著者
小田 雅子 古戸 友里恵 市村 祐一 森 亨 高橋 満里 齊藤 浩司
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.46, no.10, pp.606-612, 2020-10-10 (Released:2021-10-10)
参考文献数
12
被引用文献数
1

One-dose packaging improves the convenience of patients in drug therapy and is useful for securing medication adherence. As psychiatric patients take plural, sometimes many, drugs before bedtime, there are increasing demands for utilizing one-dose packaging in dispensing drugs for these patients. Suvorexant is a potent and selective antagonist against orexin 1 and 2 receptors and its use as an insomnia remedy is rising rapidly. On the package insert of suvorexant (Belsomra®) tablets, there is a description "Store in the press through package (PTP) until use to protect from light and moisture". So far, however, little information has been available about the correct storage conditions regarding the one-dose packaging of Belsomra® tablets. In this study, we investigated the stability of one-dose packaged Belsomra® tablets, which were preserved for 30 days at room temperature or at room temperature under 85% relative high humidity (high humidity), with a focus on the changes in appearance, hardness, mass, disintegration, content, and dissolution. Suvorexant content and the appearance of one-dose packaged Belsomra® tablets did not change even after 30 days. However, the tablets greatly lost hardness and showed an increase in mass, possibly due to the hygroscopicity of this formulation. These changes resulted in the prolonged disintegration time of one-dose packaged Belsomra® tablets and in the retarded dissolution of suvorexant from the tablets. These results suggest that Belsomra® tablets are hygroscopic and less stable. It is, therefore, desirable to avoid long-term, one-dose packaging of this formulation.
著者
森 亨
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.91, no.1, pp.129-132, 2002-01-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
3
被引用文献数
2 3
著者
阿久津 郁夫 本島 新司 緒方 英嗣 福田 健 池森 亨介 牧野 荘平
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.78, no.11, pp.1613-1614, 1989-11-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
6
被引用文献数
4 8

77才,男性.塩化ベンザルコニウムを誤飲し,経過中に肺水腫,消化管出血,腎不全および血液凝固能異常をきたし,くも膜下出血で死亡.剖検所見はterminal circulatory failureの所見であり,塩化ベンザルコニウム中毒特有と考えられるものはなかったが,内科域では世界でも数例の報告のみで,剖検例はなく,興味ある症例と考える.
著者
杉下 由行 前田 秀雄 森 亨
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.52, no.12, pp.1045-1049, 2005 (Released:2014-08-06)
参考文献数
7

目的 日本では,管針を用いた経皮接種により BCG 接種が行われている。本調査の目的は BCG 接種による針痕数が接種医によって異なるか否かを検証することである。対象と方法 東京都葛飾区の 3 歳児健診に来所した218人に調査を行った。対象者全員が葛飾区の保健所で生後 4 か月時に管針法による BCG 接種を受けている。管針法では最大18個の針痕を確認する事ができる。BCG 接種による針痕数の調査を行い,接種医別にその個数をまとめた。結果 平均針痕数は9.23個(SD6.11)であった。同じ管針法で行われた特別区22区の平均針痕数(12.18±5.64)より有意に低く(P<0.01),22区の中で 3 番目に低い結果であった。平成12年結核緊急実態調査での全国の針痕数の調査結果と比較しても,葛飾区の平均針痕数は有意に低かった(P<0.05)。葛飾区では 7 人の接種医の間で平均針痕数は明らかな違いを認めた。良好な接種医上位 2 人の平均針痕数はそれぞれ15.26個(SD3.62)と14.59個(SD3.58)で 7 人の接種医の平均針痕数より有意に高く(P<0.01),良好でない接種医 1 名の平均針痕数は,3.34個(SD4.46)で 7 人の接種医の平均針痕数より有意に低かった(P<0.01)。結論 接種医により平均針痕数は有意な違いを認めた。針痕の個数が少ないのは特定の接種医の技術に問題があるためで,接種技術水準向上のためには,これらの接種医に対する技術訓練が必要であると考えられた。
著者
原田 登之 樋口 一恵 関谷 幸江 ROTHEL Jim 木藤 孝 森 亨
出版者
一般社団法人 日本結核病学会
雑誌
結核 (ISSN:00229776)
巻号頁・発行日
vol.79, no.12, pp.725-735, 2004-12-15
参考文献数
21
被引用文献数
20

