著者
斉藤 恵美
出版者
奈良女子大学
雑誌
日本史の方法 (ISSN:18804985)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.25-46, 2005-10-07
著者
Masami Hagiya
雑誌
情報処理学会研究報告プログラミング(PRO)
巻号頁・発行日
vol.1983, no.48(1983-PRO-026), pp.1-8, 1983-12-16

A Shell called Prolog Shell is presented which in addition to using Prolog for the query part of the command language treats the usual UNIX commands as modal operators. By doing so it can keep the shell environment in a consistent manner and can process the user's imperatives of subjunctives as well as his queries. As a result a description file of the UNIX make command can be programmed as a set of modal clauses.
著者
中嶋 博 金子 紘士 土田 稔
出版者
公益社団法人 日本地下水学会
雑誌
地下水学会誌 (ISSN:09134182)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.35-47, 2010 (Released:2012-02-01)
参考文献数
8
被引用文献数
4 9 1

東京都では、大正の初め頃から地盤沈下が起きており、戦後の復興とともに地盤沈下が進行した。特に、昭和30年代から40年代にかけて、地盤沈下は激しくなってきた。このような状況に対し、都は、法律や条例に基づき、地下水揚水規制や地下水位の観測、雨水浸透の推進などの地下水対策に積極的に取り組んできた。その結果、現在東京都における地盤沈下は沈静化傾向にあるが、完全には終息しておらず、地下水位も微増から横ばいで頭打ちの状況にあり、現行の揚水規制を緩和すれば地盤沈下が再発する可能性がある。そのため、地盤沈下を未然に防止する観点から、揚水規制を引き続き維持するとともに、地下水のかん養量を増加させるための施策の推進を一層図る必要がある。本稿では、都における地盤沈下の状況やその対策を振り返りつつ、今後の課題等について概説する。
著者
戸谷 裕之 堀口 淳 鯉淵 幸生 飯島 耕太郎 狩野 貴之 落合 亮 小山 徹也 飯野 佑一 森下 靖雄
出版者
北関東医学会
雑誌
北関東医学 (ISSN:13432826)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.281-284, 2003
被引用文献数
1

頚部リンパ節転移巣に扁平上皮癌成分があり, 診断に難渋した甲状腺オカルト癌の1例を経験したので報告する.患者は64歳男性で, 平成11年9月に検診で左頚部腫瘤を指摘され, 精査目的で当科外来を受診した.腫瘤は左胸鎖乳突筋外側に位置し, 3.7×3.1cm大, 弾性硬で可動性不良であり, 嚥下との共同運動はなかった.甲状腺に明らかな腫瘤を触知しなかった.甲状腺機能, CEAおよびSCCは正常範囲内であった.サイログロブリンは143ng/mlと上昇していた.頚部超音波検査では3.2×2.8cm大の不整形で内部不均一, 境界は比較的明瞭な低エコー像を認めた, 甲状腺との連続性はなく, 甲状腺内に明らかな病変は認められなかった.頚部CTでは約3cm大の不整形, 境界明瞭で, 内部不均一な腫瘤像を認めた.腫瘍の針生検で扁平上皮癌の疑いがあり, 確定診断のためincisional biopsyを施行し, 扁平上皮癌成分を伴う甲状腺乳頭癌の診断を得た.甲状腺オカルト癌の診断で, 甲状腺全摘およびリンパ節郭清を施行した.摘出した腫瘍は3.8×2.6×2.0cm大, 灰白色, 充実性で, 甲状腺との連続性はなく, 割面でも甲状腺内に明らかな病変は認められなかった.甲状腺の病理検査で右葉下極付近に0.2cm大の微小乳頭癌を認めた.
著者
三宮 浩太 光来 健一
雑誌
研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS) (ISSN:21888795)
巻号頁・発行日
vol.2015-OS-135, no.1, pp.1-9, 2015-11-17

IaaS 型クラウドでは,ユーザはアプリケーションの利用率が低い時にインスタンスのスケールインやスケールダウンを行うことでコストを削減することが可能である.しかし,このようなインスタンス構成の最適化では利用率の低いアプリケーションを動かすためであっても最低性能のインスタンスが最低 1 台必要となり,それ以上のコスト削減を行うことができない.さらなる最適化のために複数のアプリケーションを 1 台のインスタンスに統合することも考えられるが,統合時にアプリケーションを一旦停止させる必要がある上,統合後のアプリケーション間の隔離が弱くなるという問題がある.本稿では,これらの問題を解決するために,ライブラリ OS を用いてインスタンス構成の動的な最適化を実現するシステム FlexCapsule を提案する.FlexCapsule はネストした仮想化とライブラリ OS を用いてインスタンスの中の個々のアプリケーションを軽量な VM の中で動作させる.そして,VM マイグレーションの技術を用いることによりアプリケーションを停止することなくインスタンス構成の最適化を行う.また,VM による強い隔離によりアプリケーション間のセキュリティを保つ.我々は FlexCapsule を Xen の Mini-OS および OSv を用いて実装し,FlexCapsule におけるいくつかの機能の性能を調べた.
著者
小川 圭祐 久原 泰雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. [音楽情報科学] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.76, pp.11-14, 2008-08-06
参考文献数
6
被引用文献数
2

