4 0 0 0 OA 餝抄 2巻

著者
中院, 通方
出版者
巻号頁・発行日
vol.[2],
著者
若林 秀隆
出版者
日本静脈経腸栄養学会
雑誌
静脈経腸栄養 (ISSN:13444980)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.837-842, 2014 (Released:2014-06-23)
参考文献数
33

サルコペニアの定義は、狭義では加齢による筋肉量減少、広義ではすべての原因による筋肉量減少、筋力低下、身体機能低下となる。成人低栄養の原因である飢餓、侵襲、悪液質は、すべて二次性サルコペニアの原因でもある。つまり、高齢者で低栄養を認める場合、二次性サルコペニアのことが多い。高齢者では低栄養とQOLに関連を認め、栄養改善で身体的QOLと精神的QOLを改善できる。サルコペニアとQOLの関連も示唆されるが、サルコペニアの改善によるQOL改善のエビデンスは乏しい。 サルコペニアに対する栄養補給は、高齢者の筋肉量と筋力を改善させる。ただし臨床現場では、広義のサルコペニアの原因である加齢、活動、栄養、疾患の有無をそれぞれ評価したうえで対処する。サルコペニアの原因によって、レジスタンストレーニングの可否や栄養療法の内容が異なるからである。サルコペニア対策では、リハビリテーション栄養の考え方が有用である。
出版者
国立国会図書館
巻号頁・発行日
vol.2013年, 2013-01-20
著者
堀江 玲子 遠藤 孝一 野中 純 船津丸 弘樹 小金澤 正昭
出版者
日本鳥学会
雑誌
日本鳥学会誌 (ISSN:0913400X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.41-47, 2006 (Released:2007-07-06)
参考文献数
17
被引用文献数
1 4

栃木県那須野ヶ原において, 2000年または2001年にオオタカによって使用された営巣木と営巣地 (n =36) について, ランダムプロット (n =50) と比較し, その特徴を調べた. オオタカが営巣木として最もよく選択していたのはアカマツであり (91.7%), 落葉広葉樹を忌避していた. 営巣木の平均胸高直径は34.8±1.2cmで, 営巣木として胸高直径30cm超クラスを選択し, 胸高直径20cm以下クラスを忌避していた. 営巣環境においては, アカマツの優占度が75~100%クラスを選択し, 50%以下クラスを忌避していた. 高木層の平均胸高直径は25.2±0.7cmで, ランダムプロットと比較して有意に太かった. 全立木密度, 高木層と亜高木層の立木密度はともに有意な差が認められなかったが, 林内開空度は営巣地で有意に高かった. 以上のことから, 那須野ヶ原においては, 架巣に適したアカマツの存在と巣への出入りを容易にする林内空間の存在が, オオタカの営巣地選択に影響していることが明らかになった.
著者
菊地 勝弘 吉沢 深雪 遊馬 芳雄 上田 博
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
Journal of the Meteorological Society of Japan. Ser. II (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.73, no.1, pp.47-58, 1995-02-25
被引用文献数
2

1991年1月1日から3月31日まで札幌市の北西部に位置する北海道大学農学部付属農場で降雪、積雪、融雪過程を通しての酸性度の特徴を調査した。降雪は総観場から季節風及び季節風末期と低気圧に分類した。低気圧による降雪は更に、石狩湾上で発生する小低気圧、北海道の北側、北海道の南側を通過するものに分けられた。これによって降雪をもたらす風系の影響を見ることができる。降雪粒子は、比較的雲粒の付かない雪結晶、雲粒付雪結晶、霰、雨または霙に分類しポリ袋でサンプリングし測定した。積雪の酸性度は、降雪のサンプリング地点付近にトレンチを掘って、全積雪層と各降雪に伴う積雪層をサンプリングすることにより測定した。融雪の酸性度は同じ地点に底にノズルをつけた直径52cmの大型のポリ容器に自然の状態で降雪が積もったものの融雪水をポリ袋に貯めて測定した。これまで1シーズンに1〜2回の積雪のサンプリングで酸性度を議論するケースが多かったが、今回のように、各降雪毎、積雪全層及び各積雪層、さらに融雪を通して細かな変動の特徴を明らかにしたのは、これが最初のケースである。測定の結果、季節風に伴う降雪は比較的低いpHを示した。また、全積雪層の酸性度は融雪期の始まる前まではそれ程変化をしなかった。各積雪層の酸性度は積雪各層の変態に依存していた。融雪水の酸性度は融雪初期に大きく変動することが明らかになった。
著者
山崎 剛 田口 文明 近藤 純正
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.71-77, 1994-02-28
被引用文献数
18

