著者
梶原 一亨 井上 雄二 永田 貴久 境 恵佑 西 一彦 尹 浩信
出版者
日本皮膚悪性腫瘍学会
雑誌
Skin Cancer (ISSN:09153535)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.273-276, 2008-03-25 (Released:2010-08-05)
参考文献数
15

66歳, 男性。幼少時期より陰茎に類円形の黒色斑があることを自覚していた。2006年4月に同色素斑上に結節を生じ, 徐々に増大し, 6月ごろに表面が潰瘍化してきた。初診時には, 陰茎体部包皮小帯を中心とした30mm×25mmの色素斑と表面が潰瘍化した23mm×18mm×3mmの黒色腫瘤を認めた。一部生検にて悪性黒色腫と診断し, 陰茎切断術, センチネルリンパ節生検および右鼠径リンパ節郭清術を施行した。pT4bN1bM0, stage IIIC, Tumor thickness=4.7mmであった。
著者
尹 浩 山本 景子 倉本 到 辻野 嘉宏
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.618-627, 2020-03-15

通信技術の発展にともない,Q&Aウェブサイトは大規模な知識共有の重要な手段の1つになっている.しかし,Q&Aウェブサイトにおける回答者と質問者の間には,1)相手のことが分からない,2)質問者の態度やいい方が好きではない,という2点に起因する知識共有バリアが存在する.そこで本論文では,これらのバリアを低減するために,Q&Aシステムにおいて質問者と回答者を仲介する,各ユーザにとって好ましいバーチャルエージェントがデザインできるツールを提案する.このツールでは,エージェントの外見と性格に関するパラメータをユーザが調整するだけで自分にとって好ましく感じるエージェントが自動生成される.評価実験の結果より,このツールを用いることで,実験参加者の大多数が自分にとって好ましいバーチャルエージェントを作成できることが確認できた.また,作成されたエージェントをQ&Aシステムに導入した場合,回答意欲が高まることが分かった.
著者
尹 浩 山本 景子 倉本 到 辻野 嘉宏
出版者
ヒューマンインタフェース学会
雑誌
ヒューマンインタフェース学会論文誌 (ISSN:13447262)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.413-416, 2018-11-25 (Released:2018-11-25)
参考文献数
12

With the development of internet technology, people can share knowledge through Q&A websites anytime and anywhere. However, two types of barriers between the questioners and respondents make knowledge sharing difficult: 1) lack of trust for other users, 2) an arrogant or negative attitude exhibited by the questioners. We conducted an experiment to evaluate the effect of the virtual agent for lowing these barriers with two characteristics: 1) similar profile to users, good appearance and affable personality for users, 2) positive attitude and reaction. The results indicate that the virtual agent can improve the users’ motivation to answer questions.
著者
福島 聡 尹 浩信 西村 泰治 千住 覚
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.113-120, 2011 (Released:2011-06-30)
参考文献数
14

iPS細胞作製法の開発により,任意個体の体細胞から多能性幹細胞を作製することが可能となった.iPS細胞は各種の再生医療のための細胞ソースとしてのみならず,細胞治療に用いる樹状細胞(DC)を作製するための材料としても有用であると考えられる.多能性幹細胞は,無限増殖能を有し,遺伝子導入も容易であり,より強力な効果を有するDCを無限にin vitroで作成し治療に用いることができるようになる可能性を秘めている.これまでに行われてきた多能性幹細胞由来DCを用いたがん免疫療法の研究を概説し,今後の展望を述べる.