[目的] 新規結核菌感染診断法である全血インターフェロン・ガンマ (IFN-γ) 応答測定法QuantiFERoN<I>&reg;</I>TB-2Gの最適カットオフ値設定を中心とし, その基礎的な特性を検討した。 [対象] 健常人群: 結核菌暴露のリスク要因が確認されない若年健常人220人。結核患者群: 結核菌培養陽性の活動性結核患者118人。接触者群: ある接触者健診でツベルクリン反応 (ツ反) 発赤径が30mm以上あった若年健常者75人。 [方法] 被験者の全血を結核菌抗原で刺激培養後, 血漿成分中のIFN-γ産生量をQuantiFERoN<I>&reg;</I>-CMIにより測定した。測定結果は, ROC曲線と陽性・陰性の誤分類による損失の検討を行い, カットオフ値を設定した。 [結果] カットオフ値はESAT-6, CFP-10双方に対して0.35IU/mlと設定し, その感度は89.0%, 特異度は98.1%であった。 [考察] 未感染健常者において, 全血IFN-γ応答測定法はBCG接種に全く影響されなかった。また, 2種の結核抗原に対するIFN-γ応答の相関は弱く, 判定には両者を独立に用いる必要があった。さらに, 既感染率が高い集団に本法を適応する際, カットオフ値はより低いレベルに設定し, 陽性的中率をあまり下げずに見落としを減らすべきであると考えられる。
著者
杉下 由行 林 邦彦 森 亨 堀口 逸子 丸井 英二
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.86, no.2, pp.127-133, 2012-03-20 (Released:2013-04-12)
参考文献数
16

【目的】我が国では,結核予防対策の一環として BCG 接種が実施されている.これは他の予防接種と同様に市町村単位で実施され,その接種体制は各自治体で異なっている.本研究の目的は,BCG 接種体制の違いによるBCG 接種率への影響を明らかにすることである.【対象と方法】対象地域は東京都多摩地区の30 市町村とした.市町村の BCG 接種体制を5 つのグループに分類し,生後6 カ月に達するまでの BCG 累積接種率をグループ間で比較した.解析は,従属変数を生後6 カ月に達するまでの BCG 接種の有無,独立変数をBCG 接種体制とし,BCG 接種体制以外の BCG 接種に関係すると考えられる市町村特性を共変量として独立変数に加え,多変量ロジスティック回帰分析を行った.因子評価はオッズ比を用い 95% 信頼区間で検定した.【結果】調整オッズ比から,5 つのグループにおいて,乳児健診併用で毎月実施の集団接種を基準とした場合,BCG 未接種者の人数は,単独(乳児健診非併用)で毎月実施の集団接種 (adj. OR : 4.01 CI : 2.24~7.11),単独で隔月実施の集団接種 (adj. OR : 15.59 CI : 10.10~24.49),個別接種 (adj. OR : 15.61 CI : 9.05~27.26),単独で隔月未満実施の集団接種 (adj. OR : 48.17 CI : 29.62~79.75) の順に多くなる傾向にあった.【結論】BCG 接種体制が BCG 累積接種率に影響していた.集団接種での乳児健診併用や高い実施頻度の確保が BCG 接種率向上に役立つと考えられた.
著者
鹿住 祐子 板垣 信則 大森 正子 和田 雅子 星野 斉之 御手洗 聡 菅原 勇 石川 信克 森 亨
出版者
一般社団法人 日本結核病学会
雑誌
結核 (ISSN:00229776)
巻号頁・発行日
vol.82, no.12, pp.891-896, 2007-12-15
参考文献数
16
被引用文献数
3

〔目的〕平成12年度(2000年)結核緊急実態調査時の慢性排菌患者におけるMDR-TBとXDRTBの頻度を調べる。〔対象および方法〕平成12年度結核緊急実態調査時の慢性排菌者1234例における結核菌434株を用いて薬剤感受性試験(小川培地使用の比率法,MGIT法,プロスミックNTM)を行い,MDR-TBとXDR-TBを決定した。被検株の条件は,1999年末現在保健所に登録されている結核患者のうち1999年の1年間に菌陽性であり,1998年1月1日以前に登録された患者とした。少なくとも登録されてから2年以上経過し,培養陽性だった患者である。〔結果・考察〕薬剤感受性試験が実施された434株のうちINHとRFPに耐性でMDR-TBと判定された株は321株(74.0%),そのうちの180株(56.1%)がLVFX耐性,かつ,KMあるいはAMKのどちらか(または両方)に耐性のXDR-TBであった。MDR-TB321名のうち,初回登録患者が165名,再登録患者は143名,不明が13名であった。XDR-TB180名の内訳は初回登録患者が95名,再登録患者は78名,不明は7名であった。初回登録患者では1990年代がMDR-TB94名(57.0%)とXDR-TB49名(51.6%)ともに半数以上をしめ,再登録患者では1960年代と70年代がMDR-TB62名(43.4%)とXDR-TB41名(52.6%)であった。日本で使用の少ないAMKの耐性頻度が高率だったのはAMKの使用によるものかSM・KMの交差耐性か解明できなかったが交差耐性を否定できない。
著者
國分 恵子 堀口 美奈子 森 亨
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.67, no.5, pp.319-326, 2020-05-15 (Released:2020-06-02)
参考文献数
20

