著者
Kensuke ORITO Asako KAWARAI-SHIMAMURA Atsushi OGAWA Atsushi NAKAMURA
出版者
公益社団法人 日本獣医学会
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
pp.17-0463, (Released:2017-10-31)
被引用文献数
8

A prospective observational study was performed in canine clinical medicine to evaluate the emetic action and adverse effects of tranexamic acid. Veterinarians treated 137 dogs with a single dose of tranexamic acid (50 mg/kg, IV) after accidental ingestion of foreign substances. If needed, a second (median, 50 mg/kg; range, 20–50 mg/kg, IV) or third dose (median, 50 mg/kg; range, 25–50 mg/kg, IV) was administered. Tranexamic acid induced emesis in 116 of 137 (84.7%) dogs. Median time to onset of emesis was 116.5 sec (range, 26–370 sec), median duration of emesis was 151.5 sec (range, 30–780 sec), and median number of emesis episodes was 2 (range, 1–8). Second and third administrations of tranexamic acid induced emesis in 64.7% and 66.7% of dogs, respectively. In total, IV administration of tranexamic acid successfully induced emesis in 129 of 137 (94.2%) dogs. Adverse effects included a tonic-clonic convulsion and hemostatic disorder in two different dogs, both of which recovered after receiving medical care. Tranexamic acid induced emesis in most dogs following a single-dose. When a single dose was not sufficient, an additional dosage effectively induced emesis. Overall, adverse effects were considered low and self-limiting.
著者
Luciana Gonçalves TEIXEIRA Michelli Westphal De ATAIDE Vanessa MILECH Felipe Baldissarella GAVIOLI Bernardo Nascimento ANTUNES Stephanie Lanzarini ABATI Mauricio Veloso BRUN Saulo Tadeu Lemos PINTO FILHO
出版者
公益社団法人 日本獣医学会
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
pp.17-0280, (Released:2017-10-31)

Urethral prolapse is a rare condition in dogs and cats. A 7-month-old male cat presented with intermittent penile bleeding and a red mass protruding from the tip of the penis. Urethral prolapse was diagnosed by using a surgical microcamera to examine the genital area. Urethroplasty and preputial advancement surgery were performed using a surgical microscope, to successfully correct the urethral prolapse.
著者
竹島 奈歩 タケシマ ナオ Takeshima Nao
出版者
同志社大学日本語・日本文化教育センター
雑誌
同志社大学日本語・日本文化研究 (ISSN:21868816)
巻号頁・発行日
no.11, pp.59-67, 2013-02

研究ノート(Note)言葉は時代とともにその意味・用法を変化させたり、新たな意味・用法を獲得し意味領域や用法を拡大させたりする。本稿は、「お茶の間」を例にその変遷をたどる。「お茶の間」は、元来日本家屋の一室を指す言葉であったが、抽象的な意味を派生させ、同時に新たな用法をも獲得した。この用法は4つのカテゴリーに大別できるが、本稿ではその中の一つ、メディアと関わる「お茶の間○○」に焦点を当てた。メディアと関わる「お茶の間○○」は、他の3つのカテゴリーとは異なり、「お茶の間○○」の媒介となるメディアが時代とともに変化するという大きな特徴を有する。当初は、日常生活において主流とされるメディアが新たなメディアに取って代わるとき、「お茶の間○○」の指す媒体も変化し、新たな「お茶の間○○」が数多く産出されると予想されたが、実際はそうではなかった。本稿を通して、メディアと関わる「お茶の間○○」は、(1)時代の流れによって「お茶の間○○」が意味するメディアが変わる、(2)家に居ながらにしてできることが当たり前になるとその語彙自体がすたれていく傾向にある、(3)家族そろって囲めるメディアに使うことが多く、個で楽しむパーソナルメディアにおいては産出されにくい、ということが確認された。
著者
藤原 映久 宮阪 敏章 鳥羽 幸恵
出版者
法と心理学会
雑誌
法と心理 (ISSN:13468669)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.92-105, 2002 (Released:2017-06-02)

全国の中央児童相談所の職員、島根県内の保育所の職員(保育士)及び島根県内の病院職員(看護婦・士)を対象に、「父親・母親」、「子どもに"おまえが生まれてこなければよかった"と言う父親・母親」「子どもに食事を与えない父親・母親」「子どもを殴る父親・母親」の8概念について、SD法によるイメ-ジ調査を実施した。各概念は、親一般を意味する「父親・母親」を除いて、心理的虐待、ネグレクト、身体的虐待といった虐待を行う親を表している。集められたデ-タを因子分析にかけた結果、3つの因子が抽出され、それぞれの因子は、「明朗性因子」「情動性因子」「活動性因子」と命名された。さらに、児童相談所職員、保育士、看護婦の3職種全てが、親一般よりも虐待を行う親のイメ-ジをネガティブに評価するが、児童相談所職員は、保育士もしくは看護婦・士よりも、虐待を行う親を親一般のイメージに比較してネガティブに評価する傾向が弱いことが示された。本研究からは、虐待を行う親のイメージは職種間によってずれのあることが示唆されたが、このことは、異なる機関同士での連携を困難にする可能性を示している。よって、児童虐待事例において、異なる機関同士でのよりよい連携を目指すためには、それぞれの機関のそれぞれの職員が、これらのことを自覚する必要がある。
著者
小泉 斉
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科学 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.19-25, 1972-01-25 (Released:2017-07-26)

