著者
鹿野 桂一郎
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.59, no.8, pp.678-682, 2018-07-15

電子書籍を短期間で書き上げて執筆者自身がコンテンツ直販サイトBOOTHで販売する「マッハ新書」について,2018年4月末の登場から5月にかけての動向と特徴および背景を整理する.さらに,これまで情報を商品として読者に届ける事業を営んできた従来の出版業界においてすでに起きている変化や,今後のあり方について,マッハ新書との比較から考察する.
著者
小島 道裕
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.443-460, 1993-02-26

近年つくられた多くの歴史系博物館ではレプリカ資料の使用が盛行しているが,それが博物館において「何」であり,いかなる形で用いることができるのかについては十分な共通理解のないのが現状である。本稿はこれについて主に技術的な面からその性格と限界を明らかにし,それによって,レプリカ資料が研究に,また展示においてどのように用いることが可能かを考察した。レプリカは原品の持つ情報の一部のみを転写したものだが,その転写は,どの様な技法の場合でも製作者の主観にかなりの程度頼る方法で行なわれており,厳密な客観性が保証されているとは言えない。従ってレプリカは研究資料としては写本の一つとして,また展示では特定のシナリオの中においてのみその正当性を主張し得る。またレプリカの製作は,それ自体が資料研究の行為と位置付けることができる。
著者
山田 奨治
出版者
京都新聞社
雑誌
京都新聞
巻号頁・発行日
2016-05-16

2016年5月16日朝刊

15 0 0 0 OA 会議報告

雑誌
人工知能
巻号頁・発行日
vol.30, no.6, pp.868-872, 2015-11-01
著者
佐藤慶浩
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.5-12, 2015-01-15

本稿は,企業において顧客情報を管理するデータベースを設計・構築して運用する際に,各国によって異なっていたり,国内であっても法改正を控え今とは異なることが想定される法令等や自主規制ルールを,データプライバシー対策として捉え,それらに対応するために配慮すべき設計と運用のプラクティスを紹介するものである.具体的な対策方法を示すために,連絡先情報をプロモーション連絡に利用する場面を例にしたが,そこで検討するアプローチは,他の利用場面でも参考になるプラクティスである.
著者
池田 嘉郎 イケダ ヨシロウ Yoshiro Ikeda
雑誌
史苑
巻号頁・発行日
vol.74, no.1, pp.59-72, 2014-01
著者
平松 隆円
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究 (ISSN:09150900)
巻号頁・発行日
vol.46, pp.193-241, 2012-09-28

髪には、人々の身分や生き方が如実に反映されてきたという歴史から社会の変遷を読み取り、また人々のもつ無意識の戦略について論じることで、普遍的な美への志向を読み取る。化粧や髪形は時代とともに変化する。動態的には公家から武家へといった支配的地位にいる者の変化、異性から同性など、「誰のためによそおうのか」というよそおう対象の変化に伴って、表現として変化する。
著者
水上 直紀 鶴岡 慶雅
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2015論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.179-186, 2015-10-30

長期的な戦略に基づく手の決定は繰り返しゲームにおいて重要である.本論文では麻雀の繰り返しゲームの性質に着目して最終順位を考慮したコンピュータ麻雀プレイヤの構築法について述べる.牌譜中に現れた点数状況から最終順位を予測するモデルの学習を行う.モンテカルロ法のシミュレーションでの報酬を予測モデルの結果を用いることで最終順位に基づく手をプログラムは選択する.オンライン麻雀サイト「天鳳」で作成されたプログラムの実力を評価した結果,レーティングとして,中級者を超える1844点が得られた.
著者
赤澤 紀子 赤池 英夫 柴田 雄登 角田 博保 中山 泰一
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告 = IPSJ SIG Technical Report (ISSN:21888930)
巻号頁・発行日
vol.2022-CE-166, no.5, pp.1-9, 2022-09-24

2003 年から開始された普通教科情報科は,「情報 A」,「情報 B」,「情報 C」の選択必履修から始まり「社会と情報」と「情報の科学」の選択必履修を経て,2022 年実施の新学習指導要領では「情報Ⅰ」(必履修 2 単位)と「情報Ⅱ」(選択2単位)となった.情報科で扱う内容は,進歩の速い情報化社会を生き抜くための知識及び技能の習得,思考力・判断力・表現力を養う必要があり,普遍的な内容とその時代に即した内容が盛り込まれていると考えられる.本研究では,全教科書の索引に着目して情報科で扱う用語の変遷についてまとめる.