目的 介護保険を初めて申請し,認定された者の5年後の生存状況から生命予後に関連する要因を探る。方法 某自治体で2年間に新たに介護保険認定を受けた65歳以上の556人について,その後平均4.5年間の死亡状況を,標準化死亡比(SMR)を用いて一般人口と比較し,その関連要因について分析した。結果 対象者の平均年齢は81.6歳,女性が63%を占めていた。認定後の死亡率(人年法)は全体で16.9%,男が女より高く,また年齢とともに高くなっていた。SMRは,全体では1.80(倍),男>女であるが,年齢は低いほどSMRは高かった。登録時の障害自立度では区分が重度になるほどSMRは高くなるが,認知症自立度ではそのような有意の関連は見られなかった。多変量解析によると,死亡に対して性(男>女),年齢階級(老>若),障害自立度,生活の場(居宅>施設)が有意の要因であった。すなわち死亡のオッズ比は,女で0.35(男=1),95%信頼区間0.24-0.51,年齢階級では65-74歳を基準として75-84歳,85歳以上の区分ごとに1.84(同1.39-2.47),障害自立度では「正常」を基準に各区分ごとに1.38(同1.21-1.58),生活の場では「居宅」を基準に「施設」で0.64(同0.42-0.99)であった。認知症自立度Ⅱa-Ⅳの該当者を暫定的認知症例としてみても以上の所見は同様であった。結論 介護保険認定高齢者の死亡率は一般人口よりも高く,これは障害者自立度に依存するが,認知症自立度には依存しない。この所見を説明するために更なる研究が必要である。
著者
小和田 暁子 浜田 有希江 青木 眞里子 郡山 洋一郎 坂野 晶司 寺西 新 黒岩 京子 森 亨
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.54, no.7, pp.434-439, 2007 (Released:2014-07-03)
参考文献数
10

目的 QuantiFERON® TB 検査(以下,QFT 検査)は,ツベルクリン反応検査とは違って,過去の BCG 接種の影響を受けずに結核感染を診断できる新しい検査方法である。この QFT 検査を,2005年 6 月より足立保健所衛生試験所に直営導入し,保健所結核接触者健診における行政検査として実施している。本報告は,その後2006年 3 月までの実施状況を分析し,検討するものである。方法 QFT 検査対象者は,2005年 6 月から2006年 3 月にかけて,肺結核症患者と接触して接触者健診の対象者となった足立保健所管内に住む区民のうち,QFT 検査を受けることについて同意した者67人である。QFT 検査実施時期は,接触者が感染源である肺結核患者との最終接触後 2 か月以降である。すべての QFT 検査は足立保健所衛生試験所細菌検査部門で実施した。また,ツベルクリン反応検査もできる限り同時に実施した。結果 QFT 検査を実施できた接触者総数は67人であった。QFT 検査結果は,陽性が 9 人,判定保留が 5 人,陰性が53人であった。このうち,QFT 検査と同時にツベルクリン反応検査を実施できた接触者は48人,そのうち発赤長径が30 mm 以上の者は22人であった。ツベルクリン反応で発赤長径が30 mm 以上の者で QFT 検査が陽性となった者は 4 人,発赤長径が30 mm 未満であった26人の中で QFT 検査が陽性となった者は 5 人であった。QFT 検査が陽性となった 9 人については化学予防を指示した。このように QFT 検査の導入によって,従来のツベルクリン反応検査に比してより精度の高い潜在結核感染の診断が可能になった。結論 足立保健所では,既存の設備・検査技術を生かして衛生試験所細菌検査部門に QFT 検査を直営導入した。このことにより,QFT 検査の持つ「採血後12時間以内でできるだけすみやかに培養を開始する」という検査制限事項を容易に克服できた。さらに接触者健診の成果としてより精度の高い化学予防対象者の選別が可能になり,保健所の対人保健サービス部門と検査部門の密な連携による保健所機能強化につながった。
著者
中森 亨
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

沖縄県石垣島、鹿児島県奄美大島、高知県大月町で現生造礁サンゴ群集の観察と写真撮影を行い,そこに生息する造礁サンゴのリストを作成した。同じ海域において,海水を採取し,海水のpH,全炭酸,全アルカリ度と自動センサーを用いて水温と光量子フラックスを測定した。これらの化学成分の変化を元に群集の有機,無機炭素生産速度を計算した。これらの二つの生産を、水深と緯度の関数としてモデル化した。
著者
松田 博貴 井龍 康文 中森 亨 佐藤 時幸 杉原 薫 佐々木 圭一
出版者
熊本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