本システムではライフゲームにおいて複雑に変化するパターンを実演者が操作することによって作成される音楽を目と耳で楽しむことができる.実演者はライフゲームのマトリクス上に生み出される2次元セルパターンに対して発音の要素を割り当てる.システムは刻々と変化するマトリクス上に定義されたセルパターンを検索し,合致したらそのパターンに対応する音を生成する.合致したパターンの座標情報はルート音,オクターブ,ベロシティなど発音に関係する属性として用いる.実演者はマトリクス上の生命をマウスで入力可能なので,インタラクティブに意図するパターンを入力し,楽曲生成に介入することができる.ライフゲームの世代更新は実演者が定義したタイミングで行われ,楽曲のグルーブ感を形成する.複数のマトリックスを同時に稼動させ,マトリックス毎に,パターン割当て,更新タイミング,音色を設定し,アンサンブルを行うことによってライフゲーム・オーケストラを構成する.ライフゲーム・オーケストラは,実演者の意図とセルオートマトンの創発的なパターン変化の融合を目指したシステムである.
著者
Mabuchi Hitoshi
出版者
大阪女学院大学
雑誌
大阪女学院大学紀要 (ISSN:18800084)
巻号頁・発行日
no.2, pp.13-23, 2006-03-01

This paper examines problems of cultural essentialism in the context of multiculturalism.Cultural essentialism was identified in the debates both by pro-multiculturalists and antimulticulturalists.Following the arguments presented by Taylor, Bhabha and Young, the notion of cultural essentialism, in which cultures are monolithic with their authenticity anddefined boundaries, is problematic and seen to require deconstruction. Thoroughgoingdeconstruction of identity itself is not the ultimate goal of multiculturalism. However, the necessity of employing strategic essentialism in each individual context was considered as it may provide a new path to multiculturalism. The above discussion also leads us to explore whether the people in this field recognize Japanese society as diverse or homogeneous. The notion of diasporic hybridity and insights related to gender are suggested as a new valid conceptual framework for multiculturalism, as it has a potentialto replace the notions of nationality and ethnicity.本稿は、多文化主義というコンテクストにおける文化本質主義の問題点を分析する。多文化主義を推進する、或いは反対するどちらの立場にも文化本質主義に陥る問題性は存在する。小論では、多文化主義の代表的な論者であるテイラーと、それを批判したバーバやヤングの議論を糸口に、静的かつ境界線のはっきりした、自明のように存在すると見なされる「文化」の捉え方を、本質主義とし問題化する。そして、国民性や民族性という概念が構築されたものであるという視点から、ジェンダー等によって脱構築された、或いは根無し草的なアイデンティティの捉え方の意義性について提示を試みる。さらに具体的には、文化理解に関わる様々な場面で、例えば日本、アメリカ、韓国など常に国や民族を単位にして事象を考察しようとする従来のアプローチの問題点が指摘される
著者
大槻 信 小林 雄一 岡村 弘樹
出版者
京都大学図書館機構
巻号頁・発行日
2015-10-23

平成二十七年度京都大学図書館機構貴重書公開展示『本を伝える―高山寺本と修復』, 会期 2015年10月27日-11月8日, 会場 京都大学百周年時計台記念館歴史展示室内企画展示室, 主催:京都大学図書館機構
著者
Kuno Hisashi
出版者
東京帝国大学地震研究所
雑誌
東京帝国大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.92-103, 1936-03-20

丹那隧道内に於ける實際の岩石露出面の觀察,多数の岩石標本の採集,並びに隧道附近地表面の地質調査等の結果を基にこて,丹那隧道東半部の地質斷面圖(第1圖)を作製これ.本論文にては,此の斷面圖に就いて各部分に於ける諸種岩層の産状,相互關係,構造並びにその構成物質の岩石學的性質の大略等を記載した.本研究の結果,此の附近地域の地質構造が可なり明になつた.特に今まで多数の學者によつて議論されて來た丹那盆地の地下構造が判明した.丹那盆地は從來唱へられた如く火口跡でもなく單なる地溝でもなく,叉單に鍋状陷没のみによつて生じたものでもない.それは多賀火山の噴出物層が主として撓曲沈降して生じた構造盆地である事が分つた.尚本盆地の成因に關する詳しい議論は他の機會に譲る.