著者
福田 大輔 吉野 広郷 屋井 鉄雄 プラセティヨ イルワン
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.737, pp.211-221, 2003-07-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
26
被引用文献数
2 1 7

“休日には労働の制約が無く, 個人は, 平日には行うことのできないアクティビティを時間や予算の制約下で行うことができる”という考えに基づき, アクティビティ間のトレード・オフ関係に着目して, 休日の活動時間価値を推定する方法を体系的に提示した. まず, 時間制約, 予算制約下の最適化行動モデルにおいて, 各アクティビティの限界効用が異なる場合が生じることに注目し, 時間配分モデル, 活動選択モデルという2種類の行動モデルを導出した. 次に, 仮想データを用いた数値実験を通じて, モデルのパラメータ推定上の諸特性を明らかした. 最後に, 活動時間価値の推定方法と信頼性評価の方法について述べ, その数値実験例を示した.
著者
土井 勉
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.167-174, 1991-06-05 (Released:2010-06-15)
参考文献数
10
被引用文献数
1 1

京都市の公園形成史を取りまとめた論文はまだ作成されていない。ここでは、旧都市計画法制定以前の公園としては京都府・市管理のものは、わずかに4公園であったことと、それらの公園の概要の紹介を行い、次に大正~昭和初期の用地確保が園難な状況で臨機応変に代用公園の設置を行ったこと、昭和初期の京都市の都市像は「田舎に京あり」ということで風致や緑地保存の重要性が認識されてきたことを概観する。また、昭和9年にまとめられた「京都市の都市環境とその改善策に就いて」(高田景)により、児童遊園設置の必要性の整理や上地区画整理事業における児童遊園設置基準について紹介する。京都市の児童公園は市周辺部の土地区画整理事業の進展によって大きく進展したのである。一方、市内については皇太子誕生を記念事業を挺にして、児童公園整備を行ったことを明らかにする。さらに、わが国で最初に受益者負担金制度を導入して整備された船岡山公園について受益者に対する負担方法について紹介するものである。
著者
野城 智也
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
建設マネジメント研究論文集 (ISSN:18848311)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.49-58, 1998-11-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
8

本研究は、建設マネジメント「学」を、「プロジェクト」という視座から体系化することによって学問として成立させえる可能性について考察を加えたものである。具体的には、国際規格ISO10006に示された10種類のプロセス (戦略決定、相互依存に係わるマネジメント、範囲、時間、コスト、経営資源、要員、コミュニケーション、リスク及び購買に関連したプロセス) が、現在の建設マネジメントの研究関心動向をどのくらい包括しえるのかを検討した。ここでは、建設マネジメントの研究関心動向は、「課題キーワード」として表現した。これは、土木学会、建築学会等の研究活動タイトル及び建設マネジメントにかかわる学術雑誌より抽出したものである。これらの「課題キーワード」と、ISO10006のプロセスの対応性を検討した結果、紛争に関するマネジメント、経営資源の制約条件に関する検討、発注契約の制約条件に関する検討, 委任契約や、請負契約にかかわるプロセスを付加すれば、「課題キーワード」の大半は、ISO10006の提示するプロジェクトプロセスと対応づけることができることがわかった。この分析をもとに、本論文は、プロジェクトに視座をおいた建設マネジメント学のアドレス体系の試案を作成した。この体系では、具体的な研究的関心が体系のなかでの位置づけ (アドレス) が得られる構造を持つことができるように、プロジェクトプロセスを主軸とするとともに、補完的アドレスとして、建設市場にかかわる経済環境・条件、建設産業及び建設企業、技法・テクニック、研究手法・方法にかかわるカテゴリーが用意されている。
著者
萩原 剛 太田 裕之 藤井 聡
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.117-123, 2006
被引用文献数
6

人々の自発的な交通行動変容を促すコミュニケーション施策である「モビリティ・マネジメント」を実務的かつ広範に展開していくためには、なるべく多数の人々と、なるべく安価に接触できるようなコミュニケーション技術を検討する必要がある。この認識の下、本研究はアンケート調査の「回収率」に着目し、回収率の向上に影響を及ぼす要因について分析を行った。その結果、配布方法や報酬の提供方法によって、回収率が大きく異なることが示された。また、これらの方策に要するコストを算出することで、より効率的・効果的なアンケート回収率向上方策について検討した。
著者
高橋 浩一 松本 伸 大河内 保彦 龍岡 文夫
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.777, pp.53-58, 2004-12-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
5
被引用文献数
4

