著者
中津川 誠 山田 正
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
水工学論文集 (ISSN:09167374)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.1-8, 1993-02-20 (Released:2010-06-04)
参考文献数
12
被引用文献数
1

The present study deals with the investigation of wind velocity observed by the Doppler radar. The first phase of paper is the observation of wind using the Doppler radar. Observations have been carried out by using the Doppler radar which is installed in the suburb of Sapporo, Hokkaido, Japan. Horizontal and vertical wind components are estimated by applying the VAD (Velocity Azimuth Display) method to the Doppler data. We make sure that the VAD method can precisely estimate the wind components. The second phase is the utilization of wind data for investigation of rainfall field. The geostrophic wind observed by the Doppler radar is incorporated into the Kao model so that three dimensional wind components are estimated in the planetary boundary layer. The rainfall field is simulated by applying such wind distribution to the Kessler parameterization. The above methodorogy offers considerable promise for the progress of physics-based rainfall models and forecast methods.
著者
中村 寛治 宮地 有正
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
環境工学研究論文集 (ISSN:13415115)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.17-27, 1992-11-30 (Released:2010-03-17)
参考文献数
27
被引用文献数
4

A Phenol degrading bacterium, which could decompose TCE, was isolated and identified as Pseudomonas sp. KN1. The ability to degrade TCE was induced by addition of phenol. An enzyme responsible for TCE degradation was conjectured to be phenol hydroxylase (PH). A gene encoding PH was cloned from the chromosome DNA. Expression of the PH gene in Escherlchia coil DH5α was carried out by using pTrc100 as a vector. Although the gene cloned was expressed in the E. coil, phenol was oxidized only at a low rate. The degradation of TCE was not detected at all. A new plasmid vector, pRCL100, carrying the replicon of RSF1010 was constructed to use Pseudomonas sp.KN1 as a host. A higher activity of PH was observed when the PH gene was expressed under the control of the trc promoter in Pseudomonas sp. KN1. The TCE degradation was examined by using the genetically engineered Pseudomonas sp. KN1. TCE concentration in a vial was rapidly decreased when the bacterium engineered was inoculated, and the gene was expressed. The result showed that the gene encoding TCE degrading enzyme was the PH gene.
著者
中西 昌武 木下 栄蔵
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.165-174, 1998-09-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
18

本論文では、AHP (Analytic Hierarchy Process) における評価要素の新たな重みづけ手法「視点間ストレス法」を提案する。この手法は評価視点によって異なる評価値同士を、視点間のストレスが最も小さくなるよう合成する。従来の固有ベクトル法では一対比較行列における循環関係や対称成分の拮抗に有効に対処できないが、視点間ストレス法ではこの問題に対処できる。また視点間ストレス値は、視点間ストレス法における整合度指標として有効である。
著者
山崎 文雄 大保 直人 黒田 修一 片山 恒雄
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.519, pp.211-222, 1995-07-21 (Released:2010-08-24)
参考文献数
25

EPSを裏込めに用いたコンクリート擁壁と近接する重力式コンクリート擁壁において, 地震観測が行われている. 本文では, この地震観測システムを紹介するとともに, 得られた記録について整理し解析を行った. 記録から, EPS部は低振動数で盛土部とほぼ同様の震動性状を示し, アンカーには張力がほとんど作用していないことが明らかになった. また, 擁壁-EPS-盛土から成る系をFEMでモデル化し, 地震応答解析を行った. これらの観測および解析結果に基づいて, EPS擁壁の滑動および転倒に対する安定性を検討した. その結果, 現行の擁壁の安定計算法をEPS擁壁に適用すると, 安全率が極端に小さくなるという矛盾が指摘された.
著者
萩原 剛 太田 裕之 藤井 聡
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.117-123, 2006-09-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
15
被引用文献数
7 6

人々の自発的な交通行動変容を促すコミュニケーション施策である「モビリティ・マネジメント」を実務的かつ広範に展開していくためには、なるべく多数の人々と、なるべく安価に接触できるようなコミュニケーション技術を検討する必要がある。この認識の下、本研究はアンケート調査の「回収率」に着目し、回収率の向上に影響を及ぼす要因について分析を行った。その結果、配布方法や報酬の提供方法によって、回収率が大きく異なることが示された。また、これらの方策に要するコストを算出することで、より効率的・効果的なアンケート回収率向上方策について検討した。
著者
柳澤 則文 大山 理 栗田 章光
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集A1(構造・地震工学) (ISSN:21854653)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.255-266, 2015

