著者
島津 智一
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.11, pp.1125-1127, 2013-11-01 (Released:2013-11-29)
参考文献数
8

群発頭痛は不明な点が多く病態は明らかにされていない.これまで視床下部generator起源説,ニューロペプチド変化より三叉神経血管説,内頸動脈周囲起源説そして三叉神経過剰興奮が副交感神経活性化説などの仮説が提唱され,PET研究で発作時に視床下部の興奮が報告された.最近,群発頭痛は自律神経症状を呈することから,国際頭痛分類第2版において,「群発頭痛およびその他の三叉神経・自律神経性頭痛(TACs)」に分類された.TACsの機序として三叉神経系活動が高まり,この興奮が上唾液核に達して,翼口蓋神経節から頭蓋内の大血管や涙腺・鼻粘膜にいたる副交感神経系が興奮し自律神経症状を呈すると考えられている.
著者
佐野 方郁
出版者
大阪大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2015-04-01

イギリス人のウィリアム・ペッペが1898年にインドで釈迦の遺骨を発見し、イギリス政府・インド政庁が1899年にタイ王室に寄贈すると、日本の仏教界は1900年にその一部を譲り受けた。覚王山日暹寺はそれを安置するために、1904 年に愛知県愛知郡田代村(現在の名古屋市千種区法王町)に建てられた寺院である(1942年に日泰寺に名称変更)。仏骨を納めるための奉安塔は1918年に完成した。しかし、日暹寺/日泰寺は日タイ文化交流の中心地の1つであるにも拘わらず、これまで研究者はほとんど注目して来なかった。本研究は、地方・宗教新聞や各宗派機関誌を分析することで、明治・大正期の日暹寺の歴史の再検討を行った。
著者
四倉 絵里沙
出版者
日本眼光学学会
雑誌
視覚の科学 (ISSN:09168273)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.114-116, 2019 (Released:2019-12-25)
参考文献数
8
著者
山田 晋平 三宅 晋司 大須賀 美恵子
出版者
一般社団法人 日本人間工学会
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.48, no.6, pp.295-303, 2012-12-15 (Released:2013-03-02)
参考文献数
33
被引用文献数
7 6

精神疲労を評価し得る指標の探索を目的として,文書によるインフォームドコンセントを得た15名の男子大学生に,暗算(20分間5試行計100分間)を課した.暗算の前後には安静(5分間)を取らせ,さらに疲労を回復させるための休息(約20分間)後にも安静(5分間)を取らせた.また,暗算の各試行と安静の後に,主観指標と視覚探索課題の作業成績を計測した.暗算中と安静中は、後述の生理指標を測定した.解析においては,精神疲労を対象とするため,安静時と暗算時の比較ではなく,暗算の前後と休息の後の3時点の安静時の比較を行った.その結果,疲労に関する訴え,視覚探索課題の探索時間,心拍数,鼻部血流量,心電図R-R間隔変動係数,心拍変動指標の低周波成分と総パワー値に有意な変化が確認された.これらの変化は,精神疲労によって生じたと考えられ,これらの指標で精神疲労を評価できる可能性が示唆された.
著者
高橋 良 森山 寛 吉見 充徳 浜田 雅之
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.417-426,3, 1976-08-15 (Released:2011-08-10)
参考文献数
8

Reported here are the results of our study on septal deviation, sella turcica angle and shape of skull in 35 artificially deformed skulls of old Maya people.It has been known that gradual enlargement of the skull vault due to development of the brain during human evolution has caused deviation of the nasal septum in man.The authors studied the artificially deformed skulls and concluded that artificial deformation of the skull also influenced the shape of the nasal septum in various ways.
著者
江上 いすず 長谷川 昇 大矢 みどり
出版者
The Japanese Society of Nutrition and Dietetics
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.191-198, 1995 (Released:2010-04-30)
参考文献数
17

