著者
上部 光子 秋山 舞子 西成 勝好
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.336-343, 2004-11-20

白玉粉調理の生地作りでは,水を白玉粉の80〜90%加えて捏ねる。この混捏時は,水分の多少により,生地のひび割れやだれを生じ,生地の捏ね操作上で扱い難い欠点がある。白玉粉生地の調理操作性改善方法としては,捏ねた生地の一部をゆで,元の捏ね生地に戻し、加えて混捏する方法が考えられる。そこで,ゆで生地量の違いによる生地の取り扱いやすさや,生地のレオロジー特性値を検討した。さらに,元宵と白玉団子の食味の官能検査について検討し,以下のような結論を得た。1)生地作り操作上の難易度の評価,および、ゆで後の食味の官能検査については,ゆで生地5%混入試料が捏ね時に操作しやすく,ゆで後の食味の官能検査結果から美味しいと認められた。2)円柱形に成形した生地についてテクスチャー・プロフィールアナリシスの結果,(1)ゆで生地無混入試料は硬く,多少べたつき,ぼそぼそとまとまりが悪い生地で,圧縮応力が最高値を示し,硬かった。また,ゆで生地混入試料は,混大量が多くなるにつれ圧縮応力が小さくなり,生地が柔らかく,捏ね操作がやりやすくなった。しかし,ゆで生地7.5%以上の混入試料は生地が柔らかすぎて扱い難いことが示された。(2)ゆで生地5%混入試料ではゆで生地2.5%混入試料に比べ付着量が少なく,触感から見て粘り気をおびて扱いやすかった。3)円盤形の生地の周縁を保持し,中心部を球形プランジャーで圧縮して引き伸ばす測定において,ゆで生地が増すにつれ,生地が柔らかく,粘り気が加わり伸びやすいことがわかった。ゆで生地5%混入試料は,荷重-変形曲線から見ても,生地作りの操作上で扱いやすい生地であることを見出した。
著者
上部 光子 秋山 舞子 西成 勝好
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 = Journal of cookery science of Japan (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.336-343, 2004-11-20
参考文献数
18

白玉粉調理の生地作りでは,水を白玉粉の80~90%加えて捏ねる。この混捏時は,水分の多少により,生地のひび割れやだれを生じ,生地の捏ね操作上で扱い難い欠点がある。白玉粉生地の調理操作性改善方法としては,捏ねた生地の一部をゆで,元の捏ね生地に戻し、加えて混捏する方法が考えられる。そこで,ゆで生地量の違いによる生地の取り扱いやすさや,生地のレオロジー特性値を検討した。さらに,元宵と白玉団子の食味の官能検査について検討し,以下のような結論を得た。1)生地作り操作上の難易度の評価,および、ゆで後の食味の官能検査については,ゆで生地5%混入試料が捏ね時に操作しやすく,ゆで後の食味の官能検査結果から美味しいと認められた。2)円柱形に成形した生地についてテクスチャー・プロフィールアナリシスの結果,(1)ゆで生地無混入試料は硬く,多少べたつき,ぼそぼそとまとまりが悪い生地で,圧縮応力が最高値を示し,硬かった。また,ゆで生地混入試料は,混大量が多くなるにつれ圧縮応力が小さくなり,生地が柔らかく,捏ね操作がやりやすくなった。しかし,ゆで生地7.5%以上の混入試料は生地が柔らかすぎて扱い難いことが示された。(2)ゆで生地5%混入試料ではゆで生地2.5%混入試料に比べ付着量が少なく,触感から見て粘り気をおびて扱いやすかった。3)円盤形の生地の周縁を保持し,中心部を球形プランジャーで圧縮して引き伸ばす測定において,ゆで生地が増すにつれ,生地が柔らかく,粘り気が加わり伸びやすいことがわかった。ゆで生地5%混入試料は,荷重-変形曲線から見ても,生地作りの操作上で扱いやすい生地であることを見出した。
著者
田中 洋次 澤田 佳宏 山本 聡 藤原 道郎 大藪 崇司 梅原 徹
出版者
農村計画学会
雑誌
農村計画学会誌 = Journal of Rural Planning Association (ISSN:09129731)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.255-260, 2011-11-15
参考文献数
18
被引用文献数
4

淡路島北部を事例として,中山間地におけるため池の放棄(利用停止)の実態と放棄理由等を把握することと,放棄ため池における水生生物保全上の課題を抽出することを目的として,ため池の管理者への聞き取り調査,および放棄ため池の水深と植物相についての現地調査を実施した。
著者
芳賀 洋一
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.61, no.11, pp.526-529, 2013

半導体などに用いられる微細加工技術によって,小さく高機能なマイクロ化学センサが実現し,用いられている。小型(マイクロ)である利点を活かした生体計測について,検体計測,体内計測,および体表におけるウェアラブル体外計測に分けて,実例を紹介しながら代表的なマイクロ化学センサの種類とその動作原理を述べる。また,新たな手法として核磁気共鳴(NMR)計測,ゲルの体積変化を利用した生体成分計測,皮下に留置する微細加工を用いた流路付き微小針についても述べる。
著者
兒島 峰
出版者
筑波大学
巻号頁・発行日
2011

筑波大学博士 (学術) 学位論文・平成23年11月30日授与 (乙第2566号)
著者
山下 晃一
出版者
日本教育政策学会
雑誌
日本教育政策学会年報
巻号頁・発行日
no.22, pp.42-58, 2015-07-15

The most recent reform of boards of education has shown three features of current education in Japan; firstly, the tendency of dependence on the power of the state regarding education; secondly, the difficulty of responsibility of education; finally, the limit of simply reflecting public opinion for education. We have to deepen our understanding for the significances of the spirits of idealism for the system of boards of education. In this ideal, that system must have its own terrain separated from general politics and can serve people as a practical sphere for their educational decision-making which will be appropriate and suitable for the future generations. It is one of the most important theoretical challenges to clarify and enrich the concept of politics of education. According to it, we can not only judge whether public opinion is reflected in education or not, but also grasp and describe the spatial dynamics of consciousness and action of people for educational decision-making. It can also be pointed out as an important practical challenge that each regional public sphere for politics of education should be cultivated through our new system of boards of education in Japan.
著者
永田 憲史
出版者
関西大学
雑誌
關西大學法學論集 (ISSN:0437648X)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.112-137, 2007-06