1 0 0 0 OA 西洋哲学史

著者
藤平武雄 著
出版者
三笠書房
巻号頁・発行日
vol.上巻 (古代よりルネッサンス迄), 1941
著者
山内 泰 伊藤 亜紗 村瀨 孝生
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.478-483, 2020-09-15

前号(2020年7月号)では、「ポニポニ文化会議」★1で哲学者・國分功一郎さんと対話した回を紹介したが、今回は伊藤亜紗さん(東京工業大学准教授・美学)と村瀬孝生さん(宅老所よりあい代表)がゲストの回★2を紹介しよう。2人の話や語り口は、「障害や老い」と「健常」との違いを差別的な意味で際立たせるのではなく、むしろそれぞれのリアリティの豊かさに満ちていて、とても面白く、また不思議な感じもする。老いや障害を巡る話が、こんなに可笑しく感じられるのは、どうしてなのだろう。今回はそんな問いから、お2人の話をまとめてみたい。
著者
宮澤 由歌
出版者
大阪大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2013-04-01

本年度は、科研費交付最終年度として、以下の実績を残した。まず、4月に国際基督教大学でおこなわれた「クィア・ネガティヴィティ再考」に登壇者として発表した。タイトルは、「レオ・ベルサーニにおけるItの可能性」である。これは、精神分析における暴力概念をまとめたものである。他分野の研究者との発表会であったため、哲学・倫理学の分野に属する視点から、他分野への応用可能性を示すことができた。また、他分野の研究者と多くの質疑応答を行い、その後の自身の研究に対し大きな影響を受けた。つぎに、青土社『ユリイカ』9月号の「われ発見せり」という巻末コラムに、「子産み、苦痛と快楽」というタイトルでエッセイを寄稿した。自身の体験が、これまでの暴力と親密性についての理論的研究に沿うかたちで発生したことを示すことができ、有意義な成果であったといえる。また、論文投稿として、『年報人間科学』に「バタイユ思想における女性像とクィア理論における人間存在の類似について(1)」を研究ノートで発表した。暴力と親密性を共同体のなかで同時に経験するものとして、社会的弱者としての女性と性的マイノリティの人々との類似点を指摘する内容である。当研究ノートは本研究費による研究の最終的なまとめに位置するもので、今後の自身の研究を進めていくうえでの足がかりとなる成果であった。
著者
川村 敬一
出版者
日本図書館情報学会
雑誌
日本図書館情報学会誌 (ISSN:13448668)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.1-25, 2004-07-07 (Released:2017-05-04)
被引用文献数
1

本研究では一般分類法の主類の選定と順序に関して,その哲学的および社会歴史的背景を考察する。このため1870年のHarrisの体系を起点に,現在までに考案され,単行本形式で出版された28の一般分類法(内訳は,普遍分類法11,統一分類法15,一館分類法2)を研究対象とする。一般分類法の主類は現実世界で確認される学問分野を基礎にしているが,世界観の相違と記号法の制約により,主類の数と順序は一様でない。さらに,一館分類法は自館の蔵書構成を反映し,国家の統一分類法はその社会歴史的背景を考慮している。普遍分類法だけが哲学的原理を保持している。筆者は体系の中心部が自然科学から始まるBrownのSC(1906), RanganathanのCC(1933), BlissのBC(1940), BCA/CRGのBC2(1977),およびUnesco/FIDのBSO(1978)が,進化論的発想に基づく普遍分類法の新しい系譜であると考える。これらは一般分類法における脱デューイの歩みでもあり,その歩みは1876年のDDCから数えて百年後に完結したのである。
著者
川村 敬一
出版者
日本図書館情報学会
雑誌
日本図書館情報学会誌 (ISSN:13448668)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.1-25, 2004

