著者
中川 明仁 佐藤 豪
出版者
一般社団法人 日本健康心理学会
雑誌
健康心理学研究 (ISSN:09173323)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.1-8, 2012-03-10 (Released:2013-09-06)
参考文献数
34
被引用文献数
1

Relationships between multidimensional self-oriented perfectionism, defense mechanisms and anxiety were investigated. Participants were university students (n = 169: 68 men and 101 women). They completed the following questionnaires: Multidimensional Self-oriented Perfectionism Scale (MSPS), Defense Style Questionnaire 42 (DSQ42) and State Trait Anxiety Inventory (STAI). Path analysis indicated that Personal Standards positively affected mature defense mechanisms; and moreover, mature defense mechanisms had negative effect on trait anxiety. Moreover, Concern over Mistakes had a positive effect on immature defense mechanisms, and furthermore, immature defense mechanisms had positive effect on trait anxiety.
著者
櫻井 秀彦 恩田 光子 高木 美保 中川 明子 我藤 有香 荒川 行生 早瀬 幸俊
出版者
医療の質・安全学会
雑誌
医療の質・安全学会誌
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.3-21, 2011

<B>目的</B>:保険薬局に勤務する薬剤師と事務職の組織や職務に対する意識と安全意識を調査し,それらの関連性を職種や他の属性で比較検討した.<br><B>対象と方法</B>:関西圏に基盤を置くチェーン薬局41店舗でアンケート調査を実施した.非管理職の薬剤師(n=180)と事務職(n =127)を対象とし,組織や職務に関する30の質問項目とミス対策などに関する38の質問項目を設定,それぞれ5件法で回答を求めた.職種別に因子分析を行い,抽出された因子を比較検討した後,共分散構造分析と重回帰分析で組織や職務に対する意識と安全意識の関連性について検討した.重回帰分析では,過誤対策委員経験の有無や雇用形態による影響を,ダミー変数を用いて確認した.<br><B>結果</B>:因子分析では,組織や職務に関する設問から5因子が,安全意識に関する設問から5因子が抽出された.薬剤師と事務職では因子の構成項目が若干異なった.共分散構造分析では,薬剤師と事務職ともに組織や職務に対する意識が安全意識に影響を与えていることが明らかとなった.重回帰分析では個々の因子およびダミー変数で影響に違いがあることが明らかとなった.<br><B>考察</B>:安全意識を高めるためには,まず良好な職場風土を醸成し,組織への評価を高めること,次いで職種,雇用形態,過誤対策委員の経験の有無などの違いを考慮した組織管理姿勢を検討する必要性が裏付けられた.
著者
中川 明博
雑誌
人文 (ISSN:18817920)
巻号頁・発行日
no.9, pp.73-96, 2011-03-28

「三宅剛一差出・田辺元宛書簡」は、昭和期を代表する哲学者三宅剛一(1895 ~ 1982 年)が、母校京都大学の恩師田辺元(1885 ~ 1962 年)に宛てた書簡を、ご遺族の了解の上翻刻し、必要な校訂を加えたものである。書簡は1924 年から田辺の死の3 年前の1959 年までの間に投函されたもので、それは三宅の東北帝国大学助教授時代から、ドイツ留学、戦後の京都大学教授時代を経て、昭和30 年代の学習院大学教授時代に及ぶ。 これらの書簡は、東京教育大学教授、学習院大学教授を歴任した哲学者下村寅太郎博士(1902 ~ 1995 年)が生前保管していたものである。下村の膨大な遺品に含まれていた多数の田辺元宛書簡類のうち、三宅剛一差出の全15 通が本書簡である。 本書簡を通じて、私たちは日本を代表する二人の哲学者の間に育まれた知的交流の一端を伺い知ることができるだけでなく、時に率直に師の意見を求め、忌憚なく師の思想を批判する文面から、三宅剛一における哲学的態度のあり方を見て取ることができるだろう。
著者
櫻井 秀彦 恩田 光子 中川 明子 藤本 佳乃子 奥田 勅子 岡山 浩之 荒川 行生 早瀬 幸俊
出版者
Japanese Society of Drug Informatics
雑誌
医薬品情報学 (ISSN:13451464)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.118-123, 2013 (Released:2013-12-27)
参考文献数
15

