著者
青木 政勝 米村 俊一 武藤 伸洋 阿部 匡伸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.552, pp.31-36, 2008-03-15
被引用文献数
1

最近の日本では地震や集中豪雨などの自然災害が頻発している.一般に災害時の情報はTVやラジオといったマスメディアによつて伝達されている.しかしながら,TV等の報道ではニュース性のある一部の情報しか報道されず,被災地の住民,被災者は生活・復旧に必要な情報がなかなか得られないのが実情である.そのため,被災者に必要な地域に密着した災害情報を共有することができる被災者間での情報共有環境が求められている.これまで我々は機動性の高い携帯電話を用いて,被災者自身が迅速かつ正確に災害時の情報を発信し,共有することを目的とした災害時情報共有システムを開発してきた.本稿では情報入力をより容易にする手法としてメニュー選択式を採用し,その有効性を情報投稿のしやすさで評価した.
著者
韓 慶民
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本森林学会誌 (ISSN:13498509)
巻号頁・発行日
vol.87, no.4, pp.364-372, 2005-08-01
被引用文献数
2

地球規模の炭素循環過程における森林が果たす役割の評価においてリモートセンシング技術の活用が期待されている。近年,高分解能の超多波長連続分光計が開発されたことが契機となり,環境要因の変化に対する光合成活性を植生の分光反射特性によって捉えることで,光合成生産プロセスがマルチスケールで推定できるようになってきた。本稿では,植生分光反射特性に関連するキサントフィルサイクルや水-水サイクルなどの光合成防御機能について概説するとともに,正規化植生指数,植物水分状態指数および光化学反射指数を紹介し,その生理生態学的意義を検討した。また,これら分光反射指数を用いて,個葉からランドスケープスケールに至る光合成生産の時空間変化の推定について考察した。
著者
鈴木 康弘 山本 和彦 加藤 邦人 安藤 道則 小島 真一
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌. C (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.127, no.4, pp.583-590, 2007
被引用文献数
8 1

Many active safety technologies for the driver support system are developing. Most of the traffic accidents are caused by driver's inattentive or drowsy. We are developing a driver support system that protects from traffic accidents by these causes. Our purpose is to detect the driver's face region by using a camera. A lot of face detection methods are proposed, but there is not a technique addressing every environment inside the car. For example, skin color segmentation can not detect the skin region in the night, because it has to light up the driver by bright light. In this paper, we propose a skin detection method by the unique reflection characteristics of the materials. Our method is very simple algorithm. We developed a skin detection system, and confirmed effectiveness by the evaluation experiment in indoor environment, and showed the effectiveness by a driving experiment in the night.
著者
石川 大太郎 湯田 健之 関岡 信一 肥山 浩樹 石黒 悦爾
出版者
養賢堂
雑誌
農業気象 (ISSN:00218588)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.61-68, 2008-06-10
被引用文献数
2 1

近年、地球温暖化等の環境変動により局地的な豪雨が頻発している。鹿児島県においても北部地域で2003年7月20日ならびに2006年7月22日に日雨量350mmを超える記録的な大雨が発生した。これらの局地的豪雨は大規模な斜面崩壊・大小の河川の氾濫などを誘発し、多大の被害や損害をもたらしている。本研究では、斜面崩壊地域予測を目的として、土壌水分の変動を植生の葉内水分変動を用いて簡易に推定する手法の開発を試みた。室内において樹木から摘採した葉の含水率変動と分光反射特性を解析し、衛星データ(現在一般的に用いられており汎用性が高いと考えられるLandsat/TMを対象)、ならびに近赤外域を有しない航空写真について、含水率を推定する指標を考案した。さらに、これらのデータが得られない場合の対応として、簡易にしかも即時的に取得可能な分光画像に対応した分光反射特性を用いた指標の考案を試みた。またこれらの指標を適用した含水率変動率指標(WCF)を提案し、現地調査にて撮影した分光画像及び対象地域を撮影した航空写真を用いて本研究の実用性を検討した。
著者
関口 大陸 松山 方大 桑島 茂純
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.27, pp.239-242, 2008-03-10

ProFUSION 25 は 25 眼分の VGA 解像度の動画像データをリアルタイムに PC へ取り込み可能な 25 眼カメラアレイシステムである. ProFUSION25 の大きな特徴の一つは 25 個の撮像素子を 5 x 5 のアレイ状に 12mm ピッチで配置し これまでになく撮像素子が密に配置された非常に小型化されたカメラアレイシステムとなっている点である.また 画像転送帯域を確保するために PCIExpress をケーブルで延長しカメラ本体に直接接続するインタフェースを採用したことも技術上の特徴となっている.本稿では 以上のような特徴を持つ 25 眼カメラアレイシステム ProFUSION25 の設計と開発について述べる.ProFUSION 25 is a 5x5 camera array system. The system has 25 VGA resolution cameras inside a very compact body with 12mm spacing. ProFUSION 25 also employs a PCI Express External Cable. This PCI Express connection provides more than 200MByte/Sec effective bandwidth and transfers all 25 images at 25 FPS to the PC. In this article, we will describe the development of ProFUSION 25.