著者
村上 陽一郎 浅島 誠 白川 英樹 相澤 益男 大隅 典子
出版者
日本科学技術ジャーナリスト会議
雑誌
日本科学技術ジャーナリスト会議 会報 (ISSN:24364525)
巻号頁・発行日
vol.2021, no.100, pp.8, 2021 (Released:2021-09-28)

科学ジャーナリスト賞2021の受賞作品、受賞者の声を前号で紹介しました。今号は審査してくださった有識者委員の講評を紹介します。新しい事態の衝撃 東京大学名誉教授、国際基督教大学名誉教授 村上 陽一郎「サクラエビ異変」講評公的資料の重要性と科学的調査 東京大学名誉教授、帝京大学特任教授 浅島 誠書籍「理論疫学者・西浦博の挑戦 新型コロナからいのちを守れ!」8 割おじさん奮闘記 筑波大名誉教授、ノーベル化学賞受賞者 白川 英樹テレビ番組「恐るべきデジタルネイテイブ」世界のメデイアに革新 科学技術振興機構顧問、東京工業大学名誉教授・元学長 相澤 益男書籍「理論疫学者・西浦博の挑戦 新型コロナからいのちを守れ!」コロナ3件 東日本大震災1件 東北大学副学長 大隅 典子
著者
佐藤 未帆 村上 陽子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 平成30年度大会(一社)日本調理科学会
巻号頁・発行日
pp.112, 2018 (Released:2018-08-30)

【目的】 わさび(山葵)は、我が国固有の香辛料である。根、茎、葉全体に辛味があり、特に根の辛みは強く、特有の高雅な風味がある。そのため、日本料理ではこれを新鮮な状態でおろして、「つま」として用いられる。また、根茎を磨砕したものは山葵餅、山葵羊羹などの菓子にも使用されている。静岡県は国内有数のわさびの産地の一つであるが、一部の地域において餅を搗く際にわさびを添加する風習がある。これは、わさびを添加することによって餅が柔らかくなり、食べやすさが向上するとともに、長期間保存できることが経験的に伝承されているためである。しかし、わさび添加による影響について詳細な記述や論文はほとんどないのが現状である。そこで、わさびの添加が餅の物理特性に及ぼす影響について検討した。【方法】 試料として、もち米はこがねもち(精白米)、わさびは静岡県産の本わさびを用いた。わさびは、使用時におろし器(鮫皮)にておろして用いた。もち米は、蒸溜水で洗浄後、20℃で5時間吸水させた。その後、30分間水切りを行い、蒸し器にて40分間強火で蒸し上げた。蒸し上がったもち米をすり鉢に移し入れ、米粒がなくなるまですりこぎで搗いた後に二等分し、一方は無添加、一方にはわさびを添加し、わさびが均一に混ざるまでさらに搗いた。また、無添加の試料についても、同回数さらに搗いた。物理特性は、調製当日の試料と1日間保存した試料について、卓上物性測定器により測定した。【結果】 調製当日の物性をみると、かたさは、わさびを添加した餅とわさび無添加の餅との間に有意差はみられなかった。一方、1日間保存した場合、わさびを添加した餅は無添加の餅と比べて、かたさが有意に低下した。
著者
村上 陽一郎
出版者
国際基督教大学キリスト教と文化研究所
雑誌
人文科学研究 (キリスト教と文化) = Humanities: Christianity and Culture (ISSN:00733938)
巻号頁・発行日
no.46, pp.149-167, 2015-03-31

医療技術の高度化に伴い、〈死への道程〉(death ではなくdying)は人為的にかなりな程度引き延ばされるようになった。そこで起る諸問題に対して、倫理的にも、法制上も、正面から向き合う時間のないままに、突出した事例(意図的と偶発的とを問わず)がしばしば起るようになり、対応も後追いの状態が続いている。しかしここ十年ほどの間に、先進圏では、国民的な議論を踏まえて、ラディカルな法整備に舵を切る例が見られるようになってきた。本稿では、そうした諸例に学びながら、日本社会として、どのような選択を行うべきかを考える。
著者
村上 陽一郎 YOICHIRO MURAKAMI
巻号頁・発行日
vol.12, pp.1-24, 2011-07-01
著者
村上 陽一
出版者
社団法人 日本伝熱学会
雑誌
日本伝熱学会論文集 (ISSN:09189963)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.15-26, 2012 (Released:2012-08-10)
参考文献数
46

Photon upconversion based on triplet-triplet annihilation (TTA) of excited triplet molecules is drawing attention due to its applicability for weak incident light, possessing a potential for improving efficiencies of solar energy conversion devices. Since energy transfer between triplet levels of different molecules and TTA are based on the Dexter mechanism, inter-molecular collision is necessary and hence the majority of previous studies have been done with organic solvents, which are volatile and flammable. This paper presents the development and characterization of phase-stable photon upconverters fabricated with ionic liquids, which are room temperature molten salts with negligible vapor pressure and high thermal stability. The employed aromatic molecules, which are carrier of photo-created energies and are non-polar (or weakly polar) molecules, are found to be stable in the polar environment of ionic liquids, contrary to expectation. The mechanism of the stable solvation is proposed. The upconversion quantum yields are found to rapidly saturate as the excitation light power increases. An analytical model was developed and compared with the experimental data. It is shown that ionic liquids are not viscous media for the purpose of TTA-based upconversion.

