著者
福島 健介 小原 格 須原 慎太郎 生田 茂
出版者
一般社団法人 CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.112-120, 2005-06-01 (Released:2014-12-01)

Web上から適切なサイトを探し出し目的の情報を素早く的確に探し出す能力(情報検索能力と定義する)は,図書の適切な利用とともに,現在の高度通信情報社会において,子ども達に身に付けさせたい能力の一つとなっている。しかしながら,現状では,系統的な指導がなされないままに,学習者は経験に基づく自己流の検索技術を用いている。そのため,情報検索能力には個人差が大きく,それが学習者の学習能力や学習効率に影響を与えている。本研究では,効果的な検索能力の体得に向けて必要な教授内容についての知見を得るために,情報検索能力に及ぼす要因をあきらかにすることを目的とした。高校生と大学生に同一の検索テストと情報環境に関するアンケートを実施した。また,高校生においては,情報の探索過程の詳細な解析を行った。その結果,男女間で情報検索能力に差があること,大学生の方が高校生より情報検索能力に優れていること,高校生と大学生では情報検索能力に及ぼす要因が異なること,高校生ではPC環境や利用状況・検索実行頻度とともに「言語に関わる知識・理解」が情報検索能力に及ぼす重要な要因となっていることがあきらかとなった。
著者
藤原 慎太郎
出版者
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
雑誌
行動療法研究 (ISSN:09106529)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.293-303, 2016-09-30 (Released:2019-04-27)
参考文献数
12
被引用文献数
2

本研究では、自動車ディーラーで働いていた吃音症状がある男性に対してアクセプタンス&コミットメントセラピー(ACT)を実施した効果について検討した。実施した介入は、吃音の回数を減らすことを目標とするのではなく、ACTの構成要素である価値に沿った行動活性化を中心に生活の質(QOL)を改善することを目標とした。対象者のQOLの評価のため、対象者が好んでいた余暇活動など対象者の価値に基づいた行動が生起した回数を記録した。結果的に、介入前はほとんど見られなかった余暇活動が増加し、また直接の介入対象ではなかったものの主観的な吃音の回数も減少し、これらの効果は3カ月後のフォローアップまで維持されていた。本研究では吃音者のQOL改善にACTが有用で、また介入の直接の目標ではないが吃音の減少に役立つ可能性が示された。
著者
石原 慎太郎 原田 亮介
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1211, pp.90-93, 2003-10-06

答 所期の目的は達したと思います。(東京都側の言い分を全面的に退けた)1審の判決はちょっとおかしかったけれど、2審は税率を除いて主張を認めてくれました。 我々の行動を引き金に、国も外形標準課税を導入するようになったしね。
著者
堀川 朝広 久保田 健治 小田 勇一郎 原 慎太郎
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.65, no.4, pp.680-685, 2016-09-25 (Released:2016-12-06)
参考文献数
14
被引用文献数
3

【はじめに】内側開大式高位脛骨骨切り術(以下OWHTO)は術後に膝蓋骨低位が発生する問題点がある.我々は膝蓋骨低位にならない手術手技として近位骨片に脛骨粗面を連続させ骨切りを行う方法(distal-tuberosity osteotomy, 以下DTO)を施行してきた.本研究では従来の遠位骨片に脛骨粗面を連続させる方法(proximal-tuberosity osteotomy, 以下PTO)とDTOを比較検討した.【対象と方法】OWHTOを施行した59膝をPTO群(P群)30膝とDTO群(D群)29膝とに分けた.それぞれの骨切り開大角度,脛骨後傾角,術前術後の膝蓋骨の高さ,また鏡視下に膝蓋大腿関節面を評価した.【結果】平均開大角度はP群9.4°,D群12.0°であった.脛骨後傾角はP群で10.8°から11.8°,D群で10.1°から10.9°に増大したが有意差はなかった.Blackburne-Peel比でP群が術後に平均0.11(有意差あり),D群が平均0.05(有意差なし),Caton Deschamps indexではP群が術後に平均0.12(有意差あり),D群が平均0.05(有意差なし)低下した.また,P群では開大角度が増大するにつれて膝蓋骨がより低下したが,D群ではほぼ変化しなかった.膝蓋大腿関節の変性はP群で33.3%が進行したが,D群では9.1%のみが進行し86.4%は不変であった.【考察】DTOは術後の膝蓋骨低位や膝蓋大腿関節変性を抑えうることが示唆された.
著者
田原 慎太郎 小野 雄一郎 当麻 美樹
出版者
一般社団法人 日本集中治療医学会
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.21, no.5, pp.506-510, 2014-09-01 (Released:2014-09-17)
参考文献数
12