近年,不審火,放火,沿線火災あるいは車両事故による炎上により,一般橋梁や高架橋の火災事例が国内外を問わず数多く報告されている.しかしながら,橋梁では,トンネルのような大規模な火災事例は少なく,火災時における性能照査手法は必ずしも明確に示されていない.一方,性能照査を行う場合,高温状態での終局耐力をより正確に評価するため,2種類以上の外力が同時に作用する場合の相関関係を把握することが重要となる.そこで,鋼合成桁を対象に高温時の相関関係について検討を行った.<br> 本文では,その検討結果を踏まえ,火災時における橋梁の性能照査において必要とされる終局耐力相関曲線を提示する.
著者
益子 輝男 為国 孝敏 中川 三朗
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.495-500, 1997-06-05 (Released:2010-06-15)
参考文献数
15

成熟化社会をむかえたわが国において, 近年, ゆとりと潤いを求める社会状況の中で, 「観光」に対する新たな視点が求められるようになってきている。すなわち, 環境共生の中で, 観光地へのアクセス交通機関として, 公共交通機関である鉄道の新たな役割が期待されている。本研究では, 戦後の鉄道 (事業) と観光地開発との関連について, 東武鉄道の行った施策を中心に, その沿線地域にある観光地として日光, および鬼怒川温泉 (藤原町) を取り上げ, 観光活動が盛んになり始めた時代 (1955年-1975年) の社会状況を視座として史的に分析を行った。その結果, モータリゼーションの発達の影響を受けながらも, 観光活動の発展に, 鉄道サービスの向上策が, 影響を及ぼしている状況を明らかにした。
著者
山中 英生 青山 吉隆 多田 恭章 永峰 崇二
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.524, pp.37-48, 1995-10-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
20

本研究は, 郊外幹線街路沿道の独立広告物のうち, 特に田園地域に掲出される野立広告物に対する規制に関して, 受認限度の視点から規制水準を分析することを目的としている. 具体的には, 各県の条例における規制方法を概観する一方で, 徳島市周辺の独立広告物掲出実態を把握して現状の規制方法の問題点を把握している. また, CGアニメーションを用いた実験によって, 視野内の広告物総量規制という観点から, 野立広告物の掲出量に対する心理的受認限度の分析を行い, その結果, 広告面積と広告物高さや設置間隔等, 屋外広告物条例における形態規制からみた受認限度のレベルを明らかにしている.
著者
松原 雄平 野田 英明 依藤 正典 中谷 英明
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
海洋開発論文集 (ISSN:09127348)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.693-698, 1997 (Released:2011-06-27)
参考文献数
8

Nakaumi lake is shallow with extensive intertidal sand and mud flats. The eelgrass (Zoesta marina) zone in the lake may function as an important refugee for many resident and transient species, especially where other structural habitats are poor. In this paper, a new method for eelgrass bed creation is introduced and discussed Field observations have been carried out and suitability conditions of eelgrass are evaluated by field data.
著者
阪井 清志
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.441-450, 2008-09-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
12

本論文では可地方都市の都心部と郊外をシームレスに繋ぐ優れた軌道系交通システムとしてドイツを中心として周辺諸国で導入が進みつつあるトラムトレインを対象として、日本への導入を想定した場合の今後の検討事項を明らかにするため可文献調査及び現地調査を実施し可主要な課題として、計画・事業調整の枠組みと推進のための取組み、並びに鉄道と路面電車 (LRT) の規格の相違点とその克服のための技術開発を抽出し、ドイツ及びフランスにおける具体的な課題の内容と解決の方向性を明らかにした。
著者
出村 嘉史 川崎 雅史 田中 尚人
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.387-394, 2001-09-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
6
被引用文献数
1 1

本研究では、絵図や文献などの歴史的資料の分析やヒアリング調査、現地の観察をもとに、近世円山界隈に存在した時宗寺院の空間構成を明らかにした。急傾斜である長楽寺では幾つかの平場を立体的に組み合わせて構成され、平場間の起伏が豊かな場所に庭園を造った。次に傾斜の大きい安養寺では、敷地内に起伏を持つ塔頭が立体的に組み合わせられ、建築と庭の多様な位置関係が視線の多様性を産み出した。そして緩傾斜の双林寺では平面上に並んだ塔頭で構成され、立体的な空間構成を造る為に築山や借景が用いられた。このように豊かにつくられた空間では、後に席貸が行われ、飲食、宴席が積極的に行われ文化的交流の場として利用された。
著者
松浦 茂樹
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.295-307, 1994-06-09 (Released:2010-06-15)
参考文献数
23

