage of emergency articles to supplement individual storage. It is further recommended that each community should get ready emergency items such as temporary toilets and first-aid and rescue kits.
著者
今井 悦子 早川 文代 畑江 敬子 島田 淳子 相内 雅冶
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.45, no.8, pp.697-708, 1994-08-15
被引用文献数
2

5種類の目皿(細孔の直径2.4,3.4,4.8,6.8および9.6mm)を通した挽き肉(牛,豚および鶏の3種類)を用いてハンバーグ様試料を調製し,試料の官能的識別および物性に及ぼす粒度の影響を検討した.生肉粒,加熱後の肉粒の粒度を測定した結果,加熱による肉粒の収縮率は牛肉>豚肉>鶏肉であった.さらに粒度測定から,牛肉は,目皿の直径が異なる試料間の粒度の識別がもっともしやすく,また鶏肉は結着性がもっとも高いことが示唆された.試料中の水分の保ちやすさは,解凍試料では目皿の直径が大きい試料の方,加熱試料では小さい試料の方であり,さらに鶏肉>豚肉>牛肉という肉種による差があった.剪断破断歪みおよび凝集性は,目皿の直径が大きい試料ほど有意に大きく,また牛肉は他の肉種より,目皿の直径が異なる試料間での変化率が大きかった.これより,牛肉の物性は,目皿の直径が異なる試料間で識別しやすいことが示唆された.官能検査の結果,目皿の直径が異なる試料間で,切り口の粗さ,硬さ,弾力性および肉粒感は3種の肉ともにある程度識別できたが,識別のしやすさには肉種により差があり,牛肉≧豚肉≧鶏肉であることが分かった.この結果より,肉粒の粒度測定および物性測定による示唆が裏づけられた.肉の粒度を官能的に捉える指標の1つである肉粒感は,肉汁の流出率および解凍試料の保水力の2つの物性値で98%予測できることが分かった.また,2つの肉粒の体積の比が1.2〜1.5以上になると粒度の識別ができると考えられた.
著者
高橋 智子 川野 亜紀 飯田 文子 鈴木 美紀 和田 佳子 大越 ひろ
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.54, no.5, pp.357-364, 2003-05-15
参考文献数
11
被引用文献数
13

本研究では,高齢者が食べ易い食肉開発を目的とし,豚肉の重曹未処理肉、重曹溶液浸漬肉(0.2mol/lおよび0.4mol/l重曹溶液浸漬)および豚挽肉に小麦粉を混合した再構成肉の力学的特性,食べ易さおよび咀嚼運動について検討を行った。(1)再構成肉の加熱処理後の重量減少率は,重曹未処理肉や重曹溶液浸漬肉に比べ顕著に小さく、再構成肉の保水性が大きいことが認められた。(2)重曹未処理肉および重曹溶液浸漬肉の応力-ひずみ曲線において,ひずみ0.8(m/m)までの圧縮では明確な破断点は認められなかったが,再構成肉には,ひずみ約0.3(m/m)で破断点が認められた。また,重曹未処理肉および重曹溶液浸漬肉のひずみ0.8(m/m)におけるみかけの応力の圧縮速度依存性は,異なる傾向を示した。(3)ひずみ0.8(m/m)におけるみかけの応力と咀嚼時のかたさおよび口中の残留物の多さの間には,高い正の相関関係が認められた。一方,咀嚼後に形成される肉食魂の飲み易さでは,重曹未処理肉と重曹溶液浸漬肉については,ひずみ0.8(m/m)におけるみかけの応力が小さくなるに従い飲み易くなることが示された。しかし,最もみかけの応力が小さく,咀嚼時にやわらかいと評価された再構成肉の飲み易さは,0.4mol/l試料肉と同程度であった。再構成肉は4種の試料肉の中で最もおいしくないと評価された。このおいしさの評価が,再構成肉と0.4mol/l試料肉の肉食魂の飲み込み易さの評価結果に影響を与えているものと推測される。(4)重曹未処理肉と重曹溶液浸漬肉の嚥下終了までの咀嚼回数は,ひずみ0.8(m/m)におけるみかけの応力が最も小さい再構成肉に比べ有意に少ないことが認められた。また,最もひずみ0.8(m/m)におけるみかけの応力が大きい重曹未処理肉の閉口相時間は,他の試料肉に比べ有意に長く、最大閉口速度も遅いものとなった。このことより、重曹未処理肉は,重曹溶液浸漬肉や再構成肉のような食肉加工品に比べ,健康有歯顎者にとって,咀嚼しにくい食肉であることが示された。本研究の結果から,食肉は重曹溶液により軟化処理を施したり,挽肉を主な原料として再構成肉のように加工することで,高齢者の義歯装着者にとっても,咀嚼し易く,食べ易い,良質なたんぱく質給源のための食品になることが推測される。
著者
趙 萍 町田 玲子
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.49, no.7, pp.811-820, 1998-07-15
参考文献数
5
被引用文献数
2

