出版者
[京都大学]
巻号頁・発行日
1995
著者
会見 真宏
出版者
東京大学大学院工学系研究科 電子工学専攻
巻号頁・発行日
2006-02-03

報告番号: ; 学位授与日: 2006-03- ; 学位の種別: 修士 ; 学位の種類: 修士(工学) ; 学位記番号: ; 研究科・専攻: 工学系研究科電子工学専攻
著者
杉本 浩利
出版者
九州大学
雑誌
九州大学心理学研究 (ISSN:13453904)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.67-78, 2000-03-10

本稿は,対人恐怖心性の高低による個人空間の諸側面の差異を調べ,その様相より対人恐怖心性各下位尺度について考察を試みるものである。個人空間については,その定義にみられる"領域"と"距離"の概念を取り出すために投影法的方法が用いられた。対象は大学の講義等を利用して募集した男性39名,女性62名(19-39歳)である。分析1として他者の面識度水準(どういう相手がどういう風に振舞っている状況か)によって投影法的個人空間検査に表れる各側面の変化について検討した。さらに,その変化が対人恐怖心性各下位尺度の高低によりどう異なってくるかを,分析2として検封した。その結果より,それぞれの対人恐怖心性下位尺度について考察を加えた。特に,<集団に溶けこめない悩み>や<自分や他人が気になる悩み>の高い者は,対人場面における対人距離と心理的距離にズレがある可能性が示唆され,<自分を統制できない悩み>は対人場面において「高次の間人性」(山根,1987)の発揮に関わる因子であることが示唆された。
著者
稲田 有史 中村 達雄
出版者
京都大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2009

本研究はそれを末梢神経の痛みを伴う患者に適応したとき、偶然に発見した驚くべき事実、即ちこれまで不可逆と考えられていたCRPSが、局所の障害を受けた神経を切除して、健全な末梢神経を再生されることによって、治癒するという事実を解明した。本研究ではこの局所の再生治癒機転を病理的に解明することから開始した。こういうアプローチは臨床では従来されてこなかったものであり、これまで治のみならず世界的にもかつて例がない。平成22年度に行った研究とその成果は下記の如くである。1) 局所の末梢神経損傷が周囲に与える影響を病理組織学的に検討した。臨床的に我々が初めて確認したカウザルギーの範囲に一致して損傷部位の神経からsproutingが生じるという事実を動物実験で検証した。2) 再生する末梢神経が中枢に与えるメカニズムを解明した。脊髄神経管の活動電位を測定し、神経線維、特にC fiberの再生を評価した。併せて神経の活動電位の回復も調べた。3) ビーグル犬のperoneal nerveの浅枝に微小電極を刺入して、単位感覚神経の活動電位を記録できるシステムを構成した。再生神経が触覚、熱覚、機械刺戟に対してどのように反応するか検討した。またマンシェット圧迫やエタノール注入によりA線維を遮断してCNAPがどのように変化するか、交感神経ブロックにより再生神経の活動電位がどのような影響を受け、これは正常の神経の回復の各時期においてどう違うか調べた。これらの研究の結果より新しい理論として「総和仮説」を提唱した。この理論は運動器疼痛に対する外科治療の新たな地平を切り拓くものとして注目されている。
著者
別所 崇
出版者
奈良大学大学院
雑誌
奈良大学大学院研究年報 (ISSN:13420453)
巻号頁・発行日
no.13, pp.59-76, 2008

本研究は、個人の他者とのつながり方が、心理的距離の取り方にどのように反映されるかを、Wilfred,Bion(1961)の原子価の概念に基づき検証するものである。対人関係における自他の距離感には、パーソナル・スペースに代表される物理的距離感と、相手との親密度などに応じて決定される心理的距離感がある。しかし、先行研究にみられる心理的距離の研究では個人の特性や親密さの観点から心理的距離をとらえることが多かったように思われる。しかし、距離というからには、自分と相手という二者を考える必要がある。そこで本研究では、自分と他者との連結からみた心理的距離を、Bion(1961)の唱えた原子価の概念を利用し、さらにそれを発展させたHafsi(1997,2006a)の理論をもとに、ある空間における二者間の打ち合わせ場面を想定し、自分と相手の座席選択行動に、どのような違いが見られるかについての仮説を立て、新しく作成した対人心理距離尺度を使用し、原子価の観点からの検証を試みた。その結果、原子価が心理的距離の取り方に影響を及ぼす、ということが実証された。これにより、本研究では、自分と他者との連結から見た心理的距離についての新たな視点が示唆された。

1 0 0 0 OA 偉人の修養

著者
小林鶯里 著
出版者
文芸社
巻号頁・発行日
1924
著者
小松 和彦
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究
巻号頁・発行日
vol.35, pp.311-340, 2007-05-21

高知県香美市の山間地域、旧物部村(この村の南半分が近世の槇山郷である)には、いざなぎ流と呼ばれる民俗宗教が伝承されている。いざなぎ流は、神道、陰陽道、修験道、シャーマニズム、民間信仰などが混淆した宗教で、その宗教的専門家はいざなぎ流太夫と呼ばれている。本稿は、このいざなぎ流太夫たちの先祖たちが関与していたと思われる「天の神」の祭り、特に岡内村の名本家の天の神祭りを詳細に記述し若干の考察をすることを目的としている。
著者
Nakamura K. Baba M. Ajmal Khan M. Du W. Sasase M. Hara K. O. Usami N. Toko K. Suemasu T.
出版者
American Institute of Physics
雑誌
Journal of applied physics (ISSN:00218979)
巻号頁・発行日
vol.113, no.5, pp.053511, 2013-02
被引用文献数
21 11

A 180-nm-thick boron (B) layer was deposited on a 300-nm-thick a-axis-oriented BaSi2 epitaxial film grown by molecular beam epitaxy on Si(111) and was annealed at different temperatures in ultrahigh vacuum. The depth profiles of B were investigated using secondary ion mass spectrometry (SIMS) with O2+, and the diffusion coefficients of B were evaluated. The B profiles were reproduced well by taking both the lattice and the grain boundary (GB) diffusions into consideration. The cross-sectional transmission electron microscopy (TEM) image revealed that the GBs of the BaSi2 film were very sharp and normal to the sample surface. The plan-view TEM image exhibited that the grain size of the BaSi2 film was approximately 0.6 μm. The temperature dependence of lattice and GB diffusion coefficients was derived from the SIMS profiles, and their activation energies were found to be 4.6 eV and 4.4 eV, respectively.