著者
広瀬 正浩
出版者
日本近代文学会
雑誌
日本近代文学 (ISSN:05493749)
巻号頁・発行日
vol.97, pp.80-93, 2017-11-15 (Released:2018-11-15)

小説の読者は文字を目で追いながら、想像上の音声的な発信主体「語り手」の存在を感じ、それが語る幻の声を聴き取る。このとき読者は、想像上の存在である語り手に向き合う、「聴き手」の身体を獲得する。だが、この聴き手としての経験とはどのようなものなのか。この問題を考える手掛かりとして、シチュエーションCDという現実的な音声の表現に注目する。シチュエーションCDは一人称小説と類比的な関係にある。本稿では、この二つの表現の受容者がそれぞれどんな発声主体と向き合い、どんな身体を獲得するのかを検証する。そして、この聴き手についての考察が、虚構世界に没入する者の経験を問う上で重要であることを確認する。

8 0 0 0 OA 越後史集

著者
黒川真道 編
出版者
国史研究会
巻号頁・発行日
vol.天巻, 1916

8 0 0 0 OA 徳川家康

著者
一竜斎貞山 講演
出版者
博文館
巻号頁・発行日
1920
著者
鈴木 勇次
出版者
日本島嶼学会
雑誌
島嶼研究 (ISSN:18847013)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.7-21, 2019-02-28 (Released:2020-09-29)
著者
石井 裕明
出版者
日本マーケティング学会
雑誌
マーケティングジャーナル (ISSN:03897265)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.21-38, 2018-09-30 (Released:2018-12-14)
参考文献数
62
被引用文献数
2 3

店頭におけるパッケージのコミュニケーション効果には古くから期待が寄せられてきた。しかしながら,先行研究を概観すると,パッケージに掲載すべき情報量に関する議論はそれほど進められていないことが分かる。そこで本研究では,情報量の異なるパッケージへの消費者反応を検討した。その際,制御焦点による調整効果に注目し,消費者の個人特性や製品特徴によって生じる違いについても議論した。アイ・トラッキングによって視線を測定した実験1では,予防焦点の消費者においてパッケージに対する注視回数が多いことを確認した。実験2と実験3では,情報量の増加によって生起する情報過剰感が促進焦点の消費者において製品理解や製品評価に負の影響を及ぼすことを指摘した。実験4では,促進焦点に基づく訴求内容の広告にパッケージが掲載された場合,情報過剰感の高いパッケージへの評価が高認知欲求の消費者において低下することを示した。

8 0 0 0 OA 開化問答

著者
小川為治 著
出版者
丸屋善七等
巻号頁・発行日
vol.2編巻上, 1875
著者
坂牧 成恵 中里 光男 松本 ひろ子 萩野 賀世 平田 恵子 牛山 博文
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.326-331, 2008-08-30 (Released:2008-09-11)
参考文献数
15
被引用文献数
8 9

グレープフルーツジュース類(GFJ) 13製品,健康食品16製品および20種のかんきつ類についてフラノクマリン(FC)類の分析を行い,製品中の含有量と一日摂取量を調査した.GFJ中平均含量はベルガモチン(BG) 7.7 μg/g, 6',7'-ジヒドロキシベルガモチン(DHB) 3.7 μg/g, ベルガプトール(BT) 8.8 μg/gであり,GFJ 200 mLを飲用すると,BG 1.5 mg, DHB 0.75 mg, BT 1.8 mgが摂取されると推定された.健康食品では,5製品からFC類を検出し,一日最大0.34 mgのBTを摂取することが推定された.また,スイーティ,メローゴールド,晩白柚などのかんきつ類ではFC類を含有していた.薬剤相互作用の点からは,GFJ以外にも他のかんきつ類や健康食品の摂取についても注意が必要と考えられた.
著者
石原 舜三
出版者
The Society of Resource Geology
雑誌
資源地質 (ISSN:09182454)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.95-96, 2006-05-20 (Released:2009-06-12)
参考文献数
11
被引用文献数
4
著者
Takuto Shonai Fumihiko Kimura Junichi Watanabe
出版者
The Japanese Society of Internal Medicine
雑誌
Internal Medicine (ISSN:09182918)
巻号頁・発行日
pp.9177-21, (Released:2022-03-19)
参考文献数
22
被引用文献数
8

We herein report two cases of coronavirus disease 2019 (COVID-19) vaccine-induced immune thrombocytopenia (ITP). A 69-year-old Japanese man developed severe thrombocytopenia after COVID-19 vaccination. He had oral bleeding and hemoptysis but no thrombotic symptoms. He improved rapidly with oral prednisolone therapy. A 34-year-old Japanese woman had generalized purpura after COVID-19 vaccination. Her platelet count improved rapidly after treatment with prednisolone and eltrombopag. The occurrence of two cases of ITP after COVID-19 vaccination at a single institution suggests that there could be more such undiagnosed cases, especially cases of mild secondary ITP.