The purpose of this study is to examine the current living conditions and major problems faced by the returnees from China and their families. This paper discusses the conditions and problems faced by the returnees in Hyogo which was devastated by the Great Hansin-Awaji Earthquake, while referring to some cases in Kyoto. The survey results are as follows: Less than 70% of the returnees in Hyogo are accommodated in public housing, which may be compared to more than 90% in Kyoto. Those returnees who live in Kyoto are more satisfied with their houses and communities than their counter-parts in Hyogo. Differences in lifestyle and customs as well as language difficulties seem to affect strongly their level of satisfaction. For improving their living conditions, it is of prime importance to advise them on how to adjust to live in Japan, learning the differences between Japan and China. Facilities must also be provided to returnees in learning Japanese.
著者
谷口 彩子
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.103-110, 1991-02-15
被引用文献数
4

It is said that the translated books of household management in the early years of the Meiji Era had much influence on home economics in Japan. But it is not known about their original texts. The purpose of this paper is to clarify the original of Nagata Kensuke tr., "Hyakkazensho Kajiken'yakukun," which is said to be the first translated one, and the author. The results are as follows: (1) The original of "Kajiken'yakukun" is "Household Hints," the last part of "Chambers's Information for the People," first cdition which was published in Edinburgh, in 1833, by W. &amp R. Chambers, Ltd. But, "Household Hints" did not appear in the first edition. It seems to have been written by the year 1856, according to the British Library General Catalogue. (2) The authors, William Chambers (1800-1883) and Robert Chambers (1802-1871) were Edinburgh publishers. (3) By 1873, Hatakeyama Yoshinari, a student sent abroad by the Satsuma-han and Ambassador Iwakura, had carried back "Chambers's Information for the People."
著者
長尾 慶子 杉山 智美 畑江 敬子 島田 淳子
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.42, no.12, pp.1059-1064, 1991-12-15
被引用文献数
4

The mechanism of the rupture in the crust of frozen croquettes during frying is investigated. (1) The crust becomes fragile and weak after freezing. Water holding capacity of the con-tents decreases after freezing and thawing, so that thawed water is isolated just under the crust during frying. (2) The frozen crust shrinks during frying and is subjected to tensile stress because of the expanded frozen contents, so that it becomes easy to rupture. The croquette with 2 mm thick crust becomes very hot during frying locally at the thinnest part of the crust, and the vapor pressure of the thawed water rapidly increases just under the crust, which causes explosion with pinholes. (3) In the croquette with 3 mm thick crust, vapor pressure does not increase enough to make pinholes because the crust is so thick that the temperature does not become very high. Because of the fragility of crust, however, even the slightest expansion of the contents cracks the weakest part of crust, which causes the whole rupture of the croquette. (Received June 1, 1991)
著者
談 麗玲 今井 範子
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.54, no.10, pp.841-854, 2003-10-15
被引用文献数
2

