著者
後藤 敏行
出版者
日本図書館研究会
雑誌
図書館界 (ISSN:00409669)
巻号頁・発行日
vol.58, no.6, pp.320-331, 2007-03

標題の事柄を,文献および事例に基づき整理・分析した。論点には,誰がアーカイビングを担うのか,どの段階のファイルがアーカイビングの対象になるのか,いつ誰がアーカイブにアクセスできるのか,アーカイブの財源をどこから調達するか,がある。既存のアーカイブには,Portico,オランダ国立図書館, LOCKSS,その他の第三者アーカイブや,法定納本制による対応があり,あり方は多様であるといえる。既存のアーカイブのあり方は多様である。今後は,それらの連携協力や,途上国の電子ジャーナルをアーカイビングの対象にすること,個々の機関による貢献,等が求められると考えられる。
著者
薬袋 秀樹
出版者
日本図書館研究会
雑誌
図書館界 (ISSN:00409669)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.208-216, 2003-11

読書案内サービスの提供方法を,①読書案内デスクで司書が行う方法(読書案内デスク方式),②貸出カウンタ一等で司書が貸出・返却・配架と一緒に行う方法(貸出・司書方式),③司書職制度のない図書館で行われている貸出カウンタ一等で司書と事務職の混成集団が貸出・返却 配架と一緒に行う方法(貸出・混成方式)の三つに分類し,必要な職員配置について検討した。その結果,②の方式は,担当職員が全員司書有責格者でなければならないため,司書職制度のない多くの公立図書館では事実上不可能であることが明らかになった。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1929年07月11日, 1929-07-11

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1932年03月18日, 1932-03-18
著者
Hui-Fen Chiu Brian K. Chen Chun-Yuh Yang
出版者
日本疫学会
雑誌
Journal of Epidemiology (ISSN:09175040)
巻号頁・発行日
pp.JE20120155, (Released:2013-04-01)
参考文献数
22
被引用文献数
5 16

Background: In this cohort study, we investigated whether a diagnosis of herpes zoster (HZ) was associated with a higher risk of subsequent cancer as compared with the Taiwanese general population.Methods: Data were obtained from the Taiwan National Health Insurance Research Database. In total, 38 743 patients who were aged 50 years or older and had received ambulatory care for HZ between 1997 and 2006 were identified as the study cohort; 116 229 age- and sex-matched patients without HZ were included as the comparison cohort. We used Cox proportional hazards regression models to estimate the hazard ratios (HRs) for subsequent cancer, after controlling for potential confounders.Results: The HR for subsequent cancer varied according to time since HZ diagnosis. The HR was 1.58 (95% CI, 1.38–1.80) within the first year, 1.30 (95% CI, 1.15–1.46) between 1 and 2 years, 1.10 (95% CI, 0.98–1.24) between 2 and 3 years, 1.02 (95% CI, 0.91–1.15) between 3 and 4 years, and 1.08 (95% CI, 0.96–1.21) between 4 and 5 years. The risk of subsequent cancer, particularly lung cancer, was significantly higher during the first 2 years after initial diagnosis of HZ.Conclusions: Our findings suggest that an HZ diagnosis is a marker of occult malignancy, particularly in lung cancer. The HRs for cancer decreased gradually over time and were no longer significant after 2 years of follow-up, which indicates that the association between HZ and cancer is likely due to detection bias.
著者
皆川 紘一 町田 端男
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科學 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.164-176, 1971-07-25
被引用文献数
1

Correlation of the stratigraphic sections of the Tama Loam (tephra), by key beds of pumice layers, at some hills in South Kanto leads to some conclusions as the following. 1. The thickness of the Tama Loam totals about 40m, and it corresponds to that of all the loam units-Suarashi, Shimosueyoshi, Musashino and Tachikawa loams-younger than the socalled Tama Loam. The lower part of the Tama Loam unit is characterized by intercalations of dacitic pumices, whereas the upper part by andesitic pumices. 2. Such unconformable features as to be found near the boundary between Shimosueyoshi and Musashino loams are also found at two horizons within the Tama Loam. 3. From the facts mentioned above, the length of time through which the whole strata of the Tama Loam were deposited, may be inferred as being enough long to cover, for instance, whole time length implied by known several tephra units younger than the Tama Loam. Furthermore, the stratigraphic value of the Tama Loam may be on a par with that of the group including all the loam units younger than the Tama Loam. 4. The so-called Tama topographic surfaces which carries the Tama Loam upon them are tephrostratigraphically classified at least to four levels of terrace namely, from older to younger, the Sayama, Hodokubo, Kobiki and Oshinuma terraces.
著者
Drakakis Anthanasios
出版者
日本印度学仏教学会
雑誌
印度學佛教學研究 (ISSN:00194344)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.1293-1298, 2010-03-25

