著者
廖 金孫 松井 繁憲 串田 守可 篠原 正 藤野 陽三
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.749, pp.137-148, 2003-12-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
12
被引用文献数
4 2

鋼橋建設コストの低減を目的として, 塗装の代わりに除湿機を箱桁内部に設置し, 湿度を制御することにより, 箱桁内面の腐食を防止する工法が検討され, 実用化されている. しかし, この防食方法には電源が必要不可欠な上, 除湿機の設置・運転費用もかかる欠点がある. これらの欠点を解決するため, 取扱いが容易で安価な除湿剤に着目し, 除湿剤による箱桁内部の湿度制御効果について検討した. 本文では, 北海道および沖縄に架設された実橋を対象とした鋼製箱桁内部の環境腐食性の調査結果および, 腐食環境が厳しい沖縄の実橋鋼製箱桁内部における除湿剤の湿度制御効果を解析し, 鋼板の腐食発生挙動に及ぼす不純物付着量の影響を明らかにした上で, 除湿剤を使用する鋼製箱桁内部の防錆システムを提案した.
著者
大津 宏康 見掛 信一郎 井尻 裕二 坂井 一雄
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
建設マネジメント研究論文集 (ISSN:18848311)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.101-114, 2006-12-05 (Released:2010-06-04)
参考文献数
14

亀裂性岩盤中でのトンネル掘削においては, 断層破砕帯等の不良地山の出現や突発湧水の発生等により, 多大なコストオーバーランおよび, 長期にわたる工期延長を余儀なくされた事例が数多く報告されている. そのため本研究では, 筆者らがこれまでに示してきた地盤統計学を用いて推定する掘削コストに, 破砕帯の出現あるいは突発湧水等の発生に対する対策工の施工に要するコストを加えた建設コストを推定する手法を提案することを目的とする. 建設コスト評価手法においては, 金融工学分野で用いられるリスクという概念を導入し, リスクカーブや, バリューアットリスクといった評価手法を用いる. 具体的には, 健岩部については岩盤等級分類に基づいて, 支保工を選択し掘削コストを算出する手法をとる. 対策工の施工を要する破砕帯の出現あるいは突発湧水等が発生する可能性の評価については, 不連続性亀裂岩盤における地下水解析に用いられる亀裂ネットワークモデルを適用する. さらに建設コスト評価手法を, 実際の岩盤データを用いて検証し, 掘削コストおよび対策工の施工コストからなるトンネル建設コストの評価結果について示した.
著者
武山 泰 嶋田 洋一 福田 正
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1990, no.420, pp.135-141, 1990-08-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
7
被引用文献数
13 9

The object of this study is to develop an evaluation system for managing asphalt pavements based on Markov chain model. Deterioration process, reliability, effects of rehabilitation, and steady state probability of asphalt pavements can be evaluated by this system. In this paper, the Markov chain model methodology is explained, and the application of this system to actual asphalt pavements in Tohdku district is described. As the results, transition matrices for asphalt pavement performance are obtained, and the effects of rehabilitation are estimated quantitatively by this system.
著者
鶴田 五八男 吉原 和美 辰巳 正太郎
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
トンネル工学研究発表会論文・報告集 (ISSN:18849091)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.383-388, 1994-11-16 (Released:2011-06-27)

Takagawa Tunnel is is port of Yamanasi Maglev Test Line. The length of this tunnel is approximately 3, 960m.KOFU side of this tunnel has characteristics that tunnel over-burden is approximately 5m to 20m and ground conditions consist of loose soil.This document is being described regarding KOFU side of This Tunnel, where this is the smollest tunnel over-burden of This Tunnel and this location was curried out Protection Work for the Building By Vertical Anchor Method.
著者
河野 通之 松本 嘉司
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:00471798)
巻号頁・発行日
vol.1965, no.115, pp.13-25, 1965-03-20 (Released:2009-12-18)
参考文献数
19
被引用文献数
1 1
著者
横山 幸滿 今泉 繁良 上野 勝利 水沼 孝恵
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.568, pp.113-123, 1997-06-21 (Released:2010-08-24)
参考文献数
22