本研究では,世代同居家族を調査対象とし,親世代,子世代の生活スタイルと同居に対する意識を明らかにしようとした.結果を要約すると,以下のとおりである.(1)炊事,洗濯等の家事行為は,家族の協力で行う場合と,片方の世代に負担が偏る場合の2つの傾向がみられた.洗濯物については,成都では,下着などの洗濯物にプライバシーを感じるという生活意識の存在が明らかになった.(2)食事状況について,ほとんどの世代同居家族は,平日,休日ともに,毎日少なくとも1回程度は親世代と子世代が一緒に食事し,依然として親と共に食事することを重視していることが確認された.(3)8割の世代同居家族は,生活時間のずれが気にならないとしているが,生活時間が気になる2割の家族では,気になる時間帯は,「起床時間」「就寝時間」という生活習慣に関わる時間帯が多い.(4)月々の生活費は子世代のほうが負担している傾向がみられるが,住宅の購入費は,親世代が多く負担している傾向がみられる.経済面で多くの親世代は子世代に支援していることがわかる.(5)定年退職した大部分の親世代は,昼間に,子世代の手伝いをしている.生活の楽しみとして,女性のほうが「家事をする」者が多いのに対して,男性の方が個人趣味として「スポーツ」などをする者が多い.「女主内,男主外」という伝統的な性別分業意識はまだ根強く残っていることがうかがえる.(6)同居の動機については,親世代は,「養児防老」という伝統的観念から,「年を取ったから」ということを大きな動機としており,高齢期に子供との同居を当たり前のこととする親世代の意識がうかがえる.子世代の同居動機は多岐にわたるが,その中で「親の健康が心配なため,面倒をみなければならない」という義務意識からくるものが大きな動機になっている.(7)同居の長所として,「養児防老」「児孫繞膝」という伝統的観念から,子世代との関わりを同居の長所として高く評価している.子世代は,同居の親世代からの助けが得られる点のほか,「寂しくない」という精神面も多くあげ,親と同居することは「天倫之楽」とされ,家族を大事にするという伝統は継承されていることがうかがえる.同居の短所は,親世代,子世代ともに「性格が合わないといざこざが起きる(親)」「性格が合わないと日常会話が苦痛であり,ストレスになる(子)」というような精神的な面が大きい.(8)親世代,子世代とも,同居志向が多い.別居を志向する親世代,子世代とも「ごく近い距離に住みたい」という希望が多く,6割を占め,近居志向がみられた.(9)自分が病気になった場合,また,親が病気になった場合,7割の者が在宅介護を望んでいる.親族の介護をより支援するために,「家庭病床(家庭に医師や看護婦が派遣される)」などの在宅介護のサービスが,今後一層充実される必要がある.
著者
岡本 一枝 松尾 邦江 中林 和彦 奥平 進之
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.48, no.12, pp.1077-1082, 1997-12-15
被引用文献数
1

冬暖かいとうたわれ, 脱脂綿を医療用ガーゼで包んだ, 3層構造の特殊シーツに着目し, 睡眠中の生理反応および寝床内気候に及ぼす影響を検討した. 年齢20〜26歳の健康な成人女性4名を対象に実験を行った. 実験条件は, 特殊シーツ使用時(条件P)と, 一般に普及している綿100%平織りシーツ使用時(条件C)とした. 寝室内は18〜19℃, RH50〜55%に保った. 終夜睡眠脳波記録, 直腸温, 皮膚温, 寝床内気候は連続測定し, 主観申告(温冷感, 快適感, 湿潤感, 睡眠感)は入床時と起床時に, それぞれ申告してもらった. 睡眠変数, および各睡眠段階の出現時間に有意差は見られなかった. 条件Pでは, 大腿, 下腿, 足背, 胸の皮膚温上昇が速く条件Cよりも高いレベルを保つ傾向であった. 胸の寝床内温度は, 条件Pで有意に高かった. 入床時, 起床時の快適感, 温冷感は条件Pで快適側, 暖かい側の傾向にあった. 睡眠感は有意に条件Pで高かった. 特殊シーツは, 睡眠構築および生理反応に影響を与えずに, 主観的睡眠感を良くすることが示唆された.
著者
平田 道憲 貴志 倫子
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.53, no.6, pp.521-528, 2002-06-10
被引用文献数
1

