著者
村上正武 著
出版者
前川善兵衛
巻号頁・発行日
vol.[本編], 1885
著者
寺本 渉 松浦 雄斗 浅井 暢子
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第10回大会
巻号頁・発行日
pp.7, 2012 (Released:2012-07-20)

本研究では,社会的サイモン効果を指標として,バーチャル・リアリティ(VR)空間に提示される他者を身近に感じる程度,すなわち,臨(隣)人感を計測した。被験者は,別室にいる実験協力者とともに,ヘッドマウントディスプレイを通じて共通のVR空間を観察した。被験者の課題は,決められた色の球が画面の左手前または右奥に呈示された瞬間にできるだけ速く,反応キーを押すことであった。この課題中には画面右奥に他者(実験協力者)のアバターを表示した。実験では課題前にVR空間内で他者とコミュニケーションを取らせるとともに,他者の実際の頭部位置をアバターに反映させる条件と,コミュニケーションをせず,静止アバターを呈示する条件を設けた。その結果,他者の存在が十分に認識できたと考えられる,前者の条件でのみ,社会的サイモン効果が生じた。これは,VR空間内において,他者があたかも隣にいるように感じられていたことを示す。

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著者
角田昌太郎
出版者
国立国会図書館
雑誌
調査と情報 (ISSN:13492098)
巻号頁・発行日
no.1057, 2019-05-28
著者
呉宮 百合香 溝端 俊夫 及川 英貴 松尾 邦彦
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.4, no.s1, pp.s45-s48, 2020 (Released:2020-10-09)
参考文献数
6

NPO法人ダンスアーカイヴ構想は、舞踏家大野一雄と大野慶人が創設した大野一雄舞踏研究所のアーカイヴ活動を引き継ぐために2016年に設立された。日本独自のダンス形式として海外で高く評価されている舞踏(Butoh)を中心に、広く日本洋舞史の資料を収集保存し、積極的な公開と活用を通じてダンスアーカイヴの社会的認知向上に取り組んでいる。また、公的機関に対するアーカイヴ設立の提言と並行して、現存するアーカイヴ間のネットワーク構築に取り組み、上演と同時に消失する舞踊芸術におけるアーカイヴのあり方を共に模索することを目指している。本発表では、今秋に試験版を公開する大野一雄デジタルアーカイヴを例に、ボトムアップ型の横断的アーカイヴ構築の提言を行う。
著者
野口 泰弥
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集 日本文化人類学会第54回研究大会 (ISSN:21897964)
巻号頁・発行日
pp.D16, 2020 (Released:2020-09-12)

本発表ではアイヌ民族による、河川でのサケ捕獲を伴う儀礼、「アシリチェプノミ」の変遷を事例に、サケを軸としてアイヌ民族の先住権運動史を素描することを試みる。それにより、先住権は国家に認められないながらも、社会制度や環境変化を巧みに利用しながら儀礼や、サケ捕獲を内実として実現させてきた実態を明らかにし、近年は儀礼が、先住権をめぐる権利闘争の場であると同時に、交流の場としての機能の重要性が高まっていることを分析する。
著者
Yuichi TSUDA Takanao SAIKI Fuyuto TERUI Satoru NAKAZAWA Makoto YOSHIKAWA Seiichiro WATANABE Hayabusa2 Project Team
出版者
THE JAPAN SOCIETY FOR AERONAUTICAL AND SPACE SCIENCES
雑誌
TRANSACTIONS OF THE JAPAN SOCIETY FOR AERONAUTICAL AND SPACE SCIENCES (ISSN:05493811)
巻号頁・発行日
vol.63, no.4, pp.115-123, 2020 (Released:2020-07-04)
参考文献数
8
被引用文献数
2

Hayabusa2 arrived at the asteroid Ryugu in June 2018, and as of April 2019, the mission succeeded in conducting two rovers landing, one lander landing, one spacecraft touchdown/sample collection and one kinetic impact operation. This paper describes the initial nine months of the asteroid proximity operation activity of the Hayabusa2 mission, and gives an overview of the achievements thus far. Some important engineering and scientific activities conducted synchronously with spacecraft operations in order to complete all planned operations in time against unexpectedly harsh environment of Ryugu are also described.
著者
伊藤 安雄 久保田 泰雄 上原 吉男
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:18849644)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.9-18, 1976-01-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
41

放送用映像特殊効果も,ニーズの社会哲学的,芸術的追求とディジタル技術などの進歩により,新しい時代を迎えている.系統だてて考えられることの少なかったこの分野を,最近5年間に開発されたものを中心に整理し,制作技術者の立場から,その背景,現状と思想を述べ,画像処理技術の新分野への発展の指針とする.
著者
宮城 信
巻号頁・発行日
pp.1-43, 2020-10-14

2020年10月14日開催のオンライン講習会「レポートの書き方講習会2020」の配布資料。 【この講習会の内容】 ・ 身に付けて欲しいこと・・・レポートを書くために、持つべき心構えや、守るべきルール、真似しておけば大丈夫な形式・構成・ 何をしないか・・・論文の細かい書き方、独創的なアイデアの出し方、文学的なレトリックなどは一切扱わない
著者
堀 朋平
出版者
国立音楽大学
雑誌
研究紀要 = Kunitachi College of Music journal (ISSN:02885492)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.187-198, 2019-03-29

ウィーン会議からカールスバート決議の間(1814-19年)には、若者たちの半ば秘密裏な団体が複数結成された。画家・文筆家・俳優たちが集うウィーンの「ナンセンス協会」(1817-18年)は、時事ネタやジョークをふんだんに織り交ぜた週刊誌『人間的ナンセンスのアーカイヴ』(全29編が現存)で知られる。シューベルトの関与を示す直接証拠はないが、協会のコード化(換喩やアナグラム等)に照らすと、作曲家の痕跡が数多く見出される。この種の――反証不可能な――痕跡をもとに音楽の意味やその成立背景をめぐって解釈を紡ぐことは「学問」の名に値しないという見解も道理である。いっぽうで「伝記的事実」は歴史的に揺らぎうるし、高尚でない話題を音楽学が抑圧してきた事実も否定できない。「ナンセンス協会」をめぐる学説の帰趨は、作曲家の生をいかに物語るか? という問題を考える試金石となるだろう。