本研究では一般分類法の主類の選定と順序に関して,その哲学的および社会歴史的背景を考察する。このため1870年のHarrisの体系を起点に,現在までに考案され,単行本形式で出版された28の一般分類法(内訳は,普遍分類法11,統一分類法15,一館分類法2)を研究対象とする。一般分類法の主類は現実世界で確認される学問分野を基礎にしているが,世界観の相違と記号法の制約により,主類の数と順序は一様でない。さらに,一館分類法は自館の蔵書構成を反映し,国家の統一分類法はその社会歴史的背景を考慮している。普遍分類法だけが哲学的原理を保持している。筆者は体系の中心部が自然科学から始まるBrownのSC(1906), RanganathanのCC(1933), BlissのBC(1940), BCA/CRGのBC2(1977),およびUnesco/FIDのBSO(1978)が,進化論的発想に基づく普遍分類法の新しい系譜であると考える。これらは一般分類法における脱デューイの歩みでもあり,その歩みは1876年のDDCから数えて百年後に完結したのである。
著者
小林 栄三郎
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶応義塾大学日吉紀要 ドイツ語学・文学 (ISSN:09117202)
巻号頁・発行日
no.45, pp.49-79, 2009

1 序論2 認識の基礎構造と上部構造2-1 感性の「直観形式」と悟性の「基礎的概念・カテゴリー」とから構成される認識の基礎構造2-2 「判断力」(美学的・趣味判断と目的論的判断)と「理性」(理論理性と実践理性)とから構成される認識の上部構造3 下部構造における認識のア・プリオリな主観性と主観的普遍性3-1 カントの認識論の基盤としての超越的–先験的主観主義3-2 基礎構造の認識の主観的普遍性の歴史的・社会的・文化的相対性 : 類的一般性・普遍性と種族的特殊性・相対性4 上部構造における認識の主観的普遍性とその歴史的・社会的・文化的相対性4-1 カントの「矛盾律」とその西洋哲学的相対性4-2 カントの「同一性」論とその西洋哲学的相対性4-3 カントの「因果律」論とその西洋哲学的相対性5 自己立法と合目的化・価値化・意味づけの認識能力としての判断力と実践理性5-1 自らの「原理・原則・法則」を自ら産み出し,ア・プリオリな主観的普遍性を有する, 認識能力としての判断力と実践理性5-2 判断力の先験的主観的原理としての合目的性の概念5-3 人間理性(判断力)による自然・世界・宇宙の目的論的体系化5-4 判断力の合目的性という主観的原理による存在の合目的化・価値化・意味づけ6 カントの主観の構造 : デカルト/カント的認識の主観性原理と相対性意識の欠如6-1 合目的性という主観的原理による判断力,および道徳的法則という主観的原理による実践理性の,自然・世界・宇宙の目的論的・道徳的意味づけの普遍性6-2 美学的・趣味判断力の主観的原理としての共通感覚 : 「コミュニケーション能力」としての共通感覚6-3 「共通感覚」の主観的普遍性と社会的・文化的相対性6-4 「他人の立場に立って考える」という格律は主観に客観的普遍性を保証するか?7 「デカルト/カント的主観性原理」から「非デカルト/カント的間主観性原理」への成熟と進化7-1 カントの主体性原理における歴史的・社会的・文化的相対性意識の欠如7-2 主観的普遍性の客観的普遍性への成熟・進化を保証する, 間主観性への二種の道(合理的な道と非合理的な道)

1 0 0 0 OA 社会学

著者
辰巳小次郎 述
出版者
哲学館
巻号頁・発行日
1899
著者
福吉 勝男
雑誌
人間文化研究 (ISSN:13480308)
巻号頁・発行日
no.7, pp.19-34, 2007-06-23

佐々木・金編『公共哲学』(東京大学出版会、全20巻)におけるヘーゲル理解(国家主義哲学と市民社会論)の検討後、「市民社会と公共哲学」の代表者(トクヴィル、アーレント、ハバーマス、パットナム)との関係上にヘーゲルを位置づける。