著者
板倉 陽一郎 寺田 麻佑
雑誌
研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:21888906)
巻号頁・発行日
vol.2015-DPS-164, no.1, pp.1-7, 2015-09-03

長年,個人情報保護法はクラウド・コンピューティングの利用が個人情報の取扱いの委託に該当するかという問題について目を背けてきたが,マイナンバー法の本格施行,改正個人情報保護法における越境移転制限・記録義務の導入により正面からの議論が必要となってきた.本稿ではこれまでの議論・学説を整理するとともに,可能な限り諸外国での議論についても触れる.
著者
村松 厚
巻号頁・発行日
2016-03-31

本論文は、浜松に本社を置くヤマハ株式会社(以下ヤマハ)を事例に取上げ、世界の演奏家認められる楽器を作るためにアーティストと協働する活動「アーティスト・リレション(AR)」に焦点を当て、音楽家が求めるの表現(暗黙知)を如何にして楽器として表出(形式知化)していくのか、そのナレッジ・マネメント(SECIモデル)と楽器作りの関係を中心にヤマハのAR活動の実際を明らかにすること目指した。更に、世界中の音楽家との関係性を築くことで「情報交流人口」を拡大させ、楽器産業中心とした音楽文化創造都市浜松をアピールする楽器企業の存在が、Global Talent Magnet として機能おり、浜松における音楽文化の特色のひとつであるという仮説検証を試みた。 研究は、まず音楽文化創造都市を目指す浜松の現状をアンケート調査によって明らかし、さらに浜松おける創造的専門職に該当すると考えられヤマハ関係者への多面的インタビューを実施した。インタビュー内容の構造分析結果から、AR活動を通じた楽器作りのプロセスはSECIモデルそのもであり、 浜松楽器産業競争優位源泉となっているこが分かったが、AR活動が「情報交流人口」拡大に資する Global Talent Magnet としての機能を果たしているかの確認は不十分であったと考える。 加えて、質的調査(インタビュー)を進める中で浜松の音楽文化の特徴として浮かび上がった、アマチュア音楽家の存在がARと共に楽器作りに貢献し、更に浜松においては楽器企業の存在と合わせて創造的人材を吸引する Talent Magnet 機能を果たしていると考えられことが判明した。
著者
李 元重 Wonjung Lee
出版者
同志社大学
巻号頁・発行日
2016-03-20

日本基督教会は1904年、大韓帝国で植民活動をしていた日本人を対象に伝道を開始した。1915年朝鮮中会を建設し、1941年日本基督教団朝鮮教区として他の在朝鮮日本人教会と合同するまで16前後の教会、約2,000人の信徒を有した。一部の例外を除いて朝鮮人に対する伝道や隣人愛の活動はできず、主に植民者の教会としての限界を乗り越えることはできなかった。敗戦後、日本人キリスト者は引き揚げたが、残した礼拝堂などは韓国教会の再建の土台の一部にもなった。
著者
土屋 孝次
出版者
近畿大学法学会
雑誌
近畿大學法學 = Kinki daigaku hogaku : the law review of Kinki University (ISSN:09164537)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2/3, pp.239-271, 2003-01-01

本文データは, CiNiiから複写したものである。
著者
赤澤 紀子 赤池 英夫 柴田 雄登 山根 一朗 角田 博保 中山 泰一
雑誌
情報教育シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2021, pp.261-268, 2021-08-21

2022 年より,高等学校の「共通教科情報科」は,必履修科目の「情報 I」と選択履修科目の「情報 II」が設置され,すべての高校生が,プログラミングなどを含む情報の科学的な理解を主とした「情報 I」を履修することになる.また,2025 年から「情報 I」が大学入学共通テストで出題されることが正式に決定した.これにより,各大学の個別入試においても入試科目に「情報」が設置される可能性が増してきた.大学入学試験として情報を出題するためには,大学など出題する側と,受験する高校側で,出題内容や範囲,用語などの共通な知識体系が必要となる.しかし現在はまだ,「情報」の知識体系は明確に定められていない.そこで,本研究では,知識体系の明確化を目標として,「情報 I」の教科書で用いられる用語から知識体系に関する考察を行う.
著者
橋本 大輔
出版者
東京藝術大学
巻号頁・発行日
2020-03-25

令和元年度
著者
戸川 点
出版者
拓殖大学教職課程運営委員会
雑誌
拓殖大学教職課程年報 = Annual report on teacher-training course in Takushoku University (ISSN:24344249)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.77-87, 2018-10-20

近年、ブラック部活ということばをよく聞く。ブラック部活とはどのようなものなのか。そもそも部活動とは教育課程あるいは学校教育においてどのように位置づけられ、行われているものなのだろうか。このような部活動の実態や歴史、学校教育上の位置づけなどを知ることは教職課程履修者にとって重要なことである。こうした観点からこれまで教育原理や教職論などで部活動や体罰について扱ってきたが、本稿はそうした授業の実践記録である。
著者
江頭 満正
出版者
尚美学園大学芸術情報学部
雑誌
尚美学園大学芸術情報研究 = Journal of Informatics for Arts, Shobi University (ISSN:18825370)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.1-16, 2019-03

ミュージックフェスティバルへの参加は、多くの社会の人々にとって重要かつますます一般的な経験となっているが、出席の結果として訪問者が得る利益の種類についてはほとんど知られてない。本研究は、日本の新潟県で開催されるフジロックフェスティバルに参加した人々の特徴と、反応を調べることによって前者の側面に焦点を当て、消費者マーケティングの考察への洞察を提供することを目的としている。音楽フェスティバルへの参加、消費行動、および満足度に影響を与える動機付けの調査を実施した。 調査結果に基づいて、参加者の芸術的、音楽的、社会的および心理的なニーズによりよく応えるために、フェスティバルのデザインを改善し、それによって体験のインパクトと深みを増すために、音楽フェスティバルマネジメントを提案した。