同一世帯の夫妻を対象とした生活時間調査のデータを用いて夫と妻の就業休日パタンからみた夫妻の家事労働時間と自由時間の特徴およびそれぞれの時間配分に与える夫妻の相互の影響について明らかにすることができた.夫だけに注目すると,休日であることは自由時間の増加だけでなく,家事労働時間の増加にもつながっていて望ましい社会変化を示しているようにみえる.しかしながら,家事労働の内訳をみると,買い物,子どもの世話,家庭雑事の時間が長く,炊事,掃除,洗濯といった家事労働の増加にまではおよんでいない.夫妻の就業日の組み合わせによる就業休日パタンによって分析すると,夫が就業日である場合よりも休日である場合の方が妻の家事労働の時間的負担が減少している.しかしながらその減少はそれほど大きなものではない.つまり,夫の休日の効果が妻にまで十分およんでいるとはいいがたい状況にある.夫が休日の場合は妻の就業休日によって自由時間に違いがなかったのに対し,妻が休日の場合は夫が就業日であると自由時間が短い傾向があった.つまり,妻の休日の効果は夫の休日の効果より小さくなっているといえる.職業労働に従事しない日という意味では同じであっても,有職の妻の休日の生活は無職の妻の生活よりゆとりがあることも明らかになった.ここで,本研究の有職の妻の分析においては,サンプル数の制約のため就業形態(「主に仕事」か「家事の傍らに仕事」)を分けていないことに注意する必要があることはあらためて指摘しておきたい.本研究の結果から,単に有職者の職業労働時間を短縮するだけでは夫妻の生活時間配分のバランスがとれるとはかぎらないことがわかる.これまでの労働時間短縮政策は,労働時間量を短くすることを目的としていたように思う.その目的は達成されつつあるものの,最終目的である真の意味で豊かでゆとりある家庭生活を実現させるには至っていない.この実現のためには,有職者の労働時間短縮の効果が夫妻を含む家族成員全員におよぶような家庭経営のありかたを追究していくことが必要である.
著者
大久保 春乃
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.79-86, 1999-01-15

Akiko Yosano played an important role as a poetess and a critic for about 40 years from 1901. This study aims at making clear her view of costume. She was forced to wear boy's clothes in her infancy. This peculiar experience was the origin of her fondness for bright costumes throughout her life. Costume was an importartt medium when she gave expression to her feelings of "love," "youthfulness" and "motherhood." She had an idea of praise for physical beauty. She thought that costume should bring out the beauty of the human body and not simply cover. This idea and her experience of visiting Europe led her to advise Japanese women to wear Western style clothes. But it was not simply a matter of copying Western style clothes. She recommended them to make their dresses using fabrics for Japanese clothes, because it was an economical and easy way. Her opinion originated from her daily life and she had foreseen the new era.
著者
名倉 秀子 大越 ひろ 茂木 美智子
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.57, no.8, pp.533-542, 2006-08-15
被引用文献数
2

A questionnaire survey was conducted among 2,798 university and college students to investigate their eating habits during the first three days of the New Year from 1986 to 2005. The percentage of foods and dishes eating-out during the 20-year period varied between 7.3% and 16.5%, and this percentage was gradually increasing. There was an exponential correlation between 4 selected years and the rate of increase in eating-out. The frequency of eating-out special dishes for the New Year was low during the first three days of the New Year, while the frequency of eating daily staple food, main and side dishes was high. The reasons for eating-out could be classified into three clusters: 1. to celebrate the New Year custom; 2. to celebrate the New Year by eating; 3. function of a part-time job.

