著者
奥本 素子 岩瀬 峰代
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
科学教育研究 (ISSN:03864553)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.359-366, 2015 (Released:2016-02-24)
参考文献数
20

Recently, art has received a lot of attention in science communication as a tool for engaging a potential audience. However, there are few studies that have analyzed the effects and characteristics of art in science communication. Therefore, the present research is an attempt to examine the emotional and transmission effects of art in the context of science communication. We used two works of art created through collaboration between scientists and artists. These works were then compared with other images of science communication and were analyzed for their communicative effects. Through an experiment that gauged the emotional effect of art, we found that people tend to be impressed by the novelty of a work of art. Through another experiment that probed the transmission effect of art, we also found that a work that used analogy could transmit a complex science concept better than a typical science illustration.

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出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
地理学評論 Ser. A (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.70, no.4, pp.255-257,261_1, 1997-04-01 (Released:2008-12-25)
著者
高木 秀和
出版者
人文地理学会
雑誌
人文地理学会大会 研究発表要旨 2008年 人文地理学会大会
巻号頁・発行日
pp.201, 2008 (Released:2008-12-25)

1 目的と方法 本論は、三重県先志摩半島に位置する志摩町(現・志摩市志摩町)のなかから片田についで「漁法の多様性」がみられる御座において、漁村の村落構造と漁法との関係をフィールドワークにより示し、村落構造の規定要因を明らかにすることを目的とする。 2 地域概況 三重県志摩市志摩町は先志摩半島と呼ばれる半島の大半を占め、全体が隆起と沈降を繰り返した海蝕台地の上に乗っている。そのため、台地面および海底地形は複雑であり、熊野灘側の磯漁場、英虞湾側のリアス式海岸のような好漁場をうみだした。 このような基本的な自然条件にある志摩町域の西端に位置する御座は、英虞湾口にあるために海水循環がよく、イワシ類がよく入ってくる。そのために、カツオ漁に欠かせないイワシを狙う小型定置網(御座では「大敷」と称する。以下、大敷とする)による水揚量が他地区に比して多く、真珠養殖漁場も相対的に恵まれている。また、御座岬周辺には岩礁が発達し、磯漁に好影響を与えている。 御座の人口・世帯数は2007年9月末の時点で、人口664人、うち65歳以上208人、世帯数265を数えるが、1955年時点と比較すると世帯数は約20、人口は560人以上減少した。2001年時点の正組合員数は117人であり、漁業従事者も減少している。 御座の基本的な社会集団をみてみると、地区内を6つに分けた番組があり、それぞれが定期的に寄合を持っている。後述するが、漁協とムラとのつながりや関係性は強く(以下、ムラ=漁協と記述する)、志摩漁村のなかでは地縁的まとまりが比較的強いといえる。そのほか、特権的な集団として氏神の御座神社の世話役である祷屋(大祷)があった。これは30軒前後の家でその役を順番に回して務めていたが、1988年を最後に廃絶した。 3 御座における漁村の村落構造と漁法との関係 御座では小型定置(大敷)、あま、えび刺網、ツボアミ、一本釣などの漁法がみられ、そのほか真珠養殖もおこなわれている。このように御座でも「漁法の多様性」がみられるといえる。どの単位で漁を行うかをみてみると、大敷以外は血縁や地縁や個人のレベルで漁業に従事しており、規模も家族レベルで営まれる漁法が多いので大きくはない。なお四艘張は戦後廃絶した。 ところで、ムラ=漁協の収入源となっているのが大敷の漁場料(餌鰯沖売歩合金)と口銀(手数料)である。大敷は網元経営によるが、かつてはムラ人の就労先となったり現在でもムラ=漁協に対して多額のカネを納めているという点では地縁的な漁法であり、ムラ=漁協に自由を奪われた網元といえる。また、昭和30年代後半まで「村営」とよばれた「御座村鰯大敷網組合」があり、各種団体(婦人会や青年団など)に運営資金が支給され、なおかつムラ人たちには盆前に漁獲物が支給されたという。村営廃止後は、各種団体に運営資金を支給する習慣が漁協に受け継がれ、毎年漁協から100万円(うち50万円は御座神社の祈祷料)が捻出された。しかし、1970年ころ町から注意を受けて両者ともに廃止された。さらに、各番組で話し合われた要望事項を漁協の総会や理事会に提出して議論をおこなうことから、旧御座村が志摩町に合併(1954年)後も漁協はムラの行政的な役割の一部も担っていたといえる。なお、かつては何軒かの網元があったが、現在では御座に網元が在住するY大敷(3統)と浜島に在住するY氏(1統)が従事しており、後者は浜島に漁獲物を水揚げする。 その他、磯魚を対象とする漁法に関しては片田ほど磯漁場の環境には恵まれておらず、聞き取り調査から刺網とツボアミなどいくつかの漁法を組み合わせて生計を立てる零細漁民の姿がうかがえる。なお、真珠養殖が普及すると雇われの従業員も含めて養殖業に転業するものも多かったためにこの「漁法の多様性」は見えにくくなったが、それが衰退している今日においては再び「漁法の多様性」を明瞭にしている。 4 御座における漁村の村落構造の規定要因 御座では多数の一般漁民たちは少数の網元のもとで水夫として大敷に従事したが、網元より納められる多額のカネによりムラ=漁協の財政は潤い、各種団体の活動資金も配分されていたことなどからその存在は肯定されていたといえる。このように御座の大敷は網元経営でありながらもムラに密着した地縁的漁法であり、その構成員たちも比較的横並び的な関係にあった。しかし、真珠養殖の成功や観光地化(民宿業)により一時的に財をなすものもいたが、今日では両者ともに規模を縮小させたり廃業に追い込まれているケースが多く、再び磯漁を中心とした「漁法の多様性」が浮かび上がってきたといえる。
著者
川畑 友弥
出版者
一般社団法人 溶接学会
雑誌
溶接学会誌 (ISSN:00214787)
巻号頁・発行日
vol.84, no.1, pp.75-82, 2015 (Released:2016-01-10)
参考文献数
61
被引用文献数
1
著者
中根 良平 栗原 修
出版者
日本質量分析学会
雑誌
Journal of the Mass Spectrometry Society of Japan (ISSN:13408097)
巻号頁・発行日
vol.11, no.24, pp.167-172, 1964-03-30 (Released:2010-06-28)
参考文献数
20

