著者
南郷 晃子(中島晃子)
出版者
神戸大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2013-08-30

本研究は元禄2年刊行の『本朝故事因縁集』の形成過程と、地方写本のその享受を考察するものである。同書所収説話には、特定の地域を舞台とする説話が多く見出せる。さらに共通する地域を舞台とする説話は、時期的、内容的な類似性も指摘できる。例えば出雲国を舞台とする説話には、17世紀前半の武家に関わる話が多い。これらの情報から出雲国、摂津国など説話集形成の拠点を具体的に見いだすことができる。特に出雲国では藩祖松平直政周辺で説話収集があったと考えられる。これらは地域の「由緒」や家の「祖」を記録する写本に引用されていく。自己の来歴の情報源として版本を享受することが『本朝故事因縁集』に関し起こっているのである。
著者
あうん し し 上田 俊司 古賀 徹 五島 健太 張 華 新名主 輝男
出版者
基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会)
雑誌
基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集)
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.217, 2009

我々は、[3<SUB>3</SUB>](1,3,5)シクロファンを始め、モノフルオロおよびヘキサフルオロ[3<SUB>3</SUB>](1,3,5)シクロファン類の光化学反応によりヘキサプリズマン誘導体を合成する研究を行っている。今回、これらのシクロファン類の無水および含水ジクロロメタン中での光反応をHPLCにより追跡し、かご型光反応生成物を単離・同定するとともに、光反応生成物間の相互関係を調べ、光化学反応機構を総合的に考察したので報告する。
著者
柳沢健 著
出版者
尚文堂
巻号頁・発行日
1920
著者
山代 智子 日高 陽 野北 里花 箱嶋 夕子 福永 晋太郎 山路 稔 新名主 輝男
出版者
基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会)
雑誌
基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.72, 2004

大澤らの結合経由相互作用理論に基づき、[3<sub>n</sub>]シクロファン類の光化学反応を用いて高歪み化合物であるヘキサプリズマン誘導体の合成に挑戦している。現在までに[3<sub>3</sub>]シクロファンの光化学反応が行われ、ヘキサプリズマン誘導体を経由したと考えられる、新規かご型化合物の単離に成功している。ヘキサプリズマン誘導体の安定化を目的としたフッ素化[3<sub>3</sub>]シクロファンの光反応では、対応するヘキサプリズマン誘導体の分子イオンピークを得、現在生成物を確認中である。今回は種々の[3<sub>n</sub>]シクロファン類の光化学反応について生成物などについて発表を行う。