BMI 23.1以上の健康な肥満傾向の女子学生を対象に, 性格特性と食行動についての調査を行い, 類型化された摂食パターン及び性格特性と食行動の関係を探り, 以下の結果を得た。1) 肥満傾向の女子学生は, 性格特性における“反社会性”が低く (p<0.01) 現れた。2) 女子学生全体の食行動を因子分析した結果, 4因子が抽出され (累積寄与率は85%),“不規則因子”,“抑制力なし因子”,“外因性因子”,“ストレス因子”と解釈した。3) 女子学生の食行動因子の中で,“不規則因子”では肥満傾向のファーストフード志向の者に高く (p<0.01),“ストレス因子”ではボリューム志向の者に高く (p<0.05) 現れた。4) 肥満傾向の女子学生は性格特性の“情緒性”,“誠実さ”と食行動因子の“抑制力なし因子”,“ストレス因子”について, 正の相関が現れた。
著者
川原貴裕 松浦 知史 洞井晋一 藤川 和利 砂原 秀樹
雑誌
情報処理学会研究報告組込みシステム(EMB)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.32(2008-EMB-008), pp.209-214, 2008-03-28

近年,大規模センサデータ共有基盤が構築され運用されている.このような情報基盤では,目的の異なる個人や団体が設置するセンサのデータを収集することで,高密度データの管理・運用が可能となる.このときユーザや開発者がデータ収集・利用を容易に行うためには,共有するデータの形式が統一されている必要がある.そのため,センサゲートウェイには各センサの通信手順やデータ形式といった仕様の差異を隠蔽するためミドルウェアが実装される.ここで現状の問題点として高いミドルウェア開発コストおよび更新コストがある.これらミドルウェアの問題はデータの共有を望む設置者や運用者にとって負担となり,共有するデータ量の増加を妨げる要因となっている.本研究ではXMLで記述したプラグインを読み込むことにより,多様なセンサに対応するミドルウェアを開発した.本ミドルウェアはセンサ毎に異なる仕様を抽象化し,任意の形式のデータを出力する.本ミドルウェアを小型CPUボードArmadillo-210に実装し,有効性を検証した.その結果作業工程から特に高コストなソースコードの記述を削減出来ることを確認した.これにより,大規模センサデータ共有基盤において,データの収集量の増加を妨げていた要因である高いミドルウェア開発コストおよび更新コストを大幅に軽減した.
著者
中川 眞知子 杉原 和子 遠藤 英樹 磯貝 理恵子 亀山 裕子 阪本 ゆり 古賀 千律子 矢島 あゆみ 手塚 正
出版者
Meeting of Osaka Dermatological Association/Meeting of Keiji Dermatological Association
雑誌
皮膚の科学 (ISSN:13471813)
巻号頁・発行日
vol.1, no.3, pp.176-179, 2002 (Released:2010-08-25)
参考文献数
10

45歳, 女性。初診平成10年7月2日。初診の約1カ月前からバセドウ病と診断され, 抗甲状腺剤内服治療を受けた。治療開始約1カ月前後より両下腿伸側下半分の痒みを伴った腫脹を自覚し, 次第に同部が隆起し硬くなってきたため当科紹介受診となった。初診時, 両下腿伸側に小指頭大から母指頭大までの境界不明瞭な扁平隆起した紅斑局面を認める。一部に毛孔の開大を認め, 表面は粗糖, 弾性硬で圧痕を残さない。病理組織学的所見では, 真皮網状層上層から中層にかけて粘液様物質の沈着を認め更に血管周囲に軽度の炎症細胞の浸潤を認めた。真皮膠原線維間は, alcianblue染色にて淡青色に染色され, mucicarmine染色では赤色に染色された。以上よりバセドウ病に随伴した脛骨前粘液水腫と診断した。治療は, 副腎皮質ホルモン含有軟膏の外用とステロイド局所注射を行い腫脹の軽快を認めた。完全消失はバセドウ病の軽快に伴って認められた。
著者
常盤 俊之 奥田 徹
出版者
日本菌学会
雑誌
日本菌学会会報 (ISSN:00290289)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.jjom.H12-199, 2001 (Released:2020-10-13)
参考文献数
16

日本産Hypomyces菌,H. armeniacus,H. luteovirens,H. hyalinusを報告した.うち,H. armeniacusは日本新産種として記載した.H. luteovirensは子嚢胞子がこれまでの報告より大型で,H. hyalinusは子嚢殻がKOH(+)を示す標本が認められたため,それぞれ新知見として報告した.
著者
星野恒著
出版者
富山房
巻号頁・発行日
1899

1 0 0 0 史学叢説

著者
星野恒稿 星野幹 星野彬編
出版者
冨山房
巻号頁・発行日
1909

1 0 0 0 國史纂要

著者
星野恒編 重野安繹閲
出版者
星野恒
巻号頁・発行日
1879