著者
亀倉 正博
出版者
極限環境生物学会
雑誌
極限環境微生物学会誌 (ISSN:13485474)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.3-6, 2008 (Released:2011-04-25)
参考文献数
17
著者
清水 弘之 HO John H.C. KOO Linda C. 藤木 博太 松木 秀明 渡辺 邦友
出版者
岐阜大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1990 (Released:1990-04-01)

ホンコンでは、わが国と比べ鼻咽頭がんの罹患率が高く、EBウィルスと関係、あるいは塩魚との関係が注目されてきた。しかし、一般集団のEBウィルスへの感染率は日本、ホンコンとも極めて高く、EBウィルスのみでは、日本とホンコンとの差、あるいは発病すめ者としない者の差を説明しきれない。つまり、別の因子の介在している可能性が充分に考えられる。今回、気道内の細菌のプロモ-ション活性に注目して、研究を実施した。ホンコン・バプティスト病院へ通院中の鼻咽頭がん患者5名(男子4名、女子1名、年齢40ー68歳)の鼻咽頭部から粘液を採取、直ちにGAM寒天培地を用い、好気・嫌気両方の条件で37℃、48時間培養を行った。また、コントロ-ルとして、同病院で働く職員を5名(男子3名、女子2名、年齢36ー64歳)選び、鼻咽頭部粘液を同様に培養した。それぞれの培養菌体を一旦凍結乾燥したのち、その溶解物を用い、プロテインキナ-ゼC、^<32>PーATP、Ca、フォスファチジルセリンの存在下で、ヒストンに取り込まれる^<32>Pの量を測定することにより、プロテインキナ-ゼCの活性を観察した。プロテインキナ-ゼCの活性(mU/10μg)は次の通りであった(平均値と標準偏差):鼻咽頭がん患者からの検体の好気培養…20.0 ±11.0鼻咽頭がん患者からの検体の嫌気培養…13.2 ±11.0対照者からの好気培養………5.18 ±6.16対照者からの嫌気培養………10.4 ±17.16つまり、好気培養・嫌気培養の結果とも、鼻咽頭がん患者からの菌体の方で高い活性値が認められ、特に好気培養でその傾向が顕著であった。また、ホンコンにおいては、女性の喫煙率が低いにもかかわらず、女性肺がんが高率であり、一般集団での慢性の咳・痰も日本の約10倍と推定されている。そこで慢性痰を有する女性3名の喀痰を37℃、好気および嫌気条件下で48時間培養後、一旦凍結乾燥し、以下の燥作を行い、nonーTPAタイププロモ-タ-であるオカダ酸クラスが示す、プロテインキナ-ゼの活性作用を検討した。すなわち、凍結乾燥菌体を酵素で消化、凍結乾燥後、メタノ-ルで抽出し、その抽出液をジクロロメタン/イソプロパノ-ルに溶解する分画Iと、その沈渣である分画II、さらにメタノ-ル抽出の沈渣をジクロロメタン/イソプロパノ-ルに溶解した分画IIIに分け、酵素活性への影響を観察した。好気培養で発育した菌は、どの分画においてもプロテインキナ-ゼの活性作用であるオカダ酸様作用を示さなかった。しかし、2名から得た嫌気培養発育菌は比較的強い活性(特に分画Iにおいて)を示した。分離同定の結果、その菌は Streptococcus sanguis であることが判明した。以上、鼻咽頭患者の腫瘍部あるいはその近辺から採取した細菌の菌体(あるいはその分泌物)に何らかのプロモ-ション活性を示すものが存在する可能性を示唆する結果を得た。しかし、診断後時間経過の短い患者を選んだが、既にがんが発生した後の鼻咽頭部からの菌の分折であり、がん発生以前の状況は不明のままである。また、ホンコンの肺がん患者10例から喀痰を採取し、凍結乾燥を終えているので、慢性の咳・痰を有する患者の成績と比較すべく、分折を継続中である。
著者
内藤, 若狭
出版者
巻号頁・発行日
vol.[486],
著者
目黒 恒夫 會澤 まりえ 呉 正培 黄 梅英 孟 慶栄 孫 成志 Tsuneo Meguro Marie Aizawa Jeongbae Oh Meiying Huang Qingrong Meng Chengzhi Sun
雑誌
尚絅学院大学紀要 = Bulletin of Shokei Gakuin University (ISSN:2433507X)
巻号頁・発行日
vol.74, pp.45-61, 2017-12-20

日中韓3ヵ国の大学生の自文化における自己開示の傾向には開示行動、開示意向、開示方法について多くの共通点がみられるが、開示動機については相違点がみられる。その傾向の日中韓比較においては各々の特徴も見出される。これらの相違や特徴を背景とした異文化コミュニケーションにおける自己開示に際して、戸惑い、誤解、文化差などが経験される。各々の自己開示は、言語的制約を内包しつつ、文化的社会的制約を常に負う。また、文化的な相互依存と文化的な相互対峙が地球規模で急速に進んでいるグローバリゼーションの状況に人間は直面している。それゆえに、文化的社会的制約を負いつつも他者を他者性として自覚し、対話的な自己開示を遂行していく人間としての在り方が絶えず問題になる。自己開示を通して人間の人間性を問題にし続けること、多文化社会に生きる人間としての在り方を絶えず志向することが大学教育において要請される。
著者
小原 満穂
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.34, no.10, pp.881-891, 1992

