著者
中野 礼菜
出版者
道北福祉研究会
雑誌
道北福祉
巻号頁・発行日
no.3, pp.11-21, 2013-03-31
著者
四方 由美
出版者
公益財団法人 日本学術協力財団
雑誌
学術の動向 (ISSN:13423363)
巻号頁・発行日
vol.22, no.8, pp.8_74-8_79, 2017-08-01 (Released:2017-12-09)
参考文献数
14
著者
吉田 明夫 高山 博之 細野 耕司
出版者
日本水文科学会
雑誌
日本水文科学会誌 (ISSN:13429612)
巻号頁・発行日
vol.43, no.4, pp.111-117, 2013-11-30 (Released:2014-01-16)
参考文献数
7

紀伊半島から四国にかけて東西に走る中央構造線の南側ゾーンの地震発生層は異常に浅い。ここで“異常に”と言ったのは,一般に地形高度と地殻内の地震発生層の深さとの間には,標高が高いほど浅くなるという相関関係が認められるが,このゾーンには和歌山平野や徳島平野等の低地が存在するにもかかわらず,火山フロント沿いの山地の地震発生層と同じくらいに浅いということを表わしている。地震発生層の下限の深さは,地殻物質が脆性から粘弾性に変わる温度によって規定されていると考えると,地震発生層が浅いということは地殻内の温度が相対的に高くなっていることを示す。なぜ,中央構造線の南側のゾーンは高温になっているのか。これについては,同ゾーン内の和歌山の群発活動域において熱水の上昇が推定されていることを参考にすると,そこには地下深部から高温の流体が上昇していることが考えられる。
著者
小野 博文
出版者
THE SOCIRETY OF RUBBER SCIENCE AND TECHNOLOGYY, JAPAN
雑誌
日本ゴム協会誌 (ISSN:0029022X)
巻号頁・発行日
vol.86, no.2, pp.51-54, 2013 (Released:2013-08-02)
参考文献数
7
被引用文献数
1 1

We succeeded in developing the highly porous Cellulose Nanofiber nonwoven fabrics sheet, CNF sheet, composed of cellulose nanofibers (average fiber diameter: ranging of 30- 400 nm). CNF sheet has multilayered structure constituted of network plane of nanofibers over at least 50 layer. Therefore, with increasing in weight of CNF sheet, the pore size becomes to decrease and have the narrower pore size distribution. CNF sheet is corresponding to a heat resistant material (usable up to 200 °C, showing no glass transition temperature, low coefficient of thermal expansion (CTE): below 10 ppm/K as the CTE value between room temperature and 200 °C), and has very small pore size (maximum pore size: ranging of 0.06-2 micro meters), furthermore, has very large surface area (specific surface area by B.E.T. method: 7-100 m2/g). These unique features of CNF sheet would lead to the applications in wide industrial field, such as functional filter, substrate material for a low CTE hybrid film and for a medical use.
著者
植田 康次 井上 みさと 岡本 誉士典 神野 透人
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本毒性学会学術年会 第43回日本毒性学会学術年会
巻号頁・発行日
pp.P-199, 2016 (Released:2016-08-08)

マンガンはヒトにおける必須微量元素の一つであるが、過剰曝露により神経系への影響を特徴とする中毒症状を引き起こす。その症状はパーキンソン病に似ていることからマンガン性パーキンソニズムとも呼ばれ、両者の発症機序には部分的な共通項が予想される。パーキンソン病に関与するドパミンを含むカテコールアミンの酸化体であるアミノクロムには神経障害作用があると考えられているが、その障害機序は明らかになっていない。神経細胞が遺伝子発現阻害により緩慢な細胞死を誘導されるという報告などから、われわれはマンガンとカテコールアミンの相互作用が遺伝子発現に及ぼす影響について検討した。 ドパミンおよびアドレナリンは塩化マンガン存在下において速やかに消失し、アドレナリンからは酸化体であるアドレノクロムの生成増加を確認した。T7 RNAポリメラーゼを用いた再構成RNA合成系において、アドレノムロム、あるいはマンガンとアドレナリンの混合液が濃度依存的にRNA合成を阻害したことから、マンガンによって加速生成したアドレノクロムがRNA合成反応を阻害したと考えられる。鋳型DNAよりもRNAポリメラーゼをアドレノクロムで前処理した方が強くRNA合成が阻害されたため、作用標的としてポリメラーゼが予想される。ヒト細胞でのグローバルな転写への影響を評価するため、新生RNA鎖へのエチニルウリジン取り込み活性をクリックケミストリーを介した蛍光アジド標識により測定する実験系を構築している。ファージと真核生物のRNAポリメラーゼの間の進化的な保存度は低いが、同様の阻害効果がみられた場合、活性部位近傍への作用の可能性も考えられる。
著者
木下 豪太 平川 浩文 佐藤 拓真 村上 翔大 成瀬 未帆 米澤 悟
出版者
公益財団法人 自然保護助成基金
雑誌
自然保護助成基金助成成果報告書 (ISSN:24320943)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.11-23, 2020-01-10 (Released:2020-01-10)
参考文献数
19

北海道では国内外来種であるニホンテン(Martes melampus)が分布を拡大しており,在来種クロテン(M. zibellina)の生息域を狭めている.本研究では,現在両種の分布境界となっている石狩低地帯を中心に両種の生息調査を行うとともに,新たなDNAマーカーによる集団構造解析を行った.その結果,石狩低地帯に位置する2 つの丘陵(野幌と馬追)でクロテンの生息を確認し,野幌では両種が2km以内で確認され,境界がほぼ確定できた.本研究で作成したマイクロサテライトを用いて馬追と野幌で収集した糞サンプルのDNA解析に成功した.マイクロサテライトマーカーとMIG-seqにより得られたSNPを用いた解析では,クロテンとニホンテンは遺伝的に明瞭に分けられること,北海道のクロテンは分布の東西で遺伝的な偏りがあることが示された.今後は両種の分布隣接地での生態調査を行うとともに,遺伝的集団構造を踏まえた長期的な分布変化のモニタリングが必要である.
著者
岡本 源太
出版者
美学会
雑誌
美学 (ISSN:05200962)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.43-54, 2007-03-31 (Released:2017-05-22)

Dans La chambre claire, Roland Barthes essaie de theoriser sur le ≪realisme photographique≫ (le mot ≪realisme≫ etant a entendre au sens philosophique, et non artistique), autrement dit sur le lien de la Photographic a la realite. Ce lien n'est pas seulement denie (la Photographic n'a pas de realite, mais de l'arbitraire), mais aussi surinterprete (la realite de la Photographic ne consiste que dans la vraisemblance), pour autant que la Photographic est produite et regardee a travers differentes mediations. Or ce deni aussi bien que cette surinterpretation ne font que meconnaltre le realisme photographique tel qu'il est concu par Barthes. Car, selon lui, la Photographic se met en rapport avec la realite par l'intermediaire de la verite de l'image, et la verite, qui se trouve dans la ressemblance, le lignage et l'air, est inseparable des souvenirs et des passions du sujet qui voit une photo. Avec cette theorie du realisme photographique, Barthes tente de sortir de la conception qui oppose l'image au reel, alors que la meme conception marque largement la societe moderne. Si cette conception est toujours dans l'air, comme le fait remarquer d'ailleurs Jacques Ranciere, le realisme photographique de Roland Barthes n'en parait pas moins actuel.