りんかい線大井町駅部は, 用地上の制約から, シールドトンネルのセグメントの一部を撤去し, 隣接する立坑間を地中開削し, 接合して構築した. この際下部シールドトンネルが, 水圧300kN/m2を超える東京礫層に位置するため, 止水対策が最重要視された. 工期上の制限から, 薬液注入工法を採用し, 注入を1次, 2次, 補足注入の三段階とし万全を図るとともに, 注入効果を比抵抗トモグラフィ等で確認した. 確認試験結果は注入の良好性を示し, 補足注入も1次注入の1/10以下であった. さらに, 漏水のリスク低減のためのディープウェルを計画し, 三次元浸透流解析で事前検討を行なった. その結果, 大きな漏水もなく, ウェルの水位低下量, 地表面沈下等も予測と矛盾のない範囲で安全な施工が達成された.
著者
長弘 雄次 田中 邦博
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.517-529, 1996-06-05 (Released:2010-06-15)
参考文献数
13

近時の土木工事において、国土の有効利用の立場から大深度地下空間の利用が大きくクローズアップして来ている。明治以来、日本経済の近代化に大きな役割を果たした石炭産業において、通気・運搬・排水など、その操業に重要な影響を与えた土木技術としての地下空間の開発について、特に全国の主要産炭地としての九川地区の炭鉱の立坑掘鑿に関する史的研究の成果を敢りまとめた。
著者
本間 基寛 片田 敏孝
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集B2(海岸工学) (ISSN:18842399)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.1321-1325, 2009 (Released:2010-03-05)
参考文献数
6
被引用文献数
1 1

This study reviewed problems of tsunami hazard map from the view point of residents and municipalities, and pointed out an importance of the linkage between a tsunami forecast and a tsunami hazard map. And, the method of making tsunami hazard map linked the JMA tsunami quantitative information system was proposed. About 4000 tsunami propagation tsunami were calculated for Owase-city, and the fault parameters were categorized into 7 ranks of tsunami forecast height, then the maximum inundation area at each categories were evaluated by the run-up calculations. This hazard map could help municipalities to rapidly issue an evacuation warning, to reduce a failure of evacuation warning, and to extend the warning area in case of large tsunami.
著者
林 康啓 今井 淳次郎 吉塚 守 鈴木 雅行 重田 佳幸 中川 浩二
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.756, pp.61-74, 2004-03-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
7
被引用文献数
3 3

火山噴火による地殻変動や地震などの自然災害が原因でトンネルに変状が発生する場合がある. このような変状が発生した場合には, 既往の基準を参考として各々のトンネルにおいて対応されてきており, 復旧対策工選定のための判断基準の整理が望まれている. 本研究では, 自然災害における復旧対策工選定基準の策定に寄与することを目的として, 有珠山噴火により被害を受けた洞爺トンネルの変状事例を整理・分析した. また, 既往の基準と洞爺トンネルにおける復旧対策工選定基準を比較することで自然災害における復旧対策工選定基準の特徴を整理した.
著者
島崎 武雄 市川 幸男
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究論文集 (ISSN:13495712)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.85-96, 2007-06-15 (Released:2010-06-04)
参考文献数
13

The Japanese Meizi Government employed a party of Dutch civil engineers. I. A. Lindo, one of them, made the levelling tour for the period during from 21st of July to 31st of November in 1872 from Horie to Tyôsi along the Tone River and the Edo River for the river improvement works. According to the results of this levelling Undo installed the Horie Bench-mark Stone of Y. P.(Yedogawa Peil) in the Seiryû Shrine in Horie in the end of 1872 for the river improvement works of the Tone and Edogawa River, which was the first bench-mark in the modem Japan. We describe the details of the levelling made by Lindo, based on the Lindo's Diary.
著者
浅枝 隆 田中 規夫 谷本 勝利 Tilak PRIYADARSHANA Jagath MANATUNGE
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.670, pp.73-82, 2001-02-21 (Released:2010-08-24)
参考文献数
23

