著者
桑原 周 金井 秀明
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. SPT, セキュリティ心理学とトラスト
巻号頁・発行日
vol.2015, no.17, pp.1-8, 2015-05-07

本稿では都市部での駐輪管理を対象に,タブレットやスマートフォンの携帯端末を用いた追跡情報の告知システムを提案する.従来では駐輪 1台ごとに駐輪履歴の紐付けを行うことは困難であり,駐輪規範の改善には強制撤去などの即時的な手法を用いる事が主であった.そこで,駐輪場での放置駐輪自転車の行動履歴情報を,携帯端末内に登録する追跡情報システムを構築した.このシステムを活用し,駐輪行動履歴の個別告知を実施し,その駐輪規範の改善効果を測定した.その結果,監視情報の告知前後の駐輪状況を比較したところ,監視情報の告知後 6 週間後において放置駐輪が 5 割ほど減少していることが確認され,質問紙調査を実施したところ,システムの対象ユーザも規範の改善を実感している事実が明らかになった.この知見に基づいて,監視情報が与える社会的ジレンマ状況下の行動規範改善について検討し,本稿で報告する.

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著者
桑原羊次郎 著
出版者
島根県教育会
巻号頁・発行日
1933
著者
今川 貴博 桑原 文夫 田中 実 阿部 秋男 小栗 健 廣瀬 陽一
出版者
公益社団法人 地盤工学会
雑誌
地盤工学研究発表会 発表講演集
巻号頁・発行日
vol.38, pp.1387-1388, 2003

杭の急速載荷試験として重錘落下方式におけるクッション材に粘性ダンパーを用いた模型実験を行った。模型砂地盤に設置した直径41mmの模型鋼管杭の頭部に取り付けた6つのダンパーに63.5kgの重錘を落下させ、杭頭における軸ひずみ、鉛直変位および加速度を測定した。その結果、粘性ダンパーはコイルばねを用いた場合に比べて2倍以上の載荷時間を実現できた。また、静的載荷試験(押込み試験)の第2限界荷重までの荷重~変位量曲線を再現できた。
著者
齋藤 彰 宮村 友輔 石川 陽子 村瀬 淳一 赤井 恵 桑原 裕司
出版者
一般社団法人 日本真空学会
雑誌
Journal of the Vacuum Society of Japan (ISSN:18822398)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.218-223, 2009 (Released:2009-05-29)
参考文献数
29
被引用文献数
3

Conspicuous metallic blue of Morpho butterflies is well known and attract interest because it is a brilliant luster of natural beings. The blue is produced by their proteins, which are almost transparent without pigment. The origin of the coloration with high reflectivity (>~60%) is then attributed to an interference effect based on a periodic structure. However, the interference contradicts the blue that is maintained in too wide angular range (>±40° from the normal). This mystery has recently been explained with a specific multilayer, which is a fine combination of regular and random structures at nanometer scale. We proved this hypothesis successfully by emulating the 3D structures by deposition of multilayer film on a nano-patterned substrate. Such artificial structural color can be applied to various industries, because it makes colors qualitatively impossible by pigment, and resistant to fading due to chemical change over longtime. Also we developed a high throughput nano-patterning process by use of nano-imprinting method, and succeeded in controlling the optical properties both in angular and wavelength distribution.
著者
箱山 智之 桑原 利彦
出版者
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
雑誌
理論応用力学講演会 講演論文集 第61回理論応用力学講演会
巻号頁・発行日
pp.111, 2012 (Released:2012-03-28)

金属板材から円管試験片を製作し,サーボ制御円管バルジ試験機を用いて,軸力と内圧を負荷することにより,線形応力経路における大ひずみ塑性変形特性を測定する試験方法を考案した.本試験方法を590MPa級高張力鋼板に適用し,二軸引張応力下での塑性変形特性を詳細に測定すると同時に,最適な降伏関数の同定を行った.その結果以下の知見を得た.(1)590MPa級高張力鋼板において相当塑性ひずみ換算で16%までの等塑性仕事面の測定ができ,最大主ひずみ0.24までの応力-ひずみ曲線の測定に成功した.(2) 次数6又は次数8のYld2000降伏関数が本供試材の変形挙動を概ね良く再現できることがわかった.実験値の再現精度をさらに向上させるためには,異方硬化の定式化が必要と考える.
著者
野村浩毅 桑原明栄子 佐々木和郎
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.385-386, 2012-03-06

遊戯療法の一つである箱庭療法は、人間の深層心理を探るために重要な両方であるが、一般に行うためには機材を買い揃えるコストがかかってしまうため、容易に行うことが難しい。本研究では粒子ベースの箱庭療法シミュレーションによって、コンピュータ上で容易に箱庭療法を体験できることを目標とする。
著者
桑原 康 長内 尚 相木 寛史 間野 伸宏 佐伯 真魚 小牧 弘
出版者
日本養豚学会
雑誌
日本養豚学会誌 = The Japanese journal of swine science (ISSN:0913882X)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.160-164, 2012-12-26

ブタは臓器形態や生理代謝が人と類似している面のある動物である。特に実験用小型ブタ(ミニブタ)は小型で飼育管理も取り扱いやすく,1960年頃から(BUSTAD, 1966),実験動物として医薬品の開発研究などに利用されてきた。我が国でも小型イノシシと肉用豚種との交雑や肉用豚種における小型個体の選抜育種など多様な手法により(田中,2001),これまでにNIBS系,クラウン系,ユカタン系,およびマイクロ系などのミニブタの系統が作出されている。NIBS系はピットマンムーア系ミニブタ,タイワン小耳種,およびゲッチンゲン系ミニブタをかけ合わせ,約10年かけて平均体重が20kg程度となるように作出された均整のとれた形態を有する系統である(斉藤,2004)。またクラウン系は,ゲッチンゲン系ミニブタとオーミニ系ミニブタのF1およびランドレース種と大ヨークシャー種のF1を交雑することにより作出された(金剛ら,2008)。ユカタン系はメキシコ原産で皮膚は濃茶で体毛は殆ど認められない平均体重40kgになる系統である。マイクロ系は,富士マイクラ株式会社によって複数の系統の交配の結果作られた小型ミニブタであり,平均体重は10kg程度である。ミニブタは現在も様々な研究機関で開発が進められており,日本大学生物資源科学部飼養学研究室においてもNIBS系とマイクロ系を掛け合わせた平均体重30kgの体色が白色のミニブタ(NU系)を作出している。しかし,各系統の母系関係については不明な点が多い。そこで本研究では,各ミニブタ系統の母系起源を探ることを目的として,当研究室が作出したNU系を含む我が国で入手可能な6系統のミニブタを対象にミトコンドリアDNA(以下mtDNA)非コード(D-loop)領域の塩基配列を決定し,分子系統解析を行った。

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著者
桑原藤泰 著
出版者
加藤弘造
巻号頁・発行日
vol.上巻, 1932
著者
桑原 俊介
出版者
東京大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2014-08-29

本研究は、確率論革命とも呼ばれる17世紀中葉以降の「蓋然性」と「真実らしさ」概念の変容が、いかにして、バウムガルテンの美学の成立のための条件となったのかを明らかにすることを目的とするものである。その結果、近世においては「観客への効果」として主観的に規定されてきた両概念が、確率論革命を経て「真理の度合い」として量的に再規定されたこと、このことが、完全なる真理ではなく真実らしさを実現することしかできないとされる美学を「学問」として、さらには「方法論」として可能にしたひとつの重要な論理的契機となったことが明らかにされた。