3 0 0 0 科学と社会

著者
長倉 三郎 高久 文麿 大島 泰郎 及川 昭文 常石 敬一 村上 陽一郎
出版者
(財)神奈川科学技術アカデミー
雑誌
創成的基礎研究費
巻号頁・発行日
2000

本研究は,平成8〜10年度に実施された文部科学省科学研究費補助金(創成的基礎研究費)「科学と社会-フィージビリティ・スタディー」に基づき,より具体的な調査研究を遂行するために企画,実施されたものである。具体的には,ほぼ月1回の頻度で開催した全体の班会議,研究テーマごとの分科会,アンケート調査,海外研究機関の実態調査,および報告書の作成などを行った。●全体班会議全体の班会議においては,「科学と社会」に関連したテーマで,1〜2名の分担者からの話題提供,学識者による講演を行い,それらに基づいて討議した。その内容は以下のようになる。「英国における科学と社会研究」松本三和夫(東京大学)「ヒトゲノム研究に関する基本原則」高久史麿(自治医科大学)「成立基盤から観る科学と社会」市川惇信(人事院)「私にとっての科学」小松左京(SF作家)「タスキーギ梅毒研究について」金森修(東京水産大学)「学校教育における科学教育と科学を教える教師の問題」木村捨雄(鳴門教育大学)●分科会次の4つの分科会に分かれ,それぞれのテーマについて調査研究を行った。(1)わが国における「科学と社会」研究の推進方策に関する調査研究・(2)力としての科学の知の発展と集積が人類社会に及ぼす影響(3)ゲノム科学革命の構造:その人間社会に及ぼす影響(4)矛盾容認社会における「科学と社会」(1)においては,(1)国内の大学などにおける「科学と社会」に関する教育・研究の実態を把握するためのアンケート調査,(2)米国大学における「社会と科学教育プログラム」の実態調査を行い,その結果を報告書としてまとめた。(2)においては,「知は力の基になる」という観点から,「科学とは何が」「知の持つ力とは何を意味するのか」「科学における光と影」「科学の将来」などについて討議し,その内容を報告書としてまとめた。(3)においては,「科学と社会」の今日的課題として「ゲノム問題」を取り上げ,「ゲノム科学革命の歴史的背景」「社会に直面する生命科学および科学者」「クローン問題」,および将来の課題としての「科学と社会センター構想」等について討議し,その内容を報告書としてまとめた。(4)においては,「科学という知の形式」「科学の知と無矛盾生」「矛盾に関する世界観」「矛盾否定社会における社会の維持と科学」「矛盾容認社会における知の形態と科学」などについて討議し,その内容を報告書としてまとめた。
著者
村上 陽太郎
出版者
一般社団法人 軽金属学会
雑誌
軽金属 (ISSN:04515994)
巻号頁・発行日
vol.31, no.11, pp.748-757, 1981-11-30 (Released:2008-07-23)
参考文献数
22
被引用文献数
11 13
著者
村上 陽子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 70回大会
巻号頁・発行日
pp.177, 2018 (Released:2018-07-28)

【目的】 豆類は,米と並ぶ五穀の一つである。我が国においては,豆の種類や用途に応じた伝統的な調理操作があり,郷土料理や和菓子など多岐にわたって利用されている。豆類は,大豆,落花生,雑豆類の3つに大別されるが,大豆以外の豆類は摂取量が低く,年々減少しているのが現状である。また,近年では、食の洋風化に伴う和食の喫食頻度の減少,および、中食・外食の発展による家庭での調理機会の減少が報告されている。そのため,家庭における調理技術は衰退の一途を辿っており,食文化継承において危惧すべき状況にあると考えられる。そこで,本研究では大学生を対象として豆類の認知度と食嗜好性について調査を行った。加えて,小豆あんに着目し,嗜好性を検討した。【方法】 大学生における豆類の認知度や学習経験,小豆あんの嗜好性を把握するためにアンケート調査を行った。対象は静岡大学教育学部学生309人とした。学校における学習状況については,小中高等学校の家庭科の教科書分析を行った。【結果】 20種類の豆類の認知度を検討した結果,小豆や大豆やいんげんなどの6種類の豆類は,名前の認知度や実物を見た経験,および,喫食経験が非常に高かった。一方,調理経験についてはいずれの豆類も著しく低く,喫食経験に比べて有意に低かった。小豆あんの嗜好性は高く,特にこしあんは粒あんよりも嗜好性が高かった。また,和菓子の種類によって,好まれるあんの種類に相違が見られた。
著者
村上 陽子
出版者
一般社団法人 日本食育学会
雑誌
日本食育学会誌 (ISSN:18824773)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.21-34, 2012

A macaroon is a popular sweet and is found in a wide variety of colors. This sweet is made with simple ingredients, such as egg whites, sugar, and almond powder. Since these materials are achromatic and hardly effect the colors of the macaroon in the cooking process, it is easy to color the macaroon by adding coloring agents in comparison with other western confectioneries. This study aimed to investigate the effect of macaroon color on the food preferences of university students. The following results were obtained. Color concentration affected food preferences. In contrast to males, females preferred light tones. Natural pigments were preferred to the artificial ones. Brown, red, and orange increased students' appetites, while blue and black had the opposite effect. The preference for green was different between males and females.
著者
西崎 博巳 上崎 典雄 松永 大介 谷村 俊次 功能 重雄 村上 陽太郎 古賀 哲二 桑野 正 寺戸 一成 中家 一寿
出版者
West-Japanese Society of Orthopedics & Traumatology
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.1326-1330, 1986

The curvature of the human femoral condyle can be represented by the Archimedean spiral. The center of the Archimedean spiral was found to be situated in the attachment of P. C. L., M. C. L. and L. C. L. of the femoral condyle.