水生植物は被捕食者に対し捕食者からの隠れ場を提供し, 捕食者の行動に影響を与えるため, 動物プランクトン食魚 (モツゴ) の捕食ならびに遊泳行動を, 餌 (ミジンコ) の密度変化 (0.5, 1, 2, 5, 10, 25 prey・1-1) と沈水型人工植生の密度変化 (350, 700, 1400, 2100, 2800 stems・m-2) のもとで, 実験により調べた. 遊泳速度は抱腹の程度に大きく関係し, かつ餌の密度が増えると減少する, 最大捕食率は平均餌間隔に大きく依存し, それとともに変化する. 植生密度が徐々に増加すると, 植生がない場合に比べて捕食者の捕食効率が減少する. 捕食率と遊泳速度は平均植生間隔と魚の体長の比で良く表現できる. 捕食ならびに遊泳活動は, 魚の1回の移動距離である体長の0.7倍付近で急激に減少することが判明した.
著者
松本 泰尚 Michael J. GRIFFIN
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.703, pp.185-201, 2002-04-21 (Released:2010-08-24)
参考文献数
33

鉛直全身振動暴露時の人体の動的応答特性の解明のため, 被験者を用いた振動実験及び人体動的応答のモデル化を行った. 駆動面で測定した立位及び座位における人体の動質量は, 振動数5~6Hzで最も顕著な共振特性を示した. この主共振振動数域において, 特に腰椎部で脊柱の曲げ振動が発生していることを, 駆動面から身体部位への振動伝達率の測定結果から明らかにした. 立位の場合は腰椎部で軸方向の変形も顕著であったのに対し, 座位の場合は脊柱の軸方向変形はほとんど見られなかった. モデルによる主共振発生メカニズムに関する検討の結果, 立位・座位ともに腹部内臓の鉛直運動の寄与が大きく, 座位の場合は臀部及び大腿部の鉛直方向の変形も動質量主共振の主な要因であることが認められた.
著者
岡本 誠一郎 宇野 孝一
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
環境システム研究 (ISSN:09150390)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.360-365, 1995-08-15 (Released:2010-03-17)
被引用文献数
1 1

The life of inhabitants was influenced by the drought and water shortage in 1994 in various places of Japan. Lake Biwa also became an abnormal water shortage and recorded the lowest water level. Then, we carefully controlled the water level of Lake Biwa and other dams. Moreover, to evaluate the influence on the environment by the drought and water shortage, we did an overall environmental investigation of Lake Biwa.To advance‘wise use’of Lake Biwa further, These results can be used.
著者
近藤 光男 青山 吉隆 廣瀬 義伸 山ロ 行一
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.777-784, 1996-08-31 (Released:2010-06-04)
参考文献数
17

本研究では、道路、鉄道、航空からなる高速交通体系における1960年以降の整備変化について、旅行時間と費用に着目して分析を行い、どのようなサービス水準の向上があったのかを交通機関の利用者の時間価値に基づいて明らかにするとともに費用差時間差比指標を用いて評価を行った。その結果、道路と鉄道の比較では、この指標は激しく変動し互いに影響を及ぼしやすいことがわかった。鉄道と航空を比較した場合には、費用差時間差比が全体的に低下しており、航空が有利になる傾向がみられた。一方、都市部と地方部を比較してみると、同じ交通機関でも地域によって利用者の選好比率に大きな差があり、高速交通サービスにおける地域間格差の存在が浮き彫りにされた。
著者
山崎 宗広 上嶋 英機 村上 和男
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
海洋開発論文集 (ISSN:09127348)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.977-982, 2004 (Released:2011-06-27)
参考文献数
2

Amagasaki Harbor is enclosed coastal sea. Therefore water in a harbor basin is stagnant, and the water quality is deteriorated. In this study, we carried out hydraulic model experiments in order to enhance the water exchange of Amagasaki Harbor. The channel making technique is very effective to strengthen the flow in Amagasaki Harbor. This is because a Yodo River flows into harbour basin. And it is also highly effective to enhance water exchange of the harbor water.
著者
Jonpaul Nnamdi OPARA Ryo MORIWAKI Pang-Jo CHUN
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
Intelligence, Informatics and Infrastructure (ISSN:27585816)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.75-86, 2023 (Released:2023-11-14)
参考文献数
32