平成元年から同3年にかけて, 宇都宮市西郊の大谷石採取場で3,300m2にも及ぶ大規模な地下空洞陥没事故が発生し, その後引続き陥没事故が発生して社会的関心を集めた. 本論文ではまずはじめに大谷石の力学的性質, 特に一軸圧縮強度に及ぼす乾燥-湿潤履歴とクリープ破壊の影響を調べ, その後陥没のメカニズムについて検討し, 残柱の断面積と間隔について論じている. 更に陥没の発生日時と地球潮汐力との相関を調べ, 臨界状態にある空洞に対し地球潮汐力が陥没のトリガーの一つとなり得ることを述べている.
著者
藤井 郁夫
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.381-386, 1998-05-01 (Released:2010-06-15)
参考文献数
42

明治期に架けられた鋼 (鉄) 道路橋の国内の製作工場を調べたものである。明治初期の国産道路橋は宮営工場で一橋毎に加工製作されている。これが明治中期になると「よろずや的」と称される機械工場で製作され, 加工製作の国産化が完成した明治後期になると専門化した機械工場の他に, 造船または鉄骨製作と兼業した橋梁專門工場での製作が始まっていることがわかった。又, 鋼 (鉄) 橋の加工製作についても, 機城・造船と同様に官設工場の影響は大きく, そして赤羽工作分局と三田農具製作所を核とした東京港区三田・田町地区は明治中期頃は鉄橋製作についてもその中心地ともいえる状況であったことがわかった。
著者
増渕 文男
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.119-122, 1991-06-05 (Released:2010-06-15)
参考文献数
5

日本の歴史に「横浜」が登場するのは江戸時代の幕末期で、港を中心とした横浜北部地域が中心であり、これが今日の横浜のイメージとして広く定着している。しかし南部地域にはこれより古い遺構がみられるようで、本研究は横浜南部の土本遺構を調べ、石橋の一橋「昇龍橋」について報告するものである。昇龍橋の架設位置は横浜市南部にある栄区の狙川上流部で、この河川には土木遺構として石橋の他に溜池、堰、及びずい道などがある。しかし、これらの遺構は付近の住民一部が知るだけで、一般的にはあまり知られていない。石橋の構造形式といえば九州の石橋があげられるが、昇龍橋はそれと類似性が少なく、何処の石工が建造したものか不明である。石材は当地の鎌倉産「今泉石」を使用しており、軽快な感じと独特な趣をもつ石橋である。架設年代は親柱に大正四年の刻印があり、かすかに読み取れるが、親柱と石橋本体とは石材が異なるので、まだ明確にはなっていない。石橋の建造には高度な技術が必要であるが、何故この地にその技術が展開されたかなど追究すべき点が多い。この周辺には江戸時代を中心に土木遺構が多く存在し、高度の技術力と文化、それを支える経済力を温存してきたが、近年になり衰退し開発事業の影響が心配される地域である。
著者
遠藤 光一
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.221-226, 1997-06-05 (Released:2010-06-15)
参考文献数
14
被引用文献数
5

二級河川夏井川の中流部に位置する磐域小川江筋取水堰 (福島県いわき市) は1654 (慶安4) 年に築造され、河川の曲線部で平面的には斜形、縦断的に多段式、構造的に木工沈床という国内に現存する数少ない大規摸な「斜め堰」であり、歴史的にも最も古いものである。これをケーススタディーとして、史料や「斜め堰」の類似例 (第十堰吉野川 (1752) 年、山田堰筑後川 (1790) 年) から河川工学的に比較評価し、流れを見極め、流れに逆らわない河川構造物の設計視点を提言したい。
著者
為国 孝敏 榛沢 芳雄
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.289-297, 1990-06-25 (Released:2010-06-15)
参考文献数
14

東京の副都心ターミナルである渋谷は、現在では若者とファッション・文化の街として個性的な顔を持っている。そのような渋谷の中核となっている駅空間は、どのような変遷をたどってきたのか。渋谷についての文献・資料を基に駅空間形成の変遷・特徴・性格等に史的考察を試みた。その結果、初期では自然派生的に、中期では鉄道事業者の理念によりターミナルの基礎が確立され、その後は地域発展とともに駅空間形成は質の充実へと性格付けられる。
著者
是永 定美
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.37-48, 1997-06-05 (Released:2010-06-15)
参考文献数
7

