著者
印刷時報社 [編]
出版者
印刷時報社
巻号頁・発行日
vol.(160);9月号, 1957-09
著者
長田 龍介 頭川 峰志 木村 友厚 永原 詩乃
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.52, no.7, pp.431-434, 2015 (Released:2015-08-21)
参考文献数
8
被引用文献数
1 1

A 45-year old male patient suffered mutilation of his fingers except for the thumb in the right hand, and a crush injury of the whole left hand simultaneously while operating a rolling machine. The right hand was reconstructed with a double 2nd-toe implantation. After training his pinch motion in the right hand, a myoelectric prosthesis was attached to the left hand. He used his right hand for pinching task and the left hand for grasping task. His DASH score was 173 before functional reconstruction of the bilateral hands, and it was 84 at 5 years after treatment. A comparison was made concerning the functional results between the right hand reconstructed with the toe transfer and the left hand with the myoelectric prosthesis in order to discuss the prognosis for each treatment.
著者
小高 裕和
出版者
独立行政法人宇宙航空研究開発機構
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

新世代・次世代の高精度宇宙X線観測に向けて、モンテカルロ法に基づくX線放射計算コードの開発を行った。このコードはさまざまな天体に適用可能な高い汎用性を持つフレームワークMONACOとして完成した。物理プロセスとして、高温の降着流における逆コンプトン散乱、光電離プラズマ、低温物質からのX線反射を扱うことができる。これらを中性子星・ブラックホールへの降着流、活動銀河核からの超高速アウトフロー、活動銀河ダストトーラス、白色矮星の降着円盤コロナに適用し、モンテカルロ計算による高精度データをすざく衛星、チャンドラ衛星、XMM-Newton衛星などのデータに適用する仕組みを確立した。
著者
鈴木 智哉 金井 敬 蝋山 敏之 若林 憲章 江口 秀一郎 多田 桂一 江口 甲一郎
出版者
JAPANESE ASSOCIATION OF CERTIFIED ORTHOPTISTS
雑誌
日本視能訓練士協会誌 (ISSN:03875172)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.99-103, 1999-07-25 (Released:2009-10-29)
参考文献数
9

小児の調節麻痺下での屈折検査には、サイプレジン®の有用性が重要視されているが、何歳までサイプレジン®を用いた屈折検査が必要かについて検討した報告はまだみられない。そこで今回我々は、無作為に抽出した器質的疾患がない1032例を対象に、ハーティンガー合致式レフラクトメーターを用いてサイプレジン®点眼後と点眼前の他覚的屈折度の差(以下、戻り値とする)を各年齢ごとに検討した。戻り値の平均は成長とともに減少し、10歳以上では0.4D程度で推移した。重回帰分析により戻り値は屈折度よりも年齢に強く関連した。今回調査した戻り値の平均が10歳以上では0.4D程度で安定する事から、回帰式により戻り値0.4Dの年齢を求めると全症例14.3歳、近視群14.4歳、遠視群14.8歳となった。このことから、現代の繁忙な中高校生がサイプレジン®点眼下での精密検査を難しいと訴えるときは、これらの事を念頭において、眼鏡やコンタクトレンズの度数決定に際し、慎重に対処する必要があると考える。
著者
萩原 昭広
出版者
大阪人間科学大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2020-04-01

フリースクールやたまり場に代表される「居場所」の定義は多義かつ曖昧なため確立されていないが、近年では物理的側面・心理的側面の両方を併せ持つものと理解されつつある。起立性調節障害を理由とした不登校は中学生全体の約1割を占めると言われる。登校できないことによって他者や社会との関わりが減り、対人面や学習・体力面で大きなハンデが生じている。これらを踏まえ、疾病の特徴を踏まえた居場所支援を定期開催し、他者との交流の場の確保ややってみたいことの提案・企画・運営を学生ボランティアとともに行うなどの仕掛けを講じる。この居場所が対象児にとっての有用性や自己肯定感の向上に寄与するのかについて検証を行う。
著者
御塚 加奈子 尾形 美穂 井上 卓也 中房 淳司 三砂 範幸 成澤 寛
出版者
日本皮膚科学会西部支部
雑誌
西日本皮膚科 (ISSN:03869784)
巻号頁・発行日
vol.69, no.3, pp.259-262, 2007 (Released:2007-07-06)
参考文献数
13

70歳,男性。初診の4ヵ月前より背部にそう痒を伴う紅斑が出現した。膝関節,手背にも紅斑が拡大し,下肢の筋力低下も伴うようになった。臨床所見及び病理組織学的所見より皮膚筋炎と診断した。初診時血液検査にて汎血球減少と異型リンパ球を認めたため,造血器悪性腫瘍を疑い骨髄穿刺を施行し,急性骨髄性白血病と診断した。皮膚筋炎に悪性腫瘍を合併することが多いことは知られているが,急性骨髄性白血病を合併する症例は非常に稀であり,国内外併せて自験例を含め3例のみであった。悪性腫瘍を合併した皮膚筋炎について若干の考察を加えた。
著者
岡井 有佳
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.45.3, pp.19-24, 2010-10-25 (Released:2017-01-01)
参考文献数
12

フランスでは、長年、社会的問題を抱える大都市郊外の社会住宅団地の再生に取り組んできたが、いまだ根本的な解決には至っていない。そこで、期間を限定して大規模な予算を投入する「市街地改良全国プログラム(PNRU)」が、2003年の法律によって開始された。PNRUはソーシャル・ミックスと持続可能な発展を目的に、社会住宅団地が集中する困窮地区を再生するものである。本研究は、エピネイ=シュール=セーヌを事例として、PNRUによる住宅団地の再生手法の仕組みを明らかにすることを目的とする。その結果、公共施設整備などにより都市機能の多様化を実現していること、施設整備、基盤整備、住宅整備といった異なる事業が関連性をもって実施されていること、地区内外においてソーシャル・ミックスを達成していることが把握された。ANRUによる予算の一元化と契約による複数年の予算措置が、市街地環境の整備と社会住宅の再編の一体的な実施を財政面から支えることで住宅団地の再生が図られている。