著者
島田 博匡
出版者
三重県科学技術振興センター林業研究部
雑誌
三重県科学技術振興センター林業研究部研究報告 (ISSN:13480510)
巻号頁・発行日
no.18, pp.1-12, 2006-03
被引用文献数
1

強度間伐後の人工林への高木性広葉樹の侵入や成長,それらに影響を与える要因を明らかにする目的で,46~50年生ヒノキ人工林において本数率50%程度の間伐を行う間伐区と行わない無間伐区をそれぞれ2箇所ずつ設け,間伐前,間伐後2年間に林床に出現する木本種の生残,成長を調査した。間伐後に間伐区での木本種本数は大幅に増加したが,針広混交化を考える上で重要な高木性広葉樹の本数はごくわずかであった。間伐2年後になって新たに出現した実生も多数みられたが,前年までに出現した実生の消失も多いために木本種本数は1年目とほとんど変わらず,樹高成長もごくわずかであった。これら要因として種子供給や林床の光環境,土壌状態などが更新,定着に十分ではなかったことが考えられた。シカの影響については調査期間中に新たに出現した個体に対する食害率は高くないため,現段階では踏みつけに起因する土壌攪乱により更新促進と実生死亡の両方に影響している可能性があると考えられた。
著者
平澤 勉 野際 陽子
出版者
日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.32, no.6, pp.536-546, 2013-12-15

要旨:本研究の目的は,うつ病患者に対する作業療法の気分改善効果や不快な思考低減効果と,入院期間の関係を検討することである.対象者は精神科病院に入院中のうつ病患者105名.入院日数90日以内の回復期群と91日以上の慢性期群に分け,作業療法前後の気分および不快な思考体験とその反応を比較し,満足度との関係を分析した.気分と不快な思考の改善効果は回復期群でより良好であり,対象者の満足度に影響を与えていた.入院うつ病患者に対する作業療法において,ポジティブな気分を促す活動,集中をもたらし不快な思考を低減できるような活動の有効性が示唆された.
著者
築根 広明 北原 理雄
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.16, no.32, pp.335-338, 2010-02-20 (Released:2010-02-19)
参考文献数
17

The aim of this study is to clarify costs and benefits of the enclosed arcade of Nibangai, which is thought of as one of prosperous shopping arcades. Through interviews and analyzing documents, following facts are apparent. It is possible to say that economical and human costs of building, maintaining, and taking away an enclosed arcade represent a heavy burden on the local commercial association. On the other hand, cooperative relationships of within the association and the budget of the association are fostered by the existence of an enclosed arcade. And the enclosed arcade also influences aspect of the street.
著者
榊原 千鶴
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.60, no.7, pp.44-52, 2011

<p>明治期に多く作られた女性向け書簡文範のなかには、中世の軍記物語を素材のひとつとするものがある。たとえば、樋口一葉晩年の作品として広く読まれた『通俗書簡文』では、一葉による本文とは別に、鼇頭が設けられている。両者は乖離することなく、書簡文範というひとつの世界を創造した。その世界で軍記物語は、どのような役割を果たしたのか。本稿では、近代における中世文学の再生の意味を、戦時下での女性像という面から考えた。</p>
著者
Arata Yoshiaki Zhang Yue-Chang
出版者
高温学会
雑誌
高温学会誌 (ISSN:03871096)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.1-56, 1997-01
被引用文献数
5
著者
田中 裕貴 加藤 博明
出版者
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
雑誌
ケモインフォマティクス討論会予稿集 第31回情報化学討論会 東京
巻号頁・発行日
pp.P14, 2008 (Released:2008-11-06)
参考文献数
3

化学物質の種々の性質はその化学構造と密接に関連していることがよく知られている。本研究では、分子におけるヘテロ原子の局所的な空間配置に注目し、ヘテロ原子間の三次元距離情報をもとに生成した最小全域木(ヘテロツリー)を定義した。CSDから抽出した一群の化合物データに対してヘテロツリーの生成を行い、その出現頻度を求めるとともに、特徴的なヘテロツリーパターンと活性との相関についても調査を試みている。

1 0 0 0 OA 労働保険論

著者
上村耕作 著
出版者
森江書店
巻号頁・発行日
1906
著者
田口 善久
出版者
千葉大学外国語センター
雑誌
言語文化論叢 = Papers on languages and cultures
巻号頁・発行日
no.4, pp.5-13, 1998-03-31

王輔世・毛宗武両教授の『苗瑤語古音構擬』は,苗瑤語の祖語の声母と韻母を,現代語の豊富な例にもとづいて再建したもので,両教授の50年代からの苗瑤語学研究の成果というべき著作である。本稿の目的は,『苗瑤語古音構擬』を参照しつつ,苗瑤祖語再建の問題点をあげ,解決へ向けての方向を考えようとするところにある。
著者
鷲見 一雄
出版者
月刊タイムス社
雑誌
月刊タイムス
巻号頁・発行日
vol.23, no.6, pp.24-28, 1999-07
著者
三保谷 浩輝
出版者
時評社
雑誌
時評
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.160-163, 2010-02
出版者
プリントワン
雑誌
産業と経済
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, pp.7-25,57, 1954-04