著者
三宅 勇紀 井上 凌輔 梅村 祥之
雑誌
研究報告デジタルコンテンツクリエーション(DCC)
巻号頁・発行日
vol.2014-DCC-8, no.2, pp.1-5, 2014-11-13

先に提案した楽曲の心地よさに関する客観評価法の検討において実験参加者は 1 名であった.そこで,本研究は複数人の主観評価を用いて客観評価法にて機械判定することで,より一般的な結果を得ようとする研究である.そこで,1 フレーズおよそ 8 音符のメロディに対しての客観評価法を 3 つの方法で性能評価した.1 つ目は複数人の主観評価結果を個人ごとに主観評価法によって機械判定する方法である.2 つ目は個人ごとの正解率より一般性を高めるため,複数の評価者による判定を正解判定として,客観評価法の正解率を調べる方法である.3 つ目は客観評価法が機能することが出来るのかを確認することで,性能評価を行う方法である.以上のことから客観評価法の有用性を確認することが出来た.
著者
梅村祥之
雑誌
研究報告デジタルコンテンツクリエーション(DCC)
巻号頁・発行日
vol.2014-DCC-8, no.1, pp.1-7, 2014-11-13

我々が先に情報処理学会第 104 回音楽情報科学研究会で発表した 「規則的に生成した 4 音符からなる楽曲を用いた楽曲の心地よさに関する客観評価指標」 は,およそ 1 小節に相当する長さを対象とした楽曲の心地よさに関する客観評価法であった.今回,先の手法を一部修正し,およそ 1 フレーズに相当する 8 音符を扱えるようにした.評価対象曲を Essen folk song collection の曲とし,実験参加者 1 名による 273 曲の主観評価結果を正解判定として,客観評価法にて機械判定した結果,正解率 84% という高い値を得た.
著者
片倉 賢治 高橋 大志

In recent years, a method of machine learning technology has been advancing. Getting the distributed representation of words by the Neural Probabilistic Language Model (NPLM) has attracted interest. In this study, we attempt to create a new dictionary on the basis of ones widely used in finance. In this analysis, we use News Feed Direct of Thomson Reuters Corporation provides (NFD) that focus on the market trends of the Japanese stock market in order to make the dictionary. As a result of analysis, we could succeed in creating a new financial dictionary. However, we also found problems to be solved to get better performance.
著者
泉 晃
雑誌
経営課題にAIを! ビジネス・インフォマティクス研究会資料 = SIG-BI
巻号頁・発行日
vol.1, no.4, 2014-11-20

Overview about current status of personal data and the various methods of privacy- preserving data mining which is a technique for the privacy protection.Then,discuss methods and collateral criteria that must be in terms of the use of personal data, as a study design. Specifi- cally, applying the existing methods such as k-anonymity to the actual personal data and extracts problems. If necessary, propose a new method for solving problems.
著者
森 正人 倉橋 節也

"Web sites called an information publication site provide information to people looking for a job, a home and so forth. Companies that want to display their products or services on the sites pay adver-tisement rates for administration companies of the sites, such as a job offer site and a real estate site.In this study, we consider how to decide the display order of products for publication on list pages of contents in information publication sites. The order should be desirable not only for advertisers, but likewise for users.First, we show a result of a regression analysis between display order and page views. Second, we de-fine User Popularity Degree using the analysis. Finally, we employ agent-based modelling to simulate the websites in which web contents are defined as agents bidding advertisement rates for getting the op-timised or effective display orders autonomously.
著者
五島 圭一 高橋 大志 寺野 隆雄
雑誌
経営課題にAIを! ビジネス・インフォマティクス研究会資料 = SIG-BI
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, 2014-11-20

