1 0 0 0 OA 甲鳥園随筆

著者
五十嵐力 著
出版者
銀鈴社
巻号頁・発行日
1924
著者
五十嵐 真子
出版者
日本文化人類学会
雑誌
文化人類学 (ISSN:13490648)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.221-240, 2007-09-30 (Released:2017-08-22)

神戸学院大学地域研究センターは、未曾有の被害をもたらした阪神・淡路大震災以後の地域社会における大学のあり方について、2002年度より実践的研究を行っている。筆者が所属する同センターの文化人類学分野ではその一環として、大学近郊の明石市稲爪神社の秋祭りの調査を行った。この祭礼は無形民俗文化財に指定されている伝統芸能の奉納と町回り、各町内会の子ども御輿を含む、複合的な地域のイベントであり、人類学を専攻する学部学生の調査実習も兼ね、例年多くの学生と共に参加し、次第にその参加目的は調査から祭礼の一部を担うようになっていった。それは調査を契機として始まった、大学と地域社会との関わり合いの中で、単なる観察者から祭礼の一部を担うものへのスタンスが変化していったといえる。こうした関係の変化は人類学的調査の特徴であり、またその「強み」なのではないだろうか。「フィールドワーク」という言葉はすでに人類学のみが用いているわけではないが、長期間にわたって特定の調査地域と関わり、その過程から関係を構築する姿勢は人類学特有のものであろう。ここで採り上げた事例では、「我々」調査者はいつしか「ある学生(若者)たち」の集団として認識されるようになり、やがて特定の役割を期待されるようになっていった。この段階においてすでに調査の域を越えているのかもしれないが、こうした相互作用こそが人類学的調査の持つ有効性であり、自らが属する地域社会"at home"において何がしかの事業や活動を行う際にその力を発揮するのであり、人類学を通じた社会との連携の可能性を示すものではないだろうか。
著者
趙 麗華 山本 早里 五十嵐 浩也
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.1_41-1_50, 2018-07-31 (Released:2018-08-30)
参考文献数
47

本研究は,延辺朝鮮族自治州の3つの民俗村における現地調査を通して,それらの変遷過程と現状の考察を行い,文化的観光デザインの特質を明らかにすることを目的としたものである。民俗村の形成に至るまでの背景とそこで行われている観光活動について整理した結果,以下の知見を得た。(1)自発的移住に基づいて形成された伝統村は共同意識が比較的高く,管理型・政治型移住に基づいて形成された伝統村は共同意識が比較的低いことが確認できた。(2)民俗村の形成に影響する要素として,村の共同意識と周辺の有名観光地の開発があげられる。(3)民俗村における文化的観光デザインの特質を4つの要素にまとめた。それぞれ,伝統文化,民俗芸能,商業型観光活動,村民の参画である。(4)民俗村の形成初期は伝統文化と民俗芸能を中心としていたが,近年,商業型観光活動が増加している。特に,企業による商業型観光活動の増加は村民の参画の減少につながることが明らかになった。
著者
金澤 恵里 五十嵐 大貴 阿部 修 築地 徹浩 安永 和敏
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
「運動と振動の制御」シンポジウム講演論文集 2013.13 (ISSN:24243000)
巻号頁・発行日
pp._C27-1_-_C27-10_, 2013-08-25 (Released:2017-06-19)

Manifold blocks are recently used to connect hydraulic components in a hydraulic system that has flow channel inside. They are useful in reducing the size and weight of hydraulic systems. This paper deals with solid manifold block and laminated manifold block as trip equipment with which the turbine of a thermal power or a nuclear power plant is equipped. They are different from machining. We investigate pressure drops of their pipe flow with computational fluid dynamics (CFD) and compare the two types. We devised the new technique of having included CFD in pipeline network calculation. The final purpose is to design a laminated manifold block as trip equipment with which reduction in size and weight or reduction in pressure drops is realized. The conclusions from the aforementioned results are as follows. First, Branch/junction model can be calculated by the new technique of having included CFD in pipeline network calculation. Second, we achieved designing of a laminated manifold block as trip equipment with which reduction in size and weight or reduction in pressure drops is realized.
著者
五十嵐 裕子 イガラシ ユウコ Yuko Igarashi
雑誌
浦和論叢
巻号頁・発行日
no.46, pp.45-68, 2012-02

日本の折り紙のはじまりは神事や贈答儀礼に用いられる「儀礼折り紙」であった。江戸時代になると、折り紙は礼法や決まりから離れ、折り方そのものを楽しむ「遊戯折り紙」がおとなの遊びとして広まった。江戸時代中期には、それまで祖母や母から女子の躾として伝承されていた折り紙が、「子どもの遊び」となり普及していくようになる。一方西欧では、フレーベルが子どもの創造的活動衝動を自由に表現するための「作業具」の1つとして、折り紙を位置づけた。フレーベルの教育理論を導入した日本の幼稚園でも折り紙は保育教材として採用されたが、フレーベルが折り紙に込めた教育的意図は理解されないまま、折り紙はやがて保育教材・教具から放逐されていった。しかし折り紙遊びはその後も現代に至るまで家庭や幼稚園、保育園で子どもたちに親しまれている。折り紙あそびの普遍的魅力を再考し、折り紙の教材的価値や折り紙遊びにおける子どもへの適切な援助に関する研究が望まれる。

1 0 0 0 OA 培養細胞試験

著者
中野 栄次 堤 雅子 小泉 義夫 朴木 進 奈蔵 利彰 五十嵐 敦子
出版者
Meeting of Osaka Dermatological Association
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.26, no.5, pp.1060-1064, 1984 (Released:2010-08-25)
参考文献数
4

グリセリン, プロピレングリコール, 1, 3-ブチレングリコールの細胞障害性をヒト皮膚由来培養細胞株JTC-17を用いて3施設で試験した。その結果, 細胞障害性の順位は1, 3-ブチレングリコール>プロピレングリコール>>グリセリンであった。細胞障害性の要因の1つに浸透圧が考えられるため, 試験液の浸透圧測定を行ったが, その結果からは浸透圧の大きさが多価アルコールの細胞障害性の主たる原因とは推測し得なかった。
著者
玉井 颯一 五十嵐 祐 TAMAI Ryuichi IGARASHI Tasuku
出版者
名古屋大学大学院教育発達科学研究科
雑誌
名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要. 心理発達科学 (ISSN:13461729)
巻号頁・発行日
vol.61, pp.77-84, 2014

Ostracism, the act of ignoring, exclusion and rejection, occurs across the life span and has been documented as harmful and powerful not only for the ostracized member, but also for the ostracizing member and the observers. To ostracize others, individuals vary in the extent to which they evaluate ostracism as an effective and just method to promote group solidarity and efficiency. In this study, we developed and validated the Legitimacy of Ostracism Scale (LOS) that measures one's tendency to accept ostracizing someone from a group as a legitimate action to increase group benefits. Japanese undergraduates (n = 513) completed a questionnaire including LOS (10 items), Machiavellianism, vigilance, relational models, and prevention focus. Exploratory factor analysis indicated a single-factor structure with seven items (α = .832). Confirmatory factor analysis on 7-item LOS also indicated that the data best fit a single-factor model. As theoretically predicted, LOS was positively correlated with Machiavellianism, vigilance, orientations for authority ranking and equality matching, and prevention focus. These results demonstrate the high reliability and validity of the 7-item LOS. Further studies need to show that LOS indicates one's actual propensity to ostracize others.