積雪のある森林小流域(山形県釜淵)における熱収支を評価した.融雪モデルと流出モデルを組み合わせ,融雪過程と流出過程を再現した.その際,森林内の積雪直上の放射条件に対する植被の影響を考慮した.また,森林小流域を巨視的に,それぞれ一層の植被層と積雪層からなる系と考えることによって,森林から大気への顕熱フラックスを見積もった.その結果,枝葉上に雪がなければ真冬の2月下旬でも40〜60Wm^<-2>の顕熱フラックスが大気へ供給され,大気は加熱されることがわかった.さらに熱収支の様子が,植被の有無によってどのように変わるかについても調べた.
著者
松森 晶子
出版者
国立国語研究所
雑誌
国立国語研究所論集 (ISSN:2186134X)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.19-37, 2012-05

「昇り核」はこれまで弘前,青森,雫石など東北各地で報告されてきたが,琉球諸方言を除き西日本には報告例がなかった。本発表は鳥取県鳥取市の青谷(あおや)方言,および湯梨浜(ゆりはま)町の泊(とまり)方言を,昇り核を持つ方言として記述することを提唱し,この地域にあらたに昇り核のn+1型アクセントの体系が発達している現状を報告する。さらに本稿では,青谷周辺の地域(鳥取市の気高(けだか),湯梨浜町の長和田(なごうだ),別所(べっしょ))における1〜4モーラ名詞の調査データに基づき,この地域のアクセントが,次のような特徴を共有していることを報告する。(a)助詞が連続した場合,その連結点にあらたな核が発生する。(b)1つのアクセント単位に2つ以上のH音調が隣接して連続する場合は,最初(左側)のH音調が優先的に出現し,その後ろ(右側)のH音調は弱化する。これらの特徴は,東京方言にも見られる。この事実に基づき本稿では,一見したところ表面の音調型については東京と異なるように見える鳥取県のこの地域のn+1型体系が,実は東京方言といくつかの点で共通していることを示す。さらに,上述の(b)の特徴は,他のアクセント体系(少なくとも同様なn+1型体系)において共通して見られる,アクセント体系の一般的特徴である可能性も示唆し,日本語の方言アクセントの記述研究にあらたな課題を提示する。
著者
吉田 光男
出版者
情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.64, no.12, pp.501-507, 2014-12

インパクトファクターやh 指数など被引用数をもとにした指標により,学術情報の評価が行われてきた。2010 年前後より,被引用数にかわる評価指標として,ソーシャルメディアなどにおける言及の利用が試みられている。この指標はオルトメトリクスと総称される。本稿では,オルトメトリクスの概要,および,筆者が開発している国産オルトメトリクス計測サービスCeek.jp Altmetrics の開発について述べる。さらに,ソーシャルメディアなどにおける日本語文献の言及動向を報告し,今後の展望について述べる。Academic information has been evaluated by citation-based indicators such as the Impact Factor and h-index. Since around 2010, mentions in social media have been used instead of citation-based indicators.These indicators are called “Altmetrics”. This paper discusses the overview of altmetrics and the national altmetrics measurement service “Ceek.jp Altmetrics” that the author has been developing. In addition, the paper reports the trend of mentions for Japanese academic information in social media and discuss the future outlook.
著者
坪井 祐太 森 信介 鹿島 久嗣 小田 裕樹 松本 裕治
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.1622-1635, 2009-06-15
被引用文献数
4