Many stuides have been attempting to uncover the relationship between asset price fluctuations and textual information. However, in many cases, subjective evaluations of researchers have significant impacts on results. In this paper, we propose an objective evaluation method of news article using stock prices. Firstly, we give class labels (negative-positive) to every news articles by using event study analysis. Secondly, we compute vector representations of news aritcles by morphological analysis and tf-idf. Finally, we make Support Vector Machine classifier and give class labels (negative-positive) to other news articles. This method enable objective analyses of textual data in financial contexts.
著者
木村修三
雑誌
研究報告デジタルドキュメント(DD)
巻号頁・発行日
vol.2014-DD-96, no.4, pp.1-1, 2014-11-14

BPIA (ビジネスプラットフォーム革新協議会) の EPUB マニュアル研究会では,2012 年 12 月より業務マニュアルの EPUB 化を推進してきた.電子書籍のフォーマットである EPUB で業務マニュアルをデジタル化する.これによりスマートフォンやタブレットを利用した 「どこでもマニュアル」 「マイマニュアル」 を実現できる.これは,業務現場での業務品質の向上,効率化に大いに役立つと考えている.今回は技術的な検証が終了し現場での適用事例を報告する.また,普及への課題について触れたい.
著者
角田雅照 門田暁人 松本健一 大岩佐和子 押野智樹
雑誌
研究報告ソフトウェア工学(SE)
巻号頁・発行日
vol.2014-SE-186, no.12, pp.1-7, 2014-11-06

近年,情報システムの規模の増大や,システム運用の外部委託の進展に伴い,システム運用に関する注目が高まっている.システム運用費用が妥当であるかどうかは,システム運用の委託側企業にとって判断が難しい.本稿では,委託側企業がシステム運用費用の妥当性判断の参考となるような情報の提供を目指し,システム運用費用に影響を与える要因の分析を行った.受託側の作業時間と運用費用は非常に関連が強いため,受託側作業時間を把握することができれば,標準的な運用費用を推定することができる.ただし,受託側作業時間を委託側企業が把握することは一般に容易ではない.そこで本稿では,作業時間と技術者の単価から簡易的に価格を推定することを前提とし,作業時間と単価に影響する要因を個別に分析した.その結果,作業時間はプログラム本数と最大利用者数から決まることや,ネットワーク範囲が狭い場合,単価が低くなる傾向があることがわかった.
著者
藤井 叙人 佐藤 祐一 若間 弘典 風井 浩志 片寄 晴弘
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.55, no.7, pp.1655-1664, 2014-07-15

ビデオゲームエージェント(ノンプレイヤキャラクタ:NPC)の振舞いの自動獲得において,「人間の熟達者に勝利する」という長年の目標を達成する日もそう遠くない.一方で,ユーザエクスペリエンスの向上策として,『人間らしい』NPCをどう構成するかが,ゲームAI領域の課題になりつつある.本研究では,人間らしい振舞いを表出するNPCを,開発者の経験に基づいて実現するのではなく,『人間の生物学的制約』を課した機械学習により,自動的に獲得することを目指す.人間の生物学的制約としては「身体的な制約:“ゆらぎ”,“遅れ”,“疲れ”」,「生き延びるために必要な欲求:“訓練と挑戦のバランス”」を定義する.人間の生物学的制約の導入対象として,アクションゲームの“Infinite Mario Bros.”を採用し,本研究で獲得されたNPCが人間らしい振舞いを表出できているか検討する.最後に,獲得されたNPCの振舞いが人間らしいかどうかを主観評価実験により検証する.
著者
長谷 将生 塩入 健太 星野 准一
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.94(2007-NL-181), pp.41-46, 2007-09-25

日常生活空間の身近な家具に触覚をモチーフとしたパーツを取り付け,仮想的なキャラクタを作り,音声発話と触覚の動作によって利用者の日常生活に楽しさや驚き,癒しを提供するシステムを提案する.利用者は日常生活空間の中で自然かつ簡単に体験でき,利用者の行動や WEB から取得した天候などの情報を記録・蓄積し,記録データを生成してそれに基づく音声発話ファイルの選択を行う.また利用者への注意喚起やエンタテインメント性の向上のために,発話時にはサーボモータによって触覚パーツを動作させる.