著者
馬場 銀河 齋藤 豪
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.119-120, 2015-03-17

計算機上の画材シミュレータにはデータ利用による様々な利点がある。流体力学に基づいた画材シミュレーション手法は数多く提案されており、我々もこれまで、使用データ量を抑えることが可能な二次元格子を用いて厚みのある絵具による表現が可能な手法を提案してきた。本稿では更に実用性を高めるため支持体の凹凸をモデル化し、表面張力項を付与することで凹凸面上での絵具の挙動を表現可能な手法を提案する。レンダリングの際には格子内部を連続関数近似することで絵具表面での光の反射および屈折を精度よく計算し高品質画像を生成する。得られる結果画像を既存手法の結果と比較し評価することで本手法の有用性を示す。
著者
伊澤 純
雑誌
成城法学
巻号頁・発行日
no.52, pp.243-256, 1996-07
著者
全 炳河 大浦圭一郎 能勢 隆 山岸 順一 酒向慎司 戸田 智基 益子 貴史 ブラック アラン 徳田 恵一
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.129(2007-SLP-069), pp.301-306, 2007-12-21

近年,隠れマルコフモデル (HMM) に基づく統計的パラメトリック音声合成方式が注目されている.本方式では,音声スペクトル・励振源・継続長がコンテキスト依存 HMM により同時にモデル化される.音声合成時は,合成したい文章に対応する HMM からの出力確率が最大となるよう,継続長・スペクトル・励振源系列を決定した後,音声合成フィルタを用いて波形が出力される.2002 年より我々は,HMM に基づく音声合成のための研究・開発ツール「HMM 音声合成システム(HTS)」を,オープンソースソフトウェアとして公開してきた.本報告では,その最新の開発状況と今後の予定について述べる.
著者
大仲 賢二 古畑 勝則 福山 正文
出版者
麻布大学
雑誌
麻布大学雑誌 = Journal of Azabu University (ISSN:13465880)
巻号頁・発行日
vol.13/14, pp.241-247, 2007-03-31

Vibrio vulnificus感染症の感染経路や感染源を解明する一環として,環境由来株とヒト臨床由来株について血清型別,各種抗菌剤の薬剤感受性試験およびPFGE法によりDNA解析を行い分子疫学的検討を行ったところ,以下の成績が得られた。1.由来別に血清型を検討したところ,環境由来では72.5%が18菌型に型別され,O7が43.1%と最も多く,次にO4が6.1%などであった。ヒト臨床由来では87.1%が8菌型に型別され,O4が43.5%と最も多く,次にO7が12.9%などであった。その地域別において,東日本地域では69.2%が18菌型に型別され,O7が44.6%,04が5.7%などに,西日本地域では64.8%が8菌型に型別され,O7が20.4%と最も多く,次にO4が11.1%などにそれぞれ型別された。2.由来別に薬剤感受性をMIC_<90>で比較検討したところ,環境由来ではABPC,PIPC,CPZ,CTX,LMOX,MEPM,GM,EM,TC,DOXY,MINO,CP,NAおよびCPFXに感受性を示したが,CER,CET,CTX,CMZ,KMおよびLCMに対して耐性株が認められた。ヒト臨床由来ではEM,TC,DOXY,MINO,CP,NAおよびCPFXに感受性を示したが,ABPC,PIPC,CER,CET,CPZ,CTX,CMZ,LMOX,MEPM,KM,GM,AMKおよびLCMに対して耐性株が認められた。3.Not IとSfi Iの2種類の酵素を用いてそれぞれDNA切断を行い,PFGE法でDNA解析を検討したところ,酵素別のDNAパターン判読率は,Not I では76.9%,sfi Iでは97.9%を示し本菌のDNAパターン判読率はSfi Iが優れていた。4.Sfi IによってDNAパターンが判読された菌株をUPGMA法で解析を行ったところ,類似度が低く多岐のクラスターを示し,本菌感染症は複数のクローンから発生していることが明らかとなった。また,由来等が異なるが類似度が89%以上の類似度で,臨床株と環境株の組合せが認められることから,環境からヒト,ヒトから環境への感染の可能性が考えられた。
著者
山西 良典 松下 光範 上野 未貴
雑誌
人工知能
巻号頁・発行日
vol.33, 2018-11-01
著者
森 暢平
出版者
成城大学
雑誌
コミュニケーション紀要 (ISSN:02887843)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.99-115, 2015-03
著者
鈴木 正紀
出版者
文教大学

日本図書館協会図書館情報学教育部会2018年度研究集会における発表資料日時:2018/06/3 会場:日本図書館協会会館研修室
著者
上田 浩 門口 礼 森 幹彦 喜多 一
雑誌
情報処理学会論文誌教育とコンピュータ(TCE) (ISSN:21884234)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.9-20, 2018-10-30

1つの情報モラル事例を,複数の視点から見る,小学校高学年を対象とした情報モラル指導手法を提案する.手法の特徴は,(1)情報モラル事例の中心的な登場人物に加え,加害者などを含めた複数の登場人物の視点から事例を見る物語を提示すること,(2)登場人物の相関図を示し,相関図から自由に視点別の物語を選択できるようにすることの2点である.提案手法に基づき,情報モラル指導用のWeb教材「情報モラルそうかんず」を開発した.教材を構成する物語は,言葉だけでは表現が困難な登場人物の心情や行動を表現するためにマンガを利用した.本論文では,開発した教材を用いて,小学校6年生の児童を対象に授業実践を行い,開発した教材を用いた授業案が構成可能であること,提案手法から期待される効果を検証した結果を報告する.提案手法の効果として,(1)学習者が加害者の視点から新たな知見を得られること,(2)相関図から自由に物語を選択させる手法が,学習者にとって有用なコンテンツの要素となりうることが明らかとなった.