著者
西村 裕之 濱川 真治 清水 誠一郎 加藤 香
出版者
日本医療機器学会
雑誌
医科器械学 (ISSN:0385440X)
巻号頁・発行日
vol.75, no.11, pp.741-745, 2005-11-01
参考文献数
1

As a new agent that permits dewaxing without using xylene or xylene substitutes, we prepared a detergent including cleaning substance that we deem effective and tried it for dewaxing after heated. Paraffin dissolution-removal effect was not exactly adequate, compared with xylene, but we were able to obtain staining results almost comparable to those dewaxed with xylene for Hematoxylin-Eosin stain (H & E) and various special stains as well. Like ordinary commercial detergents, this agent is legally allowed to be drained into sewer system. We expect that this agent can contribute to improving work environment by minimizing use of xylene and alcohol in laboratories.
著者
国中 優治 野尻 圭吾 谷口 忍
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.G3P2579-G3P2579, 2009

【はじめに】近年、理学療法士養成校の乱立や医療情勢の厳しさによって、理学療法士の将来的保障に不安のよぎる時代となりつつある.そこで、職域拡大による新たなフィールドの確保が急務と感じている.よって今回、美容・健康業界に着目し、理学療法士の自由市場参入の可能性について施設のマネジメントを通して得られた見解を述べる.<BR>【方法】整形外科と美容外科を標榜する施設(同施設内に美容形成及びエステ、スパを併設)において、保険診療として在籍する理学療法士(4名)の空き時間を利用し、以下の自由市場サービスを携わらせた.1,施設に在籍するエステティシャンに対し、施術時に必要な顔面の解剖学指導、また、その効果に対する医学的根拠の説明を行った.内容はフェイシャルアプローチ(通電によるリフトアップ効果)である.2,会員制のスパ施設におけるアクアエクササイズメニューの内、週4回スポット的に携わらせた.3,快眠へのアプローチとして、機能的枕(頚椎形状にあわせたオリジナル枕)をクライアントに紹介し、その販売に携わらせた.医療法人における業務規制に関しては、株式会社、および42条施設取得によりクリアした上で起用した.<BR>【結果及び考察】1,エステティシャンのクライアントに対する説明能力が向上し、売り上げやリピーターの増加に貢献できた.2,専従で在籍するインストラクターのクライアントリスク及び情報管理に対する意識が高まった.また、エクササイズにおける物理・運動療法的な効果理論が共有でき、理学療法を併用する対象者の理想的な運動効果が得られた.さらに、診断日より150日経過した患者の会員への移行によって、医学、経済的においてフォローができた.3,導入当初、販売個数が得られなかったが、意識改革と、提供の仕組み作りによって、販売個数が伸びた.今回の取り組みにおいて、アプローチの方法が我々に比較的類似するスパへの関わりにおいては予想した結果が得られたが、物販や美容といった異業種においては満足のいく結果は得られなかった.特にエステティシャンなど、自由市場をフィールドに持つ職種との差異が大きく感じられ、PTの対価意識の甘さが垣間見えた.保険診療環境下におけるその甘さが責任と質の向上(特に満足度獲得に関して)に影響していることを認識させられた.<BR>【最後に】職域拡大には、まだまだフィールドの確保が困難(環境側面、人的側面、経済的側面)であるという課題も残るが、自由市場におけるニーズ(正しいもの、本物に医学的判断が必須となる時代)は間違いなく大きいと確信する.そのためには理学療法の自由市場における落とし込み方法(仕組み、接客、センス、販促、デザインなど)のマネジメントがこれからの課題となるのではないか.美容業界や健康業界も医学的知識を習得する努力がすでに始まっている.職域拡大を目指す我々に時間があるわけではない.
著者
高須 豊 藤井 聡
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
no.21, pp.515-521, 2004
被引用文献数
1

自動車がステータスや社会的地位のシンボルとするような現代の日本社会における社会的風潮, 自動車に対する肯定的な信念はどのように形成されたのであろうか本研究では, 認知的不協和理論や自動車利用習慣形成プロセスモデルから, 自動車免許の取得によって人々の自動車に対する信念を肯定的なものに変化するとの仮説を措定した.そして, 自動車利用に関わる種々の信念を自動車免許取得前後で測定したパネルデータ (サンプル数=157) を用いた分析を行った結果, 仮説は支持された.すなわち, 自動車免許を取得した人々の自動車に関わる信念が, 自動車免許を取得していない人々のそれよりも肯定的なものであるという可能性が統計的に示唆された.
著者
石川 慎一郎
出版者
計量国語学会
雑誌
計量国語学 (ISSN:04534611)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.99-115, 2017-09-20 (Released:2019-01-11)
参考文献数
16
被引用文献数
2

格助詞「デ」の意味役割については多くの研究がなされているが,量的アプローチを組み込んだものは必ずしも多くない.本研究は,現代日本語書き言葉均衡コーパスの7ジャンルから収集した700用例に対して24種の意味役割のコーディングを行い,個々の意味役割に関して,(1)具体的特性,(2)頻度的階層性,(3)内部分類,(4)プロトタイプからの距離の4点を調査した.その結果,(1')個々の意味役割は特定の名詞群によって具現化されており,(2')時空間系が最も高頻度で手段・付帯状況系がそれに次ぎ,(3')中核グループ(場所・手段・理由・様態)とその他のグループに大別され,(4’)プロトタイプとされる場所格との距離は先行研究の言う意味拡張モデルとある程度合致していることが示された.
著者
宮澤 佳之 林 優美 小林 尚貴 七五三木 史拓 藤井 一弥 笠原 詩織 榊原 清
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.46, pp.C-121_1-C-121_1, 2019