北海道の中心地として札幌が選定されたのは、大河石狩川の舟運により内陸部そして日本海・太平洋と四方への便からであった。さらに対外関係、特にロシアの南進に備えて日本海沿いに設置されたと考えられる。この選定は、幕末、北海道調査を行った松浦武四郎の意見に拠った。松浦は京都と比較しながら、その妥当性を評価した。舟運からみて石狩川は、わが国河川の中でも有数の好条件をもつが、石狩川舟運は、当初、重視されていた。幌内炭坑からの輸送は、幌向太まで鉄道で行い、そこからは石狩川舟運によるというのが、最初の計画であり、そのためにオランダからファン・ヘントが招聘された。しかしアメリカ人技師クロフォルドにより札幌を通って小樽までの鉄道が推奨され、実施に移された。ファン・ヘントは河口で港湾計画を策定し、石炭輸送とは別途にこの計画は推進された。だが彼の死とともに計画は放棄された。また北海道は、主にアメリカ人技術者達の協力によって当初進められた。彼らの開発方針について、アメリカの国際戦略を考えてみる必要がある。
著者
伊東 孝
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.271-276, 1998-05-01 (Released:2010-06-15)
参考文献数
9

鹿児島の五大石橋を架設した肥後の石工;岩永三五郎は、従来石橋の架設者としてその名を知られている。しかし鹿児農の五大石橋問題を契機に、彼の治水技術者としての面も明らかになってきた (昨年の拙稿)。本稿は、熊本県八代地域の七百町新地の干拓、鹿児島市甲突川の中流にある河頭太鼓橋 (これも岩永三五郎の設計) 近くで最近発見された二つの隧道および川内市にある八間川と江之口橋という三地域の事例に焦点をあてて、岩永三五郎の治水技術と治水思想を検討し、総合技術者としての面に光をあてている。
著者
門廻 充侍 高橋 智幸
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集B3(海洋開発) (ISSN:21854688)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.I_545-I_550, 2015
被引用文献数
1

2011 年東北地方太平洋沖地震津波(以下,東北津波)により我が国は甚大な被害を受けた.想定が過小評価であったことを踏まえ,新たに大すべり域および超大すべり域を考慮した断層モデルが様々発表されているが,位置や形状に関する標準的な考え方は定まっていない.門廻・高橋<sup>1)</sup>は大すべり域および超大すべり域の不確かさを多数津波シナリオに導入する汎用的なモデルを提案しているが,破壊開始点や複数の大すべり域および超大すべり域,地震規模の不確かさが考慮されていない.そこで本研究では,これらを考慮した新たなモデルを提案した.そして,南海トラフの巨大地震津波を例として,具体的なシナリオの設定手順を示した.また,多数津波シナリオの防災への適用例として,湾内での津波増幅や津波警報解除に関係する津波波源に起因する卓越周期を検討した.
著者
春名 攻 久米 達也 久保 誠一郎 桜井 正博
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
建設マネジメント研究論文集 (ISSN:18848311)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.289-300, 2006

近年、地方都市中心市街地の衰退・空洞化が顕著になり、問題はより深刻化している。このため、中心市街地の再開発事業に関しても消費者ニーズや時代の流れに沿った開発の必要性が迫られている。そこで、効率的・効果的な中心市街地活性化をめざし、変化する時代に対応し魅力ある都市を創出するために、市街地整備と商業活性化対策の一体的事業整備を行うことによって、個別ではできない新都市機能の導入や既存都市機能の更新、レベルの高いサービス環境等を実現する方法が、大変有効であると考えた。<BR>本研究では中心市街地において、他都市にはない魅力的な雰囲気を持った都市整備事業とするために、当該地区に公園と商業施設を組み合わせた複合商業公園整備を提案し、一体的事業計画案を検討した。また、計画案の実現化方策として、商業集積地区において個別商店レベルでは解決が困難な問題への対応策として、個別商店の組織化・協調体制を組み込んだ運営システムの検討を行った。そして、一体的事業整備について、数学的手法を用いたモデルの定式化・構築を行い、中心市街地活性化をめざした土地利用・施設整備事業構想に関する方法論を論じた。さらに、一体的事業整備を推進させる方法として、土地の取得から整備・運営に至るまでに中間法人製度を用い、地域住民を主体とした新しいマネジメントシステムについて併せて検討を行った。
著者
中川 啓 恒松 高洋
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.720, pp.89-97, 2002-11-22 (Released:2010-08-24)
参考文献数
18
被引用文献数
1 1