1 0 0 0 OA 家政学と行政

著者
尚 弘子
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.243-245, 1992-03-15
著者
五島 淑子
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.41, no.12, pp.1169-1178, 1990-12-15
被引用文献数
1

The purpose of this study is to make a quantitative study of local food and nutrition in Edo Period, based on a data base processed from "Bocho Fudo Chushin-an" (a geographical description and local history of Choshu-han compiled in 1840s). The average individual food supply (per capita per day) was estimated by dividing total food production estimated in the previous studies by population (523,000) and further divided by the number of days per year (365). The individual nutrition supply was estimated in reference to Standard Tables of Food Composition in Japan (third edition). The daily food supply of individual can be summarized as follows : cereals, 465.1 g; sweet potatoes and starch, 71.9 g; nuts and seeds, 0.6 g; pulses, 22.6 g; fishes and shellfishes, 12.5 g; meat, 3.7 g; eggs, 0.1 g; vegetables, 179.5 g; fruits, 8.1 g; fungi, 0.2 g; algae, 1.0 g and beverages, 95 ml. This result shows that people in those days lived on rice and barley. The daily nutrition supply of individual was 1,861 kcal of energy, 52.4 g of protein, 11.3 g of lipid, 284 mg of calcium, 10 mg of iron, 1,603 I.U. of retional potency, 1.62 mg of thiamin, 0.66 mg of riboflavin and 100 mg of ascorbic acid. Cereals formed 86.4% of total energy, and lipid 5.5%. Animal protein was only 5.7% of total protein supply. It was clarified that their living depended chiefly on cereals.
著者
山本 淳子 大羽 和子
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.50, no.11, pp.1133-1138, 1999-11-15
被引用文献数
2

The vitamin C content of cucumber and mung bean sprout was markedly decreased in NaCl-treated tissue by storage at 4℃. The ascorbate oxidase (AAO) activity of NaCl-treated vegetables increased according to the NaCl concentration. Increase in AAO activity of NaCl-treated vegetables was a result of the increase to the homogenate when NaCl or other salts were added to the homogenizing buffer. These results suggest that the increase in the amount of free AAO resulted in the decreased AsA content of NaCl-treated tissues.
著者
渡邊 智子 小田 恒郎 高居 百合子
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.46, no.10, pp.951-957, 1995-10-15
被引用文献数
1

The study was undertaken to determine the effects of lactulose syrup on the growth and intestinal microflora of rats at different levels of dietary protein. Male rats of the Wistar strain (at 6 weeks of age and weight 97 g) were fed two control diets (15% casein and 35% casein) containing no lactulose syrup and two experimental diets (15% casein and 35% casein) containing 19% lactulose syrup for 35days. The following results were obtained : 1) The two lactulose groups showed a decrease in body weight gain and total feed intake for 35 days. 2) The growth ratio (body weight gain/initial body weight), the feed efficiency ratio and protein efficiency ratio were lower in the two lactulose groups than in each control group. 3) The weight of liver, kidney, small intestine and cecum with contents were increased in the two lactulose groups. The weight of retroperitoneal fat pads were decreased in the two lactulose groups, and this effect in rats fed the 35% casein diet was affected significantly. 4) In the fatty acid composition of retroperitoneal fat pads, linoleic acid was increased and palmitic acid decreased. 5) In the cecum, pH was decreased, and thiamin, riboflavin and Bifidobacterium were increased in the two lactulose groups. These effects in the 35% casein diet group were demonstrated significantly.
著者
香川 幸子 盛田 真千子 杉山 真理 小林 茂雄
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.44, no.7, pp.589-596, 1993-07-15
被引用文献数
3

The purposes of this study were to compare awareness toward underwear items of university women and their mothers and to examine relationships between the awareness and social psychological characteristics. Date were provided in a self-administered questionnaire by 200 university women and 166 mothers. The questionnaire included a measure of awareness to underwear items (28 variables) and a social psychological characteristic measure (13 variables). Results obtained are summarized as follows : 1) University women were more interested in the current fashion of the underwears and less concerned about functional or practical aspects of them than were their mothers. 2) Responses to the awareness to underwear items were factor-analyzed separately for the women and their mothers. yielding nine factors : high-grade intention;norm consciousness;taste and preference;and so on. There were significant differences in the scores generated for eight of the nine factors between the women and their mothers. 3) Significant relationships existed in some factors of the awareness and social psychological characteristics.