Endops yanagisawai (Endo & Matsumoto) gen nov. 1) Dorsal shield oval. 2) Glabella urceolate, strongly expanded forward with a flat marginal border, granulose. 3) Occipital ring rather with tubercles stand in a line. 4) Preoccipital lobe small, length-ways elongate, trigonal. 5) Eyes large, reniform, half long as grabella. 6) Free check rim inflated or slightly rounded. 7) Genal spines short. 8) Thorax consists of ten segments. 9) Pygidium semicircular, axis composed of 8 to 9 segments, pleurae about 6 or 7 segments, rather, finely granulose.10) Occurs in the Yabeina zone of the Upper Permian, in G2 valley, Takakura-yama, northwest of Tamayama Mineral Spring, Yotsukura Town, Iwaki City, Fukushima Prefecture. Nipponaspis takaizumii Koizumi, gen. et sp. now. 1) Dorsal shield elongate oval. 2) Cephalon semicircular; geneal spine short. 3) Glabella lengthways elongate, narrow in the middle, widest at the posterior. 4) Lateral glabellar furrow in four pairs, shallow and short. 5) Frontal part of glabella without flat marginal border, but a narrow preglabellar field present. 6) Occipital ring rather wide with a tubercle. 7) Eyes very large, reniform, two thrids as glabella. 8) Genal spine short. 9) Thorax consists of 9 segments. 10) Pygidum semicircular, axis composed of 12 to 13 segments, pleurae composed of about 8 segments. Fringe of pygidium wide. 11) Occurs in the Yabeina zone G2 valley, Takakura-yama.
出版者
国立国会図書館
巻号頁・発行日
vol.2013年, no.(628/629), 2013-07-20
著者
鈴木 孝則
出版者
早稲田商学同攻会
雑誌
早稲田商學 (ISSN:03873404)
巻号頁・発行日
vol.449-450, pp.89-95, 2017-06-15
著者
"鹿児島大学国際島嶼教育研究センター "
出版者
鹿児島大学
雑誌
島嶼研だより
巻号頁・発行日
vol.60, pp.1-10,

鹿児島大学国際島嶼教育研究センターの発足 / 野田伸一(国際島嶼教育研究センター長)〔学生奮闘記〕繋がるということ : フィジー・クミ村での体験から / 長井彩乃(鹿児島大学水産学部)国際島嶼教育研究センター研究会発表要旨〔第104回 2010年4月26日〕フィジー人の自然認識とグローバル化への適応 : 中部諸島の事例から / 河合利光(園田学園女子大学)〔第105回 2010年5月17日〕日本の近代化と鹿児島 / 皆村武一(前鹿児島大学法文学部)プレート境界の地下資源 / 根建心具(前鹿児島大学理学部)〔第106回 2010年6月14日〕島あるいは火の山へ / 吉増剛造(詩人・城西国際大学)〔第107回 2010年7月12日〕Tongan Political Reform: the Odd-One-Out among the Pacific Islands (英文) / イアン・キャンベル(Ian Campbell) (国際島嶼教育研究センター)アジアの唐辛子 : キダチトウガラシを中心に / 山本宗立(国際島嶼教育研究センター)〔第108回 2010年9月21日〕Written in Stone: What the stone artefacts of an ancient archaeological site can tell us. (英文) / マリオン・キャンベル(Marion Campbell) (太平洋諸島考古学者)"〔フィールドこぼれ話〕「背中は痛いし,お腹はすくし」 : ミクロネシア連邦・ヤップ州 : ファララップ島編 / 野田伸一(国際島嶼教育研究センター)"最近の出版物お知らせ〔連載〕とうがらしに旅する : 第一回「おしりホカホカ」
著者
赤松 金芳
出版者
千葉医学会
雑誌
千葉醫學會雜誌 (ISSN:00093459)
巻号頁・発行日
vol.8, no.10, pp.1221-1229, 1930-10-28

Gegenseitige Verstarkung der diuretischen Wirkung zwischen Rutin (ein Flavonkorper) und Coffein, Theophyllin bzw Theobromin wurde am Kaninchen bestatigt. Bei diesen Kombinationen kommt viel mehr intensive und lang-anhaltende Diurese im Vergleich zur einfacher Anwendung des einzelnen Mittels zu Tage. (Autoreferat)
著者
畔柳 三省 熊谷 哲雄 松尾 義裕 黒須 明 早乙女 敦子 長井 敏明 徳留 省悟
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.33, no.Supplement3, pp.3-12, 2001-11-30 (Released:2013-05-24)
参考文献数
19

