著者
井手口 裕太 大野 善之 石坂 一久
雑誌
研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC) (ISSN:21888841)
巻号頁・発行日
vol.2020-HPC-173, no.15, pp.1-6, 2020-03-09

Top-N 推薦のための高精度かつ高速なアルゴリズムである SLIM のベクトル演算を用いた高速化手法を提案する.Top-N 推薦は,過去の購入履歴などを学習することでユーザーに推薦するアイテムを決定する問題であるが,膨大なデータを利用する学習時間の短縮が求めらている.SLIM はスレッド並列化が考慮されたアルゴリズムであるが,高性能ベクトルコンピュータ SX-Aurora TSUBASA で高速化するには,効率的なベクトル演算手法を開発する必要があった.本稿では,SLIM の主要処理に対するベクトル演算手法を提案し,SX-Aurora を用いた高速化を可能とする.Top-N 推薦でよく利用される MovieLens データセットを用いた評価では,提案する SX-Aurora を用いた SLIM は,2 ソケット Xeon に比べて 3.3 倍の高速であることを確認した.
著者
阪田 史郎 青木 秀憲 間瀬 憲一
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 B (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.J89-B, no.6, pp.811-823, 2006-06-01

インターネットや携帯電話網などの従来のネットワークにはない無線マルチホップの新しい形態で通信を行うアドホックネットワークは,ユビキタスシステムにおける重要なネットワークとして,特に1990年代末以降活発な研究がなされてきた.2003~2004年にはユニキャストルーチングについて,IETF(Internet Engineering Task Force)のMANET(Mobile Ad hoc NETwork)WGにおいて三つのプロトコルがExperimental RFCになり,現在Standard TrackのRFCに向けた作業が進展している.また,大規模なテストベッドの構築が進展し,実用化への期待が高まっている.本論文では,アドホックネットワークについて,これまでの研究,標準化の動向を述べた後,MAC層でのアドホック(無線マルチホップ)ネットワークの実現技術として,2004年5月に検討が開始されたIEEE802.11sにおける無線LANメッシュネットワークに関する標準化状況,研究内容,アドホックネットワークの今後の進展を展望する.
著者
小松 裕和 鈴木 越治 土居 弘幸
出版者
一般社団法人 日本救急医学会
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.5, pp.288-293, 2009-05-15 (Released:2009-09-04)
参考文献数
5
被引用文献数
2 1

わが国においても臨床研究の重要性の認識は確実に高まってきているが,未だ地域中核病院を中心として行われる臨床研究は量的に少なく,質的にも英文での論文化に耐えうるものはほとんど見受けられない。これは臨床医の多くが統計学的な知識を重視するあまり,疫学的視点が不十分であるために起きている現象である。検定やp値を重視する傾向,バイアスについて十分な考察ができていないこと,治療や曝露の影響を定量的に推定しないことなどは,その好例である。臨床研究を行う上で,母集団と標本,サンプルサイズの計算,基本属性の比較,交絡要因の多変量解析による調整などに用いられる統計学の知識はあるに越したことはないが,臨床研究を実施するにあたっては疫学の知識がかなりの程度必要であることが多くの臨床医に理解されていない。とくに研究仮説の明確化,コントロール群の設定,解析モデルの構築,研究結果とバイアスの考察において,疫学的視点がなければ質の高い臨床研究は行うことができないのである。
著者
南郷 明徳
出版者
文光堂
雑誌
臨床スポーツ医学 = The journal of clinical sports medicine (ISSN:02893339)
巻号頁・発行日
vol.24, no.10, pp.1049-1055, 2007-10-01
参考文献数
29
被引用文献数
1
著者
清宮 正徳 野村 文夫
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.446-449, 2010-06-01

はじめに 採血前に患者さんに手を握ってもらうことはよく行われている.しかしこの際,強く握ったり,手を握ったり開いたり(クレンチング)した後,肘静脈から採血すると,カリウムが有意に上昇してしまう.手に力を入れることにより筋肉からカリウムが放出されることが原因である1).クレンチングによるカリウムの上昇は,The New England Journal of Medicine(NEJM)誌をはじめとして度々報告され2~4),注意喚起されていることから比較的周知されていると考えるが,手を強く握るだけでもカリウムが上昇すること3,5)はあまり注意されていない.本稿では,カリウムの偽高値が患者さんの自主的な手を強く握る動作によって簡単に起こることを示すとともに,当院の採血室における偽高値対策を紹介する.
著者
渡邊 定正
出版者
富士学会
雑誌
富士学研究 = Journal of fujiology
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.1-17, 2015-12
著者
若林 一郎
出版者
Osaka Urban Living and Health Association
雑誌
生活衛生 (ISSN:05824176)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.34-45, 2011-03-10 (Released:2011-03-18)
参考文献数
52

Light-to-moderate alcohol drinking reduces the risk of atherosclerotic diseases such as coronary heart disease, ischemic-type stroke, and peripheral artery disease through the anti-atherosclerotic and anti-thrombotic effects of alcohol. These beneficial effects of alcohol are explained mainly by its blood lipid-improving actions, such as HDL cholesterol-increasing and LDL cholesterol-decreasing actions, and by its blood coagulation-suppressing actions, such as platelet aggregation-inhibiting, blood fibrinogen-decreasing, and plasminogen activator-increasing actions. These biological actions of alcohol are thought to be independent of the type of beverage and to be due to ethanol itself. On the other hand, excessive drinking and binge drinking increase the risk of hypertension, hemorrhagic-type stroke, arrhythmia, and cardiomyopathy. The guidelines of the international and Japanese societies of hypertension recommend that alcohol intake should be restricted to less than two drinks (24 g ethanol) per day in men and one drink (12 g ethanol) per day in women. Alcohol drinking should never be recommended for promotion of health in those who are currently nondrinkers since there is no way of predicting the future likelihood of excessive drinking and addiction. Moreover, individual background factors such as age, gender, body weight, history of smoking, history of hypertension therapy, and polymorphism of alcohol-metabolizing enzymes should be taken into account when considering alcohol intake volume suitable for each individual. The etiology of alcohol-induced hypertension and cardiomyopathy remains to be clarified. Future studies are also needed to determine whether light-to-moderate alcohol drinking is permissible in persons with atherosclerotic disease and in persons with risk factors for atherosclerosis.
著者
文部省 編
出版者
日本書籍
巻号頁・発行日
vol.第1学年 教師用, 1910

3 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1930年04月26日, 1930-04-26