著者
堀川 照代 Teruyo HORIKAWA
雑誌
島根女子短期大学紀要 (ISSN:02889226)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.39-48, 1993-03-30
著者
岩佐尚史 大沢英一
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.745-746, 2013-03-06

統合的思考法による問題解決やアイデアの発想法としてKJ法が考案され,現在では企業研修や学校教育など様々な分野で用いられている.しかし,KJ法はすべての手順を人の手で行うため,多く主観が入り込んでしまう.そこで本研究で,KJ法に2部グラフの考え方を導入してネットワークを生成し,合理的な図解化やネットワークの性質を用いた数理的解析による新しい知見の発見を目的とする.実験は,2部グラフからネットワークをリアルタイムで描画する機能を実装したアプリケーションを用いて行った.その結果,数理的解析による有用性は見られたが,実験時に使用したアプリケーションや実験設定に課題が残った.
著者
杤尾 武
雑誌
成城国文学
巻号頁・発行日
no.18, pp.145-149, 2002-03
著者
姚 小佳
出版者
近畿大学商経学会
雑誌
商経学叢 = Shokei-gakuso: Journal of Business Studies (ISSN:04502825)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.279-296, 2010-07-01

本稿は国際会計基準審議会と米国財務会計基準審議会が提案した収益認識に関する当初取引価格アプローチが工事契約の収益認識へ及ぼす影響を明確にし, 意思決定有用性の観点から, 当該アプローチに基づく収益情報の有用性の有無を検討しようとするものである。まず, 新しい収益認識原則の開発における資産負債アプローチの必要性を述べた上で, 資産負債アプローチに基づいて提案された当初取引価格アプローチの特徴を明らかにする。次に, 当初取引価格アプローチが現行の工事進行基準へ及ぼす影響について検討する。最後に, 当初取引価格アプローチに基づく工事契約の収益数値の有用性の有無について分析する。 (英文) The purpose of this paper is to clarify the effects on construction contracts from the original transaction price approach that IASB and FASB have suggested, and to analyze usefulness of revenue information from the point of decision usefulness of financial information. This paper firstly discusses the necessity of asset-liability approach for revenue recognition and makes the characters of the original transaction price approach clear. Secondly, this paper studies the effects on the percentage of completion method from the original transaction price approach. In the end of this paper, it analyzes usefulness of revenue numbers about construction contracts.
著者
萩原 涼太 山田 渉央 佐藤 直之 池田 心
雑誌
研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:21888736)
巻号頁・発行日
vol.2016-GI-35, no.11, pp.1-8, 2016-03-01

本研究では,麻雀における 「相手の和了点数予測」 という部分問題を対象にその推定精度の向上を試みた.実験では,既存研究と同様にオンライン麻雀サイト 「天鳳」 の牌譜を学習用に用い,機械学習することで相手の和了点数を予測する.既存研究では比較的単純な重み付き線形和のモデルを使っていたのに対し,我々は特徴量のグルーピングおよび組み合わせによって複雑化されたモデルを推定に使用した.そのグルーピングと組み合わせの制御は局所探索法で自動的に行っている.これらのアプローチで性能が向上する事を確認した.さらに,我々は同じ問題に対して多層ニューラルネットワークによる学習も試みた.その結果,線形和モデルの場合よりも汎化性能が向上する事を確認した.
著者
美崎薫
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.71(2005-HI-114), pp.71-76, 2005-07-22

SmartWriteとSmartCalendarは、コンピュータに紙らしさを採り入れようとする試みである。紙とコンピュータの違いは、「保存」と「スクロール」操作にあると考えた。そこでSmartWriteでは保存を自動化して、紙の操作感を実現した。SmartCalendarは、スクロールせずに、SmartWriteのメモや大量の写真をカレンダー型に提示したり、パイル状に積み上げて整理できる環境をめざした。これによって、紙らしさをもったソフトを実現できた。なお、SmartWriteとSmartCalendarは、仕様と実装を分離したため、複数の実装が現れる可能性がある。
著者
森住 史
出版者
国際基督教大学
雑誌
国際基督教大学学報. I-A 教育研究 = Educational Studies (ISSN:04523318)
巻号頁・発行日
vol.58, pp.97-102, 2016-03-31

日本の文部科学省は,2002 年の「「英語が使える日本人」の育成のための戦略構想」以来,2003 年の「「英語が使える日本人」の育成のための行動計画」など,次々に英語教育改革についての発表を行ってきている。しかし,文部科学省が英語教育推進を打ち出すたびに,その計画には,国語教育充実や,日本文化・伝統・日本人の価値観を教える教育の充実が伴っている。「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」を例にとってみると, 7 ページにわたる書類のうち,最後の一枚はすべて「日本人としてのアイデンティティに関する教育の充実について」というタイトルのもと,国語教育,伝統教育,歴史教育を充実させる計画が盛り込まれている。文部科学省の英語教育推進は,英語と英語教育が日本人にとって脅威とうつらないように,和魂洋才の体裁をもって提示されていると言える。
著者
鈴木小太郎 神田智子
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.235-236, 2014-03-11