1995年から1998年の4年間の東京都23区内の入浴中死亡例のうち剖検により死因を決定された例について疫学調査を実施し次の結果を得た.(1)対象は709件であり剖検率は23.5%である.(2)年齢分布は0歳から96歳であり,平均年齢は65.8±16.2歳である.(3)冬季に多く,夏季に少ない.(4)健康群は26.0%を,疾患群は63.2%を占める.(5)内因死は63.9%,外因死は33.0%を占める.(6)虚血性心疾患が37.8%,溺死が28.8%の順に多い.(7)60歳未満の比率が高い死因はくも膜下出血,急性アルコール中毒である.(8)浴槽・サウナでは虚血性心疾患の比率が高く,洗い場・シャワーでは脳動脈破綻の比率が高い.(9)約半数が飲酒入浴をしており,外因死ではその比率が高い.(10)各発生場所での飲酒していないものの比率はシャワー73%,洗い場72%,浴槽52%の順に高い.サウナでは17%である.(11)湯深と死因との間に関連はみられなかった.以上から飲酒入浴は止めたほうがよいと思われ,特にサウナでの飲酒入浴は禁止するのが望ましい.また,洗い場でのお湯の汲み出しは避けたほうがよいのかもしれず,静水圧と死因との関連はみられなかった.
著者
須永 醇
出版者
日本私法学会
雑誌
私法 (ISSN:03873315)
巻号頁・発行日
vol.1964, no.26, pp.173-178, 1964-04-10 (Released:2012-02-07)
著者
吉田 雄哉
出版者
日経BP社 ; 1999-
雑誌
日経Linux : Nikkei Linux (ISSN:13450182)
巻号頁・発行日
vol.14, no.10, pp.43-50, 2012-10

Webサーバーのアプリケーションは「フレームワーク」を使うと、あっという間に開発できます。著名な「Ruby on Rails」で、Amazonの書籍を検索できる蔵書管理アプリを作ってみましょう。無償で使えるクラウド「Heroku」でアプリを公開します。(co-meeting 吉田 雄哉) Part 2で開発したブラウザー上のゲームアプリに続き、Webサーバー上のアプリ開発に挑戦します。
出版者
巻号頁・発行日
vol.[4],
著者
小関 卓也 岩野 君夫
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.93, no.7, pp.510-517, 1998-07-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
29
被引用文献数
2 6

焼酎製造には様々な原料が使用されており, その原料の違いによる個性が備わっていると考えられる。しかしながら, 芋焼酎でその特徴香が甘藷から由来するモノテルペンアルコール類であることが明らかにされていることなど以外に, 原料由来の香味についての詳細な研究は多くはない。本解説では焼酎, 特に泡盛中のバニリンの由来を探求し, バニリンが植物細胞壁のリグニンから麹菌の酵素, 蒸留中の化学反応, さらには貯蔵中の化学反応を経て生成されることを明らかにし, さらには関与する酵素の遺伝子レベルでの研究も含めて, 一連の研究成果について紹介していただいた。このような研究の積み重ねにより, 焼酎をはじめとする酒類の香味に対する原料の意義や, 貯蔵も含めた製造工程の意義が明らかにされ, 酒類の多様化にも寄与していくことが期待される。
著者
高梨 章
出版者
日本図書館研究会
雑誌
図書館界 (ISSN:00409669)
巻号頁・発行日
vol.62, no.3, pp.206-220, 2010-09-01 (Released:2017-05-24)
被引用文献数
1

戦前においては,国民の8割以上が小学校卒業であった。では,その彼らのリテラシーとは,一体どの程度であったのか。また,リテラシーの相違は,図書館の利用者層とどのように連関したのか。種々のリテラシー調査を見れば,小学校卒業者のリテラシーの低かったことが判明する。一方,出版物も,当時のまじめな本はやたらと難しかった。いわば,大衆はフリガナのある本や雑誌を読むべく運命づけられていたのである。そうした状況の中で,図書館は大衆に,どのように対応したのか。その種々相を追ってみた。
著者
侘美 靖 森谷 きよし
出版者
日本生気象学会
雑誌
日本生気象学会雑誌 (ISSN:03891313)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.145-157, 2005 (Released:2006-02-18)
参考文献数
26
被引用文献数
1

本研究は,中高年者が多数参加し,2月から約4ヶ月間にわたって週2回の踊り練習を継続する北海道のYOSAKOIソーランチームを対象に,踊りの運動強度としての心拍数(HR)と腰部位の合成加速度,また踊り練習への参加による運動量や体力向上を検討した.中年踊り子の演舞時HR最高値が180拍/分を超えるほど踊りの運動強度は高く,HRと腰部位加速度値は正相関していた.また,演舞中HR最高値は,練習時に比べ祭り時は20拍/分ほど高くなる場合もあり,緊張感と気象条件の影響が推察された.被験者NR(50歳女性)の練習日の1日当たりの歩数と運動によるエネルギー消費量は,非練習日に比べ有意に増加した.YOSAKOIソーラン祭り参加者の体力レベルは,約4ヶ月の間に改善していた.YOSAKOIソーラン踊り練習と祭りへの参加により,冬期に運動不足になりがちな寒冷地域に住む人々の健康増進に効果のあることが示唆された.