著者
藤森 玲 佐々木 辰輔 田中 結 長田 駿朗 藤本 貴之
雑誌
研究報告ドキュメントコミュニケーション(DC) (ISSN:21888892)
巻号頁・発行日
vol.2018-DC-108, no.3, pp.1-6, 2018-03-20

近年,日本の伝統的なかるたである 「小倉百人一首」 をモチーフとしたアニメや漫画などのヒットなどを通して,エンターテインメントとしての百人一首に対する若い層からの再評価が進んでいる.百人一首をモチーフとしたスマートフォンアプリケーションも数多くリリースされている.百人一首のような伝統的なコンテンツとアニメ的な造形の親和性が高く,日本刀を擬人化したゲーム ・ アニメ 「刀剣乱舞」 に代表されるように,多くのコンテンツが登場し,スマートフォンアプリケーションとして展開する事例は多い.百人一首も人気となった漫画 ・ アニメ 「ちはやふる」 などにより近年,非常に注目を集めている日本の伝統的コンテンツの一つである.しかしながら,今日リリースされている百人一首関連のスマートフォンアプリケーションの多くは,クイズゲーム ・ 暗記支援 ・ 読み上げ機能といった 3 つに集約され,いずれも今日注目されているアニメ的造形が利用されているわけではなく,他の伝統的コンテンツのような十分な展開ができているとは言い難い.そこで本研究では,百人一首の絵札 100 枚を全て美少女キャラとして擬人化しつつ,百人一首アプリケーションとしての実用性を持たせたアプリケーションを開発した.
著者
小谷 善行
雑誌
研究報告ゲーム情報学(GI)
巻号頁・発行日
vol.2009-GI-22, no.8, pp.1-8, 2009-06-19

古来からある計算パズルの一つである虫食い算について,解記述の候補における制約を用いて虫食い算パズルを非探索的に解く方法を示した.それに最小分岐を行う探索アルゴリズムを付加することにより,普通の問題がみな解ける効率的な虫食い算解法アルゴリズムを作った.さらにそれを用いて虫食い算を作成するシステムを設計し,巨大な虫食い算を作った
著者
国文学論文目録データベース室
出版者
人間文化研究機構国文学研究資料館
雑誌
国文学論文目録データベース(Ver.2) = Database of Research Thesis in Japanese Literature(Ver.2)
巻号頁・発行日
pp.1-5, 2018-03-01

「国文学論文目録データベース」は、日本文学研究論文の総合目録データベースです。国文学研究資料館ホームページの「電子資料館」から公開しています。
著者
阿部 太郎
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集 社会科学篇 = THE NAGOYA GAKUIN DAIGAKU RONSHU; Journal of Nagoya Gakuin University; SOCIAL SCIENCES (ISSN:03850048)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.169-177, 2010-07-31

2009年8月にベルリンで開催されたサマースクール「Keynesian Macroeconomics and European Economic Policies」についての報告。
著者
梶原健吾 鳥海不二夫 大橋弘忠 大澤博隆 片上大輔 稲葉通将 篠田孝祐 西野順二
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.597-598, 2014-03-11

近年の人工知能の技術の発展により、チェスや将棋等の完全情報ゲームでは人工知能が人間のプロを相手に勝利するようになった。一方で、不完全情報ゲームについての研究は多くはない。そこでコミュニケーションゲーム“人狼”に着目し、人工知能が目指すべき新たな目標として設定する。本研究ではこのゲーム内で使用される主な言葉をプロトコル化し、各エージェントがそのプロトコルで会話をすることでゲームが進行される。過去の会話内容やプレイヤー数等を環境とし、発言内容や能力者の行動等の戦略をQ学習により学習させ、最適戦略を解析する。
著者
石橋 嘉一 イシバシ ヨシカズ Yoshikazu Ishibashi
雑誌
異文化コミュニケーション研究
巻号頁・発行日
vol.18, pp.161-179, 2006-03

Communication competence has been widely discussed in the field of communication studies and second language teaching. Acquiring "pragmatic communication compettence" has been one of the major aims of conducting second language teaching in recent years in Japan. Many studies have tried to develop the curriculum and to research effective teaching methods related to cultivating communication competence. The theoretical frameworks and the linguistic components of communication competence, however, have not been sufficiently discussed. Recently, "Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment (CEF)" has been established by the Council of Europe to facilitate plurilingualism, intercultural interactions, and borderless exchanges of workers and students in the EU. CEF is the guideline of foreign language acquisition and it introduces the criteria of the proficiency levels and the target communication competence. To analyze the components of communicative language competences in CEF, this study will contribute to future constructive research related to communication education.
著者
坂本 信道 西村 慎太郎 三ツ松 誠 鈴木 喬 柏原 康人 小山 順子 中川 博夫 小林 健二 三野 行徳 有澤 知世 恋田 知子 荒木 優也 太田 尚宏
出版者
人間文化研究機構国文学研究資料館
雑誌
国文研ニューズ = NIJL News (ISSN:18831931)
巻号頁・発行日
no.50, pp.1-16, 2018-01-24

