著者
圓山 憲一 久保 守 米田 祐介 田村 匡宏 村本 健一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.156, pp.5-10, 2006-07-07

雪片の衝突成長による成長メカニズムの解明には,雪片の形状や落下運動についての定量的な解析が必要である.複数台のビデオカメラを用いて,鉛直,水平の2方向から雪片の降雪運動を連続的に撮影し,得られた2次元映像を画像処理して,雪片の形状と落下パターンの解析及び分類を行った.また,雪片の大きさ,形状,落下パターンについて,相互の相関関係を調べた.
著者
奥津 敬一郎
出版者
神田外語大学
雑誌
言語科学研究 : 神田外語大学大学院紀要 (ISSN:13476203)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.37-48, 1995-03

「冷たい雨が降る」「雨が冷たく降る」において,前者の「冷たい」は連体成分,後者の「冷たく」は連用成分であるが,両者は同義的である。このような関係を連体・連用の対応と呼ぶ。この対応には一定の条件があり,そのひとつが「雨が降る」のような自然現象を表す機能動詞文である。この前編ではまず自然現象文とは何かをいささか詳しく考察し,後編において連体・連用の対応を論ずる。
著者
斗内 政吉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C, エレクトロニクス (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.85, no.5, pp.323-332, 2002-05-01
被引用文献数
2

フェムト秒光パルス励起に伴う高温超伝導体の超高速電荷ダイナミックスを研究する手段として,テラヘルツ電磁波放射を用いることを提案し,その時間領域波形から,雪崩崩壊過程,ホットエレクトロンのバンド内緩和,準粒子再結合過程,対粒子の動的振舞いなどが議論でき得ることを明らかにする.また,超高速光超伝導電流変調により,従来の超伝導理論では許されない,超伝導内部における磁束量子の生成と制御が可能であること,並びにその現象の応用展望についても報告する.
著者
藤野 善久 堀江 正知 寶珠山 務 筒井 隆夫 田中 弥生
出版者
公益社団法人日本産業衛生学会
雑誌
産業衛生学雑誌 (ISSN:13410725)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.87-97, 2006-07-20
被引用文献数
8 34 19

労働環境をとりまく厳しい状況のなか,労働者のストレスやうつ・抑うつなどメンタルヘルス不全が増加していると指摘されている.これに伴い,精神障害等の労災補償に関する請求件数,認定件数ともに著しい増加傾向にある.労働時間,対人関係,職場における支援,報酬などは労働者のメンタルヘルスに影響を与える要因と考えられている.平成16年には厚生労働省が「過重労働・メンタルヘルス対策の在り方に係る検討会」報告書を発表し,長時間の時間外労働を行ったことを一つの基準として対象者を選定し,メンタルヘルス面でのチェックを行う仕組みをつくることを推奨した.しかしながら,上で示されたメンタルヘルス対策としての長時間労働の基準は,企業・産業保健現場での実践性を考慮したものであり,労働時間と精神的負担との関連についての科学的な確証は十分に得られていない.一方で,労働時間が様々な労働環境要因,職業ストレス要因と関連して労働者の精神的負担やメンタルヘルスに影響を与えることは,過去の研究からも合理的に解釈できる.そこで本調査では,労働時間とうつ・抑うつなどの精神的負担との関連を検討した文献の体系的レビューを行い,労働時間と精神的負担の関連についての疫学的エビデンスを整理することを目的とした.PubMedを用いて131編の論文について検討を実施した.労働時間と精神的負担に関して検討した原著論文が131編のうち17編確認された(縦断研究10編,断面研究7編).それらのレビューの結果,精神的負担の指標との関連を報告した文献が7編であった.また,労働時間の評価に様々な定義が用いられており,研究間の比較を困難にしていた.今回のレビューの結果,労働時間とうつ・抑うつなどの精神的負担との関連について,一致した結果は認められなかった.
著者
岡田 稔 櫻井 桂一 岩田 晃
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.37, no.12, pp.2447-2456, 1996-12-15
被引用文献数
18

本論文では情報処理教育・情報科学教育を指向した大規模分散型ワークステーションシステムの一構成方法について述べる. 名古屋大学情報処理教育センターはすべての学部生 大学院生を含む全学に対する情報処理・情報教育のための施設であるが 平成6年2月に実施された教育用主システムの機種更新において 210余台のワークステーションからなるクライアント・サーバ方式に基づく大規模分散型システムを採用した. 本文ではまず 高等教育機関における一般情報処理教育用コンピユータシステムに求められる要求要件を示す. 次いで ハードウェア・ソフトウェアの両側面から先の要求要件を満たす本システムの構成方式の詳細と現在の運用状況 問題点などについて述べ 今後の情報教育システムの在り方について論じる.In this paper we propose a method of implementation of a large scale distributed workstation system for computer science and information processing in universities. The Education Center for Information Processing, Nagoya University is a center to provide graduate and undergraduate students in the university with opportunities for education in information processing and computer science. We selected a large scale distributed system based on the client-server model, consisting of more than 210 workstations as the latest replacement for existing educational facilities.. In this paper the requirements for the computer system for information science education in the universities are discussed. Details of the implementation both hardware and software aspects of the system which satisfies the discussed requirements are described. The current usage status of the system is also shown.
著者
Oros Jorge 松下 悟 Rodriguez Jose L. Rodriguez Francisco Fernandez Antonio
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.58, no.12, pp.1219-1221, 1996-12-25
被引用文献数
1