Objective: This study quantitatively analyzes the factors causing dispensing errors in community pharmacies and explores the characteristics of these factors and their order of importance.Design and Methods: We collected data records on the contents and causes of dispensing errors as reported between April and July 2009 by a total of 320 pharmacists at 56 stores of two pharmacy chains (15 stores in Hokkaido and 41 stores in the Kansai area).  We focused on the following three types of dispensing error: 1) “measurement error”, 2) “wrong drug dispensing error” and 3) “wrong dosage form specification error”.  We conducted multiple regression analyses and discriminant analyses with occurrence frequency of each type of error as dependent variables and count frequency of each causal factor as independent variables.Results: The result of the multiple regression analyses indicated that the primary causes of the three types of errors in order of strength of the regression coefficients were as follows.  For “measurement error”: 1) pharmacist’s wrong assumption and 2) calculation error; for “wrong dosage form specification error”: 1) insufficient confirmation of prescription and 2) pharmacist’s wrong assumption; for “wrong drug dispensing error”: 1) pharmacist’s wrong assumption and 2) insufficient confirmation of prescription.  The results of the discriminant analysis indicated that only for the discriminant coefficient between “wrong dosage form specification error” and “wrong drug dispensing error” no significant difference in the mean was found (p=0.539).Conclusions: Results show that partly different factors cause “measurement error” as compared with the two other types of dispensing errors.  In addition, while basically the same factors were found to cause “wrong drug dispensing error” and “wrong dosage form specification error,” there was a difference in the order of importance of these factors.  This study uncovered differences in terms of causal factors affecting each dispensing error type.
著者
中村 皖一 中川 明彦 田中 実 増田 裕 林 康之 西園 寺克
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.83, no.2, pp.183-191, 1984 (Released:2007-03-07)
参考文献数
33
被引用文献数
11 7

3位にmethyltetrazolylthiomethyl基を有するセフェム系抗生物質によるジスルフィラム様作用の発現機構を追求するために以下の実験を行った.1)cefetazole(CMZ),cefoperazone(CPZ),latamoxef(LMOX)をヒト,サル,イヌ,ラットに静脈内投与後の原薬物ならびに3位置換基由来のmercaptomethyltetrazole(Me-TZ)の累積尿中排泄率(0~24時間)を求めた.ヒトにおけるMe-TZの尿中排泄率はCPZ(39%)>LMOX(14%)>CMZ(3% of dose)となり,同様の傾向はラット,サルでも見られた.2)ラットにCMZ,CPZ,LMOX,Me-TZを静脈内に単回投与し,一定時間後ethanolを経口負荷したところ,血中アセトアルデヒド値は用量依存的に上昇した.その傾向はMe-TZの尿中排泄率に比例し,CPZ>LMOX>CMZとなった.またサルの2回静脈内投与群においてもCPZ>CMZの傾向が見られた.以上の結果からMe-TZがジスルフィラム様作用の原因物質と推測できたが,本作用発現の強弱に種差,抗生物質問の差異が見られた.それらはこれまでに報告されている各抗生物質の胆汁移行率の大小および組織液中での安定性に起因していると考えられた.
著者
馬場 天信 佐藤 豪 齋藤 瞳 木村 穣 中川 明仁
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.52, no.10, pp.937-944, 2012-10-01 (Released:2017-08-01)
参考文献数
21

肥満治療において臨床心理士を加えたチーム医療システムは効果的である.また,パーソナリティ尺度は,肥満症患者の置かれている心理社会的状況を理解するツールとして,患者と治療スタッフ双方に有益な情報を提供する.パーソナリティと肥満に関する研究報告は近年増加しているが,日本人の肥満症患者に関する報告は数少ない.本研究ではNEO-PI-R, TEG II, TAS-20を用いて,肥満症患者と一般成人におけるパーソナリティの違いを検討したところ統計的差異は認めらなかった.次に,肥満度別によるパーソナリティの違いについて分散分析を用いて検討したところ,BMI35以上の肥満症患者は神経症傾向(特に不安と抑うつ)が高く,感情同定困難という特徴が認められた。以上の結果は,肥満度の高い肥満症患者に対する介入にはパーソナリティの査定が有効であることを示唆している.
著者
中川 明博
出版者
学習院大学
雑誌
人文 (ISSN:18817920)
巻号頁・発行日
no.9, pp.73-96, 2010

「三宅剛一差出・田辺元宛書簡」は、昭和期を代表する哲学者三宅剛一(1895 ~ 1982 年)が、母校京都大学の恩師田辺元(1885 ~ 1962 年)に宛てた書簡を、ご遺族の了解の上翻刻し、必要な校訂を加えたものである。書簡は1924 年から田辺の死の3 年前の1959 年までの間に投函されたもので、それは三宅の東北帝国大学助教授時代から、ドイツ留学、戦後の京都大学教授時代を経て、昭和30 年代の学習院大学教授時代に及ぶ。 これらの書簡は、東京教育大学教授、学習院大学教授を歴任した哲学者下村寅太郎博士(1902 ~ 1995 年)が生前保管していたものである。下村の膨大な遺品に含まれていた多数の田辺元宛書簡類のうち、三宅剛一差出の全15 通が本書簡である。 本書簡を通じて、私たちは日本を代表する二人の哲学者の間に育まれた知的交流の一端を伺い知ることができるだけでなく、時に率直に師の意見を求め、忌憚なく師の思想を批判する文面から、三宅剛一における哲学的態度のあり方を見て取ることができるだろう。
著者
中川 明子 椎木 英理子 藤川 大輝
出版者
徳山工業高等専門学校
雑誌
徳山工業高等専門学校研究紀要 = Research reports of Tokuyama College of Technology (ISSN:03862542)
巻号頁・発行日
no.36, pp.1-11, 2013-02

