著者
関口 涼平 高橋 治久 堀田 一弘
雑誌
研究報告数理モデル化と問題解決(MPS)
巻号頁・発行日
vol.2009-MPS-75, no.23, pp.1-6, 2009-09-03

本論文では,カーネル判別分析 (KDA) に基づいた新しい多クラス識別器を提案する.KDA は主にパターン識別の前処理として用いられ,線形判別分析を使う場合に比べ良い識別性能が出せることが知られている.しかしながら,その性能は SVM と同様カーネルパラメータに大きく依存し,学習における最適なカーネルパラメータを導くには膨大な事前実験を必要とする.このため学習そのものよりも事前実験に要する計算量が膨大になり応用の障害になっている.本論文では,KDA に対し,分離度の理論に基づいて最適なカーネルパラメータを自動決定するアルゴリズムを提案し,計算機実験によりその性能を評価する.SVM との計算機実験による比較により,提案手法が少ない計算時間でより良い性能を達成できることを示す.
著者
藤井 千年 Chitoshi FUJII
出版者
大手前大学・大手前短期大学
雑誌
大手前大学人文科学部論集 = Otemae journal of humanities (ISSN:13462105)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.A105-A131, 2005

この小論は公共図書館におけるボランティア活動の現況を紹介し、更には図書館ボランティアを核とした図書館業務の民間への委託に関するさまざまな問題を考察しようとするものである。公教育の一端を担ってきた公立図書館が、NPOをはじめ民間の一企業に運営の全般を委託することへの危倶・反論も当然大きなものがある。図書館の本来の使命を再確認する中で、図書館の民間委託問題を考察するものである。図書館学課程における授業科目との関連としては「図書館経営論」をはじめ「図書館サービス論」「児童サービス論」「生涯学習概論」などが関係するものと思われる。
著者
寺崎 恵子
雑誌
聖学院大学論叢 = The Journal of Seigakuin University (ISSN:09152539)
巻号頁・発行日
vol.第26巻, no.第1号, pp.63-78, 2013-10

古来,多くの演劇論は,教育問題としてスペクタクルが有用であるか,非道徳であるかについて,論争を重ねてきた。演劇的な意味において,主体と客体との関係には,模倣という理解し難い状況がある。関心とは,こうした状況における主体と対象との模倣の関係のあり方に把握できるのであり,関心の原義である「間-在(inter-esse)」をその状況に把握することができる。ルソーは,『ダランベール氏への手紙』(1758年)において,教育(instruction)の意味を演劇的な関係における関心に見出した。それは,双方向的な自己省察にかかわる理論構成にあって,主体的と対象的,能動的と受動的,同一化と異化,他動性と自動性のあいだにとらえることができる。ルソーは,関心の中間的態勢に2つの志向を把握した。一方は,対象への没入という利害関心に陥ることである。もう一方は,共通の関心に準拠することである。本稿は,ルソーが演劇の場における自己省察的な関心を中動相にとらえて説明していることに着目して,関心の条件を解明するものである。
出版者
BOC出版部

幌延問題と私たちうずくもの 田代慶子「幌延問題」とは 小坂啓子私の幌延日記から 田代慶子幌延問題と女たち 山内恵子幌延問題を通して 小坂啓子女たちのネットワークを 京田初美決してあきらめないこと 那須友子6月28日/幌延行 浅野晃彦肝っ玉おばさんの悔恨 石田和子核と緑は共存しない 平田寿子自らを装う 丹藤正代<新連載>働き続けた40年 辻和子母子保健法への布石始まる ほか女の講座・女のつどい
著者
土橋 佑亮 片寄 晴弘
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.90(2006-MUS-066), pp.31-36, 2006-08-07

音楽ジャンルはWeb上での楽曲検索において有力な指標となる.これまで音響信号を用いての様々な音楽ジャンル解析の研究がなされてきたが そのほとんどは様々なパートが混成する音楽を対象していた.本稿では複音からの音源分離が比較的容易なベースパートに注目したジャンル推定を取り扱う.まずスケール リズム 音色の等の特徴量の設定と有効性の考察をし それらを用いてマハラノビス距離 F値最大境界による実験を行う.更にMusic Islandを利用し ジャンルの可視化と島の変化を調べる.マハラノビス距離による音楽ジャンル解析において Metal/Punkでは73% Jazz/Bluesでは80%の認識率を得た.Music Islandにおいては 注目する特徴量に応じて島が変化することを確認した.
著者
白川 直人 近山 隆
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第72回, no.人工知能と認知科学, pp.127-128, 2010-03-08
著者
脇本 聡美 Satomi WAKIMOTO 神戸常盤大学教育学部こども教育学科
雑誌
神戸常盤大学紀要 = Bulletin of Kobe Tokiwa University (ISSN:21884781)
巻号頁・発行日
no.6, pp.1-7, 2013-03-31

2011年度より公立小学校で、「外国語活動」として英語教育が必修科目となった。本稿では、現在「外国語 活動」が何を目指し、どのように公立小学校で教えられているかを検証し、(8 諸国やアジア諸国、特に韓国 の小学校英語教育との比較から日本の英語教育の課題を論じる。小学校での英語教育をより充実したものにす るための示唆として、現職教員が英語を教えるための研修プログラムを整備することが急務であり、さらに、 小中高大と連携したカリキュラムの枠組みの中での小学校英語の到達目標を定めた上で、英語を教えることが できる小学校教員の養成課程を整える必要性を指摘する。
著者
古宮 誠一 加藤潤三 永田 守男 大西 淳 佐伯 元司 山本 修一郎 蓬莱尚幸
雑誌
情報処理学会研究報告ソフトウェア工学(SE)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.100(1998-SE-121), pp.99-106, 1998-11-05

ソフトウェアに対する顧容の要求を抽出する技術をインタビュー技術であると捉え、インタビューによる要求抽出作業を誘導するシステムをWWW上に開発中である。この論文では、インタビューによる要求抽出作業を誘導するシステムの実現方式を明らかにしている。