ラットカーバチルス抗原を, 標識ストレプトアビジンビオチン(LSAB)法と3-アミノ-9-エチルカルバゾル(AEC)を基質とした免疫ペルオキシダーゼ法を用いて, 免疫組織化学的に検出した. 免疫染色陽性部位は気管支の線毛上皮に限局しており, ラットカーバチルスに対する特異性が確認された. 本法はラットカーバチルスの検出に有用で, 間接免疫蛍光法より有利であると思われた.
著者
井福 正規
出版者
社団法人日本産科婦人科学会
雑誌
日本産科婦人科學會雜誌 (ISSN:03009165)
巻号頁・発行日
vol.28, no.8, pp.785-792, 1976-08-01

胞状奇胎排除後,その性周期が正常化する経過における視床下部-下垂体-卵巣系の動態を解明する目的で,良好な経過を辿つて,正常月経周期の発来した9例の患者について,(1) 基礎体温曲線(basal body temperature, BBT),(2) molar tissue由来のhCGのspecificなhCG β-subunitのradioimmunoassay,(3) 下垂体前葉からのLHおよびFSHのradioimmunoassay,(4) LH-RHによる下垂体反応テスト,(5) 血中progesteroneのradioimmunoassayを実施して次の結果を得た. 1. BBTは胞状奇胎排除後,比較的高い高温相より,徐々に下降して低温和となり,次に高温相に移行後初回月経が発来し,以後は正常周期(二相性)を示した. 2. 胞状奇胎排除後のhCG β-subunitはBBTの下降に伴い低下するが,初回低温相時期でも微量ながら測定可能であり,hCGの血中遺残が考えられた.しかし,次の高温相時期では消失すると思われる成績を得た. 3. pituitary gonadotropinの分泌は血中FSH値からみるとsuppressionの状態から除々に解放され,初回低温相でnormal follicular phaseのlevelまで回復した.又,この低温相から高温相への移行時期でのLH peakは平均62.8(range:56.5〜71.0) mIU/mlで,僅かに低く,初回月経後のovulatory peakは正常月経周期の範囲内にあつた. 4. 合成LH-RH 100μg筋注に対するpituitary responseは,LH, FSHのいずれの分泌も初回低温相の時期にsuppressionから解放される傾向を示した. 5. progesterone値は胞状奇胎排除後7日目に既に低値となり,初回低温相から高温相に移行するとともに増加して,2.43±0.52ng/ml(mean±S.E.)となり,更に初回月経後の高温相では3.14±0.62ng/mlであつた. 以上の成績より,胞状奇胎排除後婦人の視床下部-下垂体-卵巣機能は,molar tissueに由来するhCGの消褪に伴い,徐々にsuppressionより解放され,初回低温相の時期には微量のhCG β-subunitの遺残がみられるが,basal FSHはnormal follicular rangeとなり,LH-RHに対するpituitary responseも比較的良好となり,性周期の正常化が出現するものと推論される.
著者
幡 研一
出版者
社団法人日本産科婦人科学会
雑誌
日本産科婦人科學會雜誌 (ISSN:03009165)
巻号頁・発行日
vol.30, no.5, pp.472-480, 1978-05-01

従来ヒト血中Oxytocin(以下ox)濃度の正確な測定は困難であり,妊娠,分娩時における動態や意義に関しても不明のまゝであつた.著者は高感度で特異性の高いRadioimmunoassay(以下RIA)により,成人男子および母体血中ox濃度を測定し,以下の結果を得た. 1. 妊婦血中ox濃度は妊娠の経過と共に上昇し39週でpeakをしめした(妊娠初期:7.04±1.38pg/ml,中期: 16.05±6.66pg/ml, 38〜41週: 27.77±12.13pg/ml). 2. 分娩時血中ox濃度は第1期で33.1±12.1pg/ml,第3期(児娩出直後)で37.1±17.6pg/mlであつた. 3. 産褥の血中ox濃度は産褥3日目で23.79±12.52pg/ml, 7日目で6.21±3.06pg/mlであつた. 4. 授乳に伴う血中ox濃度の変動は,授乳前3.66±1.63pg/ml,授乳中6.16±3.48pg/mlと,授乳開始後そのlevelは上昇した. 5. Prostaglandin F_<2^α>(以下PGF_<2^α>)点滴静注時の母体血中ox濃度は,有効陣痛発来例では点滴前に比して平均10.33pg/mlの上昇を認めたが,有効陣痛非発来例では有意の変動を認めなかつた. 6. 分娩時血中ox levelと陣痛の強さとの間に相関はなく,また陣痛発作時と間歇時とのox levelの比較でも一定の傾向は認めなかつた. 7. 分娩第1期における血中ox濃度と頚管開大度との間に相関は認めなかつた. 8. PGF_<2^α>を点滴静注した成人男子の血中ox levelは点滴開始後全例で上昇し,点滴終了後45分でほゞ点滴前のlevelに下降した. 9. 以上の結果より,PGF_<2^α>点滴時の血中ox levelの上昇はFerguson reflexによるものではなく,PGF_<2^α>の下垂体後葉刺激の結果ox放出の促進に基因するものと推察された. 10. 分娩時における後葉よりのox放出のpatternは間歇性である。
著者
早野 延
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理学会年会講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp."A-26", 1958-10-15