著者
竹島 卓 野呂 正行 須永 知之 塚本 有子 井深 克憲
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第39回, no.情報理論及び基礎技術, pp.118, 1989-10-16

このたび第五世代コンピュータの逐次型推論機械PSI IIで動作する数式処理システムを開発したので報告する。本システムSAMは、論理型言語による本格的な数式処理システムとしては、世界で初めてのシステムである。
著者
古屋 耕平 KOHEI FURUYA
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 = The journal of Wayo Women's University (ISSN:18846351)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.61-70, 2012-03

西部劇小説『シェーン』は、1949年の出版以来、映画版の人気にも後押しされながらコンスタントに売り上げを伸ばし、今では西部劇小説の古典として一定の地位を確立している。しかしながら、この小説の西部劇伝統におけるユニークな特質については、あまり論じられていない。この小説を論じる上で最も重要なのが、執筆の時期である。『シェーン』の元となった中編小説Rider from Nowhereの執筆が始まったのが1945年であった、という事実は注目に値する。注意深く読めば、『シェーン』のテクストには、第二次世界大戦直後から冷戦期にかけてのアメリカの政治・社会についての様々な言及が隠されていることがわかる。本論では、『シェーン』と冷戦期アメリカ合衆国の政治的及び文化的プロパガンダ戦略との密接な関係を明らかにする。
著者
牧之内 三郎
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.23, no.5, 1982-05-15
著者
西村 卓 Takashi Nishimura
出版者
同志社大學經濟學會
雑誌
經濟學論叢 = Keizaigaku-Ronso (The Doshisha University economic review) (ISSN:03873021)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.170-107, 2014-07-20

本稿では、京都市上京区東魚屋町で豆腐製造と行商を家業とする入山音治郎という人物の書き残した1938年の「家計日誌」をもとに、日中戦争期の「高揚」のなか、京都市中の一家族がどのような生活をおくっていたかを明らかにした。それは、戦争をただの戦史や国家史の流れのなかでのみ捉えるのでなく、「生きる」、「楽しむ」、「交流する」、「支える」という日常の家族と地域コミュニティの側から見据えることでもある。そこにこそ戦争のリアリティが存在することを銘記したい。
著者
神岡 太郎 土屋 孝文 安西 祐一郎
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.457-466, 1989-04-15

本論文では 日本語文において構文的にも意味的二も中心的役割を果たす述語複合体の知識を計算機上でどのように表現すべきかという方法について述べ さらにこの表現方法を用いて述語複合体を計算機によって生成するアルゴリズムについて説明する.述語複合体とは 戸田が膠着言語である.日本語の文法として不自然のないように 日本語文における従来の述部という考え方を再構成したもので これまでの述部に対する日本語文法に 比べて用言における複雑な活用を廃止した等の点で計算機処理に適した考え方となっている.本論文ではこの述語複合体に関する知識を (1)それを構成する語の出現優先順位に関するルール (2)語の意味属性や接続属性等からなる辞書 (3)音便変化や音の崩れ(例えば「食べてしまった」が「食べちゃった「となるような現象)変化に対応したメタルール の3つに分けることにより これを計算機上で素直に表現できることを示す.述語複合体生成システムは 述語複合体生成用のインタプリタと 上で述べた知識表現形式をインタプリタが解釈できる形式(実行形式)に変換するトランスレータから構成されており パス表現によって示される意味格表現に対応する述語複合体をすべて生成する.本論文ではこの述語複合体生成システムを用いることによって 実際に日本語文に用いられるかなり複雑な述語複合体をも生成することができることを実行例を用いて示す.
著者
西田知博(大阪学院大)井戸坂幸男(松阪市立飯南中)兼宗進(一橋大)久野靖
雑誌
情報教育シンポジウム2008論文集
巻号頁・発行日
vol.2008, no.6, pp.179-186, 2008-08-12

「コンピュータサイエンスアンプラグド」は.理解が難しいと思われている情報科学を体験的に学ぶことができる教育方法である.その実践では,ゲームなどの「体験」を通じ,生徒たちが情報科学を興味深く,意欲を持って学習できていることが検証されている.本稿では,CSアンプラグドの構造を分析し.その特長を明らかにするとともに,その分析に基づきデザインパターンテンプレート「CSアンプラグドパターン」を提案する.本パターンは教育方法を新たに考案したり,既存の教育方法を改良する際に,CSアンプラグドに見られる利点を持たせるための指針や評価方法として効果的であることが期待される.さらに,独白教材「伝言ゲーム」の紹介とCSアンプラグドパターンを用いた検証を行い,提案したデザインパターンテンプレートの有用性を評価する.
著者
上野 正典 田中 みどり 今井 靖幸 渡邉 朝子
出版者
高山赤十字病院
雑誌
高山赤十字病院紀要 (ISSN:03877027)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.7-12, 2015-03-01

急性期・回復期のリハビリテーション(以下リハ)は、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の専門職が関わり、多い場合には1日に3時間ものリハを受ける機会がある。しかし退院後、生活期に移行すると、当施設をはじめ多くの老健施設では専門職によるマンツーマンで実施する個別リハの時間は大幅に減少する。そのため、入所される利用者の中にはリハに対し不安を抱かれる方も少なくない。武原は、急性期・回復期のリハが機能障害の回復を目的とした「治療モデル」であるのに対して、老健施設のリハは残された心身機能でいかに快適な生活を実現するかをテーマにした「生活支援モデル」であると位置づけている。そこで今回、病院リハを終了後に当施設へ入所された利用者の身体機能、精神機能、ADLを評価し、当施設のリハにおける現状と課題を検証した結果、精神機能・ADLにおいて有意差を認め改善傾向を示すことが示唆された。