The history of sluices and weirs which were built of brick and stone in Saitama Prefecture in the Meiji Era is described in this paper. In Saitama Prefecture, the brick sluice and weir construction industry lasted from 1887 until 1921. During these years, more than 190 brick sluices and weirs were constructed, and more than 12 million bricks were used in their construction. In contrast, stone sluices and weirs were constructed from the Edo period to the Meiji Era.
著者
堀野 一男
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
日本土木史研究発表会論文集 (ISSN:09134107)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.173-180, 1989-06-20 (Released:2010-06-15)
参考文献数
14

能代港は米代川の河口港として、古来から海上交通の重要な港としての位置をしめていた。とくに、足利中期から江戸時代にかけては、米、木材などの移出港として、また、松前および北陸地方からの塩、毘布等の物品受け入れ港として栄えた。しかし、米代川から運び込まれる多量の流砂と河口をとりまく砂丘からの飛砂、それに漂砂などの影響によって河口が狭められ、とくに冬季間は河口閉塞に近い状態になった。そのため長い間にわたって凌せつ普請、砂防林の植栽などの努力が続けられてきた。このような河口港の宿命から抜け出すために昭和39年(1964)には河港分離の方向が打ち出され外港工事にとりかかった。日本海沿岸の港の多くは歴史も古くいずれも河口港で始まっているが、それまでの、河口港を振り切って行われた新潟東港築港、それ以前の苫小牧築港、田子の浦港などの掘り込み港の技術的な成功を足がかりとして港湾の建設は大きく進んだ。つまり、能代港築港は戦後の港湾築港技術の進展とも関連していた。本研究はこのような河口港としての発展、停滞、そしてそれからの脱皮としての新港建設、という歴史を辿った能代港の変遷から港湾計画、地域経済上の現代的な教訓を引き出すことを目的としている
著者
嶋田 喜昭 星野 貴之 舟渡 悦夫 伊豆原 浩二
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.51-58, 2003-09-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
8
被引用文献数
2 2

本論文では、交流分析による若者ドライバーの性格を考慮した交通安全教育の可能性を検討するために、交流分析のエゴグラムを用いたドライバーの性格分類と交通事故経験、ならびに事故の要因となる運転特性との関連性について示した。そして、どのような性格が事故経験と関わっているか、またそれらと運転特性も含めた相互の因果関係を明らかにするとともに、交通安全教育における交流分析適用の有用性を述べた。
著者
鶴巻 有一郎
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1990, no.423, pp.43-52, 1990-11-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
12
被引用文献数
1 1

Analysis on the stability of oscillation in a hydraulic system equipped with a surge tank has been made. The Thoma condition of stability is modified by taking account of the effect of inertia of flowing water in the penstock, hydraulic characteristics of turbine, characteristics of the turbine speed governor, inertia of rotating part of turbinegenerator, and paralleled running of power plants. Extensive numerical computation has been made basing on the theory derived herein, and the effect of them is examined in detail. Stability regions are shown in diagrams by the use of suitably chosen dimensionless parameters.Stability of oscillation in the hydraulic system having no surge tank has also been analysed and is compared with the result in the case when a surge tank is equipped.Furthermore, the response of the whole hydraulic system to the periodic variation of power demand has been analysed. The theoretical result thus derived is compared with the result of field measurement in an electric power plant. Good agreement is shown between the theory and measurement.Basing on this study, guidelines for deciding whether the installation of a surge tank is necessary or not in a relevant case are proposed.
著者
浪平 篤 後藤 眞宏 小林 宏康
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
水工学論文集 (ISSN:09167374)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.1189-1194, 2008 (Released:2010-08-25)
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

There is the case to have to make the slope of the fishway steeper than the standard range, according to the geographical features condition. In this research, measurement of flow structure and observation of swimming behavior of Leuciscus hakonensis at the hydraulic model of the pool and weir type fishway with slope 1/5 were conducted. Main results are shown as follows; 1) Ascending rate of this species in TYPE C which has short pools in flowing direction is higher than in TYPE B which has big steps between each pools when the overflow depth equals 5-10 cm, ascending rate of this species over 9-10 cm in TYPE B is higher than in TYPE C when the overflow depth equals 15-20 cm. 2) The difference of flow structure doesn't necessarily greatly influence ascending rate of this species. 3) About this species, it is necessary to select TYPE B or C corresponding to the assumed range of the overflow depth.
著者
楊 曉光 飯田 恭敬 宇野 伸宏
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.597, pp.113-126, 1998-07-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
18
被引用文献数
3 2

