著者
門田 和雄
出版者
国土社
雑誌
教育 (ISSN:03869938)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.104-109, 2005-04
著者
北本 朝展 高木 幹雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.81, no.11, pp.2582-2597, 1998-11-25
被引用文献数
15

一般に「画素」は画像処理の最小単位とみなされているが, 実際は「ミラクル」と呼ばれる画素, すなわち1画素の内部に複数の分類クラスを含むような画素の内部構造に関する考察が必要となる場合がある.本論文は, このような画素の内部構造を表現する指標として, ミクセルの内部で各クラスが占める面積の比率を表す「面積占有率」に着目し, 画像中に出現するミクセルの集合を母集団として考えた場合の面積占有率の分布である面積占有率密度」という確率モデルの特徴・性質に関する研究を目的とする.このモデルは従来は暗黙的に一様分布と仮定されることが多かったが, 本論文では簡単な図形モデルを用いた解析的な計算や, フラクタル合成画像に基づくシミュレーションなどから実験的な面積占有率密度を求め, 続いてこれらの結果を一般化した面積占有率密度のモデルとして「ベータ分布」の適用を提案する.この確率モデルを筆者らが提案した方法である「ミクセル密度を含む混合密度推定を用いた画像分類法」に応用した結果, 衛星画像の分類実験では提案モデルが画像ヒストグラムに優れた適合を示すことを情報量規準によって確かめた.
著者
中谷 敬子 野口 勝可 草薙 得一
出版者
日本雑草学会
雑誌
雑草研究 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.184-188, 1996-10-25 (Released:2009-12-17)
参考文献数
11
被引用文献数
1

スギナの胞子の発芽および前葉体の形成条件を培養条件下で検討した。その結果, MS寒天培地, 明条件下では, 胞子置床後約30日で前葉体が, 約60日で栄養茎がそれぞれ形成された。続いて, スギナの胞子の発芽および前葉体の形成に及ぼす温度条件, 培地の酸性度, 酸素要求性および土壌水分条件等の環境条件の影響についてMS寒天培地, 土壌培地等を用いて検討した。スギナ胞子の発芽可能温度域は15~30℃, 最適温度は20℃であった。培地の酸性度については, 寒天培地の場合はpH 4.5~6.5の範囲で発芽が認められ (最適値はpH 5.7), 土壌培地の場合は, pH 5.3~7.2の範囲で良好な発芽後の分裂伸長が認められた。また, 窒素封入条件でも発芽し, 発芽に際して酸素要求性は低かった。胞子の発芽および前葉体の形成に関しては, 土壌水分の影響が大きく, pF 2.7以下の条件で発芽可能, pF 2.0以下の条件で前葉体形成が認められ, 土壌水分が高いことが必要であることが明らかになった。
著者
ラハマン モハマド サイドゥル 西関 隆夫 ゴーシュ シュバシシュ
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. COMP, コンピュテーション
巻号頁・発行日
vol.102, no.258, pp.21-28, 2002-07-29

平面的グラフは平面上への埋め込みが固定されておらず,いろいろな埋め込みがありえる.一方,埋め込みが固定された平面的グラフは平面グラフと呼ばれる.平面グラフの矩形描画では,各点は平面上の点として描かれ,各辺は水平あるいは垂直線分として描かれ,各面は矩形として描かれる.平面的グラフの少なくとも1つの平面埋め込みが矩形描画を持つならば,その平面的グラフは矩形描画を持つという.本論文では最大次数が3の平面的グラフGが矩形描画を持つかどうかを判定し,もし持つならばGの矩形描画を求める線形時間アルゴリズムを与える.
著者
廣岡 義隆
出版者
三重大学
雑誌
人文論叢 : 三重大学人文学部文化学科研究紀要 (ISSN:02897253)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.A39-A51, 2003-03-25

