著者
槻木 公一
出版者
新潟国際情報大学情報文化学部
雑誌
新潟国際情報大学情報文化学部紀要 (ISSN:1343490X)
巻号頁・発行日
no.10, pp.189-192, 2007-05

本学における授業評価アンケートの集計作業プロセスを事例として、小規模な組織体における部分的な業務を対象とした情報システムの設計手法を考察する。小規模な業務組織では、頻度が少なく少量で多様な業務を個々人が担当して非継続的、断片的に仕事を進めているので、全面的にプロセスを見直すことは現実的でない。むしろ、人との「なじみやすさ」をもって現行のワークフローの中に新しい情報システムを組み込んでいく必要がある。そのためには組み込む機能もこま切れにし、わずらわしい進捗管理をできるだけ避けるように設計することが肝要である。
著者
藤澤 功 Erick Chandra 出口 利憲 田島 孝治
雑誌
マルチメディア,分散協調とモバイルシンポジウム2017論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.1285-1290, 2017-06-21

本稿では,環境モニタリングシステムをRaspberry Piと呼ばれるシングルボードコンピュータを用いて実現した結果について述べる.この方法により,測定対象のセンサデータだけではなく画像も取得可能である.しかし,電力の供給が困難な場所では,測定を行うデバイスはバッテリー駆動が必要である.そのような場合は消費電力の問題で長期運用は困難である.そこで,本稿ではデバイスを間欠動作させるハードウェアを試作し解決を図った.結果,一日16回モニタリングを行う場合,モバイルバッテリーで3ヶ月以上動作可能であることが明らかになった.
著者
武藤 世良
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.87, no.1, pp.95-101, 2016 (Released:2016-04-25)
参考文献数
14
被引用文献数
5 5

This study examined the reproducibility of the hierarchical semantic structure of respect-related emotions and the prototypical meaning of sonkei (respect) in modern Japanese people. Participants, ages 20–79, rated the semantic similarity of 153 pairs of 18 respect-related words used in previously published work. Hierarchical cluster analysis (n = 515) showed almost the same semantic organization as the previous study. The highest level of abstraction consisted of “person-focus respect, emotional attitude” and “action-focus respect, emotional state.” The basic level consisted of (a) respect mingled with mild love; (b) ought-respect (respect as moral duty); (c) idolatry (worship and adoration); (d) awe mingled with fear; (e) admiration; and (f) wonder. The word sonkei was included in category (a). Additional analyses were conducted according to age. The results revealed that the basic categories seen in adults ages 60–79 differed from those in the whole sample and that sonkei was included in the category which could be considered as ought-respect. These findings suggest that the semantic organization of respect-related emotions is gradually changing under the influence of modern culture.
著者
佐々木 良造
出版者
秋田大学国際交流センター
雑誌
秋田大学国際交流センター紀要 (ISSN:21869243)
巻号頁・発行日
no.7, pp.1-17, 2018-03

本稿は,教養教育基礎科目「海外短期研修」の一部として行われた,カナダのビクトリア大学における1 か月の英語研修に参加した学生1 名を対象として,異文化理解・語学・学業・進路選択の態度にどのような変化が生じたかを明らかにすることを目的とし,渡航前,研修修了1か月後,研修修了1 年後の3 回にわたってPAC 分析を行った。その結果,渡航の前後で英語学習に対する動機の高まりと異文化理解の深化がみられた。そして,研修修了1 年後の調査では,英語学習,留学に対する動機は高まりつつも,リエントリーショックおよび専門の勉強に対するモチベーションの低下とその回復という相容れない状態が続いていたこと,さらにその状態から自力で脱出し,海外志向・上昇志向を形成している様子が明らかになった。このことから,研修後の長期にわたるフォローアップの必要性を指摘した。
著者
加賀 信広 Kaga Nobuhiro
巻号頁・発行日
2005

Thesis (Ph. D. in Linguistics)--University of Tsukuba, (B), no. 2104, 2005.3.25
著者
山口 正雄
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.65, no.10, pp.1243-1247, 2016 (Released:2016-12-27)
参考文献数
19
被引用文献数
1

1 0 0 0 OA 醒が井の里

著者
山岸憲雄 著
出版者
山岸憲雄
巻号頁・発行日
1900
著者
菱田 尚子 渡辺 朋亮 谷田 幸次
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2015, 2015

<br><br>水銀に関する水俣条約の発効に伴い、水銀の排出規制および監視が厳しくなると思われる。そこで、JLPGA-S-07、ISO 20552:2007の規格に準拠したダブルアマルガム法を用いて、様々なガス中の微量水銀を測定した。その中から、水素ガス、LPGガスの測定アプリケーションを報告する。また、ガス中の有機水銀と金属水銀の分別測定について検討したので、あわせて結果を報告する。
著者
香取 啓志 上田 真知子
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.17, no.55, pp.25-30, 1993

This Paper describs real applications of the Multimedia environments in the LIVE broasdcasting fields and the Event fields. One of the examples is '93 Election, and the other is JLPGA Championship.
著者
齊藤 鉄也
雑誌
じんもんこん2019論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.157-164, 2019-12-07

本論文では,写本に出現する全仮名字母の分布を比較し,大島本源氏物語の書写者の検討を試みる.調査対象とした写本は大島本源氏物語と,飛鳥井雅康筆とされる『辟案抄』,『伊勢物語』,書陵部蔵三条西家本『源氏物語』「早蕨」,高松宮家本『源氏物語』「朝顔」である.写本ごとの仮名字母の分布を,統計学手法を用いて比較した結果からは,飛鳥井雅康筆とされる写本間の距離は互いに近いこと,大島本53巻の中には,飛鳥井雅康筆写本と同程度に距離が近い写本は存在しないこと,を明らかにした.加えて,「宮河印」のある大島本源氏物語写本の一部は互いに距離が近いことを明らかにした.

