著者
野入 直美 飯島 真里子 佐藤 量 蘭 信三 西崎 純代 菅野 敦志 中村 春菜 八尾 祥平
出版者
琉球大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究は、(1)引揚者が戦後の沖縄社会でどのように包摂され、いかなる階層に位置したか、(2)引揚者はどのような社会的役割を果たしたか、(3)「専門職引揚者」の社会移動は、他県でも見出せるパターンが沖縄で集約的に表れているのではないかということを、沖縄の台湾・満洲「引揚げエリート」を事例に解明し、(4)戦後沖縄社会を<引揚げ>という新しい視点からとらえなおす。「引揚げエリート」とは、日本帝国圏の在住期から戦後にかけて、水平・上昇の社会移動を遂げ、沖縄の戦後再建を担った人びとを指す。その中心は、外地において教員、公官吏などの専門職に就き、その経験を資源として戦後を生きた「専門職引揚者」であった。
著者
岡島 弘明 合原 一幸
出版者
Institute of Industrial Science The University of Tokyo
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.68, no.3, pp.265-269, 2016-05-01 (Released:2016-05-30)
参考文献数
10

様々な数式によって自然現象は表される.中でも偏微分方程式は,複雑な現象を記述することで知られている.未知な現象を解明するためには,このような数学を用いた数理モデルによる解析が重要である.前立腺がんは未知な部分が多く,様々な治療が提案されているが,万人に有効な療法はまだ確立されていない.本稿では,前立腺がんについての数理的な手法を用いた研究のうち,特に偏微分方程式を用いた数理モデルについて紹介する.
著者
野入 直美 蘭 信三 飯島 真里子 松田 ヒロ子 森 亜紀子 坪田 美貴 (中西 美貴)
出版者
琉球大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

フィリピン、台湾、旧南洋群島、満州からの沖縄引揚者の研究は、3年間の研究成果を『移民研究』第9号(2013年刊行予定)の特集として発表すべく、現在、原稿の最終とりまとめ作業を行っている。 フィリピン引揚者については、沖縄社会における引揚者の戦没者に対する慰霊に関する調査として、沖縄県立平和記念公園内ダバオ之塔で行われる慰霊祭の参与観察と参加者へのインタビューを行った。それにより、慰霊祭が始まった1960年末と現在の慰霊の形、目的、内容、参加者の変遷を明らかにした。また、成果報告を発表するにあたり、戦没者慰霊に関する先行研究(国内外)の動向を調査し、本テーマの位置づけを再検討した。 台湾引揚者については、沖縄県内で刊行された『那覇女性史』や『近代沖縄女性史』などの女性史移住先の台湾の記載は非常に少なく、ほとんど視野に入っていないことを踏まえ、それを補うために市町村誌史の蒐集、整理とともに、台湾経験者およびその家族へのインタビュー調査を行った。 旧南洋群島引揚者については、「旧南洋群島から沖縄へ引揚げた人々の移民経験・戦争体験および戦後経験とはいかなるものだったのか」を、帝国圏他地域からの引揚者の経験と比較検討しつつ明らかにすることを目的とし、これまでに沖縄本島と宮古諸島伊良部島で行った旧南洋群島引揚者149名への聞き取り調査で得られた音声データを文字資料化し、県史・市町村史に掲載された旧南洋群島引揚者の証言と比較・検討した。さらに、この作業によって明らかにされた旧南洋群島引揚者の経験と、他帝国圏から沖縄へ引揚げた人々の経験がどのように共通し、異なるのかを検討した。
著者
近藤 孝 望月 計 磯 和彦
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.1335-1342, 2021

ダウンサイジングターボエンジン搭載車で「軽快感」という感性目標を満足する取り組みと、それに伴う直列4気筒エンジンにおける「軽快感」についての研究について記した。サウンドの「軽快感」向上のため感性工学を用い、エンジン開発を行った。また先行研究における音質評価指標の「軽快感」との差異を考察した。
出版者
朝日新聞出版
雑誌
週刊朝日
巻号頁・発行日
vol.123, no.4, pp.125-131, 2018-01-19

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著者
釈宗演 著
出版者
帝国出版協会
巻号頁・発行日
1920
著者
喜多 満里花
出版者
日本マス・コミュニケーション学会
雑誌
マス・コミュニケーション研究 (ISSN:13411306)
巻号頁・発行日
vol.97, pp.181-199, 2020

<p> Popular cultural content is transnational, as it is produced across national</p><p>borders. However, it is used as a tool to represent national image and identity</p><p>for branding, which is contradictory. Therefore, two issues will become the</p><p>subject of discussion: signifying the processes of policy makers and the</p><p>effects of these discourses on people's national identity. This study examines</p><p>these issues through document analysis of Korean government publications</p><p>concerning Korean popular music( K-Pop).</p><p> The study shows that K-Pop signifies two different things in these</p><p>documents.</p><p>Documents written in English say that it is "hybrid and transnational</p><p>music" for external branding, whereas those in Korean claim that it has</p><p>"original content, inheriting Korea-ness from traditional culture" for internal</p><p>branding.</p><p>In addition, the government's view of national identity and cultural</p><p>nationalism shown in internal branding is not considered by the Korean</p><p>people in their reactions to discourse about the Korean wave or change of</p><p>governance. This rejection of this reconstructed national identity differs from</p><p>the circumstances shown in previous studies.</p>