This study aims to clarify historic value of Toishi Hachimangu at Toishi in Shunan city. At the same time, we aim to judge that this shine corresponds to Registered Tangible Cultural Properties (buildings). We measured the buildings of this shrine, and made plans, took photographs, and investigated literatures. As the result, we clarified historical details until the completion of buildings of this shrine from 1938 〜 1941 by old books. The designing adviser of this shrine was SUNAMI Takashi who belonged to the department of the interior in 1939. The designer was INAGAKI Hideo. Among buildings of shrine, especially front shrine was designed as Rohaiden which is vernacular style of Yamaguchi. SUNAMI was an architect who respected the venerableness and style of each shrines. He showed his policy on Toishi Hachimangu, too. We concluded this point is its historic value. At the same time, its age and its contribution to the historical scene of national land, we concluded this shrine corresponds to Registered Tangible Cultural Properties (building).
著者
中川 明子 大來 美咲
出版者
徳山工業高等専門学校
雑誌
徳山工業高等専門学校研究紀要 (ISSN:03862542)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.51-56, 2014-12-01

It has been said that the Roh-Haiden in the Yamaguchi Prefecture is rare across Japan. There are 11 Roh-Haidens in Shunan City, according to Yamaguchiken-Jinja-Shi, but about half have not been studied. Therefore, this study aimed to clarify the characteristics of all Roh-Haidens in Shunan City. At first, we measured these Roh-Haidens and made their plans; at the same time, we took their photos. We investigated their characteristics using their plans, photos, and old books. The results of this study are the following: most are located in Mae-Yamashiro-Saiban, and it is estimated that this style was established in the latter half of the 19th century in this region. The size and the structure types of the Roh-Haidens are related.
著者
中川 明仁 堀江 淳 江越 正次朗 松永 由理子 金子 秀雄 高橋 浩一郎 林 真一郎
出版者
日本ヘルスプロモーション理学療法学会
雑誌
ヘルスプロモーション理学療法研究 (ISSN:21863741)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.1-5, 2019

<p>慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease; COPD)患者の心理特性について,病期の違いという観点から検討した。COPD 患者38名を対象とし,エゴグラムを用いてパーソナリティを評価して,Ⅰ期群とⅡ期群の差異について比較検討した。その結果,Ⅱ期群はⅠ期群と比べてFC(Free Child)が有意に低い値となり,病期が進行すると感情の表出性が乏しくなることが示唆された。また,病期を統合してCOPD 患者全体のパーソナリティを検討した結果,CP(Critical Parent)とNP(Nurturing Parent)が同程度に最高値となり,続いてA(Adult)とFC が同程度の値となり,AC(Adapted Child)が最も低い値を示した。COPD 患者のパーソナリティの特徴として,頑固さや自己への甘さが強まり,周囲の意見やアドバイスへの傾聴の姿勢を示しにくいことが示唆された。</p>
著者
中川 明仁 佐藤 豪
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.38-45, 2010-08-31 (Released:2010-08-18)
参考文献数
21
被引用文献数
1

本研究の目的は,Cloningerの気質4次元から自己志向的完全主義の各側面への影響を男女別に検討することであった。重回帰分析の結果,男女共通して気質次元の「固執」が完全主義の全側面へ正の影響を及ぼしていた。また,男性のみの結果として,「新奇性追求」と「報酬依存」が「失敗懸念」に負の影響を及ぼし,「報酬依存」は「完全性欲求」にも負の影響を及ぼしていた。一方,女性は「損害回避」が「失敗懸念」および「完全性欲求」に正の影響を及ぼしていた。本研究の結果より,多次元的な自己志向的完全主義の基盤に存在すると考えられる気質特性には,男女共通する気質と男女間で相違する気質が存在することが示唆された。
著者
中川 明彦 谷島 ゆきみ 高萩 英邦 中村 皖一 島田 幸雄 長沼 英夫 塩谷 宏明 川原 幸則
出版者
The Japanese Society for the Study of Xenobiotics
雑誌
薬物動態 (ISSN:09161139)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.113-121, 1987 (Released:2007-03-29)
参考文献数
12

GC/MSによるカルバサイクリン誘導体,CS-570のイヌ血漿中定量法を確立した.本法はODSおよびSiミニカラムによるclean-up法とメチル-DMiPS誘導体化を用いることにより,1ng/mlのCS-570を定量できた. CS-570をイヌに静注および持続静注し,その体内動態を解析した.その結果,CS-570の血漿中半減期は約10分と極めて短く,速やかに循環血流から消失することが明らかになった.また持続静注を行うと,投与開始後15分で定常状態の95%に到達することが判明した.
著者
小関 忠尚 中川 明子 嶺尾 徹 野々村 昌雄
出版者
JAPAN SOCIETY OF NINGEN DOCK
雑誌
健康医学 (ISSN:09140328)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.136-141, 1988

「肥満とやせの判定表」は現在の日本人の性別,年齢階級別,身長別体重分布にもとついて作られ,合理的で,今後普及すると予想されるが,性,年齢に関係なく一本の数値でまとめられた「あなたの体重表」に比べ,加齢による体脂肪量増加が含まれているので,やせ方向に判定される傾向がある。体重による肥満判定には,体脂肪量が推定出来る背+上腕皮脂厚測定を併用する必要があり,これを併用すれば人間ドックの肥満判定にも使用出来ると考えられる。