選考時に圧迫面接を行う面接官のビデオ動画を分析し、姿勢、視線、交替潜時などの特徴的なノンバーバル行動をビデオ分析によって洗い出し、それぞれの発生頻度とタイミングを数値化した。この数値化したデータを元にして面接エージェントにノンバーバル行動として実装した。面接時の質問項目は、実際に就職活動を終えた学生の受験報告書より、面接時に使用された難しい質問内容を選定し7カテゴリーに振り分けた中から使用した。この圧迫面接エージェントを用いた圧迫面接を被験者に体験してもらい、印象評価を行ってもらった結果から、本エージェントの実用性を示す。
著者
岩村 誠 伊藤光恭 村岡 洋一
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.51, no.9, pp.1622-1632, 2010-09-15

本論文では,機械語命令列の類似度算出手法および自動マルウェア分類システムを提案する.機械語命令列の類似度算出に関する提案手法では,新たなマルウェアが出現した際に,過去に収集されたマルウェアとの近さを算出するとともに,過去のマルウェアと共通の命令列および実際に変更のあった箇所を推定可能にする.一方,昨今の多くのマルウェアはパッカによりそのプログラムコードが隠蔽されている.こうした課題に対しこれまで我々は,マルウェアのアンパッキング手法および逆アセンブル手法を開発してきた.本論文では,これらの手法に機械語命令列の類似度算出に関する提案手法を組み合わせ,マルウェア分類システムを構築した.実験では本システムを利用し,3グループのマルウェア検体を分類した.その結果,ハニーポットで収集した約3,000種類のマルウェアであっても,わずか数種類のマルウェアを解析することで,全体の75%程度のマルウェアの機能を把握できることが分かった.さらに,類似度の高いマルウェアに関しては,それらの差分を推定でき,変更箇所にのみ着目した解析が可能なことも分かった.また,本システムの分類結果とアンチウィルスソフトによる検出名の比較では,本システムが同一と判断したマルウェアに関して,アンチウィルスソフトでは異なる複数の検出名が確認される状況もあり,マルウェアに対する命名の難しさが明らかになった.
著者
牧野 悟 川出 和秀 竹内 健二 土井 岳人 西尾 伸也 山盛 淳子 勝守 寛
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.1987, no.25(1986-NL-060), pp.1-8, 1987-03-27

数年来エスペラントを仲介言語とする多種言語間の機械翻訳の可能性を検討してきたが,その一環として,LISPで書かれた,日本文からエスペラント文への翻訳プログラムについて報告する.これはN進木拡張LINGOLによって日本語を解析し,その結果から対応するエスペラント文を生成する機械翻訳システムである.エスペラントの文法構造は完全に規則的であり,語彙論的にあいまいさが少ないことなど,その特長を生かして比較的簡単で効率のよいエスペラント文の生成システムができることを説明する.コンピュータから出力したままの,後処理のしてない訳文例をいくつか示し,単純なシステムの割には良質の訳文が得られることを述べる.
著者
森住 哲也 鈴木 一弘 木下 宏揚
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2010-CH-86, no.3, pp.1-8, 2010-05-15

インターネットで情報流を制御する複雑系のエージェントを提案する.着眼点は,「公共性と私性に関する価値が,公私の間を循環するとき,相互の矛盾が情報漏洩・情報改竄の問題を引き起こす.」 と観る事である.本論文では,マルチエージェントの相互作用を,哲学と社会システム論の視点から捉え,その人文科学的見地を情報流制御に反映させる.情報流は,本論文で新たに定義する色彩循環のアナロジーとして記述され,マルチエージェント・シミュレータによって制御パラメータを解明する枠組みを示す.
著者
林 直道 Naomichi HAYASHI
雑誌
北東アジア研究 (ISSN:13463810)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.141-151, 2004-01-31
著者
磯野 史弥 松吉 俊 福本 文代
雑誌
研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.2013-NL-213, no.7, pp.1-8, 2013-09-05

本研究では,Web 掲示板に存在する皮肉や誹謗中傷などの不適切な表現を自動的に検出する手法を提案する.我々は,Web 掲示板における皮肉を人手で体系的に分類し,8 つの分類クラス (疑問,推測,諦め,不相応,誇張,驚き,形容,対比) を構築した.それぞれの分類クラスに対して,対象の文とその前後文の評価極性を考慮する構文パターンを設計した.提案する皮肉検出システムは,構文パターンの集合を利用することにより,入力された文が皮肉文であるかどうかを判定する.提案する誹謗中傷検出システムは,Support Vector Machine (SVM) を用いて,入力された文が誹謗中傷文であるかどうかを判定する.ここでは,素性として,独自に構築した辞書に存在する誹謗中傷語の出現頻度と,対象の文とその前後文の評価極性を利用した.評価実験の結果,提案するシステムは,F 値においてベースラインを上回った.