本稿では,中世日本陰陽道の重要な資料である『〓〓内伝』における神仏習合の融合的なパターンを分析する.このパターンは主に仏教の神々ではない垂迹と仏教関係の本地を結びつく本字垂迹説に従う.しかし,『〓〓内伝』における神仏習合は神道と仏教の神々を結びつくだけではなく,十二支や十干などの陰陽道的な概念も取り込む.したがって,『〓〓内伝』における融合的なパターンは元来の神仏習合思想を拡大し,複雑な融合のパターンを発生する.『〓〓内伝』では神道神話・儒教・陰陽道の要素は仏教要素と融合し,本来違う思想体系からの要素は一つの習合的な思想体系に取り込んでいる.このシンクレティズムは中世日本思想の重要な特徴であり,中世日本哲学と神学を理解するためにそれを無視してはいけない.

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著者
仮面研究会 編
出版者
芸艸堂
巻号頁・発行日
1926
著者
小田 宏信
出版者
学術雑誌目次速報データベース由来
雑誌
地理学評論. Ser. A (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.70, no.9, pp.555-576, 1997
参考文献数
59
被引用文献数
3

ME(マイクロエレクトロニクス)技術革新が中小企業にもたらした影響として,再集中化が進行したとする説と大都市工業の地位が低下したとする説とが提起されている.こうした見解の矛盾を止揚すべく,本研究は,技術革新下における大都市機械工業の変容の実態を京浜地域のプラスチック金型製造業を事例にして解明したものである.その結果,技術革新が経営体の階層分化とそれに応じた立地対応を惹起し,そのもとで連関構造も再編されるという一貫した機構が明ちかになった. ME化の受容の形態には資金力や熟練技'能の蓄積状況に応じて違いがある.資金力の大きな業者(資本集約型)はその内部経済性を高め立地分散が顕著であるのに対し,熟練技術者に恵まれた業者(技能集約型)は既存集積地域に留まりそこでの外部経済を活用した経営を継続した.一方,この二つの経営基盤がともに弱い中間的階層の業者群(中間型)は,ある程度のME機器と外部経済を活用し,既存集積地の外延部において日本工業の多品種小量生産化に対応した生産を行うようになった.かくして集積地は外延的に拡大し,その中での階層的な連関秩序・集積構造のもと,既存集積地と外延部で異なった技術体系・地域的連関構造が生じている.本研究から指摘できることは, ME技術革新がマーシャル流の「産業地域」への再集中をもたらしたわけではなく,むしろ,集積を基調としつつも階層的・重層的な連関秩序を内包したより広域化した中小企業ネットワークを作り出したということである.
著者
橋本 修 松本 哲也
出版者
筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科日本語学研究室
雑誌
筑波日本語研究 (ISSN:13424793)
巻号頁・発行日
no.5, pp.1-17, 2000-08-31

現代日本語の「てしまう」が、否定形式(主として「ない」、加えて「ず」)と共起しにくいことを明らかにした。主節・従属節の区別においては、主節中の場合、特に「ない」が命題内否定として働く用例が極端に少ないことが目立つ。比較のため調査した「ている」と「ない」との共起に比べ、「てしまう」と「ない」との共起は、「てしまう」と「ている」との総用例数の違いを勘案しても、(主節においても従属節においても)かなり少ないと言える。一般に否定対極表現にくらべ肯定対極表現は数も少なく、それを対象にした研究も少ないが、本研究はある種の環境における補助動詞の一部が肯定対極表現に近い分布を持つことを示し、他の補助動詞にもこのような性格をもつもののある可能性を示した。
著者
永谷 智恵
出版者
一般社団法人日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.16-21, 2009-07-20
被引用文献数
1

本研究は保健師の子ども虐待の支援に携わった体験から、支援の困難さを明らかにしていくことを目的に帰納的、記述的研究を行った。その結果【子どもの状況を把握することの困難さ】【家族の中の母親を支え続けることの困難さ】【母親の養育行動を変えることの困難さ】の3つのカテゴリーが導き出された。保健師は家庭訪問時、毎回母親が留守にすることで子どもの状況を確認することができず、成長発達への影響や生命への不安を増大させていた。また母親の抱えている辛い思いを傾聴するが、母親の感情に引きずられ、さらに家族関係の調整の難しさに無力感を抱いていた。育児行動の未熟な母親に繰り返し指導を行うが、育児行動の変化は乏しく保健師は苛立ちを持つとともに、母親のそばで育児を見守る身近な存在がいないことで、子どもに生じる事件、事故による命の危険を感じ子どもの安全を祈る思いに至っていた。

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1921年08月02日, 1921-08-02

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1925年05月29日, 1925-05-29