著者
明石 欽司
出版者
慶應義塾大学法学研究会
雑誌
法学研究 (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.88, no.11, pp.1-40, 2015-11

論説序論第一章 予備的考察 : 国際法(史)研究におけるライプニッツの位置付け はじめに 第一節 「国際法」関連文献及び国際法概説書におけるライプニッツ (一) 一八世紀の「国際法」関連文献におけるライプニッツ (二) 一九世紀国際法概説書におけるライプニッツ (三) 二○世紀以降の国際法概説書におけるライプニッツ 第二節 国際法史研究者の視点からのライプニッツ (一) 国際法史概説書におけるライプニッツ (1) 一九世紀末までの国際法史概説書におけるライプニッツ (2) 二○世紀以降の国際法史概説書におけるライプニッツ (二) 国際法史の個別研究におけるライプニッツ まとめ(以上, 本号)第二章 ライプニッツの「法」観念 はじめに 第一節 ライプニッツの法認識を巡る若干の特色 第二節 ライプニッツの法観念の基本的構成 まとめと若干の考察(以上, 八十九巻四号)第三章 ライプニッツの「国家」観念 はじめに 第一節 「社会」 第二節 国家観念を巡る諸問題 第三節 国家の抽象的人格性 まとめと若干の考察(以上, 八十九巻五号)第四章 ライプニッツの「主権」理論 : "Suprematus"観念の分析を中心として はじめに 第一節 「統治権」観念の錯綜 第二節 "Suprematus"・"summa potestas"・"superioritas territorialis"・"Souveraineté" 第三節 "Suprematus"理論における帝国等族 第四節 "Suprematus"の特質 まとめと若干の考察(以上, 八十九巻六号)第五章 ライプニッツの「国際法」観念 はじめに : ライプニッツの欧州社会観とユース・ゲンティウムを巡る諸観念 第一節 ライプニッツのユース・ゲンティウム理論 第二節 ライプニッツのユース・ゲンティウム理論の内実 まとめと若干の考察結論(以上, 八十九巻七号)
著者
山岡 政紀
出版者
創価大学日本語日本文学会
雑誌
日本語日本文学 (ISSN:09171762)
巻号頁・発行日
no.24, pp.27-39, 2014-03-20

日本語の動詞テイル形の解釈はアスペクトの視点から行われることが多いが,「ああ,腹が立つ」のように人称制限のある主観的感情表現をテイル形に換えると,「彼は腹が立っている」のように人称制限が解消される。このような現象を根拠として,テイル形のより本質的な意味をアスペクトではなくエビデンシャルであるとする主張がなされている。本稿では動詞ル形が持つ発話時への局在性とテイル形が持つ時間幅との意味対立が結果として <感情表出> と <状態描写> という文機能の対立を表していることを論証した。また,「私は腹が立っている」のような第一人称主語で感情表現のテイル文は <状態描写> ではあるがエビデンシャルとは言えないので,それを根拠の一つとしてテイル形の意味はエビデンシャルよりもアスペクトの方がより本質的であることを考察した。
著者
原科 孝雄
出版者
慶應義塾大学
巻号頁・発行日
1977

博士論文

1 0 0 0 主権論史

著者
佐治 謙譲
出版者
立命館大学
巻号頁・発行日
1939

博士論文
著者
木村 弘道
出版者
金沢美術工芸大学
雑誌
学報 (ISSN:04513215)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.1-66b, 1968-06-01
著者
阪上 紗里 浅井 健一
出版者
Japan Society for Software Science and Technology
雑誌
コンピュータソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.3-17, 2009-04-24

「プログラムの残りの計算」を表す継続を扱う為の基礎言語体系として,対称λ計算(Symmetric λ-calculus, SLC)がFilinskiによって提案されている.SLCにおいては項と継続が完全に対称な形をしており,項を扱うのと同じように継続を扱うことができる.そのため,項と継続を統一的に議論するのに適していると思われるが,これまでSLCについての研究はほとんどなされていない.ここでは,まずSLCをsmall step semanticsで定式化し直し,型付き言語の基本的な性質であるProgressとPreservationを満たすことを証明する.次に,SLCが継続計算を議論・表現するのに適していることを示すため,(1) FelleisenのCオペレータを含むcall-by-value言語,Λ<SUB>C</SUB>計算,および(2) Parigotのcall-by-name λμ計算が,どちらも自然にSLCに変換できることを示す.近年call-by-valueとcall-by-nameの双対性が項と継続の対称性と絡めて注目されているが,ここでの結果はそれに対する洞察を与えるものと期待される.
著者
実井 仁 中村 円香 岡野 正寛 中原 俊二
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.35, no.13, pp.5-10, 2011-03-04
被引用文献数
5 5

アナログテレビ放送終了後の2011年7月以降,VHF帯の1chから3chを利用する新しい移動体・携帯端末向けマルチメディア放送が開始される予定である.VHF-Low帯のマルチメディア放送では,従来のリアルタイム型放送サービスの他に蓄積型放送サービスの導入が検討されている.蓄積型放送サービスとは,受信しながら視聴するのではなく,コンテンツをいったん受信機に蓄積してから楽しむサービスである.蓄積型放送サービスでは,放送波のみで蓄積を完結させる方式としてデータカルーセル伝送方式が提案されている.そこで,データカルーセル伝送方式による効率的な蓄積受信を実現するために,室内実験により繰り返し放送回数と蓄積成功率の関係を明らかにし,リアルタイム型放送サービスと同等のサービスエリアを確保するために必要な繰り返し放送回数を求めた.