外傷性ショックとして搬送されたフレカイニド中毒の1症例を経験したので報告する。症例は89歳の男性,原付自転車乗車中に自損転倒し,救急搬送された。来院時意識清明であったが,収縮期血圧60 mmHg台,心拍数75 /minの非常に幅広いQRS波形の心室調律を認めた。血圧の低下は心室調律によるものと判断し,電気的除細動を試みたが奏効せず,アミオダロンの静脈内投与で洞調律へ復帰した。原因精査に冠動脈造影も行ったが,急性冠症候群を示唆する所見は認めなかった。検査終了後心室頻拍が出現したが,アミオダロンの持続静注を開始したところ再び洞調律へ復帰した。既往歴に心筋梗塞,心房細動を有し,フレカイニドを内服していたが,血中濃度高値でありフレカイニド中毒と診断した。抗不整脈薬の血中濃度上昇が致死的不整脈発現の誘因となっている場合もあり,既往歴の詳細な確認,薬物血中濃度の測定,治療法の熟知が肝要である。
著者
岡本 駿一 中田 弘太郎 長谷川 琢磨 野原 慎太郎
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:24366021)
巻号頁・発行日
vol.79, no.6, pp.22-00277, 2023 (Released:2023-06-20)
参考文献数
27

放射性廃棄物の地層処分の安全評価では,放射性核種の岩石への収着による移行遅延を定量的に評価することが重要であり,トレーサー試験は評価方法の1つと考えられる.原位置トレーサー試験では,岩石の収着特性を直接評価できる利点がある一方で,割れ目内の流動場等の試験条件を完全に制御することは難しく,評価される収着特性への試験条件の依存性や妥当性に関する検討は十分でない.このため,本研究では,送液流量を変えた室内トレーサー試験を実施し,評価される収着特性の依存性と妥当性を評価した.その結果,岩石マトリクスの遅延係数は送液流量に関わらず同程度となり,バッチ試験の結果とも整合した.これは,原位置の試験環境が理解/制御できれば,原位置トレーサー試験においても安全評価に資する収着特性を評価できることを示唆する.
著者
萩原 慎太郎
出版者
福山市立動物園
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2015

昨年度、アジアゾウ1頭の行動の左右対称性を調査し、肢の動かし方、および鼻を巻く方向に左右差がみられたが、鼻では飼料の提示方法等によってその方向に一貫性がないことがわかった。供試個体は形状や提示方法を認知し、鼻の巻き方向を変えていることが考えられた。供試個体が1頭だったことから、本研究では行動の左右差を種レベルで確認するため、国内ゾウ飼育施設を対象にアンケート調査、および複数頭において鼻を使う行動の左右対称性を調査した。また、昨年度の供試個体に異なる飼料提示方法を用いて、鼻を使う行動の左右対称性をさらに調査した。1)国内ゾウ飼育施設36施設、81頭を対象にアンケート調査を実施し、回答率は83%であった。回答した施設の80%がゾウの行動の左右差を知っており、72%の個体で行動の左右差がみられるとの回答を得た。2)落花生を透明円筒内中央に入れて50回提示し、4施設8頭(雄2頭、雌6頭)を供試し、鼻の巻き方向を調査した。左巻きで獲得した個体は5頭(雄1頭、雌4頭)、右巻きで獲得した個体は3頭(雄1頭、雌2頭)で、供試個体全てで鼻の巻方向に左右差がみられたが、その方向に種としての一貫性はなかった。3)雌1頭を供試し、棒状のサトウキビを異なる高さ(4mと0m)で提示した時と、落花生を太さの異なる透明円筒(鼻で直接獲得できる太さ直径11.5cmと獲得できない太さ直径6cm)の中央に入れて提示した時における、鼻の巻き方向を調査した。サトウキビ給餌では高さ4m、0mともに右巻きで獲得し、落花生給餌では直径11.5cm、6cmともに左巻きで獲得した。以上より、国内のアジアゾウにおいて行動の左右差がみられたが、その方向に種レベルでの一貫性はなかった。飼料提示時の高さや太さを変化させ、鼻でつかむ、吸うなどの使用方法を変えた場合でも獲得方向に違いがみられなかった。飼料そのものの違いにより鼻の動かし方を変えている可能性もあり、さらなる検討が必要であると考えられた。
著者
石原 慎太郎
出版者
三田文学会
雑誌
三田文学 〔第2期〕
巻号頁・発行日
vol.49, no.9, pp.18-24, 1959-10
著者
石原 慎太郎 斎藤 環
出版者
文藝春秋
雑誌
文學界 (ISSN:05251877)
巻号頁・発行日
vol.70, no.10, pp.122-137, 2016-10
著者
石原 慎太郎 加藤 寛
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1048, pp.4-7, 2000-07-03