●メッセージ平安時代人の散歩――国際化と辞書――●研究ノート明治27年の長塚村大字渋川の人びと――原発事故帰還困難区域の歴史資料を読む――平田国学と和歌●書評ブックレット〈書物をひらく〉2入口敦志著『漢字・カタカナ・ひらがな 表記の思想』ブックレット〈書物をひらく〉5恋田知子著『異界へいざなう女 絵巻・奈良絵本をひもとく』●トピックス「ないじぇる芸術共創ラボ NIJL Arts Initiative」について第10回日本古典文学学術賞受賞者発表第10回日本古典文学学術賞選考講評バチカン図書館所蔵マリオ・マレガ収集文書群の調査と活用 ローマでのくずし字講座と講演会の開催について大学共同利用機関シンポジウム2017 「研究者に会いに行こう!――大学共同利用機関博覧会――」平成29年度「古典の日」講演会第41回国際日本文学研究集会総合研究大学院大学日本文学研究専攻の近況●表紙絵資料紹介武蔵国多摩郡連光寺村富沢家文書「諸用扣(留)」
著者
国文学研究資料館史料館

口絵凡例三井文庫旧蔵資料<袋綴本>目録解題三井文庫旧蔵資料<袋綴本>目録
著者
鈴木 啓太 横山 正典 吉田 成朗 望月 崇由 布引 純史 鳴海 拓志 谷川 智洋 廣瀬 通孝
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.52-60, 2018-01-15

本研究では,カスタマーセンタや,遠隔授業などの遠隔コミュニケーションにおいて,対話相手との同調的な感情表出を支援するビデオチャットシステムを提案する.他者の表情を模倣する「ミラーリング」は,他者と友好な関係を築くうえで有効である.しかし,継続的な感情の表出と抑制には本人の意識的な努力を必要とする場合があり,感情労働による消耗を助長させる恐れがある.他方,遠隔コミュニケーションにおいては,ビデオチャットのような情報メディアを介する段階でコミュニケーションに関する要素に情報的変調を加え,感情表出を補助することで対話者間の共感を深めて,コミュニケーションを拡張することができると考えた.本研究では,表情認識センサによって取得した自身の表情と同調するように,対話相手の表情を画像処理によって変化させることで,疑似的なミラーリングを発生させる.提案システムを用いた評価実験として,表情変形が施される模倣者と,自身の表情と同調した表情変形を観測する被模倣者のペアで会話してもらった.その結果,模倣者と被模倣者の両者に対して,会話の円滑さや,共感度の指標が向上することが示唆された.疑似的なミラーリングの効果が,被模倣者だけでなく,模倣者に対しても影響していることが分かった.
著者
宮部 真衣 梅島 彩奈 灘本 明代 荒牧 英治
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.223-236, 2013-01-15

FacebookやTwitterなど,マイクロブログの普及により,ユーザは様々な情報を瞬時に取得することができるようになった.一方,マイクロブログでは流言も拡散されやすい.流言は適切な情報共有を阻害し,場合によっては深刻な問題を引き起こす.これまで,マイクロブログ上の流言拡散に関する分析は十分に行われていない.本論文では,マイクロブログ上で拡散された流言の特徴について分析した.分析対象はTwitterとし,平常時の流言と災害時の流言を用いた.分析の結果,まず,(1)マイクロブログにおける流言の特徴として,以下の3点を明らかにした.(a)マイクロブログにおける流言の発信は,不特定多数に向けたリツイートをインフラとしており,口伝えでの流言の拡散と比較して,流言内容の変容が起こりにくい可能性がある.(b)マイクロブログ上では,流言に関するツイートを複数回投稿するユーザは少なく,また流言情報を投稿したユーザが,自身の発言を訂正することも少ない.(c)流言に関する訂正ツイートが発信されても,流言ツイートはすぐには収束しない.また,(2)マイクロブログにおける,災害時と平常時の流言の違いとして,平常時は連鎖的に流言が広がり,災害時は1つのツイートが連鎖することなく爆発的に広がる傾向があることを明らかにした.これらは,今後マイクロブログ上での流言拡散への対策を講じるうえでの重要な知見となる.