額田王の最初期の作として知られる『萬葉集』に収められた「宇治の都の借廬」詠(巻1・七番歌)の背景について考察し、ついで、この作の表現意図に迫ろうとするものである。従来、『古事記』『日本書紀』に記された歴史観に基づいて、ウヂノワキ郎子とオホサザキノ尊との皇位を譲り合う美談が展開され(空位三載)、ウヂノワキ郎子の逝去で以ってオホサザキノ尊の即位が実現し、ここに聖帝仁徳が成立するとされてきた。しかしながら、『山背国風土記』(逸文)等に見られる記述を分析すると、史実は別として、少なくとも説話としての宇治天皇の存在が明らかとなってくる。即ち、宇治の地にウヂノワキ郎子は宮室「桐原日桁宮」を持ち、そこが都と称されていた。こうした宇治大王説話を背景として、額田王の「宇治の都の借廬」詠は作られていると考えられる。このように見て初めて、額田王の歌詠における「宇治の都」という表現の意図するところが明らかとなってくる。これまで、「宇治の都」とは、単なる行旅における宇治での行宮の称であると理解されてきたが、ここに「宇治の都」とは文字通り宇治大王の皇居の存した故地の称となってくる。と共に、「宇治の都の借廬」と表現されたその表現意図も明確となる。即ち、雅としての「都」の表現と、その対極に位置する「草葺きの借廬」という表現の落差が奏でる響きをも含ませた歌であることが浮き彫りとなってくるのである。
著者
庄 熇亮 加藤 千恵子 土田 賢省
出版者
社団法人 可視化情報学会
雑誌
可視化情報学会誌 (ISSN:09164731)
巻号頁・発行日
vol.34, no.133, pp.2-7, 2014 (Released:2015-04-01)
参考文献数
5
被引用文献数
1

本研究では、大量で複雑な心理データを見やすくすることを目的とする。これまで、Webカウンセリングシステムの構築を行ってきている.その中でカウンセラーの支援として,カウンセリング履歴データを分かりやすく提示することが有用な支援機能となりうると判断した.また,個人のパーソナリティに関する情報もカウンセリングに役立つ情報であり,各種性格検査の結果を提示することも有用な支援機能と考えられる.しかし,これらのデータを単に数字の羅列のような形式で提示しただけでは,クライアントの特徴・状況を即座にカウンセラーが抽出することは非常に困難である.そこで,このような心理データを3Dグラフで可視化する手法を提案した.3Dグラフ表示はProcessingプロジェクトを用いて螺旋形状の表示を実現している.本3D螺旋表示をWebカウンセリング時の相談内容に関するデータ,各種性格検査(GHQ28,S−H式レジリエンス,内田クレペリン検査)のデータを応用した.
著者
窪田 崇秀 児玉 謙司 中村 哲也 桜庭 裕弥 大兼 幹彦 永沼 博 高梨 弘毅 安藤 康夫
出版者
公益社団法人 日本磁気学会
雑誌
Journal of the Magnetics Society of Japan (ISSN:18822924)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.100-106, 2010-03-01 (Released:2010-03-24)
参考文献数
30
被引用文献数
1

We successfully fabricated L21-ordered Mn2VAl Heusler thin films and evaluated their ferrimagnetic properties by soft x-ray magnetic circular dichroism (XMCD). The buffer layers and annealing temperatures were varied to prepare the Mn2VAl films. We discovered that Mn2VAl could be ordered in an L21 phase well when it was deposited directly onto an MgO (001) single crystalline substrate. The maximum values of L21 and B2 long-range order parameters we obtained were about 0.5 for both phases for samples without a buffer layer, when substrates were heated at 500°C or 600°C. The saturation magnetization (Ms) for these samples was roughly 150 emu/cc. This is rather small compared to that expected from the ideal Slater-Pauling behavior, which might be due to the suppressed degree of L21 or B2 ordering. Ferrimagnetism in the Mn2VAl, ferrimagnetic coupling between Mn and V moments was clearly observed by using the XMCD technique in well-ordered L21-Mn2VAl film as has been predicted in theoretical investigations.
著者
ベンヂスン 著
出版者
扶桑堂
巻号頁・発行日
vol.前, 1901

1 0 0 0 OA 幽霊塔

著者
黒岩涙香 著
出版者
博文館
巻号頁・発行日
vol.後篇, 1940
著者
小川 [琢]治
出版者
地球學團
雑誌
地球
巻号頁・発行日
vol.3, no.5, pp.517-521, 1925-05-01
著者
水井 潔 長谷川 孝明 徳田 清仁
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.233, pp.7-10, 2002-07-18
被引用文献数
2

本稿では,e-お守りシステムの実現に関して述べている.これまでに筆者らが提案した,歩行者等が能動的に発する電波を車両が受け,歩行者・自転車・二輪車認識を行うe-お守りシステムの実現のため,まずシステム概要を述べ,システムへの要求事項を整理し,実現例を検討している.