Vol.33 No9,10,11の「シンクタンク」(1),(2),(3),の続編として,総合研究開発機構が実施したアンケート調査を分析&middot;評価するとともに『シンクタンク年報1990』を用いて,我が国のシンクタンクの現状分析を行い,形態:公益法人,職員:68名,研究者:23名,全収入:約7億円,調査収入:約2億円,主たる研究分野:国土開発&middot;利用および産業&middot;経済,報告書数:25冊,自主研究の割合:15%,報告書の公開割合:12%とする平均的な姿を描いた。さらに研究員50人規模のシンクタンクを設立する場合の条件として,財政面では継続した資金調達が,人材面では優秀な人材の確保が重要であることを指摘した。
著者
鈴木 喜六
出版者
日経BP社
雑誌
日経ヘルスケア (ISSN:09154191)
巻号頁・発行日
no.131, pp.94-96, 2000-09

●相談内容建物が老朽化してきたため、市の中心部から郊外に新築移転することを検討している。メーンバンクに相談したところ、新規融資を行う条件として、これまでの借入金の全額返済を要求してきたという。しかし、現在の病院の土地を売却しても、約7億円の借入金を完済することはできない。銀行の要求に、どのように対応すればいいのかを相談してきた。
著者
鼻山人 作
巻号頁・発行日
vol.六, 1825
著者
松尾 弘毅
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測と制御 (ISSN:04534662)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.100-105, 1984-01-10 (Released:2009-11-26)
参考文献数
5
著者
砺波 謙吏
出版者
養賢堂
雑誌
畜産の研究 (ISSN:00093874)
巻号頁・発行日
vol.69, no.8, pp.665-668, 2015-08

今号では,27年度の牛肉輸出振興の取り組み予定とともに,牛肉以外の輸出準備分科会(豚肉,鶏肉,鶏卵,牛乳・乳製品)の取り組み状況を紹介する。牛肉輸出の現状と課題(牛肉輸出促進部会の取り組み) (1) 牛肉輸出の現状 牛肉輸出については,平成26年の輸出量が1251t,輸出金額が約82億円となり,過去最高を記録した(金額ベースの対前年比42%増)。主な輸出先国は,香港が約20億円(385t),アメリカが約12億円(153t),シンガポールが約7億円(123t)となっている。次いでマカオ,タイ,EUと続く。EUにあっては,約4億円(45t)に留まったが,昨年6月中旬に初めて輸出されることとなり,約半年の実績値であること,文化と歴史のある28ヵ国が構成国であることを考えると,まだまだ輸出拡大する余地があるといえよう。昨年に過去最大の輸出を記録した牛肉であるが,この成果は各事業者や産地の生産者が取り組んできた牛肉輸出振興のための長年のさまざまな苦労と努力が実を結んだ結果であり,そのための輸出環境整備や施策を講じた農林水産省や厚生労働省など関係機関の支援があってのものであったといえよう。
著者
鈴木 舜一
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.116, no.6, pp.341-346, 2010 (Released:2010-10-13)
参考文献数
38

Gold placer was discovered at Nonodake Hill in the mid-eighth century, making it the site of the earliest gold diggings in Japan. Watanabe (1935) was the first geologist to discuss the source of the placer gold, suggesting that it was derived from a Tertiary conglomerate containing rounded fragments of vein quartz, and that the primary source was pre-Tertiary gold veins in the Kitakami Mountains. Onoda (1942) agreed with Watanabe’s view. However, Yagyu (1953) suggested that the placer gold was derived from Tertiary gold veins on the northern side of Nonodake Hill. Taguchi and Ozaki (1994) undertook chemical analyses of particles of placer gold using a scanning electron microscope with an X-ray microanalyzer. Their results support Watanabe’s view on the primary source of the placer gold.
著者
布井 雅人 吉川 左紀子
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.30, 2013

我々の選好判断は,対象と共に呈示される他者の影響を受けている。中でも,他者の視線方向や表情は,視線が向けられた対象の評価を表すシグナルとして,観察者自身の選好判断に用いられている (Bayliss et al., 2007)。このような他者の影響は,複数の研究で検討されているが,それらでは,1人の他者からの影響のみに焦点が当てられてきた。そこで本研究では,他者が複数存在する場面において,その人数が選好判断に及ぼす影響について検討した。実験では,画面上に4人の顔写真を呈示し,その中でターゲットに視線を向ける人数 (0, 1, 2, 4人) とその表情 (喜び・嫌悪)を操作した。その結果,4人全員または1人が喜び表情で視線を向けたターゲットの好意度が上昇し,4人全員また1人が嫌悪表情で視線を向けたターゲットの好意度が低下した。これらの結果は,複数の他者が存在する場面においては,視線・表情に加え,他者の人数が選好判断に影響することを示すものである。