著者
黛 弘道 Hiromichi Mayuzumi
出版者
学習院大学史学会
雑誌
学習院史学 = Gakushuin historical review (ISSN:02861658)
巻号頁・発行日
no.2, pp.1-26, 1965-11-25

論説(Article)
著者
王 勁草 Wang Jincao
巻号頁・発行日
2018

リクルート事件とは、1988年に発覚された通信大手のリクルート社の子会社リクルート・コスモス社が当時の政財界の大物に未公開株を賄賂として譲渡した贈収賄事件である。その結果、元官房長官の藤波孝生、元NTT会長の真藤恒、元リクルート社長の江副浩正など数多くの政官界、通信業界の大物が逮捕・起訴され、当時の竹下登内閣は総辞職するに至った。 これまでリクルート事件に関する研究の多くは事件経緯の紹介、政局に対する影響などの側面に集中してきたため、リクルート事件におけるマスコミの役割に関する研究、特にメディアと政治側の関係をはじめとする日本新聞の特性とリクルート事件の進展を踏まえながら検証する研究は少ないのが実態である。それゆえ、本研究では、リクルート事件を一つの事例として、政治汚職事件におけるマスコミ報道の役割、特にそのアジェンダ・セッティングパワーを検証することを目的としている。結論として、「公正中立」、「不偏不党」など報道者としての立場を失ったことは、リクルート事件報道の問題点であることが指摘される。その理由は、政党、特定の政治家との距離感による先入観が、新聞の報道姿勢、ないし議題設定機能を左右したことである。
著者
石川 恭 成瀬 麻美
出版者
国立大学法人愛知教育大学
雑誌
愛知教育大学教育創造開発機構紀要 (ISSN:21860793)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.17-26, 2014-03-31

人間の性に関することがらは、昔から秘められ閉ざされた世界にあった。人々の性行動は、何かしら後ろめたさをもって見られていたからである。そのため近代社会において、人々の性行動に関する学術的な研究はほとんどない。オランダも例外ではなく、20世紀後半に至るまで人々の性行動の実態を客観的に知ることはできなかった。キリスト教の教義において、性に関わる婚前行為は罪だと考えられていたからである。しかし産業革命以降、近代化が進む中で、人々の価値観は多様化し、キリスト教の教義を尊守する伝統的な価値観をもった人は少なくなったと思われる。それにより、人々の性行動も解放化に向かったのではないか。このような疑問から、近代化と人々の性行動の関係について産業化の視点から取り組んだ。まず、オランダにおける宗教人口を調べ、人々の宗教離れについて検討した。次に、社会生活における人々の性行動を調べるとともに、工場労働者の性に関する言動を明らかにした。第3に、非嫡出子から見た人々の性行動について産業化の視点から分析した。いずれも限られた資料からの文献研究である。その結果、人々は社会の近代化とともに宗教生活から離れ、次第に個人の価値観に基づいた生活を営むようになった。近代化が進み、都市部で工場労働者が増加すると、人々の性行動は解放的になった。また、非嫡出子は、産業化が進んだ都市部の方が農村部より多かった。これは都市部において社会的統制が弱くなったためと考えられる。だが、これによって近代化がそのまま人々の性行動を解放的にしたとは言い切れない。地域性や、避妊行為、どのレベルでの性行動を性の解放化と捉えるかなどについて疑問が残るからである。
著者
田村 修 藤木 哲夫 恵藤 国臣
出版者
長崎大学水産学部
雑誌
長崎大学水産学部研究報告 = Bulletin of the Faculty of Fisheries, Nagasaki University (ISSN:05471427)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.72-77, 1962-02-28

We studied on the relation between the amount of extracted blood and the decreasing hematocrit value in specimen of eel (40~65g)and carp(420~650g) (66 and 12 specimen), by the continuous several extractions of 0.5ml each time from the same fish. The decreasing hematocrit values were from 1.3%to 2.5%in eel and from 1.1%to 2.5% in carp in each extraction. The decrease of hematocrit value of all specimen was caused when the total amount of extracted blood came to 1.9, 1.6 and 1.1% (ml/g)in the eel of each body weight (40~65g, 70~95g, 100g<), 0.8% (ml/g) of body weight in the carp. Namely, the reaction of the increase of the evythrocyte counts is presumed to bo unable to occur in such short intervals (2~27 minutes) of the blood-extraction.
著者
加藤 義忠
出版者
關西大學商學會
雑誌
關西大學商學論集 (ISSN:04513401)
巻号頁・発行日
vol.21, no.5, pp.375-387, 1976-12-25