著者
渡辺 嘉二郎 大西 健司
出版者
The Society of Instrument and Control Engineers
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.302-307, 1995
被引用文献数
2

The tone from a small police whistle when blown into weakly, can be listened into in such a way that the frequency is proportional to the amount of blowing. This fact hints to us some whistle element can be a new flowmeter that detects the flow by the frequency. Here we extract a structure of the whistle element that is desirable as the flowmeter. The spectrum of the whistle tone has several peaks and some frequencies with the peaks are linearly proportional to the flow and the other keeps same values. The whistle itself includes several tone generating mechanisms. This research aims at extracting an element and/or mechanism that generates the tone whose frequency is purely proportional to the flow.<br>First we investigate what role the each component (a) whistle itself, (b) edge and (c) cylindrical cavity plays in the tone generation. We investigated how the tone frequency changes as flow increases for each element and found the cylindrical cavity played the best role as the flowmeter in the sense of the range ability, stability and linearity.
著者
鹿野 たか嶺 柳川 久 野呂 美紗子 原 文宏 神馬 強志
出版者
「野生生物と社会」学会
雑誌
野生生物保護 : Wildlife conservation Japan (ISSN:13418777)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.39-46, 2010-03-01

We studied the effectiveness of electronic deer whistles in scaring away sika deer that are likely to run onto roads, resulting in accidents. These whistles have been used in the U.S.A. and other countries. In this study, two types of deer whistles were tested: one that has a continuous tone with a fixed frequency (Whistle A) and the other that has an intermittent tone with a modulated frequency (Whistle B). To assess the effectiveness of the whistles in alerting deer, the deer's reactions to the whistles were observed by blowing the whistle from a fixed place that is visible to the deer when they appear by the roadside. For the control sample, deer's behavior when no whistle was blown was observed. When no whistle was blown, 51% of the deer were on alert about the observers. When Whistle A was blown, 67% of the deer were on alert; this figure increased to 95% when Whistle B was blown. The time durations for which the deer were alert when no whistle was blown, Whistle A was blown, and Whistle B was blown were 20%, 42%, and 73%, respectively. These results indicated that the deer whistles are effective in alerting deer, and that Whistle B is more effective than Whistle A. Vehicles can be equipped with deer whistles to alert deer about on-coming vehicles so as to prevent them from crossing roads, and consequently reduce deer-vehicle collisions.
著者
風間 健 安井 康二 豊田 錦 百永 郁子 亀井 博子
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.3, no.5, pp.284-290, 1962

テストの本題の前に, 試料・テストの方法・テストの結果等を要約して読者に示しております.冒頭に結論を出すのは, 読者に強烈な印象を与える手段であり, 全体の理解に便利な方法ですが, また終りまで読み続ける根気のないなまけ者の読者にもありがたいことです.<BR>a.テストの試料と方針との要約<BR>CUはどんなものをテストの対象 (試料) にしたのでしょうか.詳しくは§4で述べるとして, ここでは要約の部に現われた概略を調べてみることにします.これを一覧表にすると, 上のようになります.最も中心に近い部分はその試料を採り上げた理由で (黒く塗られた部分は, 原文に記載がありませんでした) , つぎの円は試料の説明です.また16のレポートのうち, この表に現われていないものには, 予備知識としての試料の話は出て来ませんでした.<BR>さて前節のように商品の問題点が明らかになると, この問題点を解決するためにテストの方針を立て, その方針に沿って試験方法を決める段階になります.この部分を要約し, 最初にテストの概念を読者の頭に入れておきます.<BR>〈電気毛布〉この研究の目的を, 毛布の総合品質の検討に置かず, 性能と安全性の研究に限った.安全性すなわち燃えやすさを左右するのは原料である.とくに焼けぽっくりやマッチに接したときに, 焔が移るかどうかを調べることが最も重要である.<BR>b.結果の要約<BR>わたくし達消費者が買物をする場合に最も知りたいことは, 沢山の品物の中からどれを買えば一番得か, また新製品は果して良いものなのだろうか, ということです.この最も身近な問に対して, コンシューマーレポーツは, 実際にそくした分りやすい答を出しています.すなわち<BR>〈W-Wブラウス〉CUは数種類の布を試験した.そしてデークロン (ポリエステル系) と綿の混紡品のみを推奨品とした.<BR>のように, まず「買うならこれをお奨めします」という推奨品をはっきり指摘しています.<BR>また推奨品をあげるとともに<BR>〈W-Wブラウス〉値段は品質を確実に示すものでないことがわかった.<BR>〈レインコート〉例の通り, 値段と品質には合理的な関係が無かった.<BR>というように, 高価であれば良いだろう, 安ければ悪かろうではなく, 比較的安くて良いものもあり, このお買得品を選ぶのが賢明である, と買物上手のコツを懇切丁寧に述べています.これに関連して<BR>〈洗たく機〉デラックス型に高いお金を支払うことによって, どの程度の性能のよさ, 便利さを得るのだろうか.また安い普及型を買うとどんな点を我慢しなければならないのだろうか.<BR>と疑問をなげかけ, 試験した結果<BR>〈洗たく機〉同一メーカーのデラックス型と普及型との間に性能の差は余り見られなかった.<BR>のように, 値段と品質の間に矛盾のあることを認識させようとする努力が見られます.<BR>つぎに「条件つきでお奨めします」というものがあります.たとえば<BR>〈W-Wワイシャツ〉今度試験されたW-Wワイシャツは, 洗った後軽くアイロンがけする必要がある.普通の綿ワイシャツよりもアイロンがけは簡単だが, どれも本当のW-Wワイシャツとはいえない.そして, もし洗たく屋に出すのならW-Wワイシャツを買う必要は無い.<BR>〈電気毛布〉試験されたすべての毛布については, その配線の安全性にいささかの危惧を抱くことも無い.しかし手放しで推奨もできない.すなわち第一にレーヨンが多量に混紡されている毛布は燃えやすい.第2に何かのはずみに接続部の電流がきている端子にさわるかも知れない危険がある.<BR>など, 考慮するべき点を示し,<BR>〈電気毛布〉この危険を防止するには, 第1に常に注意して, 火を近づけたり, 端子にさわらぬようにすること, 第2は積極的に, 毛布に綿のカバーを掛けたり, 電気の接続部をテープで巻いてしまうこと.というように, その対策を親切に教えています.<BR>〈シーツ〉マットレスカバーは最初の長さや洗った時の縮み方がまちまちだから, もしカバーがマットレスに合わなければ返品できるという場合のみ買うようにするのがいいだろう.<BR>と, 買物する場合の細かい点まで適切な注意を与えています.<BR>最後に「お奨めできません」というもの, 特に災害の危険や人命にかかわるようなものには,<BR>〈旅行用アイロン〉旅行用アイロンはアスベストおよび火災保険証書と一緒に包装されねばならない.またこれまで焼きこがしてきた分量だけのいろいろな織物の小片をモクメンの代りにつめればいいだろう.<BR>のように, 単に否定するだけでなく, 痛烈な皮肉をあびせることによって, 強く一般の注意を引くよう試みています.<BR>以上のように, 各商品について, 推奨できるもの, 条件つきで奨められるもの, 奨められないものを, 端的に示していること, 実際に買う者の気持になって大切な点はもちろん, こまごました点まで分りやすい指示や注意を与えていること,