21世紀への日本の政治潮流を決める第42回衆院選は、「自公保連立維持の選択」で幕を閉じた。選挙結果だけを見ると、民意は現状肯定にも見えるが、果たしてそうか。日本が抱える問題の本質を改めて識者に聞く。初回は石原慎太郎・東京都知事と加藤寛・千葉商科大学学長の対談。
著者
石原 慎太郎
出版者
文芸春秋
雑誌
文芸春秋
巻号頁・発行日
vol.51, no.18, pp.294-304, 1973-12
著者
宮地 英生 川原 慎太郎
出版者
日本シミュレーション学会
雑誌
日本シミュレーション学会論文誌 (ISSN:18835031)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.59-67, 2020 (Released:2020-07-23)
参考文献数
26

Visualization is an extremely important technology for exploring and presenting various physical phenomena included in the simulation results and many scientific visualization applications have been developed since the latter half of the 1980s. In recent years, virtual reality (VR) visualization, which represents physical phenomena with complicated three-dimensional (3-D) structures in stereoscopic images to further facilitate their understanding, has attracted attention with a prevalence of VR technologies. However, most of them display the visualization results, which were exported as 3-D model data from the existing visualization application, on the VR devices. For this reason, it is necessary to re-export the 3-D model data every time the visualization parameter is changed. Therefore, we have developed a framework for completing a visualization workflow such as reading simulation data and applying visualization algorithms on the game engine which has been used for the development of applications for VR devices in recent years. The framework proposed in this paper is possible to build a VR visualization application without programming by connecting the visualization module appropriately on the visual interface of the game engine.
著者
原 慎太郎 中野 哲雄 越智 龍弥 村上 直也 稲葉 大輔 安岡 寛理 中原 潤之輔
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.376-381, 2013-03-25 (Released:2013-06-11)
参考文献数
6

当院における足関節果部骨折の治療成績について調査し,予後決定因子について検討した.調査項目を5項目とし,Lauge-Hansen分類による骨折型,骨折数,距骨転位および脛腓間離開,術直後の整復状態を最終診察時の臨床成績で評価した.足関節果部の予後不良因子は,骨折型ではPronation type,特にSER I・II以外のtype,両果・三果骨折,距骨転位が大きい事であった.術直後整復の評価であるBurwellの基準でも治療成績に有意差を認めたが,Anatomicalにも成績不良が散見された.そこで整復評価をtrue-Anatomical,sub-Anatomicalまで細分化したところ,true-Anatomicalの成績が良好であった.よって術後整復はtrue-Anatomicalを目指すべきである.
著者
石原 慎太郎 鳥海 巖 野村 裕知
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1101, pp.4-7, 2001-07-23

——日本の産業競争力低下をもたらした要因の1つに教育システムの混乱があると言われます。今日はこうした点を深掘りしたいと思うのですが、いかがお考えですか。 鳥海 私は今朝からずっと都の教育委員会で缶詰めだったんですが、教育委員会での議論を通じて痛感することがあるんです。
著者
笠原 慎太郎 瀬川 清 工藤 啓吾 泉沢 充 武田 泰典
出版者
社団法人 日本口腔外科学会
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.47, no.11, pp.688-691, 2001-11-20 (Released:2011-07-25)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1

Glandular odontogenic cyst is a rare jaw bone cyst of odontogenic origin, first described in 1988 by Gardner et al.Radiologically, a well-defined unilocular cyst lesion is seen. Histologic features include a thin layer of epithelium with surface cilia and glandular or pseudoglandular structures.A case of glandular odontogenic cyst of the maxilla is reported.
著者
笠原 慎太郎 瀬川 清 工藤 啓吾 泉沢 充 武田 泰典
出版者
Japanese Society of Oral and Maxillofacial Surgeons
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.47, no.11, pp.688-691, 2001-11-20
被引用文献数
6 1

Glandular odontogenic cyst is a rare jaw bone cyst of odontogenic origin, first described in 1988 by Gardner et al.<BR>Radiologically, a well-defined unilocular cyst lesion is seen. Histologic features include a thin layer of epithelium with surface cilia and glandular or pseudoglandular structures.<BR>A case of glandular odontogenic cyst of the maxilla is reported.