<p>【はじめに、目的】</p><p>群馬県理学療法士協会(以下,県協会)広報部では、平成26年度より毎年7月の理学療法週間に合わせて、介護予防や理学療法の啓発を目的として理学療法フェスタを開催している。今回、平成29年度の"第4回理学療法フェスタinぐんま"の実施内容と来場者へ実施したアンケートの結果について報告する。</p><p>【方法】</p><p>平成29年7月16日(日)前橋市の前橋プラザ元気21にて、テーマを「理学療法×健康×栄養」として開催し、来場者へ無記名式のアンケートを配布した。理学療法フェスタについての県内への事前告知として、高校、市町村保健師、マスコミ、県協会会員非所属施設、県協会会員へ告知チラシと広報資料の送付を行った。またマスコミの協力にて新聞に告知を掲載、さらに会場へのポスター掲示を行った。内容は、ご当地体操である「ピンシャン!元気体操」・「ひらめきタオル体操」、「シルバーリハビリ体操」の講座と実演、「栄養補給で筋肉痛と熱中症を予防しよう!」と題した栄養に関する講座、重心動揺・体組成測定、栄養ブースでの栄養補助食品の紹介・配布、日本理学療法士協会の動画放映を実施した。来場者へはオリジナルグッズと広報資料の配布を行った。運営スタッフは広報部員7名とボランティア12名であった。</p><p>【結果】</p><p>来場者は70名でアンケート回答者数は39名(男性15名、女性24名)であった。来場者の年代は50代が最も多く(23.1%)、次いで60代(20.5%)、20代(17.9%)、10代(12.8%)、40代と70代以上(10.3%)となった。来場者の職種は医療・介護職が最も多く28.9%、次いで主婦(15.8%)であった。「理学療法にとても興味を持った」または「興味を持った」と回答した来場者は97.4%であった。印象に残った企画は、身体測定で51.3%であり、体操や栄養講座でいずれも30%以上の方が印象に残ったと回答したが、栄養ブースは12.8%となり低値となった。その他意見として「日常生活でできる簡単な運動を教えてほしい」、「また参加したいといった」といった回答が得られた。</p><p>【結論】</p><p>来場者数は過去最高の人数となった。アンケートの結果から、幅広い年代の来場が得られ、理学療法に関心を持った方が多数であったことがわかった。企画内容として、体操などの講座や身体測定などの体験企画に興味を持つ方が多く、今後も体験型企画を多く実施することで、運動に対する意欲が向上し健康増進や理学療法に関心をもってもらうことができると考える。職種としては医療専門職の来場が多く、一般の方の参加が少なかったことから、さらに広くの事前告知を検討する必要があると考えられる。今回、来場者は70名と少なく、今後、同時期に同じ場所で企画を継続して実施し毎年のイベントとして定着することで、さらに来場者の増加が図ることができ、健康増進への意欲や関心の向上につながると考える。</p><p>【倫理的配慮,説明と同意】</p><p>本アンケート調査の実施にあたり、アンケート調査用紙内へ集計結果を学会発表に使用する旨を記載した。</p>
著者
中野 明德
出版者
別府大学会
雑誌
別府大学大学院紀要 = Bulletin of Beppu University Graduate School (ISSN:13450530)
巻号頁・発行日
no.19, pp.49-67, 2017-03

ジョン・ボウルビィの愛着理論は、マターナル・デプリケーションの研究から始まり、精神分析学に比較行動学を取り入れて提唱された。愛着行動とは乳幼児が母親に接近する本能的行動であり、ボウルビィは愛着人物との分離に伴う不安や恐怖、それに愛着対象喪失によって起きる悲哀の過程を精神病理学的に追究した。子ども虐待が急増する今日、愛着理論は母子臨床に貢献するであろう。母子を結ぶ絆は「愛着」だけではなく、バリントの「一次愛」や土居健郎の「甘え」などの概念もあり、こうした精神分析理論と繋いで治療論を展開することが今後期待される。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.919, pp.143-146, 1997-12-08

「今回のブームに私どもは関与しておりません。売れ行きについてもノーコメント。事態をどうみているかと言われても…。静観としか言えません」 ポロ・ラルフローレンジャパンの担当者は、本誌の質問になかば当惑気味に答えた。 話は紺色のハイソックスについて、である。
著者
岩波 健 浅野 浩二 佐々木 浩一
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
交通・物流部門大会講演論文集 2002.11 (ISSN:24243175)
巻号頁・発行日
pp.169-170, 2002-12-10 (Released:2017-06-19)
被引用文献数
1 1

To improve of the riding quality, three measures, yaw damper between cars, non linear air spring and height change of traction device (mono-link) connection was tested on the E2-1000 Shinkansen vehicle. In this paper, it is shown that the results of running tests, for example, the difference with the riding quality level of conventional and new item.
著者
神原 ゆうこ
出版者
九州人類学研究会
雑誌
九州人類学会報 (ISSN:18817092)
巻号頁・発行日
no.40, pp.1-12, 2013-02-12

Ⅰ はじめに:なぜモラル/モラリティか? / Ⅱ モラルの境界線:共同性のために「善意」とイデオロギーの間を考える / Ⅲ モラル・規範・イデオロギーが交錯るすコミュニティの現場を考える:各報告より / Ⅳ モラリティを可視化するモノ:コメントとその後の議論より / Ⅴ 結びに代えて:報告を終えての総括
著者
逸見 久美
出版者
国学院大学出版部
雑誌
国学院雑誌 (ISSN:02882051)
巻号頁・発行日
vol.94, no.1, pp.p14-35, 1993-01
著者
松本 善三
雑誌
研究紀要
巻号頁・発行日
vol.9, pp.1-23, 1984