線形計画法を用いた都市高速道路の流入制御モデル (LP制御モデル) は, 理論的に明快であり, かつモデルの操作性, 実用性の点でも優れているが, 基本的には交通状態の定常性を仮定できる場面への適用に限定されている. 本研究では, 流入交通需要と本線上の交通状態の時間変化を考慮可能な流入制御モデルを構築するため, LP制御モデルを基礎として, その動学化を図る. 渋滞予防の制約条件としてリンク容量制約に加えてリンク走行速度制約を導入し, 交通状態が非定常な場合あるいは本線上に軽微な渋滞が存在している場面にも適用可能な制御モデルとする. 提案した動的制御モデルを用いた数値計算を通して, モデルの挙動を確認するとともに, 動的流入制御手法の役割を明確にする.
著者
松浦 茂樹
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
日本土木史研究発表会論文集 (ISSN:09134107)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.275-285, 1987-06-20 (Released:2010-06-15)
参考文献数
12

近年水辺の復活、ウォーターフロントの開発等水辺が社会から注目されているが、戦前の河川改修でも河川環境は重視されていた。この状況を1935 (昭和10) 年の大水害後、翌1936年樹立された京都の鴨川改修計画に基づいて論ずる。鴨川の社会的特徴は、御所をはじめ千年の歴史をもつ社寺・史跡・風物のある古都・京都市街地を流れていることである。鴨川は「東山ノ山紫二対シ河流ノ水明ヲ唄ハレタル古都千年ノ名川」と認識されていた。また「鴨川は京都市の鴨川に非ず」と、我が国にとって重要な河川と主張された。京都の風致の重要性としては、文化面における国民の訓練、産業の発展、国際観光の三つがあげられた。このため鴨川改修計画では、治水上支障のない限りにおいて鴨川の風致を配慮した計画が樹立された。具体的にはコンクリートの露出をできるだけ避け、石垣、玉石張を中心にして行われたこと、曲線を用いた床止め工の形状等によく現われている。また高水敷にはみそそぎ川が残され、夏には納涼床が張り出されて京都の風物詩となっている。昔から鴨川での夕涼みは京都市民に親しまれていたが、1986年夏気象観測を行い、その状況を求めた。1936年の環境整備計画は、河川技術者集団の総意の下に行われたと推察される。河川技術者がそのような能力を機械施工化以前には常識としてもっていたものと判断される。なお1936年の改修計画は、鴨川に限られることなく京都市の大改造計画であり、京阪線の地下化、都市計画道路の築造等が一体として図られていた。これらの事業は近年の1979年より再開され、現在工事中である。
著者
天野 光三 佐崎 俊治 渡辺 武 北川 央 落合 東興 川崎 勝巳
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.405-411, 1997-06-05 (Released:2010-06-15)
参考文献数
8
被引用文献数
1

現存する大阪城天守閣は、昭和天皇の即位の御大礼記念行事として企画された日本で最初の鉄骨鉄筋コンクリート製の復興天守閣で、昭和6年に竣功したものである。天守閣は徳川時代の天守台の上に建設されているため、旧石垣に大きな負担をかけないように設計されている。本報文では、復興天守閣の基礎の設計の考え方についてまとめるとともに、天守閣の沈下等について考察を加えるものである。
著者
永野 孝一 永野 理恵 乾 由美 金安 公造
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
環境システム研究 (ISSN:09150390)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.165-170, 1994-08-20 (Released:2010-03-17)
参考文献数
9

Life Cycle Assessment examines the impacts on resorce and energy consumption and environment at each stage of production, through comsumption and final disporsal. This study examines the impacts on resource and energy by disporsable and reusable diapers use at comsumption stage. For this paper, we look into the actual condition through quationnare etc. So we get the following results.(1) Disporsable only and both kind of diapers use make up over 95%. There are some reasons, a good sleep of child and mother, a saving of time and labor for washing, so that on.(2) Reusable diaper use has higher charges for public services only, but including for purchase disporsable one is 3.7 times cost than the other.(3) On environmental impacts, mainly, reusable diaper use is a burden to the sewage disporsal plant. Disporsable diaper use generates more solid waste than reusable diaper.