ファイトレメディエーションは植物の生理代謝作用を利用する環境修復技術である. 本研究では, 博多据りカブ Brassica Rapa のファイトレメディエーションへの適用可能性を調べるため, 2つの栽培実験を行った. それは, 1) 銅とカドミウムの重金属複合汚染に対して, 汚染レベルや土壌タイプでの重金属の抽出濃度や抽出量の違いを調べる実験と, 2) 植物栽培中における重金属の時空間移動特性を調べるための実験である. これらの実験結果から, カブは銅とカドミウムを集積・茎葉部へ貯留する能力を持つ可能性があること, 栽培期間中, これらの重金属に対して耐性を示すこと, カブがカドミウムの可溶性フラクションを吸収していることが明らかとなった.
著者
鈴木 宏典 中辻 隆
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.695, pp.137-148, 2002-01-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
21
被引用文献数
2 1

高速道路上の起終点 (OD) 旅行時間を推定する新手法を提案した. 各道路区間の交通状態を感知器からのフィードバック作用により推定し, 区間旅行時間の時空間的な合計によってOD旅行時間を推定した. 筆者らは現在までニューロカルマンフィルタ (NKF) を用い, 交通状態を推定せずにOD旅行時間を直接推定する手法を提案してきた. 今回既存のNKFによる手法と新提案手法を用いてOD旅行時間を推定した結果, 新提案手法が精度の高い推定を行うことを確認した. さらに提案手法を実際の高速道路単路部へ適用した結果, 密に感知器を設置することにより混雑状態を含めた広範な交通状態の推定が可能となる見通しを得た. これらの数値計算結果から, OD旅行時間推定に対する提案手法の実用化へ向けての課題を整理した.
著者
松田 輝雄 永島 茂 後藤 征治
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
トンネル工学研究発表会論文・報告集 (ISSN:18849091)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.345-350, 1996-11-26 (Released:2011-06-27)
参考文献数
2

The Higashi-roppongi station is a new station of the Namboku-line which is under construction by the Teito Rapid Transit Authority. And this new station is situated in proximity to the metropolitan expressway structures and worked in the ground with high groundwater levels. Therefore it has been planed to carry out the pre-excavation timbering by transverse diaphragm and the wet excavation for safety works. This report will examine these special methods and analyze influences on the adjacent expressway structures.
著者
石原 凌河 松村 暢彦
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.69, no.5, pp.I_101-I_114, 2013
被引用文献数
3

東日本大震災の教訓として,過去の自然災害の教訓や知恵を後世に伝え,それを地域での防災まちづくりや防災教育に活かすことが重要であると言われている.そこで,本研究では,地域で受け継がれている災害伝承の実態を把握するとともに,災害伝承と生活防災行動,防災意識,地域への態度,避難行動,防災対策との関係性について明らかにするとともに,地域単位で災害伝承を行う意義について考察した.その結果,年月が経つにつれて,地域で脈々と受け継がれてきた過去の災害伝承が途切れる可能性が示唆された.また,災害伝承は防災意識や避難行動,地域への態度に直接的な影響はなく,生活防災行動を通じて防災意識や避難行動,地域への態度の醸成につながることが明らかになった.
著者
山本 吉道 ウッチャン ウィブール 有川 太郎
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
海岸工学論文集 (ISSN:09167897)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.301-305, 2008
被引用文献数
2

The following improvements on tsunami damage predicting are examined in order to decrease the tsunami damage: 1) It is checked that the destructive evaluation of buildings of a wide area due to tsunami can be efficiently performed with the numerical model which can calculate a flood of only land area with good accuracy and the gate type Rahmen model. 2) The limit of inundation height that human-beings can stand up to tsunami is obtained using data of a large-scale model experiment. This limit is determined by a slide and changes in the range of 20cm-40cm with sex and height. 3) When the overflow of tsunami occurs on the land area of a steep slope, a strong back-flow will occur. Therefore, a calculating method which can be used for the stable examination against it is also proposed.