本研究では文の一部にのみ単語分割情報を付与する部分的アノテーションに注目する.重要な部分や作業負荷の少ない部分にのみアノテーションをすることにより,新しい分野に対応するための学習データを効率的に作成できる.この部分的アノテーションを使用して条件付き確率場(CRF)を学習する方法を提案する.CRFは単語分割および自然言語処理の様々な問題でその有効性が示されている手法であるが,その学習には文全体へのアノテーションが必要であった.提案法は周辺尤度を目的関数にすることで部分的アノテーションを用いたCRFのパラメータ推定を可能にした.日本語単語分割器の分野適応実験において部分的アノテーションによって効果的に性能を向上させることが可能であったことを報告する.In this paper, we address word-boundary annotations which are done only on part of sentences. By limiting our focus on crucial part of sentences, we can effectively create a training data for each new target domain by conducting such partial annotations. We propose a training algorithm for Conditional Random Fields (CRFs) using partial annotations. It is known that CRFs are wellsuited to word segmentation tasks and many other sequence labeling problems in NLP. However, conventional CRF learning algorithms require fully annotated sentences. The objective function of the proposed method is a marginal likelihood function, so that the CRF model incorporates such partial annotations. Through experiments, we show our method effectively utilizes partial annotations on a domain adaptation task of Japanese word segmentation.
著者
牛山 佐智恵
出版者
日本幼稚園協会
雑誌
幼児の教育
巻号頁・発行日
vol.86, no.11, pp.56-63, 1987-11-01
著者
下野 義人 広井 勝 高松 進 下野 義人 広井 勝 高松 進
出版者
三重大学大学院生物資源学研究科
雑誌
三重大学大学院生物資源学研究科紀要
巻号頁・発行日
no.40, pp.65-75, 2014-03

Phylogenetic relationships with in Russula section Compactae were investigated using sequence data from the nuclear-encoded large subunit ribosomal DNA(n-LSU rDNA)and ITS region, including the 5.8 S rDNA. Forty-two sequences of the n-LSU rDNA and forty-nine sequences of the ITS region with outgroups were used in this study. Analysis of the n-LSU rDNA indicated that the Compactae section was divided into three large groups: group A comprised R.densifolia and R.adusta, group B comprised R. subnigricans, and group Ccomprised R. nigricans. The ITS region did not support the monophyly of group B. Subgroup B-5 was sister to all other taxa of the Compactae section in the NJ and MP trees, and subgroup B-1 grouped with group C. Consequently, R. densifolia and R. adusta(group A)and R. nigricans(group C)were considered largely monophyletic, but R. subnigricans(group B)was not monophyletic. Russula densifolia (group A), but not R. adusta, were divided into six different subgroups.リボソームDNA28S領域(LSUrDNA)および5.8Sを含むITS領域の塩基配列に基づいて、ベニタケ属クロハツ節の分子系統解析を行った。外群を含めて28S領域の解析には42個、ITS領域では49個のシークエンスを用いた。最節約法(MP)に基づく、リボゾームDNAの28S領域の解析では、クロハツ節は大きな3群(groupA-C)に別れた。GroupAはクロハツモドキ(Russuladensifolia)とコゲイロハツ(R.adusta)、GroupBはニセクロハツ(R.subnigricans)、GroupCはクロハツ(R.nigricans)で構成された。ITS領域の解析ではGroupBの単系統を支持しなかった。MPおよび近隣結合法(NJ)ではGroupB-5は今回の研究で用いたすべてのクロハツ節の個体と姉妹群を形成し、GroupB-1はGroupCと同群に属した。これらのことから、クロハツモドキとコゲイロハツを含むGroupAとクロハツを含むgroupCはともに単系統であると推測されたが、ニセクロハツ(groupB)は単系統ではないと考えられた。コゲイロハツを除くとクロハツモドキの特徴を示す仲間は6小群に別れた。

4 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1916年01月13日, 1916-01-13