The values of single-stage separation factor for the boron isotope exchange between boron fluoride gas and its weak complexes that are stable only at low temperatures are determined by means of the shaking-type gas-liquid contactor and mass spectrometer.
著者
飯高 伸五
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集 日本文化人類学会第43回研究大会 (ISSN:21897964)
巻号頁・発行日
pp.211, 2009 (Released:2009-05-28)

日本統治下南洋群島の「島民」は帝国臣民とは明確に異なる存在と規定され、日本国籍を付与されなかった一方で、公学校における日本語や修身の授業、青年団の組織化などを通じて文化的同化の対象とされた。本分科会では日本統治下で「島民」が文化的同化をいかに受容したのか、戦後のアメリカ統治期から国家形成期にかけて日本統治経験をいかに解釈、再解釈していったのかを検討する。
著者
飯高 伸五
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集 日本文化人類学会第43回研究大会 (ISSN:21897964)
巻号頁・発行日
pp.214, 2009 (Released:2009-05-28)

日本統治下のパラオでは既存の年齢集団を包摂しつつ、青年団が組織された。男子の青年団は、道路建設をはじめとする勤労奉仕、体育デーなどの文化イベントへの参加を求められた。当時の勤労奉仕や体育デーを歌った歌からは、パラオの人々が、統治政策の一環として組織された青年団の活動を、植民地統治以前に行われていた村落間の交流活動など、年齢集団の活動と連続するものとして解釈したことが読み取れる。
著者
黒崎 岳大
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集 日本文化人類学会第43回研究大会 (ISSN:21897964)
巻号頁・発行日
pp.213, 2009 (Released:2009-05-28)

米国信託統治領下のマーシャル諸島では、各地の離島で日本の青年団をモデルとした「クミ」と呼ばれる協働組織が形成された。同組織は、70年代には政治等の分野において強い影響力を見せたものの、90年代以降は急激に消滅していった。本発表では「クミ」という組織を巡る歴史的変遷を通じて、マーシャル人にとっての日本統治時代に対する過度に理想化された憧憬と急激に進む米国化に対する抵抗の関係について検討していく。
著者
八幡 一郎
出版者
日本人類学会
雑誌
人類學雜誌 (ISSN:00035505)
巻号頁・発行日
vol.39, no.7-9, pp.285-287, 1924-11-14 (Released:2010-06-28)
著者
八幡 一郎
出版者
日本人類学会
雑誌
人類學雜誌 (ISSN:00035505)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.71-73, 1943 (Released:2010-06-28)
著者
八幡 一郎
出版者
日本人類学会
雑誌
人類學雜誌 (ISSN:00035505)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.292-294, 1941-05-25 (Released:2008-02-26)
著者
八幡 一郎
出版者
日本人類学会
雑誌
人類學雜誌 (ISSN:00035505)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.177-180, 1942-03-28 (Released:2008-02-26)
著者
八幡 一郎
出版者
日本人類学会
雑誌
人類學雜誌 (ISSN:00035505)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.20-26, 1937-01-15 (Released:2008-02-26)
著者
八幡 一郎
出版者
日本人類学会
雑誌
人類學雜誌 (ISSN:00035505)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.35-38, 1941-12-28 (Released:2008-02-26)
著者
八幡 一郎
出版者
日本人類学会
雑誌
人類學雜誌 (ISSN:00035505)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.46-47, 1959-02-28 (Released:2008-02-26)