著者
山口 芳雄 グラブ シング 山田 寛喜 Yamaguchi Yoshio Gulab Singh Yamada Hiroyoshi
出版者
電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.101, no.9, pp.638-647, 2018-09

災害監視や地球環境観測に偏波合成開口レーダ(PolSAR)が大きな役割を果たしつつある.PolSARから導かれる偏波データのCoherency行列には9個の2次統計量が含まれている.その利用法の一つに散乱メカニズムに基づいた散乱電力分解がある.Coherency行列を散乱モデル行列で展開することにより,各散乱電力を求める手法である.各散乱電力に基づいたカラー画像が作成できるので,理解しやすく,多くの手法が提案されてきた.本文では,その進展とともに最新の6成分分解手法について述べる.
著者
西松 顯 楠本 真二 井上 克郎
出版者
電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス
巻号頁・発行日
vol.98, no.85, pp.17-24, 1998-05-28
被引用文献数
5

これまでに我々はプログラムスライスがフォールト位置特定に有効であるかを実験的に評価した.しかし, この評価実験では, 被験者数が6人と少ないために, スライスの有効性が十分に確認できなかった.そこで, 本研究では, これまでの評価実験の問題点である被験者の数を増やし, プログラムスライスがフォールト位置特定に有効であるかどうかを実験的に評価することを目的とする.具体的には, 被験者34人をグループG1とG2に分け, G1に含まれる被験者には, スライス情報を含まないプログラムリストのフォールト位置, G2に含まれる被験者には, スライス情報を含むプログラムリストのフォールト位置を特定してもらい, それに要した時間についてG1, G2間で比較を行なった.実験の結果, スライス情報を含むプログラムリストのフォールト位置特定を行なった方が, スライス情報を含まないプログラムリストのフォールト位置特定を行なった場合より効率よくフォールト位置特定が行なえる事が確認できた.This paper aims to evaluate the usefulness of program slicing on fault localization process. In the experiments, we prepare six kinds of program(P1∿P6) that included only one fault and thirty-four subjects. The subjects are divided into two groups: G1 and G2. Next, the subjects in G1 specify any fault in six programs successively, using the slicing technique and one in G2 specify any fault in six programs successively, using the slicing technique. Finally we compare the time for fault localization between G1 and G2. The results of the experiment show that program slicing technique is effective on fault localization process.
著者
湊 真一
出版者
電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.75, no.11, pp.1146-1149, 1992-11
著者
田中 晢男 中野 敬介 仙石 正和 篠田 庄司
出版者
電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 = The transactions of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers. B (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.85, no.12, pp.2063-2072, 2002-12-01
参考文献数
9
被引用文献数
5

セルラ方式ではすべての通信が基地局を介して行われるが,端末が建物の陰のなどのデッドスポットに入った場合,基地局と通信することができなくなることがある.本論文では,このような場合に,別の端末がデッドスポットに入った端末と基地局との間の通信を中継するアドホックリレー方式を検討し,その通信トラヒック特性を表す理論式を導く.この理論式の計算例から,端末の通信能力が比較的小さな場合でも,アドホックな中継により呼損率が改善され,運ばれる呼量も改善できることを示す.また,シミュレーションにより中継が二段だけで十分な場合があることを示す.これは上記理論式により多段中継の場合の通信トラヒック特性を推定できることを意味すると考えられる.
著者
長谷川 政美
出版者
電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.75, no.7, pp.694-700, 1992-07-25
参考文献数
7