出版者
新聞聯合社
巻号頁・発行日
vol.1934年3月, 1934-03
著者
片岡 亜沙美 矢野 智恵 山崎 美恵子
出版者
学校法人高知学園 高知学園短期大学
雑誌
高知学園短期大学紀要 (ISSN:03894088)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.55-66, 2012-03-21 (Released:2021-05-07)
被引用文献数
1

本研究は、保育士の保育所看護職者への認識と期待する役割を明らかにするため、看護職者が配置されている保育所に勤務している保育士6名、看護職者が配置されていない保育所に勤務している保育士6名の計12名を対象に半構成的面接法を用いて質的帰納法的研究を行った。その結果、【子どもの日常的な健康管理】【健康問題への判断・対応】【専門性を活かした相談役】【専門性を活かした教育的関わり】【子どもの安心感】【専門性を活かした保護者支援】の6カテゴリーが抽出された。看護職者の有無に関わらず、保育士は病気の早期発見・異常の判断、急変時への対応など専門的知識、根拠に基づいた専門的対応を期待し、看護職者の存在そのものが保育士・保護者への安心感につながっていた。家族の養育力の低下が指摘されている現在、保育所にはさらなる子どもの健康支援、保護者支援が求められており、保育保健においては看護職者の存在が保育士への教育的役割を果たすとともにお互いの専門性を発揮することが保育の質の向上につながることが示唆された。
出版者
新聞聯合社
巻号頁・発行日
vol.1933年12月, 1933-12
出版者
新聞聯合社
巻号頁・発行日
vol.1934年2月, 1934-02
著者
守山 裕大
出版者
東京大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2013-04-01

イカ、タコに代表される軟体動物頭足類は心臓を3つ持つことが知られている。一つは体心臓と呼ばれるもので全身に血液を送り込むものであり、他の二つは鰓心臓と呼ばれ、酸素を取り込む器官である鰓に血液を送ることに特化している。どのようにして頭足類は心臓を3つ持つようになったのか、その発生学的メカニズムを明らかにし、進化過程に迫ることが本研究の目的である。本研究ではヒメイカ(Idiosepius paradoxus)をモデル動物として用いている。前年度まではwhole mount in situ hybridization法によって様々な心臓発生関連因子の時系列的な発現様式を詳細に解析した。それらの結果を踏まえ、本年度では体心臓、鰓心臓において発現が確認された遺伝子の機能解析、また心臓前駆細胞の挙動を追跡すべく、ヒメイカ胚への顕微注入法の確立を目指した。まず、様々なモデル生物においてこれまでに確立されている顕微注入法(マウスMus musculus, ゼブラフィッシュDanio rerio, アフリカツメガエルXenopus laevis など)を試みたが、いずれも卵殻を突き破ることができず、成功には至らなかった。そのため、次に卵殻を薬剤を用いて処理すること、またレーザーを照射することなどにより卵殻の除去を試みたが、これらも成功には至らなかった。本年度の達成度心臓発生関連遺伝子のクローニングとその発現解析、またそれに伴う組織学的解析は詳細に行うことができた。しかし心臓発生関連遺伝子の機能解析、また心臓前駆細胞の挙動の追跡は顕微注入法が確立できなかったために遂行することができなかった。
著者
白石 陽一 Yoichi Shiraishi
出版者
熊本大学教育学部附属教育実践総合センター
雑誌
熊本大学教育実践研究
巻号頁・発行日
vol.23, pp.57-66, 2006-02-28

本論の課題は、主に授業における「教える-学ぶ」関係に潜む「権力・支配」関係を明らかにし、それに自覚的に対応する観点を得ようとすることにある。
著者
河合 啓介
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.53, no.9, pp.834-840, 2013-09-01 (Released:2017-08-01)
参考文献数
13

本稿では,九州大学病院心療内科での神経性食欲不振症(AN)患者の入院治療を通じて,AN治療の最近の治療上の工夫について心身両面から述べる.身体面:身体的要因による緊急入院治療への取り組みは大きな課題である.われわれは,(1)BMI13〜14kg/m^2までは,飢餓時期においては,脂肪分解によるエネルギー産生が中心となり,それ以下のBMIでは,蛋白異化が中心となること,(2)除脂肪量(筋肉・内臓組織・血液量など)が低下するほど身体的要因による緊急入院のリスクが有意に増加すること,(3)BMIが12〜13kg/m^2以下のANの体重増加期は,脂肪の合成よりも除脂肪合成が優位であること,(4)入院時BMI12kg/m^2以下の症例でも,高リン含有の栄養補助食品(アルジネード^[○!R] 125ml)を併用すると簡便にrefeeding症候群を予防できることを報告し,BMI13kg/m^2をキーポイントとした身体管理の重要性を提言している.心理面:当院では,入院症例に対して多くは「行動制限を用いた認知行動療法」を行っている.体重が増えなければ治療が進まない形式の心身両面への統合的アプローチである.最近は入院治療中に,強い他者批判や社会あるいは家族との関係に課題を持ち続ける事例に対して,内観療法を併用することがある.この2つの心理療法には類似点があり,併用すると相乗効果があると思われる.
著者
鈴木 晴美 吉川 正人 星野 義延
出版者
植生学会
雑誌
植生学会誌 (ISSN:13422448)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.95-103, 2014-06-25 (Released:2017-01-06)
参考文献数
19
被引用文献数
1

1.多摩川扇状地の農業水路における水生植物の分布の現状を知るため,多摩川水系から取水している12水系で調査をおこない,分布図を作成した.2.調査の結果,外来種3種を含む15種の水生植物が記録された.うち9種は,国または都のレッドリストに掲載された保全上重要な種であった.3.那須扇状地と同程度の種数が生育していたことから,都市化が進んだ多摩川扇状地においても,農業水路は地域の水生植物相の維持に大きく寄与していると考えられた.4.分布パターンは種によって異なり,その違いには,栄養繁殖様式の違い,水系間の散布制限,湧水への依存度などが関係していると考えられた.
著者
片山 倫子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.40, no.11, pp.1025-1028, 1989-11-05 (Released:2010-03-10)
参考文献数
4
被引用文献数
1

FWA-1そのものを効率よく分解することはむずかしいが, FWA-1の光分解生成物の中に, AlcaligenesまたはPseudomonas属に含まれると推定されるブタン21株等により生分解を受けやすいものがあり, 光分解反応と組み合わせると初めて効率よく低分子化合物に分解していくことが判明した.