Japan is known for its landslide susceptibility due to its steep topography, high seismic activity, and heavy rainfall patterns. These landslides have resulted in significant loss of life and infrastructure damage. To effectively manage landslide risks, accurate mapping of landslide-prone areas is essential. This research focuses on enhancing landslide mapping in Japan using an automated system based on the Segformer model, which combines Transformers and MLP decoders for semantic segmentation. A dataset of aerial images from various regions in Japan was used to train and evaluate the model. The Segformer model achieved a Mean Accuracy of 0.85, a Mean IoU of 0.80, loss value of 0.13 with a recall and precision value of 0.92, respectively, demonstrating its effectiveness in identifying regions prone to landslides. By leveraging advanced algorithms and data analysis techniques, the automated system improves the efficiency and accuracy of landslide mapping efforts. The research findings significantly impact proactive disaster management and mitigation strategies in Japan.
著者
島崎 敏一
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
建設マネジメント研究論文集 (ISSN:18848311)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.21-28, 1996-11-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
10

1990年代はじめに多発した公共事業の発注をめぐる一連の不祥事および建設市場の国際的な開放の要求に端を発して, 客観性, 透明性, 競争性の高い入札, 契約手続きが求められるようになった. そのため, 不正行為に対するペナルティの強化などを趣旨とする公共事業の入札・契約手続の改善に関する行動計画が平成6年1月に閣議了解された. 不正行為については, 基礎的なデータを得るのが困難であるなどの理由から, これまでは, 理論的な分析はあまりなされてこなかった. 本論文は, 談合などの行為を純粋な経済行動であると考え, ゲームの理論を適用してその発生メカニズムを解明しようとするものである.
著者
小島 逸平 佐沢 昌樹
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
舗装工学論文集 (ISSN:18848176)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.39-46, 2001 (Released:2010-07-30)
参考文献数
9

特殊な高吸水性ポリマーを舗装体に固定することによって、凍結防止剤を舗装体内に貯留でき、この貯留した凍結防止剤が滲み出てることによって路面凍結を抑制し、凍結防止剤が次第に流出して凍結抑制機能が低下した時には、凍結防止剤を路面に再散布することによって、再び凍結抑制機能を回復することができる、機能回復型凍結抑制舗装を、平成10年から実路に適用してきた。本報告は、その特徴と3年間の追跡調査から判ってきた効果や問題点と、更に改良技術について報告する。
著者
安達 實 本江 裕之 金森 範孝 北浦 勝
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.241-246, 2002-05-15 (Released:2010-06-15)
参考文献数
22

戦前までは, 特別に重要な箇所を除き橋と云えば木造橋が殆どであった. 木造橋の主流は桁橋であるが, 渓が深いところや舟運で径間を大きくとらなければならないところには, 木造方杖形式が採られた. 特に木材の豊富なわが国においては, いろいろな形の方杖形式が生まれた.戦前の写真をもとに東日本 (北海道・東北・関東地方) の木造方杖橋について, 土木史的視点よりその構造形態について述べる.
著者
伊東 孝
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究論文集 (ISSN:13495712)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.27-39, 2006-06-15 (Released:2010-08-24)
参考文献数
57

Concerning the main bridges of the Meiji Era Tokyo, the bridge data, such as bridge length, width and type were known so far, but the bridge designers (especially the middle period of the Meiji Era) are not known unexpectedly. This paper mainly clarify the personal history of Yoshitsugu KURATA, an engineer of Tokyo Prefecure and Hikosaburo KANAI Tokyo City engineer and also the bridges designed by them.KURATA designed the Azuma bridge, the first long iron bridge which crossed the Sumida river and after that he did the Umaya and Eitai bridges as the principal engineer. But he was not well known. Why? This time I understood that he died three years later after the completion of the Eitai bridge.I also make clear the following.1. KANAI designed the most main bridges in Tokyo in the middle and late period of the Meiji Era.2. Especially he learned an arch theory by self-education and it is KANAI that designed the arch bridges which harmonized with a townscape and were built willingly in those days.