著者
木村 雅彦 桑原 徹 平位 隆史 黒田 伸一 竹中 俊夫 佐伯 和俊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.2, 1995-03-27
被引用文献数
1

近年、発電プラントでは遠隔監視システムを導入し、従来の巡回点検による作業員の負荷低減を図っているが、更なる省力化を目指し、監視カメラの映像を画像処理することにより自動監視装置の導入が検討されている。しかし、監視対象が微小な油滴であったりコントラストの低い発煙であるがゆえ、プラント内の複雑背景下では実用的なアルゴリズムの構築は困難な問題であった。本稿では油滴、発煙の検出をターゲットに、異常事象検出能力を上げるとともに外乱除去能力を付加した信頼性の高いシステムを開発したので報告する。
著者
石井 隆寛 桑原 繁 桑原 誠 内田 武次 熊倉 充
出版者
東京農工大学
雑誌
フィールドサイエンス (ISSN:13473948)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.31-36, 2002-10-25

東京農工大学農学部付属広域都市圏フィールドサイエンス教育研究センター(FSセンター),FM大谷山(旧大谷山演習林),FM草木(旧草木演習林),FM唐沢山(旧唐沢山演習林),FM秩父(旧埼玉演習林)およびFM多摩丘陵(旧波丘地試験地)において,底生水生昆虫の種類と生息状況が2002年に調査された。その結果,61種の水生昆虫が,合計944頭捕獲され,標本として保管された。
著者
三谷 眞己 片岡 誠 桑原 義之 呉山 泰進 岩田 宏 正岡 昭
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.907-911, 1994-04-01
被引用文献数
18

症例は59歳の男性,十二指腸乳頭部癌にて膵頭十二指腸切除術を施行した.病理組織学的診断は内分泌細胞癌と管状腺癌の複合癌であった.両癌部位を,グリメリウス染色,フォンタナマッソン染色,免疫組織化学的染色にて検索したところ,内分泌細胞癌部において,グリメリウス染色,Leu7が極散在性に,腺癌部においてグリメリウス染色,クロモグラニン,neuron specific enolase(NSE), Leu7, carcinoembryonic antigen(CEA)が陽性を呈した.これは両者の起源が共通であることを示唆しているとともに,通常,神経内分泌機能を有することが多いとされる内分泌細胞癌部より,腺癌部にかえって神経内分泌機能がみられた.
著者
桑原 明史 須田 武保 飯合 恒夫 畠山 勝義
出版者
The Japan Society of Coloproctology
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.21-26, 2009-01-01
被引用文献数
1 1

新潟県における大腸内視鏡検査関連の偶発症の実態を明らかにするため,アンケート調査を用いた検討を行った.対象は2000∼2004年に新潟大腸肛門病研究会の13幹事施設で行われた大腸内視鏡検査症例である.検査総数は,85,507件(観察のみ40,149件: 処置あり45,358件)であった.偶発症の発生頻度は,全体で198件,0.23%に認められ,処置あり群で8倍高くなっていた(観察のみ0.05%,処置あり群0.39%).偶発症の内訳は出血80.3%と穿孔13.6%が多く,発生頻度は出血0.19%,穿孔0.03%であった.出血の原因手技はEMRが76.7%で,治療はクリッピングが66%に行われていた.穿孔例の部位は96.3%が左側結腸であり,59.3%が観察行為のみで起きていた.穿孔に対する処置は85.2%で緊急手術が施行されていた.偶発症での死亡例は0.002%であり,いずれも穿孔例であった.<br>
著者
尾家 正洋 高須 晶英 桑原 伸明 飯田 茂
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.287-288, 1990-09-04

ファクシミリ装置等に於て、画像信号の帯域圧縮のための符号化・復号化は、通信時間の短縮に関わる重要な部分を占めており、従来この部分は処理時間の点から、ハードウェアにより構成されていることが多かった。しかしながら、装置の小型経済化が図れ、拡張性に富む等の利点から、ソフトウェアによる画像圧伸法が研究されてきた。今回、ソフトウェアのアルゴリズム改善により、ソフトウェアのみによる画像符号化・復号化(MR)手法を作成し評価したので、これを報告する。
著者
遠藤 隆久 鈴木 康修 桑原 伸明 天池 学
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.285-286, 1990-09-04

多値画像を2値化し、疑似的に中間調画像を作るには、ディザ法、平均濃度近似法、誤差拡散法などの種々の手法が知られている。この誤差拡散法を用いて、原画に近い最適な中間調画像が得られるようアルゴリズムの改善及び最適化を行なったので報告する。
著者
桑原 達雄 斉藤 稔 牛山 智彦 田中 幹男 酒井 忠久 戸田 正行
出版者
北陸作物・育種学会
雑誌
北陸作物学会報 (ISSN:03888061)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.57-59, 1988

シラネコムギは1986年長野県農事試験場において育成された冬小麦の新品種で, 北陸49号×東海80号の後代より集団育種法によって選抜された。小麦農林131号として農林水産省登録となり, 1986年に栃木県で, 1987年に長野県でそれぞれ奨励品種に採用された。シラネコムギは, 耐寒性, 耐倒伏性, 多収性および製麺適性等に秀れている。
著者
脇本 康夫 高村 昭生 常盤 肇 鶴田 正彦 福井 只美 村田 邦弘 桑原 洋助
出版者
日本顎口腔機能学会
雑誌
日本顎口腔機能学会雑誌 (ISSN:13409085)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.1-11, 2001-01-31
被引用文献数
1

顎口腔機能を正確に把握するため種々の検査機器が開発されているが, 顎運動時の咬合状態を生体から直接観察することは難しい.そこで, 下顎運動を忠実に再現できる機構を開発し, 生体から得られた6自由度顎運動データによって, 下顎歯列模型を実運動として再現させるロボットを試作した.本システムは, 下顎模型設置部, 駆動装置およびこれらの連結部からなり, 回転入力型パラレル機構によって6自由度の動作が可能である.6自由度顎運動測定器(ナソヘキサグラフ, JM-1000T, 小野測器)によって採得した頭部に対する下顎運動の3次元座標データを制御用パーソナルコンピュータでロボット座標データに変換させ, これをロボットに転送した.歯列模型の設置位置は, 計測時に用いたフェースボウを介して, 3次元座標指示器によって機械的に決定した.3次元測定器(UMC850S, Zeiss)を用いた動作試験をX, Y, Z軸方向へ±14mmの範囲で行った.さらにロボットで再現させた運動をJM-1000Tによって再測定し, 比較検討した.ロボットによる再現速度は, 生体の約1/1.6であった.動作試験の結果, 移動方向と移動量によって誤差の発生が異なり, 最大誤差は約1mm認められた.JM-1000Tにより記録されたヒト顎運動軌跡とロボットによる再現運動軌跡は近似した形状を示したが, 移動距離においてはロボットの方がやや短かった.顎運動を詳細に観察するためには, 機構部および模型設置方法の精度向上を計る必要性が認められた.今回試作した比較的簡易な構造のロボット(6DOF/R0)において, 6自由度で下顎運動を概ね再現でき, 視覚的認識の一助となることを示した.