著者
AOKI Takuma SUNAHARA Hiroshi SUGIMOTO Keisuke ITO Tetsuro KANAI Eiichi NEO Sakurako FUJII Yoko WAKAO Yoshito
出版者
JAPANESE SOCIETY OF VETERINARY SCIENCE
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.77, no.9, pp.1187-1190, 2015
被引用文献数
2

Dynamic left ventricular outflow tract obstruction (DLVOTO) is a common condition in cats and humans. In this case report, a dog is described with DLVOTO secondary to severe intra-abdominal hemorrhage caused by a hemangiosarcoma. The dog was a 9-year-old, 35.7-kg, spayed female German Shepard dog that presented with a history of tachypnea and collapse. A Levine II/VI systolic murmur was present at the heart base. Abdominal ultrasonography revealed a splenic mass and a large amount of ascites. Echocardiography showed a reduced left ventricular diameter and an increased aortic velocity caused by systolic anterior motion (SAM) of the mitral valve apparatus. The heart murmur and the SAM were resolved after treatment including a splenectomy and a blood transfusion.
著者
森本 道孝
出版者
近畿大学経済学会
雑誌
生駒経済論叢 (ISSN:13488686)
巻号頁・発行日
vol.8, no.3, pp.147-164, 2011-03

[概要] 本稿では, 現代アメリカ劇作家サム・シェパードの『埋められた子供』と, デイビッド・ヘンリー・ホワンの『家族礼拝』に登場する男たちが, ガラスなどの表面に自身の祖先の姿を幻視することの意味を, 彼らがアイデンティティに不安を感じており, 自身のルーツをたどろうとしている証だととらえ, 考察する。また, これら二つの劇の共通性や, 白人とアジア系という出自の違う二人の作家間の影響関係についても考える。[Abstract] The purpose of this paper is to examine the male characters in Sam Shepard's Buried Child and David Henry Hwang's Family Devotions. Since they have some anxiety about their own identities, they are haunted by the illusions of their own ancestors which are shown on the surface of the glass. They try to trace their own roots in order to relieve their anxieties. We see a similarity between these two plays and examine whether Shepard, a great white hope, had an influence on Hwang, an Asian American.
著者
Nojima Hisashi Arimatsu Yui Fujii Masahiro Murata Susumu Ichikawa Hakuhiro Fujii Shohei Morimoto Naoto
出版者
広島大学大学院文学研究科考古学研究室
雑誌
Hiroshima University bulletin of the Department of Archaeology
巻号頁・発行日
no.8, pp.1-31, 2016-09-30

いわゆる「鉄芯」入り青銅剣(バイメタル青銅剣)とされてきた広島大学考古学研究室所蔵資料についての再調査を行う。バイメタル青銅剣は、紀元前800~1200ごろ年にカスピ海南部の山岳地帯において出現する金属器で、鉄利用の初期の様相を明らかにするうえで重要である。西アジア北部地域における鉄製利器の祖型として、鉄製棒状部品を内蔵する青銅剣(「鉄芯」入り青銅剣)の存在が指摘され、編年・機能研究が行われてきた。しかし、当該資料はおそらく現代において改変された青銅柄鉄剣であったことが判明した。他機関所蔵品の知見も加味すると、研究対象の多くに同様の可能性があり、「鉄芯入り」青銅剣を前提に導かれたこれまでの知見や議論は根本的な見直しを迫られることになる。紀元前2000年紀の終わりにカスピ海周辺に出現する「鉄芯入り」青銅剣が実は青銅柄鉄剣であったわけであり、それ以前に鉄製利器の導入期といった、より原初的な初期鉄器の実態がある可能性が高くなる。今回の再調査はそうした研究の脆弱性を露呈し、西アジアにおける初期鉄器時代の議論を転換する結果となった。
著者
伊藤 幸郎
出版者
日本生命倫理学会
雑誌
生命倫理 (ISSN:13434063)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.25-31, 2002
参考文献数
7

20世紀末から医学界に流行したEBMは、複雑な現実世界に決定論的因果関係を求める代わりに、着目する集団に見られる諸現象の特性を確率論的な関係として明らかにする。EBMは19世紀に起こった実証主義に端を発する方法論で、帰納論理に基づいているから、その結果はだれでも納得するエビデンスとして示される。EBMは医療の標準化に役立ち、臨床医学の予言が確率的でしかないことをわれわれに自覚させるという点で意義がある。従来の機械論的生物医学とEBMとは科学的医学の車の両輪である。しかし科学は人生の価値や意味に中立的で、確率論的な予測を提供するのみである。EBMは人生にとって価値あることのために利用すべき道具なのだ。
著者
森本 道孝
出版者
近畿大学英語研究会
雑誌
Kinki University English Journal = 近畿大学 英語研究会 紀要 (ISSN:18827071)
巻号頁・発行日
no.5, pp.67-78, 2010-01-01

サム・シェパードの『地獄の神」のラストシーンでは、エマがただ一人舞台に残り、家に起こった危機を夫に知らせるためにポーチのベルを鳴らす。彼女の意思に反し、家の中はウェルチによってアメリカへの愛国心を示すもので満たされていくが、これはアメリカ国民が知らぬうちに愛国心を強要されている状況をも示す。この劇のタイトルはプルトニウムの語源である地獄神プルートを示すが、この物質の持つ見えざる浸透力はアメリカ国民に蔓延しているアメリカ国家の持つ力への盲目的な信念の忠実なメタファーとなっている。作中でヘインズが言うように、個人と国家の問題の境界は消失し、エマのベルはアメリカ国民の現状への警鐘の役目を担っている。これらの点から、この劇をもってシェパードがより視野を広げ、政治的視点をこれまでより明確に示していることを指摘したい。近畿大学非常勤講師
著者
浅井 辰郎
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
地理学評論. Ser. A (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.70, no.9, pp.553-554, 1997-09
被引用文献数
1
著者
菅野 文夫
出版者
青木書店
雑誌
歴史学研究 (ISSN:03869237)
巻号頁・発行日
no.657, pp.p58-62, 1994-04
著者
吉田 悦志
出版者
明治大学史資料センター
雑誌
大学史紀要 (ISSN:13498231)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.10-143, 2014