著者
黒沢 尋 樋口 直美 中村 和夫 天野 義文
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.87, no.2, pp.155-157, 1992

種々のワイン中に含まれる総亜硫酸を<I>Thiobacillus thiooxidans</I> JCM 7814 と酸素電極からなるバイオセンサーで測定した。バイオセンサー法は赤・白ワイン, ロゼワイン及び貴腐ワインに対して良好な定量性を示した。亜硫酸回収率は低くとも84%以上, 変動率は平均5.0%であった。これに対し, 酒精強化ワインやオレンジワインなどの特殊なワインについては, 現段階では良好な測定値が得られなかった。以上の結果より, 結合型亜硫酸を予め遊離型に分解することによって, バイオセンサーによるワイン (ブドウを原料にしたもの) 中の総亜硫酸の定量が可能となることが明らかになった。
著者
樋口 直人
出版者
日本感情心理学会
雑誌
エモーション・スタディーズ (ISSN:21897425)
巻号頁・発行日
vol.4, no.Si, pp.17-25, 2019-02-28 (Released:2019-03-11)
参考文献数
61

This article summarizes findings of sociological approaches to nativism and xenophobia, focusing on the relation between sociodemographic variables and anti-immigrant sentiments or support for the radical right. Our review of English literature shows the following: (1) the effect of demographic variables such as gender and age seems relatively strong, (2) relation between economic deprivation and support for the radical right are rather weak, and (3) radical right movements attract a variety of social class but those from lower socioeconomic strata tend to be overrepresented. Then we applied these three points to Japan and found the explanatory power of socioeconomic status was even weaker than western countries.
著者
樋口 直哉 篠原 武 今村 安伸
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.345, 2015

画像や音といった大量かつ多次元のマルチメディアデータを階層的空間索引構造であるR-treeを用いて,高速に近似検索するための次元縮小法Simple-Map(S-Map)の中心点探索法に関する研究を行う.S-Mapの中心点として良いとされる座標値のほとんどが空間の端に存在する.本論文では,最初から空間の端にあると考えられる外れ値をS-Mapの中心点として利用する方法を考える.外れ値を検出する方法として,高速外れ値検出法を用いる.高速外れ値検出法でデータベース内に存在する外れ値を取り出し,その外れ値を用いたS-Mapの中心点探索法を検証する.
著者
樋口 直哉 篠原 武 今村 安伸
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.57, 2016

多次元データの近似検索のための縮小構造Sketchについて考察する.Sketchは基礎分割関数を用いて作成され,実空間での類似性をある程度保持するようにオブジェクトをバイナリ文字列で表したものである. 基礎分割関数はデータを均等に分割することで検索精度が良くなることが知られている.本論文では,基礎分割関数として中心点と半径を与えて分割する,ボールパーティション分割について考察する.ランダムに選んだオブジェクトをデータ中央値によって2値量子化した点を中心点とし,中心点と中央値座標との距離を半径とする手法を提案し,量子化を用いることの有効性を検証する.
著者
真栄城 哲也 樋口 直史 中口 孝雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.68, pp.61-66, 1999-08-07
被引用文献数
1

MorPHは,SMFで記述された楽譜通りのポップス系の楽曲に,自動表情付を行うシステムであり,インターネットで公開している.対応している楽器は,ベース,ギター,サクソフォンおよびドラムである.1小節分の好みのドラムパターンをユーザーが指定すると,そのパターンに基づいて,曲の部分毎に合ったドラムパターンを,自動生成する.ユーザーの指定パターンが無ければ,自動的にドラムパターンを生成する.初心者用のWebでアクセス可能なMorPH light 1mgと,細かい設定が可能なMorPH Rhapsodyの2種類のクライアントシステムがある.初期段階でのユーザーの反応は,特にドラムに関して評価が高い.MorPH : Musical Performance Humanizer processes popular musics in SMF format generated precisely from musical scores, and it is open for Internet. Supported musical instruments are bass, guitar, saxophone, and drums. Given the preferred drum pattern of one measure from the user, MorPH generates automatically drum patterns that matches each part of music. Two types of the client system are available: MorPH light 1mg, for beginners, accessible through web browsers, and MorPH Rhapsody, which allows detailed specifications of parameters. Initial responce from the users is affirmative, particularly the drums.
著者
大曲 由起子 鍛治 致 稲葉 奈々子 樋口 直人 髙谷 幸
出版者
大阪経済法科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究では、国勢調査オーダーメイド集計を用いて、1980~2010年までの在日外国人の社会経済的地位の動態を分析した。その結果、在日コリアンに関して1950~60年代生まれコーホートに置いて職業ニッチの変化が生じていること、民族経済が脱産業化したという説は過大評価である可能性が高いことを明らかにした。同時に、ニューカマーについては進学格差が縮まりつつあるが、これはリーマンショックによる帰国の影響が強いことも示唆された。また、中国籍に関しては学歴の高い新中間層と技能実習生に分化しており、出生コーホートごとに日本への包摂様式がかなり異なる。
著者
中口孝雄 樋口 直史 真栄城哲也
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.68, pp.67-72, 1999-08-07
参考文献数
9

自動表情付システムMorPHは,インターネットで公開されているシステムである.表情付けは,システム内に記述されたルールを用いて実行される.入力されたSMFデータの各トラックは,ブロックに分割され,さらにフレーズに分割される.フレーズの検出は,前後の音との長さの比を順次計算によって行う.また,ギターに関しては,弦へのマッピングを行い,コードやアルペジオの演奏のより忠実な表情付を実現している.ドラムとサクソフォンについては,人間の実演奏データを用いている.初期段階でのユーザーの反応は,特にドラムに関して評価が高い.MorPH : Musical Performance Humanizer is a system open for internet public. The humanization processes are described in rule forms stored in the system. The tracks of input SMF data are divided into blocks, which are further divided into phrases. The phrase detection is performed by successive calculation of relative duration between previous and next notes. Notes are mapped into six strings of guitar, for accurate humanization of chords and arpeggio parts. Human played data are used for drums and saxophone. Initial responce from the users is affirmative, particularly the drums.