本企画調査は,「気候・海洋環境変動に伴いサンゴ礁分布域の北限・南限(「サンゴ礁前線」)は移動する」というモデルに立脚し,琉球列島を調査対象域として,1)「サンゴ礁前線」の移動に基づくサンゴ礁形成の規制環境要因の解明および気候・海洋環境変動の復元,2)種々の時間スケールでの環境変動に対するサンゴ礁生態系の応答,ならびに3)全球的炭素循環におけるサンゴ礁の機能と影響,を解明するための科学提案「第四紀気候変動に対するサンゴ礁の応答」の実現を目的として実施された.企画調査では,国内外関連研究者13名により,現在のサンゴ礁北限近傍に位置する喜界島でのワークショップ(2003年8月),ならびに東京での公開シンポジウム"氷期にサンゴ礁の北限はどこだったのか??-I0DP/ICDP掘削プロジェクト「サンゴ礁前線の移動に基づく氷期・間氷期の環境変動解析」の実現に向けて-"(2004年1月)を通じて,1)様々な生物指標・化学プロキシーからの気候・海洋情報の抽出・解析法の総括,2)仮説検証に最大効率を生みだす最適掘削地点の選定,3)コア試料を補完する検層の選定と検層計画の最適化,4)サンゴ礁性堆積物における掘削ツールと掘削計画の最適化,について,炭酸塩堆積物,造礁生物,地球化学,年代決定などの観点から,多角的に検討を加えてきた.今後は,これらの討議により明らかにされた問題点や技術的課題について検討していくとともに,データ蓄積の乏しい北限域のサンゴ礁ならびに礁性堆積物の調査を継続し,早期の科学掘削の実現を図る.なお本企画調査の成果については,特集号として出版する予定である.
著者
重藤 えり子 佐藤 裕恵 重藤 紀和 鎌田 達 阿部 千代治 高橋 光良 森 亨
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR TUBERCULOSIS
雑誌
結核 (ISSN:00229776)
巻号頁・発行日
vol.70, no.5, pp.347-354, 1995
被引用文献数
6

A twenty-four year old male Peruvian of Japanese origin, who came to Japan in September 1990 and had been working in a minor factory in a rural area, was admitted to a hospital in March '91 with severe cough. Smear examination of his sputum smear was positive for acid-fast bacilli and his chest X-ray showed multiple cavities (Index case). Subsequent contact examination identified further four patients with pulmonary tuber culosis among his colleagues in the factory, all of whom lived in the same house with the index case.<BR>During following three years, further six patients with mycobacteriosis, two Peruvians and four Japanese, were found among the employee of that factory. M. tuberculosis was cultured from the sputa obtained from seven of these eleven patients. Another patient was diagnosed as non-tuberculous mycobacteriosis.<BR>Restriction fragment length polymorphism (RFLP) analysis carried out with five strains of M. tuberculosis isolated from these patients revealed the identical RFLP pattern which is uncommon in Japan. Still more, an isolate from another patient was subjected to RFLP analysis by chance, and was found to show the same RFLP pattern. Later epidemiological study revealed that the last patient, a 53 year-old saleswoman of boxlunch, might have some contact with the index case at her booth.<BR>Though RFLP analysis was not done for the isolate from the index case, from the identity of RFLP patterns of other isolates, clinical course and epidemiological study, it is considered that six patients were certainly, and two others were probably infected from the index case. One of the patients had a history of surgical treatment for pulmonary tuberculosis and, as RFLP analysis could not be carried out, it is not possible to determine whether his disease was due to reactivation or re-infection.<BR>Tuberculin skin test survey of 133 workers in the factory was carried out in March '91. The diameter of erythema showed bimodal distribution pattern for the Japanese workers. Considering that most of the young Japanese have been vaccinated with BCG, it is assumed that at least 40% (10/23) of Japanese workers younger than thirty years old were infected in this epidemic. All the Peruvians, who had not been vaccinated with BCG, showed positive reaction to PPD (mean diameter was 41.9mm) and were assumed to had been infected newly in this epidemics or in the past. Chemoprophylaxis were indicated for two young Peruvians only. Subsequent patients were diagnosed among the strong tuberculin reactors (For Japanese ≥50 mm, for Peruvians ≥30mm in diameter).<BR>Total delay in the diagnosis of the index case was considered to be about six months. Though he was coughing on his entrance to Japan on September '90, no reliable medical checkup was done until he was pointed out the abnormal findings on his chest X-ray image at a routine medical checkup in November '90. At that time he was recommended to go to some hospital or clinics, but he did not obey this recommendation promptly. Such a delay may cause this outbreak.