1 0 0 0 OA 教理と信仰

著者
新井石禅 述
出版者
教文社
巻号頁・発行日
1920
著者
手島 喜也
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.E3P3216, 2009

【目的】平成16年4月「健康寿命」の延伸を目標に、特に「一次予防(健康づくり)」と「介護予防」を大きな柱として、利用者が生涯にわたって自分らしく自立した暮らしができるよう、また健康や体力維持への意欲を高め、仲間づくり、生きがいづくりを目指す目的で「いきいきセンター」(以下当センター)がオープンした.健康づくり、ダイエット、退院後のリハビリ継続、介護予防など利用目的は様々である.平成20年9月末までの4年半の延べ利用者は47000人余りに達し、特に50代以上の利用者が約8割を占め、うち70代以上の利用者が2割を占めている.そこで今回、当センターでの利用継続し、直接調査した結果、若干の知見が得られたので報告する.<BR>【対象と方法】平成20年9月現在の時点で、介護予防目的の利用者は43名で、週2回以上の利用でかつ1年以上継続されている11名のうち定期的に評価でき、同意が得られた3名(70歳・71歳・89歳女性)を対象とした.方法は理学療法士の指導の下、当センターの運動機器にて運動を実施し、3ヶ月ごとにTimed Up&Go Test(以下TUG)を測定し、同時に生活状況を聞き取り調査した.<BR>【結果】1TUGに関しては3名とも開始から1年までは時間が短縮したが、その後はあまり変化がみられなかった.2生活状況は3名とも半年あたりから徐々に変化し始めた.(70歳女性 変形性股関節症)痛みが強く家での農作業までが精一杯だったが少しずつ外出への自信が高まり、今では地区の行事の参加はもちろん、1泊の旅行から、ウォーキング大会にも参加できるようになった.農作業、山仕事も積極的に行っている.(71歳女性 パーキンソン病 YahrのstageII)家での動きが少しずつ難しくなってきて、人前に出るのもおっくうになっていた.現在は周囲の協力もあり、友達との食事やカラオケに出かけたり、積極的に買い物、日帰り旅行にも行くようになった.(89歳女性 右大腿骨骨折 一人暮らし)当初からバスに乗っての来所は可能だったが、範囲は限定されていた.現在は1時間以上かかる娘宅まで一人でバスに乗って行ったり、演歌歌手のコンサートも行くようになった.<BR>【考察】今回の対象者が継続し、成果をあげることができた要因にある程度の能力は存在していたことに加え、正しい姿勢・リズム・低負荷での運動を継続することでの動作性の向上が図られ、それを日常生活に反映できたこと.それにより生活における体力の向上ができたことが推測される.しかしそれだけではなく他の利用者の存在が非常に大きかったと思われる.介助すべき場面とそうでない場面を私達の行動をみて自然と習得し、それにより特別な存在と見ることもなく自分たちと同じ利用者・住民という意識が浸透したように思われた.知り合いとなり楽しくお互いが運動、交流ができ、行動変化への自信がうまれた結果介護予防が図られたものと考える.
著者
阪本 崇
出版者
Japan Association for Cultural Economics
雑誌
文化経済学 (ISSN:13441442)
巻号頁・発行日
vol.1, no.4, pp.35-45, 1999-09-30 (Released:2009-12-08)
参考文献数
25

消費者の選好を変化させる要因の一つとして消費の持つ学習効果が挙げられる。本稿では、短期的効用最大化、確率論的学習という2つの仮定の下に、マルコフ連鎖を利用してこの現象をモデル化する。その上で、市場には人的資本レベルの異なる複数タイプの個人が存在することを前提に市場における人口分布と需要量に関するシミュレーション分析を行い、その分析結果を踏まえ、文化的財の需要に対する価格政策と教育政策との効果を比較する。
著者
下野 智史 児玉 斎 鈴木 克幸
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集
巻号頁・発行日
vol.82, no.834, pp.15-00294-15-00294, 2016
被引用文献数
1

Taylor-made designs are required for golf clubs, in particularly for golf shafts, because the golf equipment have great effects on the performances of players. Our objective is to establish an optimal design method of golf shafts for each player depending on their swing motions. We measured the swing motions with a 6-axis sensor that inserted into the grip end not to prevent normal motions. We analyzed the head motions at the impact using FEM with the swing data, and we tried to figure out the best shaft spec for an optimal impact. The optimization algorithm was followed 4 skilled shaft designers, which means that we had optimized the 4 SPECs in turn as below; 1) Weight, 2) Torque, 3) Flex, 4) EI pattern. As a result, the distance of a subject, a female professional golfer of JLPGA, was improved 11yrd more with the optimized shaft, and she uses the optimized shaft for more than 2 years. Thus our method was proven to be efficacious for some typical players. On the other hand, we were not able to get desired results for another 2 subjects. We believe the causes of undesired results are that some players change their swing motions depending on the shaft spec. We ought to consider the motion adjustment depending on the shaft spec in order to design optimal golf shafts for each player in the near future.